ドラゴンクエストビルダーズ メタルギアファンの復興日記   作:seven river

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Episode128 灼熱の金竜

俺とゆきのへは弱っている15体のブラバニクイーンを次々に攻撃し、倒していくが、残り7体になった時に奴らは体勢を立て直してしまった。

だが、飛び出し式トゲわなのダメージのせいで全力で攻撃することは出来ないはずなので、俺とゆきのへの二人がかりなら押し切ることが出来そうだ。

 

「体勢を立て直したとは言え、弱っているし数も少ない。このまま一緒に全滅させるぞ!」

 

「ああ、ウサギどもを全滅させて、後衛の奴らも攻めに行くぜ!」

 

俺の声にうなずくと、ゆきのへも突進を避けながらブラバニクイーンを叩き潰していく。

やはり奴らはかなり弱っており、突進のスピードが体力を消耗しているゆきのへでも簡単に避けられるほどに低下していた。

だが、ブラバニクイーンが追い詰められているのを見て、生き残っているアローインプたちが俺たちのところへ向かって一斉に弓を撃ってくる。

 

「ビルダーとあのハゲを狙え!ブラバニクイーン軍団を守るんだ!」

 

「これ以上戦力を失う前に、あいつらを仕留めてやる!」

 

さっきから俺たちを狙っているアローインプだけでなく、ルミーラに向けて矢を撃っていた奴らも俺たちを攻撃してくる。

アローインプは残り10体ほどなので、矢を避けるのはさほど難しくはないが、ブラバニクイーンへの攻撃チャンスが潰れてしまったな。

 

「くそっ。せっかくブラバニクイーンを追い詰めたけど、アローインプたちが邪魔してきたか…」

 

あのアローインプたちを倒さないと、ブラバニクイーンを攻撃するのは難しそうだな。

ゆきのへにブラバニクイーンを引き付けてもらって、その間にサブマシンガンで奴らを倒していくしかないだろう。

俺はサブマシンガンを構えると、ゆきのへに指示を出す。

 

「俺があいつらをサブマシンガンで撃つ!ゆきのへはブラバニクイーンを何とか引き付けてくれ!」

 

「分かったぜ!ワシをハゲだとか言ったあいつらを、お前さんの武器で撃ち抜いてやれ」

 

ブラバニクイーンは残り3体にまで減ったので、今のゆきのへでも引き付けることが出来そうだ。

さっきと違って、ハゲと言ったアローインプに怒ることも出来ていた。

ゆきのへは俺の指示を聞くと、すぐにその3体のブラバニクイーンをメタリックハンマーで殴りつけ、自分の方に攻撃を向けさせる。

ゆきのへにブラバニクイーンの攻撃が向いたのを見ると、俺はゆきのへをかばうような位置に立って、アローインプたちに向かってサブマシンガンを発射して行った。

 

「どれだけ弓で狙って来ようが、あいつらから砦を守ってやるぞ!」

 

サブマシンガンで連射をすれば、アローインプは数発で倒すことが出来る。

それでも、より早く倒せるように俺は奴らの頭を狙っていく。

そして、マイラやサンデルジュでの戦いでサブマシンガンに慣れている俺は、アローインプの数を一気に減らしていった。

そして、最初24体いたアローインプは、残り5体にとなっていた。

 

「ここで人間どもを滅ぼさねば、我々にとって脅威となる!なんとしても撃ち抜け!」

 

「やはりビルダーは危険だ!今日のうちに排除しなければ!」

 

だが奴らも諦めようとはせず、2体のアローインプの声と共に弓を放つスピードを上げてきた。

しかし、アローインプの数は残りわずかなのでそれほどの脅威にもならず、俺は奴らの矢を回避しながら体を撃ち抜いていくことが出来る。

 

「あいつらのスピードも上がっているけど、このまま倒せそうだぜ」

 

サブマシンガンの弾はたくさん用意してあるので、弾切れになることもなさそうだ。

俺の後ろでブラバニクイーンと戦っているゆきのへも、奴らを追い詰めていた。

そして、俺がアローインプを全滅させると同時に、ゆきのへもブラバニクイーンたちを全て倒すことが出来ていた。

 

「これでアローインプは全部倒したか、これで残りの魔物も少なくなって来たな」

 

「ワシの方も終わった。けど、まだ強力な魔物がたくさんいるぜ」

 

だが、ゆきのへの言う通り、まだ砦を守りきることは出来ていない。

キースドラゴン、エビルトレント、ゴールデンドラゴンと言った強力な魔物がまだ残っているからな。

 

「ああ、分かってる。あいつらを何とか倒して、砦を守りきってやるぞ」

 

俺はゆきのへにうなずくと、まずはルミーラと戦っている巨大なゴールデンドラゴンを倒そうとアローインプ式大弓に近づいていく。

ゴールデンドラゴンはさっき俺が撃った10本の矢やルミーラとの戦いで大分弱っているはずなので、あと5本矢を当てれば確実に倒すことが出来るだろう。

 

「ワシは後衛の魔物どもを大砲で吹き飛ばしてやる。雄也、大砲の弾を渡してくれ」

 

俺が移動している間、ゆきのへは後衛の魔物を大砲で攻撃したいと言ってきた。

確かに後衛の魔物ももう砦の近くに来ており、大砲でダメージを与えるなどした方が良さそうだ。

大砲なら、大型の魔物にもかなりの傷をつけられるだろうからな。

 

「分かった。あいつらを近づける訳にはいかないからな」

 

すぐに俺はポーチから大砲の弾を取り出し、ゆきのへに渡す。

ゆきのへは大砲の弾を受け取ると、砦の正面にある大砲に向かって走っていった。

それで、俺もアローインプ式大弓の所に急ぎ、ルミーラと戦っているゴールデンドラゴンに狙いを合わせた。

やはりルミーラはゴールデンドラゴンに苦戦しているようで、灼熱の炎と回転攻撃によって苦しめられている。

砦のそばで戦っているので、このままでは砦のカベが壊される可能性もあった。

 

「今度こそゴールデンドラゴンを倒して、ルミーラを助け出してやるぞ」

 

俺はルミーラを助け出そうとアローインプ式大弓から5本の矢を撃ち出し、ゴールデンドラゴンの体を貫いていった。

背後から大量の矢が刺さったことで、既に大きなダメージを受けていたゴールデンドラゴンは耐えきれずに倒れて、青い光に変わっていく。

ルミーラは危機を脱して、俺に感謝の言葉を言った後、後衛の魔物たちに弓を向けた。

 

「急に矢が飛んできてびっくりしたけど、助かった。まだ魔物はたくさんいるから、わたしも手伝うね」

 

「ああ、早くしないと、奴らが砦に到達してしまう」

 

ルミーラはゴールデンドラゴンとの戦いで体力を使っているはずだが、まだ戦えるみたいだな。

彼女はこの前の防衛戦の時のように、後衛の右側にいるキースドラゴンたちに麻痺の矢を放っていく。

キースドラゴンは麻痺耐性が高いようだが、麻痺させることが不可能ではないため、奴らを足止めすることが出来そうだ。

 

「ルミーラはキースドラゴンを狙っているし、俺はエビルトレントを撃ち抜くか」

 

ルミーラが麻痺の矢を撃っている間、俺はアローインプ式大弓で後衛の左側にいるエビルトレントを薙ぎ払っていく。

エビルトレントは硬い樹皮で覆われているので弱い攻撃ではほとんどダメージを与えられないが、はがねの矢なら貫くことが出来る。

 

「あいつらは強敵だけど、この大弓を使えば安全に倒せそうだぜ」

 

砦に近づいたエビルトレントの中には、ドルモーアの呪文で砦を破壊しようとする者もいたが、はがねの矢が刺さった衝撃で怯み、詠唱を中断していた。

そして、大きなダメージを負った魔物たちのところに、さらなる追撃が加わる。

 

「ワシも大砲の準備が出来た。撃ってあいつらを吹き飛ばしてやるぜ!」

 

ゆきのへが大砲を発射して、大砲の弾が魔物の軍団の中心で炸裂した。

着弾地点の近くににいたキースドラゴンやエビルトレントは瀕死になり、ゴールデンドラゴンたちも大きなダメージを受ける。

もう少しで、奴らを全滅させられそうだな。

 

「大砲のおかげであいつらも死にかけだろうし、一気に仕留めるぜ!」

 

そして、俺とルミーラは畳み掛けるように大量の矢を放っていく。

キースドラゴンは弱っている体に麻痺の矢を受けて麻痺を起こし、エビルトレントは何体かが力尽きて倒れていった。

ゆきのへは、2発目の大砲を撃とうと俺に言ってくる。

 

「ワシももう1発大砲を撃つぞ。弱っているとは言っても、近づいて戦ったら苦戦するはずだぜ!」

 

だが、このまま魔物の軍団に勝てると思っていたが、そうはいかなかった。

奴らも黙って倒されることはなく、5体のゴールデンドラゴンが動き出し、エビルトレントやキースドラゴンの前に出る。

そして、俺がゆきのへに大砲の弾を渡そうとしているところに、灼熱の火球を何発も撃ってきた。

ルミーラも狙われており、キースドラゴンへの攻撃を中断することになってしまう。

 

「くっ、ゴールデンドラゴンが前に出てきたか…!これだと大砲が使えないな」

 

「あいつらの火は威力も高え。連発されたら砦が持たねえぞ」

 

俺とゆきのへは素早く反応してかわすことが出来たが、火球が砦に当たってしまう。

特に最後尾にいる巨大ゴールデンドラゴンの火球では、砦が少し揺れていた。

ゆきのへの言う通り、このままでは砦に危険が及ぶ可能性が高いな。

俺は火球を回避しながら、サブマシンガンで奴らを撃ち抜けないかと試してみる。

 

「確かにあの炎は何とかしないとな…」

 

しかし、僅かなダメージは与えられるものの、倒れる気配が全くない。

ヘッドショットを狙ってみたが、大量の火球を回避しながら撃っているので、なかなか狙いが定まらないな。

運良く頭に当てることが出来ても、奴らはアローインプと違って一撃で死ぬことはなかった。

そうしている間にも、ゴールデンドラゴンはだんだんこの砦に近づいてくる。

 

「強力な攻撃を撃ち込まないと倒せなさそうだし、かなりまずいな…」

 

さらに、ゴールデンドラゴンだけでなく、その後ろに下がったエビルトレントも砦を破壊しようと、再びドルモーアの呪文を唱え始める。

今回のエビルトレントは、この前の襲撃の時より小さい個体ではあるが、ドルモーアの威力はそれなりにあるはずだ。

奴らを阻止するためには大砲かアローインプ式大弓を使うしかなさそうだが、使う隙がない。

 

「余っている砦のカベで炎を防いで、その間に大砲に弾を入れるしかないか…」

 

しばらく俺たちは回避することしか出来なかったが、俺は一つの方法を思いつく。

ゆきのへが大砲の弾を大砲に入れている間、俺が大砲の前に砦のカベを設置。発射の準備が完了した瞬間俺が砦のカベを叩き壊し、壊れた瞬間に弾を撃ち放つ。

この方法なら、大砲をゴールデンドラゴンたちに当てることが出来るかもしれない。

砦のカベは結構たくさん作ってあったが、こんな時に役に立つとは思わなかった。

問題は砦のカベを叩き壊す時に俺が集中攻撃されることになり、危険だということだが、こんな厳しい戦況になってしまったのは俺が闇の戦士を倒せなかったからであり、俺が何とかしなければいけない。

俺は奴らの炎を回避しつつ、今の方法をゆきのへに話す。

 

「ゆきのへ!俺が余った砦のカベを大砲の前に置いて、あんたが大砲の準備を出来るようにする。準備が出来たら俺が砦のカベを叩き壊すから、その瞬間にあんたは大砲を撃ってくれ」

 

「分かったぜ!急がねえとまずいからな」

 

他の作戦を考える余裕もなく、ゆきのへは俺の話にうなずく。

ゆきのへに大砲の弾を渡すと、すぐに俺たちはゴールデンドラゴンの火球を避け、ポーチから砦のカベを取り出しながら大砲のところに移動し、俺は大砲の前に2段の砦のカベを設置する。

砦のカベを設置したのを見ると、ゆきのへは急いで大砲の弾を大砲に入れた。

大砲の準備には少し時間はかかるが、砦の壁が奴らの火球を防いでくれる。

そして、準備が終わったとゆきのへが言った瞬間、俺はビルダーハンマーで大砲の前に設置した砦のカベを叩き壊していく。

 

「雄也、大砲の準備が出来たぞ!」

 

「ああ。すぐにこのカベを壊すから、少し待っていてくれ」

 

ゴールデンドラゴンも大砲の前のブロックが壊された瞬間に大砲が放たれると分かっているようで、俺に集中して火球を放ってくる。

だが、火球を避けながら壊していては時間がかかり、ゴールデンドラゴンたちの後ろにいるエビルトレントたちのドルモーアが発動してしまった。

ドルモーアは砦の中で炸裂し、砦が破壊される音が聞こえてくる。

一度ドルモーアを発動させた後も、再び奴らは詠唱を始めていた。

 

「くそっ、発動されてしまったか。これ以上やられる訳にはいかないし、大砲を急がないと!」

 

これ以上砦を破壊されないよう、俺は火球を避けることよりもカベを壊すことを優先する。

何度か火球の一部が体に当たり、やけどを負うことがあったが、痛みに耐えてカベをビルダーハンマーで殴っていく。

そして、カベが壊れて俺が巻き込まれない位置に移動した瞬間、ゆきのへは大砲を放った。

 

「やったか!でも、まだ生きているみたいだな…」

 

だが、さっきと合わせて2回も大砲をくらっているのに、ゴールデンドラゴンはまだ生きていた。

でも、怯んで動きは止まっているようなので、もう一発大砲を撃つことが出来そうだ。

俺はすぐにもう一つ大砲の弾をポーチから取り出し、奴らが体勢を立て直す前に発射する。

すると、最後尾にいる巨大ゴールデンドラゴンを除く4体のゴールデンドラゴンが、倒れて青い光に変わっていった。

残っているのは巨大ゴールデンドラゴンと、軍団の端のほうにいたために大砲の直撃を免れたキースドラゴンとエビルトレントだけだ。

 

「さすがに3回も撃ったから、普通のゴールデンドラゴンは倒せたか」

 

「だが、あのデカいのはまだ死んでねえみたいだぜ」

 

俺は巨大なゴールデンドラゴンを倒して、アローインプ式大弓で他の奴らを薙ぎ払おうと思い、4発目の大砲の弾を取り出そうとする。

しかし、巨大ゴールデンドラゴンはまだ倒れるわけにはいかないと思っているのか、その前に体勢を立て直して、再び火球を吐き出してきた。

 

「もう少しだったのに、体勢を立て直されてしまったか…」

 

残り1体だとは言え、アローインプ式大弓を使おうとすればあいつは俺を集中攻撃するだろう。

だが、そう思っているとゆきのへは自分が近づいて戦い奴を引き付けると言ってきた。

 

「もう死にかけだろうし、ワシがこのハンマーであの金の竜に殴りかかってやるぜ。雄也は、その間に大弓であいつを撃ち抜いてくれ」

 

ゆきのへはそう言うと、メタリックハンマーでゴールデンドラゴンと戦おうとする。

ゴールデンドラゴンは強力だが、もう弱っているのでゆきのへなら大丈夫だろう。

ゴールデンドラゴンは鋭い牙でゆきのへに噛み付こうとしてきたりするが、ゆきのへは正確にかわしながらハンマーで殴りつけていく。

俺はその間に、アローインプ式大弓のところに向かう。

 

「エビルトレントもゴールデンドラゴンも、これで倒れるはずだな」

 

ルミーラがキースドラゴンに矢を撃ち続けて倒しているので、俺はゴールデンドラゴンとエビルトレントにとどめをさそう。

ゴールデンドラゴンは俺の動きに気づいたが、近くにいるゆきのへと離れている俺を同時に対処することは出来ない。

奴は時々火球を吐いてきたりはしたが、大弓を使うほどの隙はあった。

俺はアローインプ式大弓のところに着くと、すぐにはがねの矢を発射して、ゴールデンドラゴンとエビルトレントたちを薙ぎ払っていく。

すると、3発の大砲に加えてゆきのへの攻撃もあり、瀕死だったゴールデンドラゴンは今度こそ倒れ、エビルトレントたちも力尽きて次々に倒れていった。

 

「これで全滅させることが出来たか…やけどをして砦にも被害が出たし、かなり厳しい戦いだったな」

 

ルミーラもキースドラゴンを全滅させ、これで86体全ての魔物を倒すことが出来た。

ゆきのへも魔物を全て倒したのを見て、砦の方に戻ってくる。

しかし、これから先はこれ以上の強力な魔物、大量の魔物が襲って来るだろうから、このままではマズいな…。

俺たちはそんなことを考えながら、砦の中に戻っていった。

 

 

 

その日の昼ごろ…岩山の城 玉座の間

 

サンデルジュの砦に赴いた86体の魔物が全て倒されてしまったことは、その日のうちに闇の力の集合体にも伝えられた。

伝えに来たのは、サンデルジュに生息しているブラックチャックだった。

このブラックチャックは弱い個体のためサンデルジュの砦への襲撃には参加しなかったが、魔物たちが全滅したところを近くで目撃していた。

ブラックチャックの報告を聞き、闇の力の集合体はやられた原因は何だと問う。

 

「なぜあの数を用意して極小数の人間に勝てん!既に人間はそこまで力を蓄えているのか?」

 

「それは分かりませんが、人間の拠点に、初めて見る大型の弓のような物が新たに設置されていたのを見ました」

 

闇の力の集合体の前では、ブラックチャックも敬語になってしまう。

このブラックチャックは、サンデルジュの砦への前回の襲撃のことも知っていたので、新しく増えていた大型の弓について話した。

そして、その大型の弓は人間に寝返ったアローインプが考えた物ではないかとも話す。

 

「恐らく、人間に寝返ったアローインプの小娘が考えたものと思われます」

 

「魔物に生まれておきながら、人間ごときに力を貸す者がいようとはな…許されぬことではない」

 

人間に味方する魔物がいると聞き、闇の力の集合体は怒り出す。

そんな魔物のせいで人間がどんどん力をつけていくかもしれないとも、闇の力の集合体は言った。

 

「そのような魔物どものせいで、人間は次々に力を付けていくかもしれぬ…人間を滅ぼす前に、人間に味方する魔物を滅ぼすべきかもしれぬな…」

 

それで、人間に味方する魔物を早めに始末したほうがいいと考えた闇の力の集合体は、玉座の間にたくさんの魔物を集めて、命令を下す。

 

「貴様らに命令する。貴様らの仲間に人間の味方をしている者がいないか徹底的に調べ尽くせ。もしそのような者が見つかった場合、即刻排除しろ!」

 

ほとんどの魔物は人間を滅ぼそうとしているので、この命令に従っていく。

人間の味方をしたいと言ったり、人間と戦うのが嫌だと言ったりする者がいないか、闇の力の集合体の配下となった魔物たちはさまざまな場所を監視し、魔物たちの会話や行動を調べあげていった。

そして、そんな魔物が見つかった場合、闇の力の集合体の言う通り殺すつもりでいた。


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