緋弾のoutlaw   作:サバ缶みそ味

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やりたいことをやった。反省はしている
全国のレキファンの皆さま、ごめんさい…

*注意
 
 この物語にはオリ主がいます!

 独自展開があります!色んなキャラもでます

 戦闘描写は下手です、ごめんなさい!

 『それでも私は一向に構わんっっ‼』という方、ありがとうございます!


10話 エピローグ的なやつ

「よっし、これでダイジョブだ」

 

 今は救護班の車の中でレキの傷の手当。怪我の方は大丈夫そうだったのでひとまず安心。うん、なかなかのおみ足…ゲフンゲフン、のちの活動に支障はないそうなのでよかった

 

「ありがとうございます。ノブツナさん方こそお怪我は大丈夫ですか?」

「俺か?俺の方は唾でもなめときゃ治るさ」

 

俺達がドンパチして倒した連中は警察と応援にきた武偵達が連行、証拠品などの収集をしている。まあこっちは一件落着ってことで。疲れを癒すかのようにひたすたにレキを撫でる。そんな時にずかずかとジークが駆けつけてきた

 

「なにぃ!?もう片付けただと!?」

「ジーク、来るの遅せぇよ。俺とレキで済ませたぞ」

「んんんんん~っ!許さーん!俺も大暴れしたかったぞー‼」

 

 プンスカしているジークをほっといて、レキの様子を見る。彼女はただただ土砂降りになっている外と真っ暗な空を見ている。声を掛けようとした時に携帯が鳴る。なんだ、武藤からか

 

「武藤、どした?」

『ノブツナ!お前も羽田の方で大暴れしてたんだな!』

「それだけか?切るぞ?」

『いや、ちょ、待てよ!今、キンジが乗ってる600便がエンジントラブルを起こしたらしい!』

「ぬ?キンジ達は無事なのか?」

『ああ!それでキンジが600便を空き地島に緊急着陸させるんだ‼』

 

 空き地島か…高度とか云々聞いてりゃギリギリ、もしくはアウトなのだが…空き地島には照明はないし飛行機から見りゃ真っ暗だ。さしずめ不時着で最悪の状況になるだろう

 

「状況はよくないな…」

『ああ!だから‥‥俺はあいつを死なせたくねえ!』

「…武藤、やることはわかってるな?手を貸すぜ?」

『‼‥さすがノブツナ‼ありがとうよ!』

 

 携帯を切って一息入れる。

 

「レキ、ジーク。悪いがもう一仕事だ」

 

___空き地島

 

「嵐のー中でかがやいーて♪」

「そのゆーめを…って歌っている場合じゃねえっ‼」

 

 武藤はジークに蹴りを入れる。豪雨と暴風の中で俺とジーク、武藤はモーターボートと船と車輌科の車や照明も無許可で持っていき空き地島にて飛行機が安全に着陸できる道になるよう設置している。

 

「おらてめーら急げ!時間がねえぞ!」

「見えました。あと数分でこちらに来ます」

「オラオラァ‼レキがもう見つけちまったぞ!急げ急げ!」

「おう!ってノブツナも手伝えよ!」

 

 俺はちゃっかり車でくつろいでいた。だって車全部俺が動かして終わったし?

 

「車担当は全部片づけたからな!動け動け!」

「ちょ、きたねえぞ!」

「嵐のーなかで…ノブツナ‼設置、配線終わったぞー‼」

「よっしゃ、点灯っ‼」

 

 照明と車輌のライトを全部一気につける。明かりが灯されて一本の道が出来上がった。武藤が持っていた無線でキンジに繋ぐ

 

「キンジ‼聞こえるか‼お前が死ぬと白雪ちゃ…じゃねえ泣く人がいるからよぉ!俺…ノブツナとジークと一緒に車輌科のモーターボートもでっかい照明も無許可で持ってきたんだ!だから…アリアと一緒に無事に着陸してこい!」

「武藤、お前ほんっと熱い奴だなぁ」

「ちなみにこの船は我がハワコネの船だ‼」

「…ところで、私たちがこの道にいたら飛行機の着陸に巻き込まれるのではないですか?」

 

 

「「「…走るぞぉぉぉっ‼」」」

 

 俺達は急いで避難する。そうしている間に、600便は空き地島になんとか着陸を成功した。…暴風にジークは巻き込まれて海へドボンしたそうだ

 

___

 

「一時はどうなるかと思ったな」

 

 昨日の嵐がウソのように晴れた今日。俺はレキと一緒に屋上でのんびりとしている。結局、武偵殺しの事件はキンジの話によると飛行機内で真犯人がいて、もう一息のところで逃げられたらしい。でも、俺が捕まえたマッドギアの残党、警察と武偵の共同の捜査によりアリアの母親の神崎かなえの公判は延期。なんやかんやで無事に事件は終わったようだ。

 

「ノブツナさんは始末書を書かなくて済んだんですか?」

 

 レキが声をかける。そうだ、その後、勝手に道路封鎖したこと、応援も呼ばず道路での戦闘、そして空き地島へ無許可でライトなどを持ち出したことにより俺とジーク、武藤は蘭豹先生に捕まり始末書を書かされていた。あ、俺は面倒なので『ちゅどっ』をしてこの屋上まで逃げてきたんだけどな

 

「面倒だから逃げた。そういえばレキ、怪我の方はもう大丈夫なのか?」

「…はい、狙撃にも支障はないとのことです。ノブツナさんはどうしてそこまでして私を心配してくれるのですか?」

 

 うーん…俺は考えながらレキの頭を撫でる

 

「ま、俺の大事なパートナーだし?それにもっと自分を大事にしなさいな」

「…」

 

 ん?うつむいてしまったな…悪い事言ってしまったか?

 

「…ノブツナさん、話があります」

「お、おう?なんだ?」

 

 レキ、珍しく真剣な眼差しだな…ちょっと焦った

 

「風が…選べと言ってきました」

「か、風?何を選べって言ってきやがったんだ?」

「どちらか二つの道のうち一つの道を選べと」

 

 み、道?…これはもしや、レキの脱厨二病のチャンスかもしれん‼レキは今、厨二病を止めることを考えているはず!

 

「ど、どういう道かわかるか?」

「一つは『ある人』の事を好きになり子を作れと」

「すんげえどストレートだな!?」

「でも…『ある人』を好いている人が既にいて私はその人から奪わなければならないんです」

 

 おうふ…レキさん、それなんていう昼ドラ?このままだとレキがヤンデレなことをやらかすかもしれん…

 

「れ、レキ?聞くけど『ある人』って言う野郎はお前の好意に気づいているのか?」

「いいえ。気づかないようなのでこれからもっとやるつもりです」

 

 あかん、それマジであかん。

 

「レキ、それはやめとけ。『ある人』だけじゃなく、そいつを好いている奴にも迷惑をかける。お互い嫌な思いをするだけだ」

「ですが…」

「じゃ、じゃあもう一つの道は?」

「もう一つは…よくわからないのですが、さっきの道より孤独で、険しく、危ない道を歩むことになります」

 

 …風さんよ、あんたなんてとんでもないことをレキに言わすんだと思ってしまった。

 

「レキ、お前さ自分の道を自分で歩いたことはないだろ?」

「…全部、風の言う通りにしてきました。この学園に来たことも、銃も、生き方も、風の声に従っています」

「…よっしゃ、わかった。どの道もやめとけ」

 

 なんだろうな…レキは、ずっと誰かに言われたままにしてきたんだろう。だから、孤独だ

 

「どの道も?…だとすればどうすればいいんですか?」

「道が無ければ作ればいい。第三の道さ」

「第三の道?」

「そう、『自分の道は自分で切り開け』ってな。誰かにひかれた道を行くんじゃなくて、自分のやりたいことを自分で歩くんだ」

 

 レキは一瞬目を見開いたように驚いたが、すぐにうつむいた

 

「私は…自分で考えたことがありません。それが正しいのかどうか…怖いんです」

「確かに怖いだろうな。でも安心しろ、お前の歩く道に俺がついてる。俺が助けてやるさ」

 

 そう、レキの脱厨二病のためなら俺が手伝ってやろう。

 

「それは…ノブツナさんと共に歩むんですか?」

「ま、まあな?い、一緒にいてあげることぐらい容易いもんさ」

 

 うん?俺間違ってないよな?それを考えているとレキは真剣な眼差しで俺の前に跪き、俺の手を握った

 

「…決めました。ウルスの一族は…ウルスの姫は‥貴方に従い、貴方と共にあることを今ここに誓います」

「お、おおう?…え?え!?」

 

 ウルス?…あれか、邪気眼的なあれか!レキの脱厨二病の道はまだまだ遠いなぁ…

 

__

 

 なんやかんやあって、無事に帰宅。今日はレキが心開いたことが唯一のいい出来事だったかなー。自分から言って来たんだし、十分な進歩だ。さてと鳰にあれ以降、マッドギアの残党から何かイ・ウーについて聞きだせたか聞いてみるか。と思った矢先にインターホンが鳴る

 

「はいはーい、うちは新聞お断りだよー」

 

 と適当に出て返そうとドアを開けると…なんということでしょう、そこにはキャリーケースを引いたレキがいるじゃあありませんか

 

「れ、レキ!?」

「ノブツナさん、遅くなりました。これからよろしくお願いします」

「え…え!?もしかして居候か何か!?」

 

 レキは無言でうなずいて俺の部屋に入ってきた。

 

「貴方と共に歩むと決めましたから」

「いや決めすぎだけど!?つか寛ぐの早っ!?」

 

 入ってきたレキは部屋の壁にドラグノフを抱くように座ってもたれ掛るように寝ようとしていた

 

「あ、あのー…晩御飯は?」

「大丈夫です。もう食べてきました。後は寝るだけです」

「そうじゃなくて…無許可で居候とか…怒られるんじゃね?」

「安心してください。すでに許可は頂いてます」

「わーお、計画的!?…つかもう寝るのか?」

 

 もうつっこむのはやめた方がいいや。レキは制服を着たまま寝るのか…

 

「はい、明日に備えて早く寝ます」

「そ、そうならいいけど…やっぱ寝るなら制服じゃない方が…」

 

 ま、まあ人それぞれだし?でも、制服じゃない方がいいかなーなんて考えていたらレキが制服を脱ぎだそうとしていた

 

「イヤイヤイヤ!?だからと言って脱ぐ必要はねえよ!?」

「そうですか?制服以外は持っていませんし…」

「む、無理にしなくてもいいんだぜ?」

「ですが…ノブツナさん、どういった感じがいいでしょうか?」

 

 なぜ俺に聞く…しゃあない、ここはひとつ冗談こめて…

 

「…裸Yシャツでお願いします!」

「」

 

 あ、やべ、レキが一瞬固まった!でもロマンがあふれる…じゃねぇよ!

 

「い、いや~、冗談だよ冗談!今のは聞いてなかったことに…」

「こうですか?」

 

 なんということでしょう、視線を逸らして改めて戻すとそこには裸Yシャツのレキが…いや一度でもいいからやってほしいと思ったけどさ!?いきなりはだめでしょう!?窓から照らされる夕陽が白いシャツを照らす

 

「ふぁっ!?」

「…ノブツナさん?」

 

 据え膳食わぬは男の恥‼俺はさっそくレキを姫抱っこしてソファーへポイした

 

「あ、あの…」

 

 あかんなこれはキンジだけの特権かと思ったがラッキーだぜ…キンジモード(笑)入りまーす!

 

「レッツ、もっこりィィィィッ‼」

 

 そういってルパンダイブしようとした時だった

 

ガッシャーン\テンチュー‼/ガッチャーン

 

「‥‥」

 

 俺は動きを止めた。隣、キンジの家にヤンデレ巫女こと星伽白雪が帰ってきやがったか!ええい、折角の雰囲気をぶち壊しやがって‼

 

「の、ノブツナさん?」

 

 心配そうにレキが俺を見る。そうだな、お隣なんか気にしている場合じゃない!

 

「モ…もっこry」

 

ガシャーン\風穴ーっ‼/バキューン\テンチュー‼/ガチャーン

 

「‥‥」

 

 ああ、そうだった。ヤンデレ巫女だけじゃなくて喧しいツインテピンクがいたな…。隣で窓が開く音がする。キンジの野郎、逃げやがったな。そこで俺の堪忍袋の緒が切れる

 

「やかましい!ダボガァァァァァ‼」

 

__ノブツナ、怒りの隣訪問




 
 裸Yシャツはロマン…そう言いたかっただけです

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