呉鎮守府より   作:流星彗

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変貌

 

 トラック泊地にて、凪達と泊地に戻ってきた茂樹は会食をしながら話をしていた。そこにはパソコンのモニターもあり、通信によってラバウルの深山が映し出されている。テーブルの上にはトラック泊地の間宮が用意してくれた料理と飲み物が置かれており、それをいただきながら今回の戦いについて振り返っていた。

 茂樹と深山が経験したポート・ダーウィンの戦い。

 凪と湊が経験したウェーク島の戦い。

 これらは中部提督とやらが計画したものであり、凪達はその計画に乗せられていたのだ、ということが明らかとなった。それは大和があのヲ級改を通じて得た情報であり、深海提督という存在と共に共有されることとなる。

 それはすなわち、後に美空大将にも報告されることとなる。このような戦いとなった以上、深海提督という存在はもはや秘匿すべき存在ではない。元深海棲艦である大和からの情報だけでなく、彼女と深海棲艦との会話によって得られた情報なのだ。普通ならば深海提督など馬鹿馬鹿しいと切って捨てられるような与太話だろうが、深海棲艦からそういう存在が口に出されている。

 虚言の可能性も捨てきれないが、このような大々的な計画を深海棲艦がやってのけたのだ。知性が上がっているような気がする、というだけではすまされないようなものを深海勢力が行使した。それは無視できるようなものではない。

 また美空大将は大和がそういう存在であることは既に知っている。深海提督の存在を複数の提督が認知した上で大本営に報告する。上の多数は錯乱したか? と思われるかもしれないが、この正式な報告は美空大将は無理なく受け入れられるかもしれない。

 とはいえここにいる湊達はこうして改めて聞かされてはすぐに信じられるようなものではない。大和が元深海棲艦ということも、彼らにとっては驚くべき事実なのだから。実際深海棲艦憎し、という感情を隠そうともしない香月にとっては憤慨する事実だった。

 

「つまりなんですかね? 元深海棲艦を味方に引き入れてるってんですかい?」

「そうだね」

「そうだねって、それで済ませていいもんですかね!? 敵だった存在っすよ!? 裏切るかもしれねえじゃねえですか!」

「だが、この1年それはない。今回だって大和から戦いの全容に近しい情報を得られた。恐らく元深海棲艦である大和だから得られた情報だよ。その点は評価に値することだ。……なるほど、君は少々頭が固く、視野が狭いらしい。それは致命的だよ、香月」

「言われてしまったわね。……とりあえず座りなさい、香月。食事の最中でもある。むやみに立たないで」

 

 黙々とお茶を飲む湊が静かに香月をたしなめた。そう言われてしまっては香月も舌打ちしつつも従うしかない。だが香月の反応は何も知らない他の提督や海軍の者からすれば当然の言葉でもあるだろう。

 自分達と敵対している存在が艦娘になった、味方となったなんておとなしく信じられるものではない。スパイではないのか? 裏切らないのか? という不安を抱えるのは自然なことだ。

 しかしあれからもう秋、冬、そして春と迎えている。多少のいさかいはあったかもしれないが、大きな問題に発展するものではない。裏切るというならばもうすでに凪の命を奪ってもおかしくはないだろうし、凪でなくとも艦娘の誰かを沈めてしまっているだろう。

 そういった行動はせず、するような予兆すらない。ここに来る前はスパイ問題すらあったのだ。その際にも大和は特に関わるようなことをしていない。

 そして今回の戦いでは自分を蘇らせた中部提督に明確な敵意を示している。それも彼の秘書艦に値するヲ級改に対して告げているのだ。裏切る心づもりがあるならば、そのようなことは絶対にしない。なにせヲ級改が大和に対しても明確な敵意を発揮したのだ。そうまでしたのに深海棲艦側に寝返るなんてことはあり得ないだろう。

 

「それに、何も驚くことでもない。その逆もあり得るんだから」

「逆?」

「深海棲艦が艦娘になるなら、艦娘が深海棲艦になることも考えられるでしょう? ……実際、いたんだし」

 

 湊が淡々とそう口にする。いたのはあの戦艦棲姫、深海霧島だ。彼女が自らそう名乗っている。戦艦棲姫はソロモン海戦の時から大和が「武蔵」と呼称していた。武蔵の残骸を元に作られたのだろうと推測出来、そして戦艦棲姫もそう名乗っている。

 また足止めのヲ級改の艦隊にも戦艦棲姫がおり、それに対しても大和は武蔵と口にしていた。だが、ウェーク島のあの戦艦棲姫は霧島と名乗り、艦娘の霧島がかけているような眼鏡をしていた。ならばあの深海霧島は艦娘の霧島が転じた存在だろう、と推測出来る。

 

「ソロモンにおいて戦艦棲姫が生まれたんだから、それ以降沈んだ霧島がああなったんじゃない?」

「ソロモン海戦以降の霧島って……おい、まさか」

 

 湊の補足に茂樹が恐る恐るモニターの方を見やる。そう、ラバウルの深山だ。

 レ級の一件でラバウルの艦娘は三人轟沈している。霧島はレ級によって沈められ、中部提督によって回収された。それによってあの深海霧島が生まれたのだ。その詳しい流れまではわからないが、何かがあってあの深海霧島が生まれたのだろうとは推測出来る情報がある。

 

「…………そうか。うちの霧島が……」

 

 沈んでしまった悲しみがあったというのに、よもや深海棲艦にまでなっているとは思いもしないことだ。帰ってきたともいえるが、果たしてあれは帰ってきたといえるのか。思考まで深海棲艦寄りになり、完全に敵対しているならばもはやあれは沈めるべき敵である。

 不幸中の幸いなのは彼女が深山の艦隊の前に現れなかったことだろう。よもや元自分の艦娘を仲間の手で沈めるなんて苦しいことこの上ない。

 

「艦娘だったものが深海棲艦になる。とんでもねえ事実だな。いや、それ自体は昔から噂話だとか与太話であちこち言われてはいたっけか」

「そうだね。深海棲艦がどこから来ているのか、どうやって増えているのかという謎の中で、沈んだ艦娘がそうなっている。そういうのは囁かれていたよ」

「……でも、それが事実の一つとして現実に表れた。出来ることならそんな事実はあってほしくはなかったけれど」

 

 認めたくはない現実だが、それを受け止めるしかない。そして叶うならば、霧島には安らかな終わりを迎えてほしいと願うばかりであった。

 だが深海霧島は恐らく次の戦いにも参戦してくることだろう。あの様子では完全に撃破しているはずはない。修復を受け、再び艦娘達の前に現れるはずだ。その時こそ、終わらせてやるしかない。深山にはつらいことだが、いつまでもそれを引きずるわけにもいかない。ここは一つ、切り替えていくことにする。

 そして問題はそこだけではない。いや、艦娘が深海棲艦に転ずる可能性があるという事実はかなりの大問題かもしれないが、それ以外にも問題はあるのだ。

 

「今回の件で一番の問題は、その中部提督とやらが一連の戦いの全容を思い描き、ほぼその通りに実現出来てしまったって点じゃねえのか?」

「……だろうね。ダーウィンの港湾棲姫は思ったよりもあっさりと落ちた。そして残存戦力は特に大きく抵抗することはなく、あっさりと撤退していった。……となると、ただダーウィンを占領することが目的ではないかもしれないと考えられる」

「でもって、凪は凪でウェークまで誘い込まれ、交戦した。その流れはただ凪と戦いたかったというだけのようにも感じられたってんだろ?」

「そうだね」

 

 茂樹と深山がそのように振り返る。

 港湾棲姫においては彼女自身の性格も影響し、茂樹と深山の保有する艦隊が大きな打撃を受けるには至らなかった。あの戦力の中では一番戦意があったのはル級改といえるだろう。ル級改だけが恐らく作戦に関係なく、ただ艦娘を叩き潰したいという意志が見えていたかもしれない。

 仮にダーウィン占領もしくは殲滅が目的でないとするならば、わざわざ騒ぎを起こして茂樹と深山を呼び寄せた理由は何なのか。それはトラック泊地を空けさせ、そこに向かっている凪と湊をウェーク島に引き込むのが目的だろう。

 何せトラック泊地に艦載機は向かっていたが、艦隊そのものはトラック泊地に向かっていなかった。とするとトラック泊地の壊滅もまた主な目的ではなかったと推察出来る。

 

「ダーウィンという囮。そしてトラック泊地攻撃に見せかけた釣り。ウェークの艦隊。この一連の流れを以ってして凪と戦うだけの作戦――だけじゃねえ何かがあったとは思うんだが、それが何かが分からねえ」

「その点に関しては、うちの夕立とかが考察出来そうな情報を得ている」

 

 深海霧島などがデータ収集という言葉を口にしていることを彼女達は聞いていた。データ収集、つまりこの戦いを記録しようとしていた可能性があるということだ。

 深海棲艦はここ最近急成長している。それはすなわち戦いの中で奴らもまた学んでいるのだ。そして頭脳を担当する深海提督も存在している。これらの作戦を立案した中部提督はもしかすると、

 

「すると、なにか? 奴らはデータ収集のためだけの戦いをしていたってことになるわけだが」

「は、はは……そんなバカげた話、あるわけねえジャン? あいつらはオレ達人類の敵対者であり、がむしゃらに突っ込んでくる異形の存在なんだろ? 異形が、艦艇の亡霊が人類のように考えを回す頭なんて持ってるわけねえジャン!?」

「でも、そうではなくなっているのが最近の深海棲艦。それは今回の戦いを見たあんたも実感したはず。そんなはずはない、と目を背けるものじゃない。認めなさい、香月。アカデミーで学んだもの、それまでの常識は過去のものになりつつあるってことを」

「ま、香月坊ちゃんの気持ちもわからねえわけでもない。俺だって正直信じられねえ気持ちはある。何せ奴らがこうまで作戦を展開させておきながら、その目的が情報収集のためだけってのはやりきれねえ。……俺達の戦力とか、色々見られてしまったってことだからな」

 

 茂樹がやれやれと肩を竦めながらそう言う。全力を出し切ったというわけではないが、基地型相手だろうと上手く立ち回れるだけの力を備えたことは知られた。

 そして砲撃技術は弾着観測射撃を見られた。妙に中ててくるな、というのは深海棲艦側も感じ取っていたものだ。それを上手く分析されては、向こうも弾着観測射撃をしてくる可能性が出てくる。そうなると向こうの戦力増強の手助けをしたことになる。

 今までならばそういう心配はなく、惜しみなく新たな技術、戦術を出せただろう。凪としてもこちらの戦力増強のために技術を編み出し、広めたつもりだ。だが今回のような作戦を展開できる頭が向こうにあることが分かった。そしてデータ収集をされた可能性が出てきたならば、弾着観測射撃という技術を盗まれたかもしれないという不安が出てくるのは当然のこととなる。

 

「確かにそういった不安もあるでしょう。しかしあなたはこちらの攻撃技術を押し上げたのは間違いないです。だからこそ前回少々苦戦することになった戦艦棲姫を、問題なく倒せるようになったのですから。その点は誇りに思ってもいいんじゃないです?」

「そうそう、淵上さんの言う通りだ。あんまり自分を責めるもんじゃねえぜ、凪」

 

 そのフォローがありがたい、と凪は微笑を浮かべた。それに「戦いなんだから自然と新たな技術や戦術を使うのは当たり前さ」と茂樹は言う。

 

「どれだけ相手より有利に立ち回れるか。それが肝心ってな」

「……そうだな。海藤のおかげで前回苦戦した相手と渡り合えたのは確か。再び陸上基地を相手にしても、気圧されることはないだろう」

「自信がついたのはいいことだね。……でも、相手もまた成長していたよ」

 

 と、離島棲鬼について情報を共有する。

 陸上基地型であり、それでいて守りの力を高めており、しぶとさを前面に押し出したような力を秘めていた。そのせいで陸上基地型の弱点である三式弾を何度も撃ちこもうとも、なかなか倒すことが出来なかったことを伝える。

 弾着観測射撃は命中率を上げることは出来たが、障壁を撃ち抜くことに関しては関係ない。撃ち抜けるかどうかは使用している弾丸や砲に関わってくる。あくまでもこれは標的に中てられるか、装甲の薄いところはどこかを見抜くことに関わるのだから。

 前回の飛行場姫から改良を重ねているのがよくわかる。

 改良といえばル級改やリ級改、ヲ級改という新たな存在も出てきている。レ級やソ級といった新たな量産型だけでなく、既存の量産型である彼女らをも改良してきている点を見ても成長、進化が窺える。

 もしかするとデータ収集というのは、こういった新たな個体の調子を確かめるという点も含まれているかもしれない。

 そういうことを考えていると新年に父親である迅との会話が頭に蘇ってきた。

 陸上基地という新たな存在をソロモン海戦において作り上げた。とはいえ生み出したばかりの陸上基地。わからないことはまだまだあるから、実験をするかもしれないということを迅は言っていた。

 

『――俺やったら実験する。その戦いは恐らく小規模やろうな。本番はその次、と俺なら考える』

 

 実験、迅の読みは恐らく当てはまっていたのではないだろうか。ならば「本番」の戦いがいずれ訪れるのだろうか。茂樹達も本番のことを考えると、少々不安そうな表情を浮かべてしまう。

 今回の戦いを元に更なる戦力増強を図ってくるのは間違いない。となると準備期間を経て夏か、あるいは秋にその時が訪れるのだろう。

 

「だとしても俺達のやるこたぁ変わらねえだろ」

「そうだね。いつだってやることは変わらない」

「あたし達はただ、艦娘達を鍛え上げる」

「……そして必要なものを取り揃える。資源、装備……それらを以ってして艦娘達を強化し、万全の状態を保つことだ」

 

 そうやって一歩ずつ進んできた。どれだけ深海棲艦が変わろうとも、提督のやることは何も変わることはない。どんな戦況であっても揺るがずに構え、育てていった艦娘達を送り出していくのだ。彼女達が十全の力を発揮出来るように準備を整えて。

 

 

 

「ご苦労様、南方。データは確かに受け取った。君の協力もあり充実したデータ収集が出来たよ。感謝する」

「……それは何よりだ」

 

 中部提督からそのように労いの通信が届けられる。ダーウィンの戦いにおいて港湾棲姫やリ級改、ル級改の戦闘データやスペックなどが計測された。全てのデータ、コアは問題なく中部提督へと届けられている。

 今回の戦いは南方提督の敗北を積み重ねたが、予定通りに進行したことで中部提督としては不満はない。例え南方提督の腹に様々なものが抱え込まれていようとも、何も問題はないと受け流すだろう。

 

「ゆっくり休むといい。ああ、何か必要なものがあれば礼として届けよう。要望があるなら申し出るといいよ」

「……いいや、必要ない。それは全て私が用意する。お前の手は借りない」

「そうか。余計なお節介だったか。気が変わったなら遠慮なく声をかけてくれていいよ。では」

 

 そうして通信が切られると、またしても南方提督の体の骨が軋みだす。屈辱などの負の感情が吹き出し、体が怒りに震えることで骨が鳴り響いているのだ。

 言われるがままに戦い、データを中部提督に届ける。敗北を積み重ねてまであのような若い存在に思うとおりに動かされるなど、南方提督にとっては屈辱なことこの上ない。

 だが得られたものはあった。今回の戦いのためにル級改やリ級改のデータは届けられている。それを元に建造して生み出したが、この戦いで沈められた。コアは中部提督に届けられたが、データベースには二つのデータは残っているので、再び建造することは可能だ。

 でもまた生み出したところで何も変わらなければ、その結末も変わらないだろう。

 何か一つ、いや二つでも新たなものが必要だ。

 そんな時、拠点に帰還してくる深海棲艦から通信が入った。

 

「何事だ?」

 

 報告によると、海底に異様な反応が見られるとのことだった。どういうことかとモニターに映してみると、そこには赤くぼんやりと光るものが存在していた。海底にそんなものがあるなんて確かに異質なことだ。

 だが深海棲艦側としてはそう驚くことではない。海底に沈む残骸などから深海棲艦が自然に生まれ出るケースは稀にあることだった。南方には色々と残骸が沈んでいる。これもまた自然発生したものなのだろう。

 確認するように、と命令しモニターに映し出してくれるユニット共に海底を目指す。

 そこには二つの残骸があった。いや、残骸というのは正しくない。

 それは、死体である。

 二人の人影が折り重なるようにして沈んでいたのだ。そして赤く光りを放っているのは上に乗っている人物。深海棲艦へと変質していることを表しているように、その髪は白く染まっている途中であり、元々の黒髪の名残が存在している。

 

「……艦娘、か?」

 

 南方提督がモニターを見つめながらそう呟いた。背中を向けているが、セーラー服に少女のような姿をしているとなれば、艦娘の可能性がある。周囲には彼女がつけていたものと思われる艤装の残骸が散らばっている。

 下になっているものも艦娘なのだろう。仰向けになっているその艦娘の右手には、剣のようなものが握られており、その上に折り重なっている少女の左手が重ねられている。そのせいなのだろうか、左腕が剣を取り込むように変質していっている。その影響か、左腕が黒く変質し始めているのだ。

 ヨ級がそっと上に重なっているものを引きはがしてみるが、それについていくように仰向けになっているものの死体が浮いてきた。まさか、融合でもしているというのか? と思ったその時、死んでいるはずのその艦娘の左目がじろりとヨ級を睨みつけた。

 深海棲艦へと堕ちた影響か、赤い瞳となっているそれはじっとヨ級を見つめているのだが、その口からは何も言葉が出ない。何かを言おうとしているが、声になっていない雰囲気だった。

 仰向けになっている艦娘も、目覚めている艦娘の右側に重なるようにくっついていたのだが、やがて崩れ落ちるようにしてぱらぱらと海底に沈んでいく。そちらの方は深海棲艦へと変質していない。ただ目覚めた艦娘の方へと取り込まれていったようだった。そのせいで、顔や体の一部が欠損し、バラバラになってしまっている。

 

「あの艦娘は確か――」

 

 モニターに映し出されている深海棲艦へと変貌しつつある艦娘。南方提督は艦娘のデータを思い返しながらも、これは使えるかもしれないと静かに胸を躍らせた。

 艦娘から深海棲艦へと堕ちる新たな個体。それはきっと不遇にまみれた南方艦隊に新たな風をもたらしてくれるはずだと期待せざるを得ない。

 やがてその名が彼の口から紡がれる。

 共に沈んだ艦娘――天龍を取り込みながら変貌しつつあるその艦娘の名は――吹雪である、と。

 

 

 


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