という訳でついに50話です。ここまで来れたのも皆様おかげです。
まだまだ長くなるとは思いますが、これからも東方家族録をよろしくお願いしたします
「真、愛、悪いんだけど3日向こうに泊まり込むことになった」
「本当に急だね」
「もしかしてまた異変?」
「異変っちゃあ異変なんだが、今回は皆の動きを見てみたいと思ってな」
「そうなんだ。こっちのことは任せてよ」
「いってらっしゃ~い」
「いってきます」
座標と空間を霊夢と共有して博霊神社に瞬間移動する。聞き込みや調査をするためと霊夢に留守を頼まれたのだ
「霊夢、来たぞ」
「ナイスタイミングね。それじゃあ早速お願い」
「おう」
返事をすると霊夢はすぐに出発した
「んぐっ、ぷはー。やっぱし私に気づかないか~」
異変の元凶に背を向けて
「気づけるもんなのか?」
「信は気付けたじゃないか」
「そうそう。他の皆は見えてすらいないっていうのにねぇ」
「ゆかりん来たのか。とりあえずなかに入ろう」
外で立ち話を続けるのもなんだか変なので2人と一緒に博霊神社になかに入っていった
「ほい、お茶。熱いから気をつけろよ」
「ありがとう」
「信~。おつまみ作って~」
「昼飯まで我慢しろ。ってかそんなに酒ばっかり飲んでたら体に悪いぞ」
「鬼の酒好きを舐めないでおくれよ~。んぐっんぐっぷはーっ!!」
「そういえばどんだけ入ってるんだよその瓢箪。補充してるとこ見たことないぞ」
「そういう道具なのよ。無限にお酒が出るらしいわ」
「なにそれ便利」
「でも鬼用のお酒だから相当きついわよ」
「飲んでみたい……」
「別にいいぞ~」
「嬉しいけど遠慮するよ。なにか無い限りあと2年は飲まないって決めてるんだ」
「ここは幻想郷なのだからそんなこと気にしなくてもいいのに」
「なにせ俺は『幻想郷の住民じゃない』からな~」
「ぐふっ!」
「わっ!どうした紫!?」
「信……今更それを出さなくてもいいじゃない……」
「いやー。言われたときは寂しかったな~」
「ひぐっ!」
『もうやめてっ!紫のライフはもうゼロよっ!』
「こんなに狼狽える紫は初めてだな」
「おーい霊夢いるかーっ?」
紫を弄りながら話していると威勢の良い声が聞こえる
「なんだ魔理沙か。霊夢ならもう出掛けたぞ」
「なんだとはなんだぜ。信は今回の異変は手を出さないのか?」
「ああ。今回はみんなに任せるよ」
「そうか……。この妖気について何か知らないのか?」
「知ってるよ」
「そうか。やっぱり知ってるのか…………ん?」
魔理沙は信と自分の言葉に違和感を感じ一度思考を整理する
「……知ってるのぜ?」
「ああ、知ってるよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・
「じゃあ教えるんだぜっ!!」
「嫌だよ。面白くないじゃん」
「……どこまで知ってるんだぜ?」
「異変を起こした犯人はもう知ってる」
「それも教えてくれないのか?」
「もちろん」
「そうか……なら、」
魔理沙は帽子を脱ぎそのなかに入っていたミニ八卦炉を信に向けた!
「なら、力ずくで聞き出してやるんだぜっ!!」
「やれるもんならやってみろ!全力で黙秘してやるっ!」
こうして奇怪な異変の第1戦の火蓋が切って落とされた
記念すべき第1戦はVS魔理沙です
勝負の結果は次回のお楽しみです