やはり俺の福引旅行はまちがっている。   作:EPIPHANEIA

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俺ガイル二次小説第16話です。

今回で、雪乃回完結編になります。

あと、予めお詫びがございます。今回と次回は、おまけコーナーの千葉の家族会議はお休みとさせて頂きます。申し訳ございません。

宜しかったら、是非閲覧のほうお願い申し上げます。

いつも、閲覧・お気に入り登録・評価・コメントして下さる皆様、ありがとうございます。


第16話

~北海道大学・構内~(雪乃side)

 

八幡「雪ノ下、お前……!?」

 

雪乃「ひ、比企谷君……!?」

 

彼が今の話を聞いていたと知った瞬間、私の頭の中が真っ白になる。よりによって、比企谷君に今の話を聞かれているとは思わなかった。

 

雪乃「あっ……ああ……!!」

 

私はどうしていいか分からなくなって、混乱してしまう。どう上手く言い繕うか分からない。どう反論しようかも分からない。

 

そんな私がとってしまった行動は―――

 

雪乃「っ……!!」タッタッタッ……

 

八幡「あっ!おい、雪ノ下!!」

 

○子「ゆ、雪乃ちゃん!?」

 

風○「えっ!?雪ノ下さん!?」

 

―――この場から、逃げ出してしまう事だった。何故、逃げ出したのかも分からない。逃げ出して、彼が私の言葉を聞いていた事実が変わるはずもない。しかし、今の私の選択肢は、それしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

~北海道大学・イチョウ並木付近~

 

雪乃「ハァ……!ハァ……!っ……!ここは……!?」

 

一心不乱に走っていた私は、気が付くとイチョウの木々が多く並んでいる所まで、走っていた。秋の紅葉の時期だったら、きっと色鮮やかなイチョウの葉が、彩られていそうな所だ。

 

雪乃「ハァ……ハァ……。私とした事が……持久力もないのに、どうして……?ハァ……ハァ……。」

 

そんなに遠くの距離を走った訳でも無いかもしれない。しかし、持久力の無い私にとって、最早フルマラソンを走ったぐらい、息があがる距離だと感じた。

 

八幡「……ハァ……ハァ……!どうしてって言うのは、俺の台詞だぞ……雪ノ下……!」

 

雪乃「えっ……!?」

 

声が聴こえて振り返ると、そこには比企谷君が肩で息をしながら、私を見ていた。

 

八幡「お前、どういうつもりだよ……!?お前が迷子になって心配して探してるんだぞ……!由比ヶ浜も一色も陽乃さんも、みんなで……!」

 

雪乃「…………」

 

比企谷君をはじめ、みんなに心配をかけて申し訳ない気持ちでいっぱいになった私は、比企谷君の言葉に何も言えない。

 

八幡「ようやく見つけたと思ったら、突然逃げ出して……!お前、いったい……!」

 

雪乃「……比企谷君。」

 

八幡「っ……!雪ノ下……!?」

 

その時の私は、どんな顔をしていたのか分からない。しかし、私が比企谷君の名前を呼びながら彼の顔を見た時、彼は厳しい表情から驚きの表情へと変わっていた。

 

雪乃「……私……その……。」

 

心の中に秘めている想いが昂ってくる。『愛してる』という言葉を聞かれてしまった以上、この想いを彼に伝えたい、彼の言う『本物』になりたいという気持ちが、いつもの素直になれない私を上回っていた。

 

そして、意を決して、この想いを伝えようとした時だった。

 

八幡「ま、待て!ストップだ、雪ノ下!!」

 

雪乃「えっ……?」

 

八幡「……まあ、その、何だ。お前の言おうとしている事は分かっている。」

 

雪乃「ひ、比企谷君……。」

 

八幡「……お前の言いたい事って、つまりさっきの『愛してる』って言葉の事なんだろ?つまり、あれだ。その……」

 

まさか、彼がそんな事に機敏に反応するなんて思わなかった。彼がそんな事を言ってくれるなんて……。私の心が、暖かい気持ちで満たされていく。

 

そして、その暖かい気持ちの中、彼の次に出た言葉は―――

 

八幡「……そんなに、ウチのカマクラや猫の事が好きなのか……?通りすがりの人に言うぐらいまで……。」

 

雪乃「………………はい?」

 

―――私の心の暖かい気持ちを一瞬で冷まさしてくれる、しかし、ある意味彼らしい答えだった。

 

雪乃「…………」

 

八幡「まあ、確かにお前が猫好きなのは、重々承知してるけどな……。それを通りすがりの人に『愛してる』まで言うのは、流石にどうかと思うんだが……。」

 

雪乃「…………」ワナワナ

 

私の心が、先程の暖かい気持ちから一変、『違う意味での』暖かい気持ちに変わっていく。

 

ドゴッ‼

 

八幡「グハッ!?」

 

次の瞬間には、彼の胸をおもいっきり殴っていた。

 

八幡「痛ってぇ……!な、何すんだよ、雪ノ下!?」

 

雪乃「うるさいわよ。殴られた胸に手を当てて聞いてみなさい。バカ、ボケナス、八幡。」

 

八幡「はあっ!?何だよ、それ!?何で、俺の名前を悪口と同列に並べるの!?泣くぞ、おい!!」

 

雪乃「聴こえなかった、朴念仁谷君?うるさいから黙りなさい。それとも、またいろいろ言われたいのかしら?」

 

八幡「ぐっ……。」

 

……なんか、彼の顔を見たりや言葉を聞いただけで、いつもの私に戻ってしまう。何だかんだで、それが凄く心地良く感じる。

 

雪乃「……でも、ありがとう。『私を助けて』くれて……。」

 

私が彼に言った言葉―――『いつか私を助けてね。』

 

こんな形とはいえ、それを実践してくれた彼に、私は小さな呟きで感謝を告げていた。

 

八幡「あん?何か言ったか?雪ノ下。」

 

雪乃「っ……!な、何にも言ってないわよ……。」

 

彼に聞かれて、私が顔を背けながら否定した時だった。

 

○子「雪乃ちゃ~~ん!!」

 

風○「雪ノ下さん!!」

 

彼に少し遅れて、黒沼さんと風○君の2人が、私に追い付いてきた。

 

雪乃「あっ、黒沼さん、風○君。ごめんなさい……。」

 

○子「どうしたの?突然走り出して。この人と何か関係があるの?」

 

風○「もしかして、この人が雪ノ下さんの言ってた人じゃ……。」

 

八幡「はっ?雪ノ下の言ってた人?お前、この2人に何言ったんだよ?」

 

雪乃「い、いいえ。違うわよ。こんな死んだ魚の目をした男が、私の話していた人?馬鹿も休み休み言いなさい、風○君。黒沼さんもよ。こんな鈍感男が、私を関係あるですって?そんなおとぎ話を聞かせると、告訴も辞さないわよ。」

 

○子「ひっ!ご、ごめんなさい!雪乃ちゃん!お、お願いだから、そんな事で告訴しないで!」

 

風○「な、何かごめん……。雪ノ下さん。そこの君も……。」

 

八幡「……ああ、いつもの事だから。それに雪ノ下、何気に俺の事をディスってんじゃねぇよ。」

 

そんな会話の後、比企谷君が小町さんに連絡して、他のみんなに私を見つけた事と、もうすぐ次の場所に移動する為、私達の乗ってきたバスが置いてある場所に集合する事を連絡して、私達もその集合場所に向かう事になった。

 

 

 

 

 

 

~北海道大学・入口付近~

 

八幡「……なんか悪いな。黒沼さんに風○さんつったっけ?アンタ達まで付き添う事なかったのに。」

 

風○「ううん、大丈夫だよ、比企谷君。俺達ももうすぐ別の場所に行こうと思っていたところだから。」

 

○子「それに、雪乃ちゃんや比企谷君とこうやって出会えた事も、何かの縁だと思うもん。せっかくだから、もう少しだけでも仲良くなれたらなって。」

 

雪乃「ええ。本当にありがとう。黒沼さん、風○君。私もあなた達と出会えて良かったわ。」

 

集合場所に向かうまでの間、私達4人はいろんな話をしていた。比企谷君と2人がお互いに自己紹介をしたり、私と2人が出逢った経緯や、私と一緒に来ているみんなを探そうとしていた事を、2人は比企谷君に話して、比企谷君とも打ち解けていた。

 

八幡「あっ、由比ヶ浜や小町達だ。おーい!」

 

もうすぐ、バスのある集合場所に着きそうになる時、由比ヶ浜さんや小町さん達の姿が見えて、比企谷君が彼女達に声をかける。

 

小町「あっ、おにいちゃん!!…………って、あれ?」

 

結衣「あっ、ヒッキー、ゆきのん!……って、えっ!?」

 

私達の姿を確認した由比ヶ浜さんと小町さんは、何故かキョトンとした顔になる。

 

いろは「えっ!?あの2人……!?」

 

めぐり「ふぇっ?あの人達、まさか……?」

 

由比ヶ浜さんと小町さんだけでなく、他のみんなもまた、私達4人を見て呆然とした顔になる。

 

雪乃「ん? みんなどうしたのかしら?まるで、信じられないものを見たような顔をしてるのだけれど……?」

 

八幡「さあ……?とにかく、合流しようぜ。アンタ達はどうするんだ?」

 

○子「う、うん。せっかくだから、ご挨拶だけでも。行くでしょ、風○君。」

 

風○「あっ、ああ。そうだな、黒沼。」

 

会話が聴こえるくらいの距離になり、2人がそんな会話をした瞬間だった。

 

結衣・いろは・陽乃・めぐり・沙希・小町・留美『あっーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!』

 

突然、由比ヶ浜さん達が、大きな驚きの声とともに、信じられないといった表情で、私達を見ていた。

 

雪乃「えっ!?」

 

○子「な、何、何!?どうしたの!?」

 

風○「えっ?比企谷君、どうしたの?あの子達?」

 

八幡「い、いや!?俺が知るわけないだろ!」

 

由比ヶ浜さん達、どうして驚いているのかしら……?黒沼さんが驚きのあまり、デフォルメな姿になったのだけれど……。

 

そんな事を考えている時、由比ヶ浜さん達が私達の目の前に来て、目を輝かせながら―――

 

結衣「嘘……!?○子ちゃんと風○君だよね!?そーだよね!?」

 

○子・風○『えっ?』

 

八幡「はっ……?」

 

雪乃「えっ……?」

 

―――黒沼さんと風○君を見て、子供のように無邪気にはしゃいでいた。

 

何で……?どうして、由比ヶ浜さんが2人の事を知ってるの……?

 

小町「凄い、すごーい!!まさか、○子ちゃんと風○君に出会えるなんて!!おにいちゃんと雪乃さん、お手柄ですよ!!」

 

風○「えっ……?ど、どうして俺達の事を……?」

 

結衣「あたし、○子ちゃんや風○君の大ファンなんだよ!○子ちゃんは恋する女の子の憧れみたいなものだもん!!」

 

○子「わ、私達の大ファン……?憧れ……?」

 

小町「そーですよ!小町も漫画や映画やアニメ見てましたもん!凄く、○子ちゃんに共感出来る事、多いですよ!」

 

陽乃「へー、実際会ってみると、○子ちゃん、凄く可愛いんだね。」

 

留美「本当だね。しかも、風○君も一緒にいるなんて思わなかったから、凄く嬉しい。風○君、格好いいし。」

 

めぐり「あわ、あわわわわ……!まさか、旅行でこんな有名人に出会えるなんて……!」

 

沙希「城廻先輩、テンパり過ぎです。まあ、気持ちは分からなくもないですけどね。アタシも出会えて嬉しいし。」

 

いろは「でも、先輩と雪ノ下先輩、本当に凄いですよ。私も○子ちゃんと風○君の事、応援してますから。私も先輩とこの2人のようになれたら……。」

 

何で、姉さん達もこの2人の事、知ってるの……?あと一色さん、今の発言、聞き捨てならないわよ。

 

奈呼「皆様、お待たせしました。準備のほうが……って、あれ?その方々……!?」

 

璃夢「あーっ!!もしかして、○子ちゃんと風○君じゃないですか!?何で、札幌に遊びに来てるんですかー!?」

 

少し遅れて、バスの準備をしていたと思われる奈呼さんと璃夢さんが現れて、2人もまた黒沼さんと風○君の事を見て、とても驚いていた。

 

どういう事なの……?私と比企谷君が知らないだけで、この2人、実は凄い有名人なのかしら……?

 

○子「な、な、な、な、何で!?どうして、雪乃ちゃんと比企谷君の友達が、私と風○君の事を知ってるの!?」

 

雪乃「い、いえ、私も何が何だか分からないのだけれど……。」

 

八幡「お、俺も知らんぞ。アンタ達、実は有名人じゃないのか?」

 

風○「い、いや、そんなはずないと思うんだけど……。」

 

小町「何言ってるんですか!主に女の子達の間じゃ、超有名人ですよ!!おにいちゃん、昨日の○郎君やイ○ヤちゃん達の事は、帳消しにするからね!あっ、今のは小町的にポイント超高い!!」

 

結衣「そうだ!せっかくだから、みんなで写真撮ろうよ!○子ちゃんと風○君に出会った記念で!!○子ちゃんと風○君は、どうかな!?」

 

風○「う、うん。俺は構わないけど……。黒沼は?」

 

○子「しゃ、写真!?ま、まさか、心霊現象とかで撮るとかじゃないよね!?」

 

雪乃「大丈夫よ、黒沼さん。由比ヶ浜さん達が、そんなつもりで撮る事なんて無いわよ。心霊現象だったら、そこの目の腐ったゾンビが担ってくれるし。」

 

八幡「……おい、何でそこで俺を心霊現象やゾンビ扱いするんだよ?泣いてもいいよな……。」

 

そんなやり取りの後、私達は『キミ○ドカップルと出会った記念』(由比ヶ浜さん命名)として、黒沼さんと風○君と一緒に写真撮影をした。私と黒沼さんの2ショット写真や比企谷君と風○君の2ショット写真、他のみんなと黒沼さんの2ショット写真や女の子達全員での写真撮影、最後には、主にカメラマンを担当していた奈呼さんと璃夢さんも交えての、全員での記念撮影も行った。

 

小町「本当にありがとうございます!友達に自慢出来ますよ!」

 

結衣「機会があったら、千葉にも遊びに来てよ!あたし達が案内するから!!」

 

風○「うん。もし、何かの形で行く事になったら、お願いしようかな。ねえ、黒沼。」

 

○子「そ、そうだね。みんないい人達みたいだから、友達になりたいかも……。」

 

写真撮影も終わり、2人とお別れの時が来る。北海道での思い出になりそうな不思議な出会いだった。少し名残惜しさを感じる私がいる。

 

○子「あっ、そうだ。雪乃ちゃんと少しだけ2人きりで話してもいい?」

 

雪乃「えっ……?」

 

風○「うん。比企谷君達は?」

 

八幡「お、おう。別に構わねえけど。」

 

 

 

 

 

 

そうして、私と黒沼さんは少し離れた場所で、2人きりになる。話したい事って何かしら……?

 

○子「あ、あの……雪乃ちゃん、自分の気持ちに正直になって。私、雪乃ちゃんに後悔してほしくないから……。」

 

雪乃「えっ!?ど、どういう事……?」

 

○子「私、分かるよ。比企谷君の事でしょ?雪乃ちゃんの言ってた人って。」

 

雪乃「っ……!」

 

○子「余計なお節介かもしれないけど……雪乃ちゃんの事、凄く応援したいの。雪乃ちゃんの恋が実ってほしいって思ってる。何かすれ違いが多かった、前の私と風○君を見ているみたいだから。」

 

雪乃「…………」

 

○子「だから、雪乃ちゃんも、自分の恋心に正直になってほしいなって思ってるよ。自分の心に嘘をつかないでほしいって……。」

 

雪乃「……ありがとう。黒沼さん。」

 

○子「えっ……?」

 

雪乃「……貴女の言う通りね。確かに、私は正直に向き合ってなかった。自分の心に嘘をついていたかもしれないわ。私が1番嫌いなのに、嘘や欺瞞なんて……。」

 

○子「雪乃ちゃん……。」

 

雪乃「……貴女に勇気を貰って、決めたわ。私、向き合ってみる、比企谷君と。この旅行中に、必ず伝えるわ。私の正直な恋心を。約束するわ。」

 

○子「……うん、分かった。頑張ってね。本当に応援してるから!」

 

雪乃「ええ、本当にありがとう。黒沼さん。」

 

そうして、私は黒沼さんと握手を交わす。握手を交わした後、私達はみんなのいる場所へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

結衣「あっ、ゆきのんと○子ちゃん!どうしたの、話って?」

 

雪乃「……いいえ、ただ黒沼さんに感謝を伝えただけよ。そうよね、黒沼さん?」

 

○子「あ、うん。私も雪乃ちゃんにお世話になったから。」

 

いろは「……本当ですか?何か怪しいですねー。」

 

八幡「まあ、いいじゃねぇか。それより、もう行く時間だぞ。」

 

小町「あっ、本当だ!○子ちゃんと風○君とここでお別れするなんて、小町はとても悲しいです。」

 

風○「ハハハ……。でも、本当にどこかでまた出会えたら、いいですね。」

 

留美「うん。いつか千葉に遊びにくればいい。そうしたら、また出会えるから。」

 

陽乃「そーだよ。今度は、友達も連れてくればいいじゃない。」

 

○子「えっ!?と、友達と!?あ○ねちゃんやち○ちゃん、来てくれるかな、風○君!?」

 

風○「い、いや、それはアイツらに聞いてみないと……。」

 

沙希「まあ、落ち着きなよ。千葉に遊びに来るなんて、決まったわけじゃないから。」

 

めぐり「でも、本当に来たら、私達に会いに来てよ~。全員で歓迎するからね~。」

 

風○「分かりました。その時は、是非宜しくお願いします。それじゃ、この辺で。雪ノ下さん、比企谷君。」

 

八幡「ああ、また会おうぜ。」

 

雪乃「ええ、またどこかでね。黒沼さん、風○君。」

 

○子「うん、またね。雪乃ちゃん。」

 

そして、私達は黒沼さんと風○君と別れ、次の場所へと移動することになった。

 

あの2人には、本当に幸せになってもらいたい。そして、私もあの2人のように比企谷君と…………。

 

因みにこの話の後日談として、私達があの2人と撮影した写真が私達の関係者の間で、非常に話題になった。

 

中でも三浦さん、材なんちゃら君、海老名さんの反応が凄かったと、由比ヶ浜さんと比企谷君から聞いた。

 

三浦さんは『ハアッ!?なんで、結衣やヒキオ達がこの2人と一緒に写真撮ってるんだし!?』と驚いてたり、材なんちゃら君は『おのれ、リア充の代表どもめ!!爆発しろーーーーーーー!!』と泣いていたり、海老名さんは『『かぜ×はち』!?また禁断のコラボの『かぜ×はち』なの!?愚腐腐腐腐腐……!!』と鼻血を出して気絶したという話だった。

 

黒沼さんと風○君―――この話が、私の『今後』を変えるあの2人との出会いのエピソードだった…………。

 

 

 

 

 

 

 

――――おまけ・第14話――――

 

~北海道大学付近~

 

雪乃や八幡達と別れた直後、○子と風○は、北海道大学の付近を散歩デートしていた。

 

○子「ねえ、風○君。聞きたい事があるんだけど……。」

 

○子が風○に尋ねようとする。

 

風○「もしかして、雪ノ下さんと比企谷君の事?」

 

○子「えっ!?どうして分かったの!?」

 

風○「そりゃ、分かるさ。雪ノ下さんが比企谷君を見た時の反応を見たら。雪ノ下さんの言ってた人って比企谷君の事だろ?」

 

○子「そ、そうだよ。だから、雪乃ちゃんに言ったの。自分の気持ちに素直になってって。」

 

風○「……そうだな。あの2人、付き合う前の俺と黒沼みたいに、すれ違いばっかりみたいだし。」

 

○子「そ、そんな事まで分かるの?」

 

風○「雪ノ下さんの話聞いて、何となくそう思ったんだ。黒沼もでしょ?」

 

○子「うん。でも、比企谷君、凄い激戦区だよね。多分、雪乃ちゃん以外の女の子達も……。風○君に負けないぐらいモテるよね。」

 

風○「いや、比企谷君の方が全然モテるだろ。あの小学生みたいな子や女子大生みたいな人まで、比企谷君の事好きみたいだから。そもそも、俺モテないだろ。」

 

○子「そ、そんな事ないよ!風○君が私にとって1番モテる人だから!」

 

風○「お、おう。ありがと……。雪ノ下さん、なんとか比企谷君と恋人になってほしいね……。」

 

○子「うん。頑張ってね、雪乃ちゃん……。」

 

2人は、雪乃の事を応援しつつ、この後の札幌デートを満喫していた。

 

 

 

最後に、この2人もまた、八幡や雪乃達と一緒に撮影した写真を見せたところ、2人の通っている学校でも物凄い反響だったらしい。

 

ある友人達は、『何、この子達!?く○みと同レベルかそれ以上なんだけど!!』とか『マジヤバッ!!何で、○子と風○、こんなレベル高い子達と写真撮ってんの!?』と驚いてたり、

 

また、ある友人は『……みんな、可愛いな。タイプなのとそうじゃないのもいるけど。』と冷静な分析をしたり、

 

また、ある友人は、『この子達、すげぇー!貞子ちゃんと風○、紹介してよ!』とか言って彼女に怒られたり、

 

また、ある友人(?)は、『へぇー、なかなか可愛いじゃない。風○がこの子達に浮気されないようにね。』と忠告されたり、

 

そして、ある教師は『おい、翔太に黒沼!!このバスガイドさん達、紹介しやがれ!!』と言って、風○や友人達からゴミを見るような目で見られていたという。

 

この教師、千葉のとある教師と出会ったら、結構いいコンビになれるかもしれない。




以上、第16話でした。

雪乃も沙希と同じように勇気づけられて、八幡に告白しようと決意しました。

告白は果たしてどのタイミングで行われるか……。

あと、私事ですが、特別編の方で八幡誕生日記念SSも書いてみましたので、そちらも是非宜しくお願い申し上げます。

では、また次回お会いしましょう!!

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