遊戯王GX+   作:sura

9 / 29
拓真side
それにしてもほんとに何もないな...もっとこう、催し物があってもいい気がするんだがな、これじゃあほとんど歓迎会と言うより親睦会みたいだし。

「どうしたんだ?拓真」

「準か...いや、少し暇だなと思ってな、それよりいつものあいつらはどうしたんだ?」

「あいつらならそこにいる」

おい、取り巻き!ちゃんと取り巻け!

「で、どうした?準、何か用か?」

「この後レッドのやつらとデュエルでもしようかと思ってな」

レッド?あぁ、あの十代とか言うやつらか

「それで俺を誘ったのか?」

「あぁ、どうだ?お前が行くならあの真二ってやつも誘うぞ?」

真二か...今日の決着はつけたいが...

「断る」

「なっ!」

「明日から授業が始まるわけだしあまり夜更かしするのも良くないかな、今日はもう寝る」

「そ、そうかそれならあの、遊闇ってやつととデュエルしてもいいんだよな?」

「やめとけ、あいつは俺の獲物だからな...それにお前じゃあいつは倒せねぇよ、それじゃあな」

「拓真ー!」

真二のデュエルの腕は確実に上がっている、今日のではっきり分かった、だからこそあいつは俺が倒す!勝利のために

「勝利のために...か」

「拓真?」

「いや、何でもない...じゃあな」

俺はいつから勝ちにこだわるようになった...昔は...いや、前から変わらない...か


TURNー6 〜歓迎会デュエル VS十代!〜

真二side

レッド寮デュエルフィールド

 

う〜ん...やっぱり気分が乗らない、というかまぁ、デュエルフィールドと言うか、これドッジボールのコートみたいな感じだし...って、こればっかしは文句は言ってられないか

 

「十代、俺は今2つのデッキがある、1つは編入試験の時に使ったシンクロデッキ、もう片方は俺の愛用しているバスター・ブレイダーだ...どっちがいい?」

 

「シンクロ召喚は見た事ないしなー、でもバスター・ブレイダーは遊戯さんの使ってたカードだし...」

 

そうか、十代は俺の試験が終わった後に来たからシンクロ初見か

 

「因みに、バスター・ブレイダーの方にもシンクロは居るぞ?」

 

「そうなのか!?じゃあバスター・ブレイダーがいい!」

 

「了解、さてと!みんなも待ってる事だしデュエルを始めるか!」

 

「あぁ!」

 

「「デュエル!」」

 

十代 [先攻]

 

真二 [後攻]

 

「俺の先攻!ドロー!」

 

十代 LP 4000

手札 5→6枚

 

「俺はE・HERO(エレメンタルヒーロー)クレイマンを守備表示で召喚!」

 

<E・HEROクレイマン>

Level 4 戦士族 地

ATK 800/DEF 2000

 

守備力2000か、なかなかでかい壁だな

 

「カードを2枚セットしてターンエンド!」

 

十代 LP 4000

手札 3枚

フィールド

E・HEROクレイマン (DEF 2000)

魔法・罠

伏せ 2枚

 

「俺のターン、ドロー!」

 

真二 LP 4000

手札 5→6枚

 

『マスター!』

 

幽鬼...来るの早いってば!

 

「俺はチューナーモンスター、破壊剣士の伴竜を召喚!」

 

<破壊剣士の伴竜>

Level 1 ドラゴン族 光 (チューナー)

ATK400/DEF 300

 

『ミャーン!』

 

鳴き声とともに小さな角の生えた猫のようなモンスターが現れた。

 

ざわざわ

 

「あれが噂のチューナーモンスターか」

 

「なんか想像してたのと違うな」

 

「だな」

 

この人たちどんなの想像してたんだよ

 

「破壊剣士の伴竜の効果発動!このカードの召喚、特殊召喚に成功した時デッキから”破壊剣”と名のついたカードを手札に加える!俺は破壊剣ードラゴンバスターブレードを手札に加え、さらに破壊剣士の伴竜の効果発動!このカードを生贄に捧げ、手札・墓地からバスター・ブレイダーを特殊召喚する!」

 

破壊剣士の伴竜が鳴き声をあげると手札のバスター・ブレイダーが姿を現した。

 

<バスター・ブレイダー>

Level 7 戦士族 地

ATK 2600/DEF 2300

 

「バスブレキター!」

 

なんか十代だけ妙に盛り上がってるような気がする、まぁ、伝説のカードだし仕方ないか!

 

「バトルだ!バスター・ブレイダーでE・HEROクレイマンを攻撃!破壊剣一閃!」

 

「くっ...クレイマンが破壊された時、リバースカードオープン!ヒーロー・シグナル!」

 

<ヒーロー・シグナル>

通常罠

 

「デッキからレベル4以下のE・HEROモンスターを特殊召喚する!俺はE・HEROバーストレディを特殊召喚!」

 

<E・HEROバーストレディ>

Level 3 戦士族 炎

ATK 1200/DEF 800

 

「さらにメインフェイズ2に移行!チューナーモンスター、破壊剣ードラゴンバスターブレードをバスター・ブレイダーに装備!」

 

ざわざわ...

 

「モンスターカードを装備カードとして扱うのか!?」

 

「もしかしてチューナーってモンスターの共通効果みたいな感じなのか!?」

 

ユニオンモンスターの応用編と言えば聞こえはいいけど...この人たちそもそもユニオンモンスターを知らないのか?

 

「そして装備されたドラゴンバスターブレードの効果発動!このモンスターを特殊召喚する!」

 

<破壊剣ードラゴンバスターブレード>

Level 1 ドラゴン族 闇 (チューナー)

ATK 400/DEF 300

 

「十代、それにこのデュエルをご覧のみなさん!お見せしましょう、新しい召喚法!シンクロ召喚を!」

 

ざわざわ...

 

「そもそもシンクロってどうやって出すんだ?」

 

「さぁ?俺らもよく聞かされてないんだよな」

 

そうか、ペガサスさんは詳しく説明してないのか...

 

「それではシンクロ召喚についてお話ししましょう!シンクロ召喚とはチューナーと表示されているカードとチューナー以外のモンスターのレベルで足し算をし、その合計のレベルのシンクロモンスターを融合デッキ...から特殊召喚する方法です!」

 

今思えばシンクロモンスターがいるのに融合デッキじゃおかしいよな...後でペガサスさんに報告しておこう

 

「それでは行きましょう!俺はレベル7のバスター・ブレイダーにレベル1の破壊剣ードラゴンバスターブレードをチューニング!」

 

そう言うとドラゴンバスターブレードは1つの輪となりバスター・ブレイダーを包んだ

 

「破戒を行いし蛮竜よ、今ここに姿を見せ、真の力を指し示せ!シンクロ召喚!降誕せよ破戒蛮竜ーバスター・ドラゴン!」

 

<破戒蛮竜ーバスター・ドラゴン>

Level 8 ドラゴン族 闇

ATK 1800/DEF 2800

 

「すげぇ!真二!お前すげぇよ!これがシンクロ召喚か!」

 

十代の目がより一層輝いた。

 

「これが父さんの残したモンスター...っ!?」

 

真二の手に激痛が走った。

 

な、何だこれ...手が...熱い!

 

真二が手の甲を見るとそこには球の紋章が刻まれていた。

 

「どうしたんだ真二?」

 

「な、何でもない...破壊蛮竜ーバスター・ドラゴンがフィールドに存在する限り、フィールドのモンスターは全てドラゴン族となる!そしてバスター・ドラゴンの効果発動!自分フィールドにバスター・ブレイダーが存在しない時墓地のバスター・ブレイダーを特殊召喚する!現れろ!バスター・ブレイダー!」

 

<バスター・ブレイダー>

Level 7 戦士族 地

ATK 2600/DEF 2300

 

「そして、バスター・ブレイダーの効果により相手のフィールドと墓地に存在するドラゴン族モンスター1体につき攻撃力を500ポイントアップする!」

 

バスター・ブレイダー

ATK 2600→3100

 

「俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

 

真二 LP 4000

手札 3枚

フィールド

破戒蛮竜ーバスター・ドラゴン (DEF 2800)

バスター・ブレイダー (ATK 3100)

魔法・罠

伏せ2枚

 

「俺のターン、ドロー!」

 

十代 LP 4000

手札 3→4枚

 

さて十代...この状況どうくる?

 

「俺は融合を発動!」

 

<融合>

通常魔法

 

融合握ってたか

 

「手札のフェザーマンとバーストレディで融合!現れろ!E・HEROフレイム・ウィングマン!」

 

<E・HEROフレイム・ウィングマン>

Level 6 戦士族 風

ATK 2100/DEF 1200

 

フレイム・ウィングマンかだけどこれじゃまだ突破できないが...あの表情まだ何かあるよな?

 

「そして『守備』封じを発動!」

 

<『守備』封じ>

通常魔法

 

「守備封じ!?あんなマニアックなカード使うかよ!」

 

「バトルだ!フレイム・ウィングマンで攻撃表示になったバスター・ドラゴンを攻撃!フレイム・シュート!」

 

「うぐっ!」

 

真二

LP 4000→3700

 

「さらにフレイム・ウィングマンのモンスター効果でバスター・ドラゴンの攻撃力分のダメージを与えるぜ!」

 

「その瞬間、リバースカードオープン!カウンタートラップ!無償交換(リコール)!」

 

無償交換(リコール)

カウンター罠

 

「このカードは相手のモンスター効果が発動した時、その効果を無効にして破壊し、相手は1枚ドローする・・・これでダメージは発生しないぜ!十代!」

 

十代

手札 2→3枚

 

「俺はカードを2枚伏せ、ハネクリボーを召喚してターンエンド!」

 

<ハネクリボー>

Level 1 天使族 光 (アニメ効果)

ATK 300/DEF 200

 

十代 LP 4000

手札 0枚

フィールド

ハネクリボー (ATK 300)

魔法・罠

伏せ 3枚

 

『クリクリ〜!』

 

「っ!?」

 

今、あのハネクリボー今喋らなかったか!?

 

『マスター...あの子精霊さんです!それも...』

 

クンクン

 

「うわっ!」

 

幽鬼はハネクリボーの場所へ飛び、匂いを嗅ぎに行くと十代は驚きしりもちをついた。

 

「アニキ何してるんスか?」

 

「え、だって今モンスターのソリッドビジョンが...」

 

十代って精霊が見える人なのか

 

『やっぱり!この子、遊戯さんの匂いがします!』

 

はぁ!?遊戯さんって...えぇ!?

 

「おーい真二!お前なターンだぞ〜!」

 

「あっ、あぁ!わりぃ!俺のターン!」

 

今はデュエルに集中だな!

 

真二 LP 3700

手札 2→3枚

 

ハネクリボーが厄介だな、これじゃあこのターンではケリが付けられない...

 

「バトルだ!バスター・ブレイダーで、ハネクリボーを攻撃!破壊剣一閃!」

 

「その瞬間リバースカードオープン!聖なるバリア ーミラーフォース」

 

<聖なるバリア ーミラーフォース>

通常罠

 

ミラフォ!?

 

バスター・ブレイダーがハネクリボーに斬撃を繰り出そうとするとバリアが発生し、弾いた

 

「くっ!」

 

まさかミラフォとはな...だがまだだ!

 

「リバースカードオープン!リビングデッドの呼び声!」

 

<リビングデッドの呼び声>

通常罠

 

「させないぜ!リバースカードオープン!神の宣告」

 

「「「「「神宣!?」」」」」

 

<神の宣告>

カウンター罠

 

「ライフポイント半分を払いリビングデッドの呼び声の発動を無効にし破壊する!」

 

十代

LP 4000→2000

 

これはやばいな...あいつの場がハネクリボー1体でそれ以外ないのはこの先まずいことになる...仕方ない

 

「メインフェイズ2へ移行!魔法発動!ブラックホール!」

 

<ブラックホール>

通常魔法

 

「フィールドのモンスターを全て破壊だ!」

 

『クリッ!』

 

「くっ!」

 

「でもこれでダメージは与えられないか...まぁいいや!魔法カード発動!死者蘇生!蘇れ!バスター・ブレイダー!これで俺はターンエンド」

 

<死者蘇生>

通常魔法

 

真二 LP 3700

手札 1枚

フィールド

バスター・ブレイダー(ATK 2600)

魔法・罠

なし

 

手札は破壊剣士融合...これ以上はできないか、あっ!バスター・ブレイダーじゃなくてバスター・ドラゴン出せばよかった

 

「俺のターン!ドロー」

 

十代 LP 2000

手札 0→1枚

 

手札は1枚フィールドには何もない...このターン、あいつはどうするのかだな

 

「俺の手札が1枚の時手札のE・HEROバブルマンを特殊召喚!」

 

<E・HEROバブルマン>

Level 3 戦士族 水

ATK 800/DEF 1200

 

「バブルマン?」

 

「バブルマンの効果で特殊召喚に成功した時に自分手札、フィールドにカードが存在しない場合、デッキから2枚ドローする!」

 

なんだその強欲な壺みたいな効果は!

 

十代

手札 0→2枚

 

「さらに強欲な壺発動!」

 

<強欲な壺>

通常魔法

 

「...え?」

 

「デッキから2枚ドロー!」

 

十代

手札 1→3枚

 

「そして貪欲な壺を発動!」

 

<貪欲な壺>

通常魔法

 

「はぁ!?」

 

いやいやいや!どんだけドローするんだよ!?

 

「墓地のクレイマン、バーストレディ、フレイム・ウィングマン、ハネクリボー、フェザーマンをデッキに戻しシャッフル、そして2枚ドロー!」

 

十代

手札 2→4枚

 

おかしいよな...さっきまで手札1枚だったんだぞ?

 

「そして魔法カード融合を発動!」

 

<融合>

通常魔法

 

あいつの引き運は絶対におかしい!(チート的な意味で)

 

「手札のフェザーマンとバーストレディで融合!」

 

「またかよ」

 

「来い!E・HEROフレイムウィングマン!」

 

<E・HEROフレイム・ウィングマン>

Level 6 戦士族 風

ATK 2100/DEF 1200

 

「でもバスター・ブレイダーには届いてないぞ?」

 

「へへっ!真二!ヒーローにはヒーローの戦う場ってのがあるんだぜ!フィールド魔法発動!摩天楼ースカイスクレイパー!」

 

<摩天楼ースカイスクレイパーー>

フィールド魔法

 

十代がフィールド魔法を貼ると辺りに高層ビルが立ち始め、街が出来上がった

 

なるほど、これで超えるか...摩天楼ースカイスクレイパーはE・HEROモンスターの攻撃宣言時、攻撃力が下回っていた場合攻撃力を1000ポイントアップする効果、これならバスター・ブレイダーを超えるか

 

E・HERO フレイム・ウィングマン

ATK 2100→3100

 

「フレイム・ウィングマンでバスター・ブレイダーを攻撃!スカイスクレイパー・シュート!」

 

「ゔっ!」

 

真二

LP 3700→3200

 

「そして破壊したバスター・ブレイダーの攻撃力分のダメージを受けてもらうぜ!」

 

「くっ!」

 

真二

LP 3200→600

 

「俺はターンエンド!」

 

十代 LP 2000

手札 0枚

フィールド

E・HERO フレイム・ウィングマン(ATK 2100)

魔法・罠

伏せ1枚

フィールド魔法

摩天楼ースカイスクレイパー

 

「ヒヒッ!」

 

『マスター、また笑い方が気持ち悪いですよ』

 

「真二のあの笑い方...」

 

「ん?どうしたんだ?真二」

 

「十代!おもしれぇ!おもしれぇよ!お前とのデュエル!」

 

「あぁ!俺もだ!こんなにワクワクするデュエル初めてだ!」

 

こんなに俺が追い詰められたのは久し振りだよ!拓真以来だ!

 

「ドロー!」

 

真二 LP 600

手札 1→2枚

 

「俺は強欲な壺を発動!」

 

<強欲な壺>

通常魔法

 

デッキよ、応えてくれ!

 

「デッキから2枚ドロー!」

 

真二

手札 1→3枚

 

きた!

 

「俺は魔法発動!竜破壊の証!」

 

<竜破壊の証>

通常魔法

 

「墓地のバスター・ブレイダーを手札に加える!そして速攻魔法発動!破壊剣士融合!手札のバスター・ブレイダーとブラック・マジシャンで融合!」

 

「「「「「ブラック・マジシャン!?」」」」」

 

なんか外野騒がしい、あと十代!目を輝かせるなよ!気持ちは分かるけど!

 

「現れろ!魔力を秘めしドラゴンキラー!超魔導剣士(ちょうまどうけんし)ーブラック・パラディン!」

 

<超魔導剣士ーブラック・パラディン>

Level 8 魔法使い族 闇

ATK 2900/DEF 2400

 

「うぉぉぉ!かっけぇ!」

 

「十代、うるさい!」

 

「ブラック・パラディンはお互いのフィールド・墓地のドラゴン族モンスター1体につき500ポイント攻撃力をアップする!墓地に存在するのは3体、よって攻撃力は1500ポイントアップする!ドラゴンエンチャント!」

 

超魔導剣士ーブラック・パラディン

ATK 2900→4400

 

「行けっ!超魔導剣士ーブラック・パラディンでE・HEROフレイム・ウィングマンを攻撃!超魔導無影斬!」

 

「ゔぁぁぁっ!」

 

十代

LP 2000→0

 

ふぅ、なんとか勝てた...それにしても十代強すぎだろ!なんていうかドローが特に

 

「十代良いデュエルだったぜ!」

 

「あぁ!」

 

そう言い真二は十代と握手をした。

 

「それじゃあ、これでレッド寮の歓迎会を終了しますニャ!」

 

なんやかんやで楽しいコースだな、ここは...さてと部屋に戻るとするか

 

----------------------------------------------------------------------------------------

 

藍side

女子寮

「へぇ〜!明日香ちゃんのデッキってなんか明日香ちゃんみたいだね〜!」

 

「それってどういうこと?」

 

「何ていうか〜かっこいい女性みたいな!」

 

「かっこいい...ねぇ」

 

「あっ、なんか気に触ること言っちゃった?」

 

「ううん、大丈夫...さてと、周りもいなくなったことだしここから出ましょ!」

 

「うん!」

 

確かに明日香ちゃんなら大丈夫な人だ〜!真二!ありがと〜!

 

ガチャ

 

「それにしても拓真の中等部ってそんな感じだったんだ〜」

 

「...(あの子、今拓真様のことを拓真って言った?)」

 

----------------------------------------------------------------------------------------

 

真二side

レッド寮(真二の部屋)

「ハクション!」

 

うぅ、寒気がする。

 

「真二、大丈夫?」

 

「うん...」

 

それにしても痣は消えてるか...何だったんだ?あの痣は?

 

「お風呂どうしよっか?」

 

「風呂?どうしてそんなこと気にするんだ?」

 

「えっ!?入るつもりないの?」

 

「いや、入るよ!入らせてよ!...でも、何で急に風呂の話?」

 

「だってこの寮お風呂共用だよ?」

 

な、ななななんだって!?

 

「ど、どどど、どうしよう!?」

 

「考えてなかったんだ...」

 

そのジトーっとした目やめろよ!俺だって混乱してんだから!

 

ガチャ!

 

「真二!風呂行こうぜ!」

 

十代タイミング悪すぎだろ!

 

「ってどうしたんだ?顔が赤いけど」

 

何だこれ!?どう言い訳すれば...

 

「し、真二風邪っぽいんだ!だから...ねっ!」

 

「そ、そうなんだよ!...だから今日はパスで!」

 

「そうか!じゃあ今度な!」

 

「あぁ!じゃあな!」

 

さてと、十代は行ったか...次の問題だな

 

「お風呂どうする...十代にああ言った以上俺も遅く行かないといけないしな...」

 

「一緒に...入る?」

 

「えっ!?いや!流石にそれは!だって小学生とは言え女子と高校生が一緒には流石にマズイって!」

 

「冗談だよ!冗談!真二をからかってみただけだって!」

 

寧ろそうじゃないと困るよ、色々と...

 

「とりあえずみんなが風呂から出て考えるか」

 

「そうだね」

 

----------------------------------------------------------------------------------------

 

1時間後

オシリスレッド共用浴場

残りの入浴時間は40分間他の生徒たちは脱衣所を見る限り帰ったようだな

 

「今だよレイちゃん!」

 

「うん!」

 

1時間の間考えた作戦により先に俺が入り10分で出てレイちゃんが入っている間外を見張ると言うものである。

 

「さてと入るか!」

 

ガラガラッ!

 

意外と中は広いのな...よし、中に誰も居ないっと

 

「それにしても痣は本当に跡形もなく消えてるな...おっと、早く洗わねぇと湯船に浸かれないな」

 

にしてもでかい浴槽だよな...なんか独り占め感できて良い感じだ。

 

ガラガラッ!

 

「真二!目を瞑って!」

 

真二が湯船に浸かった瞬間レイが中に入ってきた

 

「えっ!?///」

 

と、とりあえず目を瞑ったけど...何でレイちゃんが!?

 

ザッバーン!

 

「レ、レイちゃんどうしたの!?///」

 

「真二!もっと声小さくして!ボク後ろに隠れるから良いよって言ったら目を開けて!」

 

「う、うん」

 

「いいよ!」

 

ぎゅっ!

 

「それにしてもどうしたんだ?急に入ってきて...その」

 

肩掴まれたら苦しいとは言いがたいけど

 

ガラガラ!

 

「あれ?君達まだ入ってたかにゃ?」

 

「あ、あれ?大徳寺先生?」

 

「私はここの管理も任されているのにゃ、そうだ!真二君が最後だからお掃除よろしくお願いしますにゃ!」

 

あ〜なるほど、先生が最後に入ってる人を掃除人に指名するシステムなのか...

 

「分かりました!」

 

そう言うと大徳寺先生は外へ行った。

 

とりあえず撒いたっぽいな

 

「なるほど、大徳寺先生の声がしたから入ったわけね」

 

「う、うん///」

 

「それじゃ、先に上がっとくよあとはゆっくり...あのレイちゃん離れないと出れないんだけど?///」

 

「あっ、ごめん!」

 

「それじゃあね」

 

ガラガラッ!

 

それにしてもびっくりした!けど、とりあえずひと段落だな。

 

『ふふーん!マスターも男の子ですね〜!』

 

「何がだよ」

 

『ナニがですよ!』

 

ギロッ

 

「...」

 

『マ、マスター...目が怖い!』

 

「はっ!」

 

真二は魔力を一時的に解除した。

 

『えっ!実体化!?』

 

ガシッ

 

『い”たたたた!』

 

「誰のナニが、何だって?」

 

『にゃ、にゃんれもないれふ!』




後書きの雑談トーク
sura「皆様お久しぶりです!suraです!今回のゲストはこの方!幽鬼うさぎの幽鬼ちゃんです!」

幽鬼「どうも!」

sura「いや〜よくお越しくださいました。幽鬼ちゃん!」

幽鬼「な、なんでそんな丁寧口調なの!?」

sura「だって幽鬼うさぎって言えば未だに高いカードじゃないっすか!」

幽鬼「いや、そうだけどさ...あんた持ってないの?」

sura「持ってないです...いや、あのパック買ったらクリアウィングしか当たらないんだけど!?」

幽鬼「あ〜そんなこともあったね、あれは面白かったよ、リアクションがあっ、クリアウィング当たった。だもんね」

sura「そんな訳で幽鬼ちゃんは私が貰うよう真二に相談しておくんで!」

幽鬼「それ絶対断られるから!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。