やはり俺の福引旅行はまちがっている。   作:EPIPHANEIA

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私の拙文をこんなに読んで下さった皆様、お気に入り登録して下さった皆様、本当にありがとうございます!

予めお伝えしますが、今回はかなりカオスな回ですw

それでも良いという方、是非閲覧のほう、宜しくお願い致します。

では、第5話です。


第5話

~ホテル・フロント~ 

 

八幡「遅いですね。アイツら。呼びに行ったら、全員『先行ってて』とか言うし……。」

 

奈呼「八幡様以外、皆様女の子ですからね。きっと、おしゃれに気を使っているんですよ。」

 

八幡「そうですかね。アイツらが俺相手におしゃれしても意味無いと思うんですけど。むしろ、何人かは奈呼さんと璃夢さんの爪の垢を煎じて飲めって言いたいですよ。」

 

璃夢「ハハハ……。八幡君も手厳しいですね……。」

 

俺は札幌市街を観光する為に、ホテルのフロントで奈呼さんと璃夢さんと一緒に、他のメンツを待っていた。

 

もう出発時間を5分くらい過ぎているのに、俺以外のメンツは未だに姿を見せていないので、思わず奈呼さんと璃夢さんに愚痴っていた。

 

待ってる間に俺は、奈呼さんと璃夢さんといろんな話をしていた。(きっかけは奈呼さんと璃夢さんから話しかけてきた事もあるが。)

 

その中で璃夢さんが、「『比企谷様』ではなく『八幡君』と呼んでも良いですか?『比企谷様』ってお2人いますから。」と言ってきたので、俺はそれを了承した。(ついでに小町の事を『小町ちゃん』って呼ぶ事も。)

 

奈呼さんは、お客様に失礼だと璃夢さんに怒ったが、「『比企谷』という性のお客様がお2人いる以上、どちらを呼ぶか分からない時がある。」という璃夢さんの主張にも一理あると思い、奈呼さんにもそう呼んでほしいと俺は頼んだ。(ただ、『雪ノ下』も2人いる為、そちらは本人達の了解をとってからとは付け加えた。)

 

奈呼さんは渋々承諾したが、抵抗があるのか、俺の事を『八幡様』と呼んでいる。

 

というより、俺のほうが年下なんだから、年上の人に『八幡様』と呼ばれるのは、正直抵抗がある。しかし、奈呼さんの真面目な勤務姿勢と性格が、非常に好感を持ったので、それは妥協しようと思った。

 

少し話してみてわかった事は、奈呼さんと璃夢さんは俺にとって、戸塚や小町、城廻先輩とはまた違うベクトルの癒し系の人間だと感じた。

 

奈呼さんは、雪ノ下や留美(容姿もあの2人が大人になったような感じでもある)みたいな真面目さがベースではあるものの、あの2人とは違うところは、それを感じさせない城廻先輩のような柔らかい姿勢(言い換えれば、頑固で毒をはく性格ではない)と川崎の気取らないお姉さん属性を持っている。結論を言えば、雪ノ下+留美+城廻先輩+川崎の長所を併せ持ち、短所をなくしたような人なのだ(因みに年齢は24歳)。

 

それに対し璃夢さんは、簡単に言えば、

 

「あざとさのない一色や小町」、「キモいと言わない由比ヶ浜」、そして「仮面の無い陽乃さん」。

 

それらを併せ持った感じだ。

 

明るくて天真爛漫でドジっ子な人ではあるが、それが演技ではなく、計算や打算で動く人ではないと感じた(因みに年齢は21歳、なんと陽乃さんよりも年上だったのだ)。

 

そして、2人に共通していえる事は、『客である俺達の事を心からもてなしたい』ところだ。

 

作業的に仕事をこなすのではなく、俺達に楽しい旅行を過ごしてもらいたいという姿勢が、短時間で話してみただけでも凄く伝わる。

 

無論、現時点では奈呼さんの方が、非常に優秀なガイドさんなのは、言うまでもない。

 

しかし、璃夢さんは未熟なところが多いけれど、それがなくなればいずれは姉を越えるガイドさんになるのではないかと思う。

 

話が長くなってしまったが、これだけは言える。

 

『もし、この2人から告白されたら、俺は迷う事無くOKを出す』と。

 

 

璃夢「あれ?八幡君の飲んでいるその飲み物、なんですか?」

 

奈呼「何か変わった感じのコーヒーですね。黄色い缶で。」

 

そんな事を考えているうちに、奈呼さんと璃夢さんは、俺の手に持っているマッカンに興味を示し、尋ねてきた。

 

八幡「あっ、これですか?これはマックスコーヒーと言って、千葉県のソウルドリンクです。一応、全国的に発売されてるんですけど、見た事無いですか?」

 

璃夢「いいえ。見た事無いですよ。先輩は?」

 

奈呼「私も見た事無いですね。」

 

俺は2人にマッカンについての簡単な説明をすると、2人はマッカンに興味津々になる。

 

璃夢「少し興味あるかも。飲んでみても良いですか?」

 

奈呼「こ、こら!璃夢!!貴女はまたお客様に対して!!」

 

八幡「別に良いですよ。俺の飲みかけで良ければ。奈呼さんも飲んでみますか?」

 

奈呼「い、いえ、八幡様に対して申し訳ないですよ。そんな事。」

 

八幡「俺は良いんすよ。まだホテルの部屋に持ち込みあるし、帰ってからでも飲めるから。少しでも、多くの人にこのコーヒーの良さを知ってもらいたいから、奈呼さんにも是非飲んでもらいたいんです。」

 

奈呼「わ、わかりました。それでは失礼します。」

 

そうして、俺は飲みかけのマッカンを奈呼さんに渡し、奈呼さんが一口飲んでみた。

 

奈呼「えっ?このコーヒー、私の好みかも……。」

 

…………マジで!?俺の知り合いほぼ全員に、散々否定されてきたマッカンが受け入れられただと!?

 

璃夢「先輩、本当!?私も飲みますよ、八幡君!」

 

八幡「え、ええ。どうぞ。」

 

続いて璃夢さんがマッカンを一口飲んでみる。

 

璃夢「あっ!美味しい!私もこれ好きになりそう!」

 

マジかよ……!まさか、遠い北の地でマッカンを好きになってくれる人が2人もいるなんて……!

 

璃夢「あれ!?どうしたんですか!?八幡君!」

 

奈呼「い、いかがなさいました!?」

 

八幡「……いや、嬉しくてつい目から汗が出ちゃったんです。地元で散々否定されてきたから……!」

 

奈呼「そ、そうなんですか?」

 

璃夢「と、とりあえずお返ししますから、飲んで落ち着いてくださいよ。」

 

八幡「あっ、はい。すいません……。」グビッ

 

璃夢さんからマッカンを返されて、俺がそれを飲んだ瞬間

 

雪乃・結衣・いろは・陽乃・めぐり・沙希・小町・留美『あーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!』

 

突然、俺達の数メートル離れた場所から、悲鳴に近い叫び声が聞こえてきた。

 

八幡・奈呼・璃夢『えっ……?』

 

突然の叫び声に、俺達がその方向を振り向くと

 

雪乃・結衣・いろは・陽乃・めぐり・沙希・小町・留美『…………………………』

 

そこには、叫び声の主達である、俺達の待ち人達が叫び声をあげたであろう体制のまま、口を大きく開けながら固まっていた。

 

八幡「ど、どうしたんだよ?揃いも揃ってアホ面しながら叫び声なんてあげて。他の人の迷惑になるから大声出して騒ぐのはやめろって言っただろ。」

 

俺はこれ以上騒ぎになるのを防ぐ為、彼女達に注意をする。

 

結衣「……か、間接……キス……。」

 

八幡「えっ?」

 

結衣「……ヒッキーと璃夢さんが……間接……キス……。」

 

八幡「間接……?あっ……///」

 

由比ヶ浜の指摘に、俺の頬の温度が物凄い速さで上昇していくのを感じる。

 

奈呼・璃夢『あっ……』メソラシ

 

そして、奈呼さんと璃夢さんもまた、由比ヶ浜の指摘に目をそらした。

 

小町「ちょ、ちょっと待って!奈呼さんもどうして目をそらしたんですか!?」

 

留美「まさか、あのコーヒー……奈呼さんも飲んだの?」

 

うおおおおおおおおい!!!!ラブリーエンジェルマイシスターにルミルミ!!思い出させるんじゃねぇえええええ!!!!恥ずかしすぎて、顔が真っ赤になっちまうだろうがああああああああ!!!!

 

八幡「い、いや!!違うんだ!!これは……そう!宣伝だ、宣伝!!ごく一部にしか受け入れられないマックスコーヒーの美味しさを、奈呼さんと璃夢さんにも知ってもらおうと思って…………!!信じてくれ、それだけは!!」

 

結果は何となく分かっていた。しかし、せめて少しでも罪を軽くしてもらおうと、瞬間的に思い付いた弁明を必死に彼女達に伝える。

 

雪乃「宣伝谷君♪」

 

結衣「ヒッキー♪」

 

いろは「先輩♪」

 

陽乃「比企谷く~ん♪」

 

川崎「比企谷♪」

 

小町「ゴミぃちゃん♪」

 

めぐり「比企谷君♪」

 

留美「八幡♪」

 

それに対して、彼女達は実に綺麗な笑顔で、俺を呼ぶ。

 

八幡「Yes!You're majesty!」

 

俺は某アニメの最敬礼にあたる言葉を告げ、直立不動の姿勢になる。そして――――

 

雪乃・結衣・いろは・陽乃・川崎・小町・留美『――――言い訳の続きは、バスの中で聞きましょうか(聞こうか)?』

 

めぐり「あっ、奈呼さんと璃夢さん。遅れてきて大変申し訳ないんですけど、もう少しだけ待って頂けませんか?運転手さんにも席外してもらいますので。終わりましたら呼びますから。」

 

――――そう言った時の彼女達の目に、光は無かった。

 

奈呼・璃夢『か、かしこまりました。お待ちしております。』ガクブル

 

そうして、俺はドナドナの子牛のようにマイクロバスに連れてかれて、散々な目に遭いましたとさ。尋問?魔女裁判?そんな生ぬるいレベルじゃ無かったですよ。

 

そんな騒動がありながらも、俺達を乗せたマイクロバスは、札幌市街の観光スポットへと向かうのであった。

 

 

 

 

 

――――おまけ 第3話――――

 

~旅行1日目の夜・千葉市街(戸塚side)~

 

材木座「戸塚氏、恩にきる。我の買い物に付き合ってもらって。」

 

戸塚「大丈夫だよ、材木座君。僕も暇だったし、たまには、こういうのも良いと思ったから。」

 

僕は、材木座君の付き添いで、秋葉原に買い物に行っていた帰りで、千葉市街に材木座君と共にいた。

 

材木座「それにしても、八幡の奴……。我に黙って北海道旅行だと!?何故、戸塚氏には言って、我には言ってくれぬのだ!?」

 

戸塚「アハハ……。今日、ずっとそればっかり言ってるね……。」

 

材木座君は、八幡が北海道に旅行に行った事を知らされてなかったらしく、ずっと愚痴を言っていた。

 

僕は、八幡が福引で旅行を当てた事、小町ちゃん達と一緒に行く事を、福引の翌日に聞いていた。

 

八幡は、『本当は戸塚も連れていきたかった』って悔しそうに言いながらも、『絶対、北海道土産買ってくるからな!期待して待ってろよ!』とも言っていたので、『うん、待ってるよ!』と喜んだ。

 

八幡が僕の事をそれだけ気にかけてくれるのは、素直に嬉しい。それを材木座君にも、少し分けてあげてもいいんじゃないかなって思うくらい。材木座君も僕と同じぐらい、八幡の事を友達だと思っているんだから。

 

戸塚「あれ……?」

 

材木座「ん?どうしたのだ?戸塚氏。」

 

カラ○ケ館の近くに来た時に、見覚えのある人達が店の前に立っていたのが見える。

 

戸塚「あのグループ、葉山君達じゃない?」

 

材木座「ダニィ!?」

 

そこには、僕達のクラスメイトである葉山君をはじめとした葉山グループの面々がいた。三浦さん、海老名さん、戸部君、大和君、大岡君、そして葉山君。『ある1人』を除いて、カラ○ケ館の店の前にいた。カラオケを終えた直後なのかな?

 

戸部「あれ?もしかして、戸塚君達じゃね?あの2人。」

 

僕達が気付いた直後くらいに、戸部君もまた、僕達の事に気付く。

 

三浦「あっ、本当だ。戸塚と中二だし。」

 

海老名「……はっ!?2人きりって、もしかして……!?まさかの『ざい×とつ』!?キーマーシーターワーーーーー!!」ブハッ

 

三浦「姫菜、擬態しろし。」

 

大和「それな。」

 

大岡「ホントそれ。」

 

な、なんか、僕達を見て、海老名さんが鼻血を出したんだけど……。それより、『ざい×とつ』って何……?

 

葉山「やあ、戸塚君。こんな所で奇遇だね。」

 

戸塚「うん。今晩は、葉山君。カラオケの帰り?」

 

葉山「ああ。」

 

材木座「おい、後ろの眼鏡の女子が、『今度は『はや×とつ』!?愚腐腐腐腐……』とか言っておるのだが……。」

 

なんか材木座君が不穏な事を言っているので、申し訳ないけどスルーして、葉山君に尋ねてみる。

 

戸塚「今日は、由比ヶ浜さんがいないみたいだけど、どうしたの?」

 

材木座「戸塚氏、まさかの無視!?」

 

葉山「ああ、結衣は旅行に行くって言ってたから今日はいないんだ。戸塚君達も比企谷と遊びに行ってたのかい?」

 

戸塚「八幡?八幡は今日はいないよ。北海道旅行に行くって言ってたから。」

 

葉山・三浦・海老名・戸部・大和・大岡『えっ……?』

 

葉山君の質問に答えると、葉山君達はきょとんとした顔になる。

 

三浦「ちょっ、ちょっと待つし!ヒキオがそんな事言ってたの!?」

 

戸塚「うん。確かにそう言ってたよ。どうしたの、三浦さん?」

 

三浦「あーしも結衣の旅行先が北海道だって聞いたから……。雪ノ下さん達と一緒に。」

 

戸塚・材木座『へっ……?』

 

三浦さんの言葉に、今度は僕と材木座君がきょとんとなる。

 

戸塚「そ、それ本当なの!?葉山君。」

 

葉山「ああ。俺も結衣から聞いている。他には雪ノ下さんのお姉さんと川崎さん、あと生徒会長のいろはも一緒だって言ってた。もしかして、比企谷も一緒じゃないのか?」

 

材木座「いや。我が戸塚氏から聞いた話とは全然違うぞ。」

 

葉山「全然違う?君達は、比企谷から結衣達と行くとは聞いていないのか?」

 

戸塚「違うよ。僕達は、八幡の妹の小町ちゃん、元生徒会長の城廻先輩、あと僕達や葉山君達が千葉村で出会った小学生の留美ちゃんだって聞いたよ。」

 

三浦・海老名・戸部・大和・大岡『…………はぁっ!?』

 

葉山「……それ、本当かい?」

 

戸塚「本当だよ。八幡が僕にそう言ってたから。」

 

海老名「それじゃ、どういう旅行かって言うのも聞いてるの?」

 

材木座「無論だ。3泊4日の札幌・函館旅行だと言っておった。」

 

三浦「はぁっ?中二には聞いてないし。アンタも戸塚から聞いたんだろ?」

 

材木座「ヒィッ!す、すんまそん!」

 

戸部「でも、結衣も同じ事言ってたんじゃね?」

 

海老名「私もサキサキから同じ事聞いたよ。この間、北海道の旅行ガイド読んでたから。」

 

大和「っていうより、それが全部本当の話だったら、ヒキタニ君、凄すぎじゃね?」

 

大岡「ヤベーな、ヒキタニ君。羨ましすぎでしょ。女の子8人と一緒に旅行だなんて。」

 

戸部「ヒキタニ君パネェわー。ぼっちどころか超リア充っしょ。下は小学生から上は大学生までなんて。」

 

三浦「ヒキオの野郎……!帰ってきたら、絶対に問い詰めてやるし!もし、結衣を泣かせたら……!!」

 

葉山「…………。(比企谷、どういうつもりだ……?)」

 

海老名「(はっ!隼人君がヒキタニ君の事を考えてる!?)」

 

材木座「……と、戸塚氏。思ったよりも、複雑な事態になっておるでござるな……。」

 

戸塚「う、うん。そうだね……。」

 

僕と材木座君しか知らなかった八幡の話、葉山君達しか知らなかった由比ヶ浜さんの話が複雑に絡み合って、正直頭の中が混乱している。それを整理しようとした時だった。

 

相模「あれ?葉山君達に戸塚君?」

 

偶然なのだろうか、僕達のクラスメイトである相模さんもこの場所に通りかかったのだ。

 

戸塚「あっ、相模さん……。どうしてここに?」

 

相模「さっきまで、ゆっこや遥達と遊んでて、その帰り。ってゆーか、珍しいじゃない?葉山君達と戸塚君が一緒にいるなんて?どんな集まり?」

 

材木座「あの一応、我も……。」

 

葉山「戸塚君。相模さんにもこの事を話しても、大丈夫かい?」

 

戸塚「あっ、うん……。」

 

材木座「また無視!?」

 

相模「……この事?」

 

そうして、葉山君は僕達の一連の話しをまとめて、相模さんに話した。

 

相模「……要するに、女誑しのヒキタニが、結衣達8人の女の子を侍らかして、北海道に旅行に行ったって事?」

 

戸塚「なっ……!相模さん、そんな言い方……!」

 

相模「だって、事実じゃない。その話が全部本当だったらだけど。っていうか、あのスケコマシ何様なの?ハーレム王にでもなったつもり?」

 

戸塚「相模さん……!」

 

材木座「お主!これ以上、八幡を愚弄すると……!」

 

葉山「相模さん、いくらなんでもそれは……!」

 

僕と材木座君が、相模さんの言葉に食いかかり、葉山君が相模さんを諌めようとした時だった。

 

「衝撃のおおおお!!!!ファーストブリットおおおおおおおおお!!!!!!」

 

「ぎゃあああああああああああああああ!!!!」

 

戸塚・材木座・葉山・三浦・海老名・相模・戸部・大和・大岡『っ!?』

 

突然、僕達の遠くない場所から、聴いた事あるような叫び声、そして男の悲鳴が聞こえて、僕達はそっちの方に振り向いた。

 

女「や……やめなさいよ!コイツが何をしたって言うのよ!?」

 

男「っていうか、あんた誰だよ!?俺、あんたみたいなオバサン、知り合い……!!」

 

静「黙れええええええええええええええええ!!撃滅のおおおお!セカンドブリットおおおおおおおおお!!!!」ドゴォッ‼

 

男「がああああああああああああああああああ!!!!」

 

静「……五月蠅い五月蠅い五月蠅い……!貴様等のような小僧や小娘がいちゃつく様を見せつけられるのは、私にとってこの上ない耐え難い屈辱なのだ…………!!」

 

女「な、何言ってるのよ!オバサン!!私達は遠出で遊びに来ただけなのに……!!」

 

男「……やめろ……御○……!」

 

女「……アンタ…………!」

 

静「ほう、あれを喰らってもまだ立ち上がるか……!」

 

男「…………へっ、コイツの目の前でみっともない姿を見せる訳にはいかないんでな…………!!」

 

静「…………ふむ、貴様はこれまでのカップルの男と違い、根性のある奴のようだな…………だが!!」

 

男「ふざけんじゃねぇ!!その幻―――――――」

 

静「これで終わりだ!!抹殺のおおおおおおおおおおおお!!!!ラストブリットおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 

ドカァッ‼‼‼

 

男「だーーーーーーーー!!不幸ーーーーーーだーーーーーーーー!!!!」ヒュウーーーーーーーン キラーン☆

 

女「と………………当○ーーーーーーーーーーーー!!!!」タッタッタ…………

 

静「フン…………。なかなか骨のある奴だったな…………。次のカップル狩りに行くか…………。」コツコツコツ……

 

戸塚・材木座・葉山・三浦・海老名・相模・戸部・大和・大岡『……………………』ヒュウウウウウウウ…………

 

目の前で起こった出来事の一部始終を見ていた僕達は、暫く茫然自失になって立ち尽くすしか出来なかった。

 

自分達の高校の教師である平塚先生が、僕達の目の前で暴行事件を起こしていた。おそらく、僕も材木座君も葉山君達も、目が点になっているに違いない。さっきの相模さんとの間に起こりそうだったいざこざも、正直吹き飛んでしまった。

 

三浦「……はっ!隼人!みんな!!」

 

そんな中、一番早く復活した三浦さんが、僕達に呼びかける。

 

葉山「……!優美子!!」

 

三浦「早くあのアラサー教師、止めるし!最悪、警察呼んででも……!」

 

戸塚「そ、そうだよ!早く平塚先生、止めないと!このままじゃ、他の人達にも……!!」

 

材木座「……いや、戸塚氏。我等にあの修羅が止められると思うか……?」

 

戸部「ざいもくざき君の言う通りっしょ……。俺、まだ死にたくねぇもん……。」

 

大和「……それな。」

 

大岡「……ホントそれ。」

 

相模「……いや、どう考えても無理でしょ。ウチらじゃ……。」

 

海老名「やっぱり警察呼ぶ……?」

 

三浦「隼人、どうするし!?」

 

葉山「……残念だけど、今の平塚先生を止めるのは、俺達では危険だ。警察を呼ぼう……。」

 

戸塚「う、うん……。それしか無いよね……。」

 

そうして、僕達は警察に連絡して、平塚先生の暴走を止める事にした。

 

余談として、僕達が目撃した事件や他の事件が翌日の朝刊の三面記事に出て、平塚先生が新聞の顔に出ていた。

 

戸塚「……ねぇ、材木座君。」

 

材木座「……何だ?戸塚氏よ。」

 

戸塚「平塚先生が襲ったカップルの人達、どこかで見た事ある気がするんだけど……。」

 

材木座「……奇遇だな。我もそう思っていた。」

 

あのカップルの2人(黒髪のツンツン頭の男の子と短い茶髪の女の子)には、平塚先生が迷惑をかけて本当に申し訳ないと思う。(男の子は入院したと記事に載っていた。)

 

もし、入院先が分かったら、訪問して平塚先生の代わりに謝りたいと、心から思った。




…………はい、やってしまいましたw

某シリーズ及び、某主人公と某ヒロインのファンの皆様、本当にごめんなさい(土下座)

不参加組の皆さんは、本当にいろいろ大変だなとつくづく思いますw

では、また次回!

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