にしてもどんだけ話し込んでるんだよあの2人...
試験のデュエルが終わり10分くらい経っただろうか、ペガサスと拓磨はずっと話していた。
「真二くん」
後ろから声がし振り返るとそこには校長がいた。
「鮫島校長!?」
お、俺何かしたか?まさかペガサスさんが極秘に来てるのにみんなに見られたからそれで来たとかか!?
「君のデュエル、ペガサス会長の言った通り素晴らしかった、それで君をラー・イエローへ昇格したいと思うのだけど、どうかね?」
俺が...イエローに!?いやいや、待て...もしこれでイエローになったらレッド寮を離れないといけないってことになる...となるとレイちゃんが1人になって色々と困ったことになるな...
「鮫島校長、お誘いは嬉しいのですがイエロー昇格の件は少し保留にして貰えませんか?」
「何か不満でも?」
「いえいえ、ですが俺はまだレッドでやり残した事があります、それが終わったらって言う条件を飲んでくれませんか?」
「...良いでしょう、ではその時まで待っています。」
「はい!」
藍side
これで拓磨もシンクロ召喚のテスターか〜...元からそうなんだけどなんか拓磨と真二が遠くに行ってる気がするな〜
「藍ちゃん!」
「な、何!?レイちゃん」
「次藍ちゃんだよ?あとその呼び方は...」
え?もう私の番なの!?
「あっ、ごめん...それじゃ!い、行ってくるね!」
「藍ちゃん...何か悩んでる?」
「え?」
「いや、なんでもないよ!気のせい気のせい!」
「そっか〜なら行ってくるね〜!」
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デュエルフィールド
う〜緊張する〜!
藍は目を閉じて震えていた。
「待っていましたわ!遊坂 藍!」
えっ!?私の名前を知ってる!?ってことは知り合い
目を開けるとそこには知らない女子生徒が立っていた。
「って誰〜!?」
「貴女に名乗るほどの者ではないですわ、あえて名乗るなら
名乗ってるじゃん
「そ、そうなんだ〜...それで、なんで私を知ってるのよ〜!?」
「だって貴女を女子生徒で知らない人は居ませんもの、それに貴女も拓磨のことを呼び捨てにするもの!」
「呼び捨てにしちゃいけないの〜?」
「今まで拓磨のことを拓磨って呼んで居たのは私だけでしたの!それを貴女は...」
美咲はグチグチと言っている。
なんか変な子だな〜...こういうタイプの子ってちょっと苦手かも...って言うっても私基本的に女子嫌いだけど〜...
「まぁいいですわ!このデュエルアカデミア中等部一輪の薔薇と呼ばれた、わ・た・く・し!美咲が貴女を華麗に成☆敗いたしますの!」
「薔薇〜?花じゃなくて?」
「私のモットーは薔薇の花びらのように舞い薔薇の棘のように刺す、ですの!だから薔薇ですわ」
ん?どゆこと?まぁ、とりあえず
「分かったよ〜「デュエル!」」
藍 [先攻]
美咲 [後攻]
「先攻はお譲りしますわ!」
「そ、そう...それじゃ、私の先攻〜!ドロー!」
藍 LP 4000
手札 5→6
「う〜ん...」
手札が悪いよ〜
「私はモンスターをセット!カードを2枚伏せてターンエンド!」
藍 LP 4000
手札 3枚
モンスター
伏せ1枚 (DEF ???)
魔法・罠
伏せ2枚
「それだけですの!?」
「ま...ま〜ね」
「私のターン!ドロー!」
美咲 LP 4000
手札 5→6枚
「私はローンファイア・ブロッサムを召喚!」
<ローンファイア・ブロッサム>
Level 3 植物族 炎
ATK 500/DEF 1400
「ローンファイア・ブロッサムのモンスター効果発動!このカードを生贄に捧げ、デッキから植物族モンスターを特殊召喚しますの!」
「植物族!?レベル制限ないの!?」
「ありませんわ!私はデッキからギガプラントを特殊召喚!」
<ギガプラント>
Level 6 植物族 地
ATK 2400/DEF 1200
「バトルですわ!ギガプラント!伏せモンスターを攻撃!」
カンッ!
ギガプラントが攻撃をすると伏せモンスターから鈍い音が聞こえた。
「な、何故破壊されないの!?」
「私が伏せたのはマシュマロンよってバトルでは破壊されないよ〜!」
<マシュマロン>
Level 3 天使族 光
ATK 300/DEF 500
「さらに裏側表示のマシュマロンが攻撃された時、攻撃したモンスターのコントローラーに1000ポイントのダメージを与えるよ〜!行っておいで!マシュマロン!」
カプッ!
藍が声をかけるとマシュマロンの体は伸び、美咲にかぶりついた
「んっ!ん”〜!!」
美咲
LP 4000→3000
「もういいよ〜!戻っておいで〜!」
「プハッ!貴女...私に何か恨みでもあるの!?」
「ないよ〜」
っていうかそっちが私に恨みあるようないい振りだったよね〜さっき
「...私はカードを1枚伏せてターンエンド!ですわ」
美咲 LP 3000
手札 4枚
モンスター
ギガプラント (ATK 2400)
魔法・罠
伏せ1枚
「私のタ〜ン!ドロー!」
藍 LP 4000
手札 3→4枚
来たっ!
「私はマシュマロンを生贄に捧げ光神テテュスを召喚!」
<光神テテュス>
Level 5 天使族 光
ATK 2400/DEF 1800
「貴女バカですの?何故マシュマロンを捨ててギガプラントと同じ攻撃力のモンスターを出したのかしら?」
「そんなの簡単だよ!単純に楽しいから〜!」
「楽しいから...?貴女私を愚弄してるの?」
「全然〜!だってマシュマロンをあのまま出してたらグダグダして楽しくないじゃん!そんなデュエルなんて嫌じゃない?それに、美咲ちゃんのギガプラントはいつでも倒せるしね〜!」
「私のギガプラントをいつでも倒せる!?」
「うん!リバースカードオープン!強欲な瓶!」
<強欲な瓶>
通常罠
「カードを1枚ドロー!」
藍 LP 4000
手札 3→4枚
「私が引いたのはシャインエンジェル!もう一枚ドローするよ!」
「出た!藍のドロービート!」
何処からか真二の声が聞こえた
「真二、そんな用語ないよ」
真二とレイちゃん本当に仲が良いよね〜...ん?そういえばレイちゃんのあの時のあの反応、そして今も...まさか、ね
「何ぼーっとしてるの?早くしなさい!」
美咲ちゃん、だんだんお嬢様言葉消えて行ってるけど、もしかして怒らせたかな〜?
藍 LP 4000
手札 4→5枚
ゼラの戦士...天使じゃないか〜
「カードを1枚伏せてしてターンエンド!」
藍 LP 4000
手札 4枚
モンスター
光神テテュス (ATK 2400)
魔法・罠
伏せ2枚
「私のターン!」
美咲 LP 3000
手札 4→5枚
「私はギガプラントをもう一度召喚し効果発動!手札・墓地の植物族モンスターを特殊召喚しますわ!」
「手札・墓地...ってことは」
「ええ!私はローンファイア・ブロッサムを特殊召喚!」
<ローンファイア・ブロッサム>
Level 3 植物族 炎
ATK 500/DEF 1400
「そしてローンファイア・ブロッサムの効果によりこのカードを生贄に捧げデッキから植物族モンスターを特殊召喚しますわ!」
う〜あの効果凄いめんどくさいよ〜!
「藍さん!私が中等部時代にデュエルアカデミア一輪の薔薇と呼ばれたカード...貴女にお見せしますわ!現れなさい!椿姫ティタニアル!」
<椿姫ティタニアル>
Level 8 植物族 風
ATK 2800/DEF 2600
「攻撃力2800!?って椿は薔薇じゃないでしょ〜!」
「そ...そんな事どうでも良いですの!バトル!椿姫ティタニアルで光神テテュスを攻撃!カミーリィヤ・ウィップ!」
椿姫ティタニアルの放った茎の鞭は光神テテュスを包むと押しつぶし破壊した。
「くっ!」
藍
LP 4000→3600
「さらにギガプラントでダイレクトアタックですわ!」
「させないよ!リバースカードオープン!波紋のバリアーウェーブ・フォース!相手モンスターが直接攻撃を行う時、相手の攻撃表示のモンスターを全てデッキに戻すよ〜!」
<波紋のバリアーウェーブ・フォースー>
通常罠
「させませんわ!リバースカードオープン!神の宣告!」
<神の宣告>
カウンター罠
「ライフを半分支払いそのカードの発動を無効にし、破壊しますわ!」
美咲
LP 3000→1500
「ふぇ!?うわぁっ!」
藍
LP 3600→1200
「私はこれでターンエンド、ですわ!」
美咲 LP 1500
手札 5枚
モンスター
ギガプラント (ATK 2400)
椿姫ティタニアル (ATK 2800)
魔法・罠
なし
「私のターン!ドロー!」
藍 LP 1500
手札 4→5枚
「私は強欲な壺を発動!」
<強欲な壺>
通常魔法
藍 LP 1500
手札 4→6枚
このカードは...ありがとう私のデッキ!
「私はスマイル・ワールドを発動!」
<スマイル・ワールド>
通常魔法
「スマイル・ワールドですって!?」
「スマイル・ワールドはエンドフェイズまでフィールドの表側表示のカードは表側表示のモンスター×100ポイントアップさせる魔法カードだよ〜」
ギガプラント
ATK 2400→2600
椿姫ティタニアル
ATK 2800→3000
「...私、貴女をかなり高く見ていましたわ!」
「それってどういう事〜?」
「だって貴女の今の効果は私を強くしただけ...即ち、貴女バカ...ですの?」
「それはどうかな〜?リバースカードオープン!オーバースペック!」
<オーバースペック>
通常罠
「フィールドに存在する元々の攻撃力より高いモンスターを全て破壊するよ!」
「なんですって!?」
「そしてフィールド魔法発動!天空の聖域!」
<天空の聖域>
フィールド魔法
「さらにゼラの戦士を召喚!」
<ゼラの戦士>
Level 4 戦士族地
ATK 1600/DEF 1600
「そしてゼラの戦士を生贄に捧げ!大天使ゼラートを特殊召喚!」
<大天使ゼラート>
Level 8 天使族 光
ATK 2800/DEF 2300
「これで決める!大天使ゼラートでダイレクトアタック!聖なる波動!」
「そんな!この私が...負ける!?きゃぁぁぁ!」
美咲
LP 1500→ -1300
「悔しいですわ...貴女なんかにこの私が負けるなんて!」
「往生際が悪いぞ美咲!」
「拓磨...」
あれ!?いつの間に拓磨居たの!?
「悪かったな藍、美咲はこう見えて負けず嫌いだから」
「いいよ〜別に、気にしてないし〜!」
「気にしてない?それはもしかして私なんか眼中にないってことかしら!?」
「そ、そうじゃないよ!」
「ったく!昔からめんどくさい奴だよお前は」
そういえば拓磨と美咲ちゃん...妙に仲が良い気がする...も、ももももしかして恋人同士とかじゃないよね!?
「ん?どうしたんだ、藍?」
「ね、ねぇ?2人ってどういう関係?」
「従妹同士だけど?」
「従妹!?」
「ええ!わ・た・く・しの名前は遊蔵 美咲、そう名乗ったはずですわよ?」
「いやいやいや!美咲としか名乗ってなかったから!」
でもそっか〜そう考えれば美咲ちゃんのお嬢様言葉も納得だね〜なんかホッとした〜
「それにしても藍...お前少し強くなったな」
「えっ!ホント〜!?」
「あぁ...さてと、試験は粗方終わったしそろそろ俺は帰るとするか、美咲と藍はどうする?」
拓磨の表情が一瞬曇った気がしたけど...気のせい...だよね?
「私はレイちゃ....あっ!いや友達がまだだから、待ってるよ〜!」
「ん?今レイちゃんって言った?」
「い、いや〜その子レイちゃんに似てるからたまに間違えちゃうんだよね〜アハハハ!」
も、もしかしてバレた!?
「ふぅん...そうか、じゃあな」
「うん!それじゃ〜ね!」
後書きの雑談トーク
sura「皆様お久しぶりです!suraです!今回のゲストはこの方!遊蔵 美咲さんです!」
美咲「皆様ごきげんよう、ご紹介に預かりました遊蔵 美咲でございます!」
sura「いや〜それにしてもデュエルアカデミア中等部一輪の薔薇(笑)の異名を持つ遊蔵さんはなんと拓磨の従妹なんですよね〜!」
美咲「貴方、その(笑)はなんですの?」
sura「だって薔薇使ってないのに薔薇ってさ...」
美咲「そっ!それは...と・に・か・く!私は一輪の薔薇、ですの!」
sura「そ、そうですか」
美咲「それで?」
sura「ん?」
美咲「それで、今回は何の招集ですの?」
sura「いや〜特にはないからテキトーに自己紹介しといて」
美咲「特に無い!?」
sura「だって本当に何も無いし」
美咲「なら質問コーナーとか作ったらどうですの?」
sura「やっても良いけど、絶対こないよ?」
ギロッ!
美咲「...やれ!」
sura「は、はい!」
美咲「それと、もう1つご提案がありますの」
sura「提案?」
美咲「はい、私のデッキ...椿姫を薔薇シリーズにしたいのですが!」
sura「あ〜それは考えたんだけどね〜...まぁ、種類少ないし今度にするか、って思っただけだからまぁ、その提案は採用しとくよ」
美咲「本当ですの!?」
sura「あぁ、本当だよ...それじゃあとは自己紹介お願いね」
美咲「分かりましたわ!わ・た・く・しの名前は遊蔵 美咲、遊蔵財閥分家の長女ですわ!誕生日は7月7日、所持デッキは植物族デッキ...夢は遊蔵財閥を任されるようになること...以上ですわ!」