*注意!
この物語にはオリ主がいます!
戦闘描写はうまくないです、ごめんなさい!
独自展開のため色んなキャラがいます
『それでも私は一向に構わんっっ‼』という方、ありがとうございます!
「リストに載ってる奴等ばっかり…これは儲けだ」
出てきた面子はもう覚えた。ブレッドにダグにジェイク、ツーピー、アンドレにアンドレの弟、アンドレの兄、アンドレの父、アンドレの祖父、アンドレの伯父…ってアンドレ多すぎだろ!?
「…おう、兄ちゃんや。まさかてめえ一人で俺達を相手しようと思ってんじゃねえよな?」
おい言わせんなよ。バスから一人降りてお前らの前に立ってんだぞ?べたすぎるシチュエーションだよね。言っても無駄だろうから、黙ってへつらいの笑みで返す。チンピラ共はあざ笑う顔が一変して睨み付けさっそくHK416を構える。
「調子に乗ってんじゃねえぞ、クソガキィィっ‼」
連中は乱射してきた。突然話は変えるけど、豚に真珠、猫に小判という諺はご存知だろうか?いくら価値があるものでも価値を分からない者に与えても意味はない事。いくら性能がいい銃をチンピラ共にあげても戦闘力は上がるけども、それ以上の相手に挑むのには無駄である。
蛇行するように駆けて飛んでくる銃弾の間を縫うように躱す。LARグリズリーで相手の肩、腕、足を撃ち抜く。一番威力の低い武偵弾だけどもその中でもマグナム系だからそうとう痛いので相手はのた打ち回る。命あっての物種、死にはしねえし後で処置してやっからそこで寝てなさい。
「あと16」
「このやろおおおっ‼」
すかさず狙ってくるはアンドレファミリー。あそこでごちゃごちゃされてはなぁ…かっこうの的なんですけど。残りのスタングレネードの全てピンを引き抜き一気に投げつけバンの後ろへ隠れる。
\うわああああっ!?/\目が、目がぁぁぁっ!?/\バルスっ!?/
「あと10」
はい、アンドレファミリー終わり。そこでゴロゴロしてなさい。
「うてうてうてぇぇぇっ‼」
あぶねっ!?連中もしつけえな。あ、さっきのスタグレ全部使うんじゃなかった。テヘペロ☆…じゃねえよ!面倒くさいなぁ、突撃しますか
「ひでぶっ!?」
「あべしっ!?」
「な、なんだ!?狙撃!?」
「一体どこから‥‥」
「あ、あの向こうに飛んでるヘリか!?」
あと9、8。レキ、ナイスアシスト。遠く離れたところで飛んでるヘリからの狙撃に連中は驚いている。聞いて驚け、俺のパートナーは学園最強の天才の狙撃手、『殺傷可能範囲(キリングレンジ)』は2051mだ。
『ノブツナさん、突撃してください』
「ありがとうよ。ぱぱっと片付けるぜ」
拳銃をホルスターに納め、愛刀『八房』を引き抜き駆ける。距離を詰めればこっちのモノ。相手の銃を斬り、横腹を峰打ち。ナイフに取り換えて襲ってくる奴の攻撃を躱して背を峰打ち。もう一人と峰打ちして乱射してくる奴には倒れている奴のナイフを拾って膝小僧を狙って投擲。呻いてる隙に回し蹴りをお見舞い。
「あと4」
刀を投擲。相手の股間を掠め相手がちびっている隙に踵落とし、あと3。アサルトを撃つ寸前に間合いを詰めて腹パン、あと2。めんどい、LARグリズリーで肩、足を撃って寝かす
「あと1」
俺はグリズリーをホルスターにしまう。あと一人、俺めがけて撃ってくるけど、もう詰み。レキが狙撃でアサルトを撃ち落とし、俺は相手に顔面パンチ。チェックメイトです
『標的、鎮圧です』
「ナイスアシスト、助かったぜ。後は片づけておくから戻ってくれ」
俺は背伸びして地面に突き刺さっている愛刀を引っこ抜いて鞘に納める。さてと、後は他の武偵が駆けつけて後片付けしてくれるまでここで待っておこうか。
「なかなかやるじゃねえか」
ふと図太い声が聞こえたので振り返…る前に、殺気がしたのでしゃがむ!あぶない、筋肉が結構ついたがたいのいい太い腕が頭上を掠める。身を翻して伺うと目の前に拳が迫っていた。痛ってえパンチだな、両手で防いで下がる
「『あいつ』の言ってた通りだ。面白い奴が本当にいやがったぜ」
金髪でグラサンをかけたレゲエ風な筋肉質の大男。リストには…たしかダムドとかいう男だったかな?
「隠れてみてるたあ随分といい身分で。」
「はっ、このダムド様をそこらへんの雑魚と一緒にしないでもらおうか!」
見た目に反して速い拳を打ってくる。しまったな、レキを帰らすんじゃなかった。まいた種だ、責任もって片付けておこう。んで、頑張ったとレキに撫でてもらおう
「そらそらぁ!ぼさっとしてんじゃねえぜ‼」
そんなことを考えている間にダムドの素早いフックが体に当たる。そして力いっぱい込めたパンチを叩きこまれた。俺は吹っ飛ばされてバンに叩き込まれる。
「いたたた…思ったほどやるなぁ」
ダムドは大声で笑い、近くに堕ちていたHK416を両手で握りしめてバキリと二つに折った
「はっはっは‼どうだ、このスピード、このパワー‼お前ら武偵なんぞ敵じゃねえ!」
確かに、ダムドは速くて、力強い。…でも、ただそれだけでそれ以上ではない。俺は見てきた…ホッキョクグマを素手で惨殺する男、餌に餓えた虎を空手技で屠殺した男…自分が強いと豪語してきた奴を軽々しく葬る男たちの強さを。そんなん見てたらこんな奴は…低レベルだ。
「‥‥敵じゃないのは、お前の方だ。」
__
ダムドside
「ほざきやがれええっ!!」
生意気を言うガキだ。歴戦のダムド様を舐めた様な事を言いやがって。他の武偵が来る前にこのガキをぶちのめして戻ろう。俺はこのガキの顔面に向けてストレートの拳を見舞った。だが、このガキは軽々と躱しやがった。
カウンターで奴の手刀が目の前に迫る。顔を横へそらして避けてもう一発…
プッツン
なんだ今のは?首筋に痛みを感じた瞬間…俺の右目が真っ暗になって見えなくなった
「な、なんだ!?み、右目が見えねえ!?右目が真っ暗で何も見えねえ!?」
そして首から激痛が後から来る。手を当ててみるとそこから血が流れている。首に親指が入るほどの穴が開いてやがる!?
「て、てめえ!?一体何をした!?」
「それぐらいの痛みで喚くな」
真っ暗な右側から奴の声が聞こえる。右へ右へと向くがあのガキの姿が見えない。
「自業自得さ。レイプ、麻薬、暴力、殺害、積もるほどの悪行を重ねたんだ。右目が見えなくなっただけでありがたく思えや」
それと同時に右側の顎に強烈な激痛が走る。脳が揺れる感覚がする。気が付けば目の前に地面が近づいてきている。…いや、俺が倒れているところか。目の前が真っ暗に_
「ま、右目の方は知り合いの医者に頼むっからよ、そこでおねんねしとけ」
__*
ノブツナside
「いやー、なんとか?バスジャック阻止して武装集団を捕えたんですよー?」
「確かにな…一応Sランクの任務も熟したし、良しとしよう」
「ですよね、ですよね?だけど…」
はい、今俺はいるところは武偵校の事務室。近くには蘭豹先生の親友、綴梅子先生がいらっしゃる。んで、俺は机に座って目の前に置かれている白紙を目の当たりにしています
「始末書を書くことはないんじゃないですか?」
「確かにバスジャックを阻止して武装集団を捕えた…でも、レインボーブリッジを封鎖してどうする!」
あ、そうだった。ドンパチして彼方此方壊しちゃったからレインボーブリッジは交通不可能になって通行に大きな痛手を与えちゃったんだ(笑)
__二十分後__
「おい、20分で書いたのが『ゴメンヌ』だけかよ」
「いやー、その一言しか思い浮かべませんね」
綴先生はため息をついて座る。というかその一言しか言えねえんだけど
「わかったわかった。あとはあたしがやっとくからよ。どうせ『ちゅどっ』て逃げるんだろ?部屋中を煙幕だらけにすんのは勘弁だ」
「さっすが綴先生!わかってらっしゃる!」
俺は一礼して颯爽と部屋を出る。あーよかった、ちゅどる準備してたし怒られる覚悟でいたから安心したぜ。さてと、そそくさと携帯を取り出し電話を掛ける
『はーい、こちたら鳰ちゃんっス‼』
「よう、証拠の方はどうだった?」
『鑑識科が全部回収したみたいッスね。でもそれといった手がかりは見つけられなかったようッス」
まあそうなるわな。犯人はよほどの完璧主義のようだ。
『でも、うち面白いものを見つけたッスよ?』
「おっ?どんなの見つけたんだ?」
『ハイエースバンは爆弾魔が用意したものだとわかったッス』
「そう判断したのはなんだ?」
『一台のハイエースバンの運転席に一本だけ、金髪の髪の毛が落ちてたッス』
「おいおい、バンに乗ってたのはチンピラ共だろ?金髪の奴なんて一人や二人いたんだぜ?」
『ふっふっふ、聞いて驚けッス!その髪の毛、DNAで調べたら女性のものだったんっス‼』
女性…?今日戦ったチンピラ共は全員男だったな。リストには女性は載っていないし、となると武偵殺しの犯人は女性、しかも金髪。そうだとすれば、神崎かなえがクロではなくなる
「よっしゃ、鳰。次は捕まえたチンピラ共を尋問にかけてくれ。連中の頭を掴むぞ」
『ラジャ―ッス‼』
そのまま携帯を切る。今日の晩飯何しようか考えながら校舎を出ると校門でレキが待っていたのを見かけた
「ノブツナさん、ご苦労様です」
「待たせたな。‥‥アリアの奴はどうだった?」
「額に傷がついた以外大きな怪我もなく無事のようです」
「そっかー、まあ聞きこむのは後にすっか」
「それと…まだ武装犯が残っていたのならちゃんと私を呼んでください」
…あれ?レキさん、なんか怒ってます?無表情でよくわからないんだが…
「あなたは今、私と手を組んでいます。それは自覚するように」
「ア…ごめんぬ」
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???side
『話が違うではないか』
電話がかかってきたからかけてみると第一声がこれ。嫌になるよねー
『貴様は『オルメス』を狙うよう我々に指示した。しかもオルメスと組んでいる奴は大したことはないと言っていた』
「…」
『だが、現状は違った。あんな男がいたのは聞いていないぞ。おかげでダムドや我が同志たちがやられた』
責任を取れってことかなー?…ばかばかしくて反吐が出る
「…バカじゃないの?組織が壊滅され残党になったあんた達は今、私の部下なんだよ?多少の被害で喚くんじゃないよ」
『…貴様、我らマッドギアを当て馬に使うつもりか?』
「当て馬?面白いこと言うのね。所謂私の兵士、それふらい覚悟がないとイ・ウーには入れないよ?」
『…アルセーヌ。我々マッドギアを甘く見るなよ?』
そいつはそう言い残してぶつりと回線を切る。そんなこと言われてもあんた達の器が知れてるよ
「…それにしてもノブちゃん、やっぱりえげつないなー。『紐切り』まで使えるなんてやっかいだわ」
紐切り…指を皮膚の下に貫通させ、血管・リンパ節・神経などを直接断つというえげつない技。相手の首筋に指を突き込み、視神経をつかさどる神経を切断させ見えなくさせた。そんな技を使える人物は1人か2人ぐらいだけど、まさかノブちゃんも使えるなんて…ますます厄介な奴だ
「ま、そのためにマッドギアを雇ったんだけどねー」
ノブちゃんはマッドギアに任せて私は目的を果たすために計画を実行する。
用語集
ダムド: ファイナルファイトのステージ1のボス。体格がでかくパワータイプなのだが口笛でチンピラ共を呼び集団戦に持ち込む。FBIにも通じて金の為ならなんでもやるせこい敵
紐切り: 『刃牙』より、鎬昴昇という鎬流空手の技のひとつ。手刀や足刀など斬ることに特化した鎬の空手の中で、最もえげつない技であり、皮膚の下に指を貫通させ、血管、リンパ節、神経を直接切断する。視神経を切断するけれど、実際には首筋にそんな神経はないの、許してや。指で神経を捕えることにタイムラグが起こるのが欠点。しかし、手を捻りを増して一瞬で引き裂く『新・紐切り』を生み出す。
ノブちゃんがやったのは後者の新・紐切り