緋弾のoutlaw   作:サバ缶みそ味

6 / 28
UZIくらうと普通は運転手さん気を失うどころじゃすまんぞ?
と思いながらアリア3話を見ていました

*注意
 
 この物語にはオリ主がいます!
 独自展開で色んなキャラがいます!
 戦闘描写はうまくありません、ごめんなさい!

 『私は一向に構わんっっ!!』という方、ありがとうございます!


6話 ダイ・ハード(笑)

「と、いうことがこれまでわかったことだ」

『そうか、ご苦労』

『いや~、うちがとっても頑張ったっスよー‼』

『‥‥』

『お、おーいレキレキ?回線繋がってるっスか?』

『…大丈夫、聞こえています』

 

 各々下宿と自宅に戻ったその夜、スカイポを通して報告を行っている。

 

『すいません、この使い方がまだわからなくて』

『全然OKっス‼そのうち慣れるッスよ~』

「それで、鳰はどう思うんだ?」

『そうっスねー、爆弾犯は単体っス。ノブちゃんが聞いた神奈川港で不法入国した武装集団を警察が取り逃がした事件の前日にチャリジャックが起きたことから、そうとう準備をしていたとみるっス』

 

 その爆弾犯がマッドギアと関連があるとすれば、次は手を組んで仕掛けてくるだろう。準備をしていたのすれば明日にでも事件を起こすに違いない

 

『…でも、今回の『武偵殺し』の狙いはなんでしょうか?』

「確かに気にはなるな。武偵をターゲットにするんなら一人での犯行で十分だ。」

『ましてやマッドギアと手を組むなら武偵の大量殺害?いや、ありえんな』

 

 たくさん殺したいのならバスとか電車に爆弾を仕掛けて爆発させればいい。

 

『ウチの推測だと、ターゲットは一人だと思うッスよ?』

『ほほう、そのこころは?』

『去年、ウチのクラスでも一人の生徒を狙うためにクラス全員を巻き込んだ生徒がいたッス。似たようなもんッスよ』

 

 となると…チャリジャックの件から考えて、ターゲットはキンジ、もしくはそれ以外の誰か。一年前の豪華客船沈没事故が関連すればキンジの可能性が高いが…

 

「まだそう決めるのは早いかもな。手を組んでるマッドギアの方を捕まえればわかる」

『明日、探しますか?』

「ああ。と、言うわけで明日はレキと一緒に学校さぼりまーす。鳰は引き続き情報と証拠集め、ジークは…適当にしててくれ」

『任せろ!ごろ寝してて待つ!』

 

 いや、ごろ寝して何を待つんですかねぇ…。とりあえず解散してひと眠りつこう。銃と刀のメンテと準備も終わったし明日に備えて寝る!

 

__*__

 

\ツッパルコトガオトコーノー/

 

 ああ、五月蠅い。この電話は鳰からか…何時だと思ってんだ。朝の8時じゃねえか、またモーニングコールかよ。

 

「どしたー?こちとらねむry」

 

『ノブちゃん‼起きたッスよ!』

「いや、お前のせいで目が覚めたんだけど?」

『違うッス‼バスジャックッスよ!』

 

 ハア!?さっそく起きたんですかい!?あれか、俺がフラグびんびんに立てたせいか!?俺はキンジのようにフラグを建築するような輩じゃなかったのに…

 

「都合がいいな、おい。現状は?」

『バスに爆弾が仕掛けられているのと、ZUIをつけた無人ルノーに追い回されてるッス』

 

 セグウェイの次はルノーか。壊した後、拾えるかな?証拠としてすぐに回収されるだろうし拾うのはあきらめるか

 

「武偵の応援は来てるか?」

『今のところ、遠山とアリアが向かってるみたいッスよ?』

「あいつらか…キンジがターゲットなら寄ってくる可能性はあるな。…鳰、その任務はSランクか?」

『え、まあ緊急のSランクがたった今ついてッスけど?』

 

 今日は金曜だし…丁度いい。ちゃちゃっと片づけてやるか。

 

「鳰、俺の名義で書いといてー」

『あ、まさか遠山達から横取りッスか!?せこいっス!』

「勝てればよかろうなのだ‼」

 

 電話を切ってすぐさまジークに電話を掛ける

 

『ふがほは‼ひっひゃいふぉいあしたこわ‼(訳:おはよう‼一体どうしたのだ‼)』

「…飯食いながらでもいいや。すぐにヘリを用意してレキを乗せてってくれ」

『ふぉうひゃい‼ふぉふぉへへ、ふぁひふぉへry(訳:了解した!ところで何の話ry)』

「うっさい、詳しい事はレキに聞け!」

 

 何言ってるのかわからないので速攻で切る。そして黙々と電話をかけた

 

『ノブツナさん、どうかしましたか?』

「レキ、今すぐ出れるか?」

 

___*

 

キンジside

 

「アリア‼しっかりしろ!」

 

 状況はまずい。爆弾はバスの機体の下に仕掛けられアリアはその爆弾の解体を試みていた。だが、俺がバスの屋根に取り付けられていた通信装置を外していたところ一台の無人ルノーが来てUZIで俺を狙撃。そしてアリアが俺を庇って負傷した。

 

「アリア、アリア‼」

 

 アリアの身体を揺らすが気を失っている。アリアが捨て身で撃ち無人ルノーを落としたが未だ爆弾は解除されていない。

 

 

ブロロロロロロ…

 

「‼まさかもう一台いたのかよ…」

 

 本当にヤバイ。今度はフェラーリか。今の俺にあれを撃ち落とす腕はないし、バスに乗っている生徒たちも負傷していて応援要請することもできない

 

「このままじゃぁ…」

 

 

\ギャバ~ソ‼アバヨナーミダ‼/

 

 …ん?なんか遠くから特撮ヒーローの曲が聞こえてくるぞ…。目を凝らして視るとフェラーリを追うように何か来ている。あれは…セグウェイ?そしてそれを運転しているのは…

 

「ノブツナ!?」

 

 武偵庁指定の防弾制服を着ないでCIRASというボディーアーマーを着て、左腰に刀を提げ、大音量で曲を流しながらこちらに向かっている。あれ、ノブツナが腰のポーチから何か取り出したぞ?あれは…M24型柄付手榴弾!?さっそくフェラーリに向かって投げやがった!

 

「みんな、伏せろ‼」

 

 すぐさまバスの中にいるみんなに叫ぶ。その後、手榴弾はフェラーリに当たり爆発を起こす。爆風が通り過ぎ、アリアを守りながらしゃがんでなんとか事なきを得る。顔を上げて様子を見ると、ノブツナはセグウェイを加速させこちらに近づいてくる。

 

「よいしょーっ‼」

 

 セグウェイを踏み台にして大きくジャンプをし、俺がいるところまで着地した。

 

「おいおい、なんだその顔は?」

「ノブツナ…助かった」

「助かった?バカヤロウ、運が良かっただけだ。UZIとか普通殺傷力が高いからミンチよりひでえことになってんだぞ?ポンコツでよかったな。」

 

 ノブツナは俺とバスに乗っている生徒たちにゲラゲラとゲスな顔で笑いながら言う。

 

「で、爆弾は?」

「バスの下に仕掛けられている。アリアが解除に試みてたんだが…」

 

 俺はアリアが負傷する経緯まで話した。ノブツナはため息をついて呆れるように俺をみた

 

「そういう時は先にアリアに伝えとけ。独断の行動は時に死にも繋がんだぞ?」

「…すまない」

「しゃあねえ…ここいらはレキに任せるか」

 

 そうつぶやいたノブツナは無線機を取り出した

 

「レキ、行けるか?」

『…ノブツナさん、いつでも行けます』

 

 通信が終えてトンネルを抜けると、ヘリが飛んでいる音が聞こえた。大型ヘリがレインボーブリッジの横を飛行している。ドアが開いており、そこからドラグノフを構えて狙いを定めているスナイパーの姿が…

 

「あれは…レキ?」

 

____

 

レキside

 

『それじゃあ頼むわー』

 

 ノブツナさんの軽い感じがするけれど私を信頼してくれる声を聞く。私は何も言わず無線を切り、狙いを定める

 

 標的はバスの下に取り付けられている爆弾…見つけた。照準を更に絞り込み狙いを定める

 

「私は_一発の銃弾_」

 

 銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない_

 

 _ただ、目標に向かって飛ぶだけ。

 

 

 引き金を引かれ、銃弾は飛ぶ。風のように速く飛ぶ銃弾は、バスの下にしかえられた爆弾の留め金を貫通。爆弾は転がってそのまま海の方へ落ちていく。そして、水中で爆発を起こし大きな水柱を立てた

 

「…任務、完了」

 

 無線で伝えてスコープで覗くと、ノブツナさんはいつものような笑顔で私に手を振る。

 

 ノブツナさんの笑顔を見ると時折感じるこの感覚…何なのだろうか…

 

『サンキュー!じゃあ次に備えてくれ』

「わかりました。…ジークさん、お願いします」

「合点承知の助‼」

 

_____

 

キンジside

 

 大きな水柱が起きて雨のように海水が降りかかる。気を失っているアリアにも当たり、彼女についている血を流してくれる

 

「…」

 

 なんとか爆弾を解除し、バスに乗っている皆を助けることはできた。…だが、俺とアリアの初めての事件の結果としては最悪だ。結局、俺は何もできないまま、アリアを傷つけてしまった…

 

「おい、武藤!なにぼさっとバスを止めてやがる!走らせろ‼」

 

 ノブツナが運転席にいる武藤に怒号を飛ばすのが見えた。

 

「なんでだ、ノブツナ?もう爆弾は取り除いたし、大丈夫だろ?」

「武藤の言う通りだ。やることは終わったんだ」

 

「バカ、アレが見えてねえのか?」

 

 ノブツナが指さす方には黒のハイエースバンが3台近づいてきている。ノブツナはLARグリズリーを抜きリロードをした後、バスの中にいる生徒に指示を出す

 

「いいか!死にたくない奴はしゃがんで頭と上半身を撃ち抜かれんようにしとけよ!」

 

 そうしているうちに3台のバンは窓からアサルトライフルを覗かせ乱射してきた

 

「あぶないっ!?」

 

 俺はアリアを守りながらとっさに身をかがめる。

 

「HK416か。なかなかいいもん持ってんじゃんかよ!」

 

 ノブツナはにやけながら狙いを定めて拳銃を撃つ。銃弾はバンのタイヤに当たり、バンはピンして転倒した。ノブツナはすぐさまリロードして2台目のバンも同じように撃った。3台目のバンはしつこく乱射をしてくるのでノブツナは身をかがむ

 

「しっかり目を隠して耳塞いで、口を開けとけよー!!」

 

 ノブツナはそう言ってバンに向かってスタングレネードを投げた。道路に大きくバウンドしたスタングレネードは閃光と爆音を発した。バンは大きく左右に揺れて柱に衝突して止まった。

 

「さてと、キンジ。バスの方は頼むわ」

「え?ちょ、ノブツナ、どうするんだ!?」

「殿は任せとけ。お前は頑張った、けが人をちゃんと手当しておけよ?」

 

 ニッと笑ったノブツナはそのままバスから飛び降りた。転がってうまく着地。あいつは振り返らず俺に手を振る。…ほんとに無茶苦茶するやつだ

 

 

____

 

ノブツナside

 

 さて、餌につられて本当にやってきた連中のお顔を拝見する前にもう一度確認しよう。残数6発、予備カートリッジ3つ、スタグレ4つと俺の愛刀『八房』、まあ十分かな?

 転倒した車2台、衝突した車1台から、幾人のチンピラ共がドアを開けて出てくる。鳰が調べたリストに載っている顔とほとんど一致する。

 

「ようこそ、マッドギアの皆さん。俺と一緒にドンパチしましょ♪」

 




用語集

ギャバソ:宇宙刑事ギャバンの替え歌のこと。リズミカルな曲で最後は爆発落ち

ハイエース:トヨタの大型車。スペースも結構広いので何人でも乗れる。ウスイホンにもよく出る

UZI:IMI社が製造した、短機関銃。大きいものから小型のものまである。殺傷力は高く、ふつうはミンチよりひでえことになる。武偵の制服が強いのか、威力が弱い粗悪品だったのか…

LARグリズリー:LAR社が製造した自動拳銃、マグナムオート。マグナム弾を発射できる銃だけど反動は強いのでコンペンセイターを付けて抑えるのが多い。弾数は7+1発

HK416:H&K社が製造したアサルトライフル。耐久性、精密度、威力、申し分のない銃。サイズも調整でき身長に合わせて運用できる。

銃火器の知識はあまりありません。間違ってたらごめんなさい!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。