翌日
デュエルアカデミアでは今、始業式が行われている。
「と言うわけで2ヶ月後に行われるデュエルアカデミア主催のイベント、タッグフォースには生徒全員に参加してもらい、そして校外からは我が校の選んだデュエリストに招待状を送っておきました」
タッグフォースとはデュエルアカデミアが主催のダッグデュエルの大会であり今年初めての試みである。
タッグフォースか、俺は誰と組もうかな......拓磨はブルーの奴と組みそうだしアイは多分明日香だろ?ってなると十代か?いや、アイツは翔と組みそうだな
「それではこれで話を終わります、続いてはエキシビションデュエルを行いたいと思います、該当生徒は前へ、1年生ラーイエロー所属、遊闇 真二」
「はい!」
「同じく1年生オベリスクブルー所属、遊蔵 拓磨」
「はい!」
2人は名前を呼ばれ返事をするとデュエルフィールドの上へ立つ。
「真二、手加減はなしだ」
「あぁ!お前こそつまんないからってサレンダーすんなよ!」
「「デュエル!」」
真二 [先攻]
拓磨 [後攻]
「先攻は譲ってやる」
「そりゃどーも!俺のターン、ドロー!」
真二 LP 4000
手札 5→6枚
「俺は手札のモンスターカードを1枚墓地へ送り、魔法カード、ワン・フォー・ワンを発動!」
<ワン・フォー・ワン>
通常魔法
「俺はデッキに存在するレベル1のモンスターを1体特殊召喚する!来い!グローアップ・バルブ!」
<グローアップ・バルブ>
Level 1 植物族 地 (チューナー)
ATK 100/DEF 100
「チューナーモンスターか」
拓磨は何かを察するかのように鼻で笑う。
「さらに手札のモンスターカードを1枚墓地へ送りクイック・シンクロンを特殊召喚!」
<クイック・シンクロン>
Level 5 機械族 風 (チューナー)
ATK 700/DEF 1400
「そして自分フィールドにチューナーモンスターが存在する時、墓地のボルト・ヘッジホッグを特殊召喚する!」
<ボルト・ヘッジホッグ>
Level 2 機械族 地
ATK 800/DEF 800
「クイック・シンクロンはシンクロンと名のついたチューナーモンスターの代わりにすることができる!」
そう言うとクイック・シンクロンはニトロ・シンクロンのカードを撃ち抜いた。
「俺はレベル2のボルト・ヘッジホッグにレベル5のクイック・シンクロンをチューニング!集いし願いが、ここに新たな力となる」
2 + 5 = 7
「シンクロ召喚!燃え上がれ!ニトロ・ウォリアー!」
<ニトロ・ウォリアー>
Level 7 戦士族 炎
ATK 2800/DEF 1800
「さらに俺はレベル7のニトロ・ウォリアーにレベル1のグローアップ・バルブをチューニング!集いし星が新たに輝く星となる、光さす道となれ!」
7 + 1 = 8
「シンクロ召喚!飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!」
<スターダスト・ドラゴン>
Level 8 ドラゴン族 風
ATK 2500/DEF 2000
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
真二 LP 4000
手札 0枚
モンスター
スターダスト・ドラゴン(ATK 2500)
魔法・罠
伏せ2枚
「俺のターン、ドロー!」
拓磨 LP 4000
手札 5→6枚
「俺は相手の場にモンスターが存在し俺の場にモンスターがいない時、手札のバイス・ドラゴンを特殊召喚する!」
<バイス・ドラゴン>
Level 5 ドラゴン族 闇
ATK 2000/DEF 2400
「ただしこの効果で特殊召喚した場合このモンスターの攻守は半減する」
拓磨がそう言うとバイスドラゴンは一回り小さくなる。
バイス・ドラゴン
ATK 2000→1000
DEF 2400→1200
「さらにチューナーモンスター、ダーク・リゾネーターを召喚!」
<ダーク・リゾネーター>
Level 3 悪魔族 闇 (チューナー)
ATK 1300/DEF 300
チューナーとチューナー以外......レベルは8.....来るか!
「俺はレベル5のバイス・ドラゴンににレベル3のダーク・リゾネーターをチューニング!王者の鼓動、今ここに列をなす、天地鳴動の力を見るがいい!」
5 + 3 = 8
「シンクロ召喚!大いなる魂、レッドデーモンズ・ドラゴン!」
<レッドデーモンズ・ドラゴン>
Level 8 ドラゴン族 闇
ATK 3000/DEF 2500
もう来たか......ってあいつ腕に痣が出来上がってる!?
「見たか真二!これが俺のシグナー竜、選ばれし力だ!」
「お前今その話は!」
その言葉を聞くとデュエルを見ていた生徒たちはざわつき出した。
「まぁそのなんだ、これが俺の本気さ!バトルだ!レッドデーモンズ・ドラゴン!ニトロ・ウォリアーを攻撃!アブソリュート・パワーフォース!」
「トラップ発動!バスター・モード!」
<バスター・モード>
通常罠
「俺は自分フィールドに存在するスターダスト・ドラゴンを生贄に捧げデッキより現れよ!スターダスト・ドラゴン/バスター!」
<スターダスト・ドラゴン/バスター>
Level 10 ドラゴン族 風
ATK 3000/DEF 2500
「チッ!攻撃中止だ、俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」
拓磨 LP 4000
手札 2枚
モンスター
レッドデーモンズ・ドラゴン(ATK 3000)
魔法・罠
伏せ2枚
「俺のターンドロー!」
真二 LP 4000
手札 0→1枚
「バトルだ!スターダスト・ドラゴン/バスターでレッドデーモンズ・ドラゴンを攻撃!アサルト・ソニック・バーン!」
「今の俺はエンターテイナー、俺も特別ゲストを見せてやる!リバースカードオープン!バスター・モード!」
<バスター・モード>
通常罠
「レッドデーモンズ・ドラゴンよ!灼熱の鎧を身にまとい、今ここに姿を見せよ!レッドデーモンズ・ドラゴン/バスター」
レッドデーモンズは炎柱に包まれると深紅の鎧を身にまとい現れる。
<レッドデーモンズ・ドラゴン/バスター>
Level 10 ドラゴン族 闇
ATK3500/DEF 3000
「俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」
真二 LP 4000
手札 0枚
モンスター
スターダスト・ドラゴン/バスター(ATK 3000)
魔法・罠
伏せ2枚
拓磨のあのカード、効果が引き継がれ尚且つ強化されてるとしたらこのカードは刺さる....はず、あとは拓磨あの行動をしてくれたら!
「俺のターン、ドロー!」
拓磨 LP 4000
手札 2→3枚
「俺はクリッターを召喚!」
<クリッター>
Level 3 悪魔族 闇
ATK 1000/DEF 600
「バトルだ!レッドデーモンズ・ドラゴン/バスターでスターダスト・ドラゴン/バスターを攻撃!エクストリーム・クリムゾン・フォース!」
「それを待っていた!リバースカードオープン!マジックアーム・シールド!」
<マジックアーム・シールド>
通常罠
「相手の場にモンスターが2体以上存在し自分フィールドのモンスターが攻撃対象となった時、攻撃を行わないモンスターのコントロールを得てそいつとバトル強制バトルを行う!」
「くっ!」
レッドデーモンズの攻撃はあと一歩でスターダストに届く所で連れ去られ、真二の場に連れてこられたクリッターに吸い寄せられるかのように攻撃される。
「だがダメージは受けてもらうぞ!」
真二
LP 4000→1500
「だがこれでお前は破壊効果を行わなければいけない!」
「読まれていたか!」
レッドデーモンズは腕を振り払い炎を飛ばすとスターダストとクリッターに燃え移る。
「そしてその瞬間、スターダスト・ドラゴン/バスターの効果発動!エンドフェイズまでこのカードを生贄に捧げ、破壊する効果を無効にし破壊する!」
「そうはさせねぇよ!速攻魔法発動!強者の余裕」
<強者の余裕>
速攻魔法(オリカ)
自分のLPが相手のLPよりも高く、相手のモンスター効果が発動した時に発動できる、相手LPの差分LPを払いその効果の発動を無効にし破壊する。
「俺はお前のライフと同じになるようライフを払いスターダストの効果発動を無効にし破壊する!」
「何だと!?」
光り輝いていたスターダストはカードの効果により光を失うとレッドデーモンズの効果により燃え尽きた。
「さらに破壊されたクリッターの効果により俺は攻撃力1500以下のモンスター、ソード・マスターを手札に加える」
「破壊されたスターダスト・ドラゴン/バスターの効果発動、墓地に存在するスターダスト・ドラゴンを特殊召喚する!」
<スターダスト・ドラゴン>
Level 8 ドラゴン族 風
ATK 2500/DEF 2000
レッドデーモンズの突破は失敗かそれに次のターン中にタクマを倒さないと多分俺の負け、だよなとなるとあいつが来てくれれば
「ターンエンドだ、真二お前はこれをどう乗り切る?」
拓磨 LP 2000
手札 3枚
モンスター
レッドデーモンズ・ドラゴン/バスター(ATK 3500)
魔法・罠
なし
「俺のターン!」
真二 LP 2000
手札 0→1枚
来たか!
「俺はチューナーモンスタージャンク・シンクロンを召喚!」
<ジャンク・シンクロン>
Level 3 戦士族 闇 (チューナー)
ATK 1300/DEF 500
「ジャンク・シンクロンの効果発動!このカードの召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する!蘇れ!レベル・スティーラー!」
<レベル・スティーラー>
Level 1 昆虫族 闇
ATK 600/DEF 0
「ここで、レベル・スティーラーだと!?」
「俺はレベル1のレベル・スティーラーにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!集いし思いが新たな力を加速する!光さす道となれ!」
1 + 3 = 4
「シンクロ召喚!現れよ!アームズ・エイド!」
<アームズ・エイド>
Level 4 機械族 光
ATK 1800/DEF 1200
「何かと思えばそんなモンスターか、そいつでは俺ののレッドデーモンズ・ドラゴン/バスターを倒すことは出来ないぞ?」
「それはどうかな?アームズ・エイドの効果発動!このカードはモンスターの装備カードとなり装備モンスターの攻撃力を1000アップする!」
アームズ・エイドはスターダストの右腕に装備される。
スターダスト・ドラゴン
ATK 2500 → 3500
「レッドデーモンズと並んだ!?」
「バトルだ!スターダスト・ドラゴンでレッドデーモンズ・ドラゴン/バスターを攻撃!シューティング・パワーギア!」
「相打ちが狙いか!「それは違うぜ?リバースカードオープン!シンクロ・ストライク!」」
<シンクロ・ストライク>
通常罠
「このカードはシンクロモンスターが攻撃を行う時、そのシンクロ素材としたモンスターの数×500ポイントアップする!俺がスターダストの素材としたのは2体」
「更に1000ポイント!?」
スターダスト・ドラゴン
ATK 3500 → 4500
「くっ!」
拓磨
LP 2000 → 1000
スターダストはアームズ・エイドをつけた右手でレッドデーモンズを殴ると爆発した。
「だが俺のライフは残っている!」
「それはどうかな?」
煙が晴れると真二は微笑みながらそう言った。
「何だと!?」
「アームズ・エイドの効果発動!このカードを装備したモンスターが先頭によって相手を破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」
拓磨
1000→-2500
真二がそういうと拓磨へ突風が襲いかかり吹っ飛ばされれた。
「拓磨、大丈夫か!」
「プッ!アハハ!・・・・・・はぁ、やっぱり最高だよ、お前は」
真二が拓磨の元へ走り手を貸すと拓磨はそう言いながら手を借りた。
「決めた!真二、俺とタッグフォースに出てくれ!」
「はぁ!?何言い出してんだよ急に!」
「お前となら優勝できる、そんな気がするんだ」
正直そう言ってもらえるとすごく嬉しいけど
「でも良いの?ブルーの奴と組まなくて」
「あぁ、今のデュエルで思ったんだ、お前となら本気で大会を楽しめる、俺の全力を引き出してくれるってな」
拓磨の全力を引き出せる、か
『どうするんです?マスター』
そんなの決まってる、それに本人が言うんだから負けても悔いはないだろうしね
「分かった、お前がそこまで言うなら組んでやるよ!」
「何でそう偉そうなんだよ、でもおまえならそう言ってくれるって信じてたよ」
拓磨と真二は改めて握手をすると会場のほぼ全員が拍手を送る、そう、ただ1人・・・・万丈目を除いて