時折ファイナルファイトとかメタルスラッグとか懐かしの2Dアクションとかをやりたい…
__東京上空__
「副社長!?さすがにパラシュートを付けた方がよろしいのでは!?」
「なにを言っている!食パンを咥えて『ちこくちこくーっ!』をスタイリッシュにやりたかったんだ!オレは絶対にやるぞ!」
「副社長!?それとパラシュートなしの関連性が全く分からないのですが!?」
「わからんのか戯け!これをやれば友達に自慢できるんだからな!」
「副社長、目的を忘れずに‥」
「ああ、わかっている。では行ってくるぞ!」
「…ですのでパラシュー」
「Yeaaaaaaaaaaaaaっ!」
「‥‥パラシュートどころか食パンも咥えずに行っちゃったよ…」
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キンジside
「…」ムスーッ
皆さま、遠山キンジと申します。まさか入学して早々今噂されている『武偵殺し』に襲われて、その道中に見つけた親友に見捨てられ、挙句の果てには神崎アリアという見た目は中学生中身は高校生の女の子に助けられて、かくかくしかじかで俺はヒスッてセグウェイを撃退して…そして今に当たる
「…」
なんということでしょう。まさか同じクラスになってしまうとは。しかも隣の席になってしまうとは。『アリアを守る(キリッ』とか言ってたヒステリアモードの俺をぶん殴りたい。そんでもって周りの野郎共は羨ましいとか愚痴るし女の子たちは女たらしだと愚痴るし…なんなのこれ、俺は普通にいたいのに出鼻をくじかれた気分だ
「…ところで」
こちらを不機嫌そうににらんでいた神崎が第一声を開ける。
「キンジの隣のそこの席、空席なんだけど。私、そっちの席がよかったわ」
ザワッ
…え?なんでみんなぎょっとしたような顔をするんだ?…ちょっと待て。まさかと思うけど、嫌な予感がするんだけども…。近くにいる俺の親友2号の武藤に聞いてみる
「…もしかしてこっちの席は…ノブツナか?」
「…ああ、『狂犬』ノブちゃんだ。」
ご愁傷さまと武藤は肩を叩く。余計なお世話だっつーの‼項垂れる俺に神崎が興味津々な顔してこっちを見る
「誰?そのノブちゃんって人?」
「ノブちゃんについて教えて進ぜよう!」
悪乗りで話に入ってきたのは、金髪のツーサイドアップの童顔の女の子、俺の親友かつ腐れ縁の峰理子だ。周りからはロリ巨乳だと言われているが果たしてその通りである。
「本名、犬塚信綱‼マイペースな雰囲気を醸し出すけど…授業は常にさぼる!机の中に手榴弾、弁当と見せかけC4‼昼寝の邪魔する輩は磔拷問‼強襲科でもやることえげつないことから『狂犬』と呼ばれる男、それがノブちゃんだ!」
「そして始業式も2年生初日も早々にさぼりやがった…」
理子は相変わらずオーバーに説明するが、8割方その通りである。しかも1年の頃俺は信綱と同じクラスだった。授業中、あいつの机の中に隠れていた催涙ガススプレーと唐辛子の粉塵が漏れて教室が煙に包まれて死にかけたのははっきり覚えている…まさか今年もそんな目にあうのだろうか…
「やべえ。キンジの奴、遠い目をしてやがる」
「よっぽどひどい目にあったんだよねー」
ま、まあ信綱なら気を付ければなんとかなるだろうな…うん、頑張ろう…
「と、ところでさ、俺の後ろの席も空いているんだけど…誰かくんのか?」
ザワッ
…え?うそでしょ。まだなんかあんのかよ。またクラスのみんながザワついてるし、武藤はマジでご愁傷様とか哀れみを持った顔してるし、なんなんだよ!
「キンジ…お前の後ろは…ジークなんだ…」
「‥‥マジで?」
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信綱side
本日は晴天なり。タクシーに乗って着いたものの、クラスがわかんないから結局は授業をさぼって屋上で過ごすことにしました。
「あは~、こんなことなら枕を持ってくればよかったな~」
チラッと隣を見る。レキは相変わらず外の景色をぼーっと眺めているだけだ。うーん、なにを考えているのかよくわからない。まあ見て愛でるのもこれまた一興…じゃねーよ。暇すぎんだよ。
「な、なあレキ。今日さ暇だったらラーメン食いに行かね?いつもの『一文字百太郎』ってとこでさ」
「…」
はい、いつものスルーですね。と思う方、レキ観察検定3級は取れませんぞ?最近になって瞬きの回数でyesかnoかわかるようになった。奇数なので今日はOKということだ。もちろん俺のおごりで
「さーて、そうと決まればぁ、今日はさっさと早退‼あとはまたーりしようずぇ!」
「‥‥」
ん?レキが空を見上げたぞ?俺もつられて見上げると上空に飛行機が飛んでいるのが見える。まあ近くに飛行場もあるしごく普通なんだが…
アアアアアア…
…空耳かな?空から誰か叫んだ声がする。気のせいか通り過ぎた飛行機からなんか黒い点がこっちに近づいてきてねえか?
Yeaaaaaaaaaaaaaッ‼
あ、気のせいじゃねえや。明らかに誰か急降下してくるのが見える!しかもこの声聞きおぼえがあるぞ!
「Die yabooooooooooo!!」
嗚呼、此奴は知っている。同年齢ながらも金髪で白と赤の袴を着た、日本かぶれのアホ‼
「シップーケーン‼」
このまま屋上に落下してミンチになるかと思ったんだが、いつものようにあいつの手から出される風の気弾で相殺してうまく着地をする。おかげで目を覚ますような強い風が吹く。‥‥あ、レキさん今日はグリーンなんですね
「HAHAHAHA‼久しぶりだな!レキ、ついでにノブツナ‼」
「俺はついでかこの野郎」
紹介しよう。俺の腐れ縁のダチであるジーク・ハワードだ。アメリカ出身で、今や世界的有名な大企業『ハワード・コネクション』の副社長である。ちなみにジークの爺さんはサウスタウンとかいう町に住み、マフィアより恐ろしい存在だったとか。今は孫にぞっこんな好々爺であるらしい
「で、なんかようか?」
「どうだ?オレのかっこいい登場シーンは。まさにブシドーであろう?」
あと『古武術』を習っているのだがどこどう見たら『武術』なんだか。ブシドーだのオモテナシだの色々と間違った日本の知識を持っている。こういうのは突っ込んだら負け。
「はいすごいすごい」
「フハハハ、もっと褒めてもいいのよ?」
「殴るぞ」
「ショボーン」
しょぼくれんな。お前がショボーンしても可愛くねえよ。
「で、何の用だ?」
「どうだ?オレのかっこry」
「無限ループにはさせんぞ?」
此奴の悪乗りには毎度疲れる。レキに至っては退屈なのかうとうとしてるし、さっさと要件を言わして片づけよう。
「で、本当に何の用だ?」
「うむ。実はな…」
むむ。珍しくこいつが深刻な顔をしている。まあ世界的大企業だし、爺さんマフィアよりすげえしよっぽどなことなんだろう。内容によっては手伝えるか否かだが
「‥‥忘れちゃった☆」
「‥‥」
よし、片づけよう。俺はさっそくこいつを足払いでこけさせ両足を持ってジャイアントスイングの如くグルグルと回る
「そおおいっ‼」
そして屋上から思い切り投げる!
「Nooooooooっ!?」
投げ落として大丈夫かって?地上から数百m離れた上空から着地して無事なんだし、大丈夫だろ。ん?ありえないって?そもそも高校生が銃でドンパチする時点でおかしいしから気にすんなって
\シップーケーン‼/
\キャアアアアッ/\スカートがっ‼/\親方、空から外国人が‼/
ほらな?大丈夫だった。…たぶん。さてとレキのほっぺをつついて起こすか。マシュマロみたいに柔らかいほっぺだな
「おーい起きろ、レキ。今日はもう帰ろうぜ」
「‥‥」コクコク
無表情で無言ながらも頷いてついてきてくれる。1年もこんなやり取りだったが少し進歩できて嬉しい今日この頃。
もうちょっとほのぼの回は続きますかも
はやくドンパチトリガーハッピーをしたい
でも戦闘描写うまくないのよね(´;ω;`)ウゥゥ
頑張らなくちゃ…