エロいはんたーはんたー   作:矢柄

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小ネタ集です。ぶっちゃけ、ネタ切れです。


人類はハッテンしました

◆ 大富豪はハッテンしました ◆

 

 

「ありがとうございます! ありがとうございます!」

 

「おめでとうございます、バッテラさん」

 

 

初老の男が、黒髪の、凛とした佇まいをした美女の手を両手で握り、あらん限りの感謝の言葉を並び立てる。

 

この初老の男、バッテラは資産家として財界に名の知れた名士である。彼は巨万の富を築き、おおよそこの世で出来ない事はないというほどの権勢を誇っていた。

 

しかし、そんな彼でも出来ない事があった。事故で昏睡状態に陥った恋人の治療である。

 

あらゆる現代医療が効果を為さず、既に数年が経過していた。

 

彼は一縷の望みをかけて、あらゆる傷病を完治させるというアイテムを手に入れるため、グリードアイランドなるゲームソフトにまで手を伸ばした。

 

しかし、彼はある日、裏世界を混沌の淵に叩き落していることで知られる、とある製作集団の女エージェントとコンタクトをとる事に成功した。

 

 

「いえ、アサギさん。貴女に出会わなければ、私の妻は二度と目を覚まさなかったでしょう」

 

「ふふ、ですが、私どもとて下心なしに貴方に近づいたわけではないのですよ?」

 

「分かっています。これが、例のゲームソフトです。全てお譲りしましょう」

 

 

指を鳴らすと、黒服の男たちがトランクに収められたブツを部屋に運び入れた。

 

豊満な肢体がくっきりと表れる紫色のピッチリスーツに身を包んだ女、エージェント・アサギはその中を確認すると頷く。

 

 

「確かに」

 

 

一本数十億ジェニーもする高価なゲームソフト。しかし、今や彼、大富豪バッテラにとってそれらは価値のないものだ。

 

であるなら、最もバッテラにとって価値のある恋人との時間を取り戻してくれた彼らに、これらを全て譲るのが最適解だろうと、バッテラは当然のようにそう考えた。

 

とはいえ、一つだけバッテラには注文があった。いや、そこまで彼らに求めては、分不相応な気がしたが、バッテラは口に出さざるを得なかった。

 

 

「ところで、妻の…その、生えてしまったものをどうにかしたいのだが」

 

 

何が生えたって? 作者にいわせるなよ! 察しろよ!

 

ともかく、そんなバッテラ氏にタイマ…エージェント・アサギはニコリと笑顔で応じた。バッテラはエージェント・アサギのその反応に大きく期待する。

 

 

「では、これをお納めください」

 

 

エージェント・アサギはしずしずと一冊の絵本をバッテラに差し出した。表題は『ジョソーサンミャク』。

 

要約:お前が男の娘になれば、万事解決だろ?

 

 

 

◆『人飼いの獣パプ』もハッテンしました◆

 

 

『人飼いの獣パプ』。暗黒大陸からもたらされた、恐るべき人類の天敵の1つ。

 

彼らに一度でも取り付かれれば、最高の快楽と引き換えに、全ての生命エネルギーをこの獣に貢ぐことになるという。

 

そして、そんな恐ろしい存在に目を付けられてしまった男が一人、とある大都市の路地裏で蹲っていた。

 

その頭のてっぺんからは紐状の、生命力を吸い取るための細長いチューブが虚空へと伸びている。

 

そんな哀れな男の前に、ふらりと人影が。人影は心配そうな表情を浮かべると、哀れな男に話しかける。

 

 

「どうしたんだい兄さん、顔色が悪いみたいだな」

 

「……」

 

「どれ、ちょっくら休める場所までいこうか?」

 

 

現れた人影は、痩せこけた哀れな男を担ぐと歩き出し、そのまま公園の公衆便所まで入っていった。

 

 

「よかったのかホイホイついてきて。俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ」

 

 

連れてきたのはお前である。

 

そして、人影、《青いツナギを着たいい男》は―

 

 

「やらないか」

 

 

次の瞬間、哀れな男は快楽にかすむ思考から唐突に悍ましいリアルへと強制送還される。

 

何故か。否、それを問うことそ無粋。その身を貫く強烈な刺激。おおモーレツ。

 

 

「はぅっ!?」

 

「それじゃあとことんよろこばせてやってやるからな」

 

 

丸出しとなったピーチのフラワーホールを、パイルドライバーよろしくRock Youするゲイ♂ボルグ。

 

そのゲイ術的テクニックがもたらす未知の刺激は、化生の快楽に麻痺した脳に、熱いパトスをもたらし、トコロテン式にライスブルーチャイルドなシャワーがファウンテンする。

 

そして、そのままイカ臭い余剰エネルギーが、激しい前後の反復運動を動力として、真夏のプールサイドでビーチボールを膨らませるハンドポンプの如く、男の頭の頂から伸びるチューブにDOP DOPと流れ込んでいく。

 

瞬間、遠く離れた場所にて、そのイカ臭いエネルギーの奔流がその身に降りかかろうとしていることに、恐るべき人飼いの獣は気づいた。

 

獣は未知に恐怖し、己と餌を繋ぐチューブをすみやかに外そうと試みる。だが、それは遅きに失した。

 

そう、イカ臭いエネルギーはいち早く、獣の体内へと流れ込んでいたのだ。

 

獣は生存本能に縋り、チューブを閉ざそうとするが無駄だ。もう、そいつはガバガバである。

 

 

「!!?」

 

 

まもなく、イカ臭いエネルギーが獣の容量を超え、限界まで流れ込み、獣の体は急速に拡張…ではなく、肥大化しはじめた。

 

そして、次の瞬間、形而上的イカ臭いエネルギーは、物理的イカ臭いエネルギーへと変換され、逃げ場を求めて人飼いの獣の柔らかい排泄口を押し広げ、拡張破壊する。

 

 

「パッションッ」

 

 

炎を吹く排泄口。ロケットのごとく上空へと打ち上げられる身体。すみやかに第一宇宙速度を突破。括約筋は死んだ。スイーツ(笑)

 

 

 

◆ 次回予告(未定) 魔法少女ごらんの☆アリサマダヨ 惨 ◆

 

 

ある日、私は不思議な生き物に出会ったの。

 

白くて、なんだかネコみたいなんだけれど、狐みたいなフワフワな尻尾で、猫みたいな耳から長くて先っぽが桃色の、マフラーみたいな垂れ耳が生えている、不思議な生き物。

 

そんな不思議な生き物が、いつの日からか、私の視界の端にちょくちょく現れるようになった。

 

 

「お嬢様? どうなさいました?」

 

「……ううん、なんでもないわ」

 

 

その不思議な生き物は私以外には見えない。

 

最初はパパも部下の人たちに命じて、探してくれたけれど、結局見つからなくて、いつからか私はその子を見つけても誰にも言わなくなった。

 

だけど、その子は日増しに視界に現れるようになって、そして、とうとう、ボーイソプラノの可愛らしい声で、私に話しかけてくるようになって―

 

 

「やあ、僕はQB。ねぇ、ネオン=ノストラード、ボクと契約して、魔法少女になってよ!」

 

 




ネタ切れしたので、適当に小話をまとめましたん。もうだめぽ。

なお、エロゲと魔法少女の相性は抜群ですが、KENZENなこのSSでは魔法少女ネオンたんは魔法少女(物理)となります。
仲間の魔法少女はネオンたんを含め5名。ミトさんは確定しました。

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