魔法戦士リリカルなのは 1st memory   作:黒衣の戦士

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手に入れた魔法の力

なのは達が塾に行ったあと、零は一人地図を見ながら翠屋を目指していた。

「まったく、せめて合流場所ぐらい決めてくれればいいのに。」

とため息交じりに独り言を言っていた。

・・・数分後・・・

「やっと・・・ついた。」

零は翠屋に無事辿り着いた。

翠屋の扉をあけると、客は一人もいずカランコロンという音が響き店の奥から士朗が出てきた。

「おかえり、零君・・・あれ、なのはは?」

「はー・・・僕をほって塾に行きましたよ。」

零は士朗が出してくれたアイスティーを飲みながら答えた。

「じゃあ、これかたずけたら閉店時間だから家に帰ろうか。」

士朗が立ち上がると同時に零はアイスティーを飲みほし厨房で洗い物をしている士朗にコップ渡し外に立てている看板をかたずけた。

「ありがとう、零君じゃあ帰ろうか。」

士朗は翠屋のシャッターを下ろすと歩き始めた。

「零君、どうだい学校の方は。」

「うーん・・・まだ一日目でよく分からないけど、今日の質問攻めは疲れましたね。」

零は笑いながら答えると士朗も少し笑った。

家に着いてリビングでテレビを見ているとなのはが帰ってきた。

「「「「「おかえり、なのは」」」」」

なぜか五人共同時に返事し笑いが生まれた。

笑いがおさまるとなのはは

「ごめん、零君、塾に急いでたからおいてちゃて・・・」

なのはは申し訳なさそうに言う。

「大丈夫、ちゃんと帰ってこれたし、でも次からは注意してよ。」

と笑いながらなのはの頭をなでた。

・・・その後、夕飯を食べ、寝る準備をした後、零は寝るために干しておいた布団を引いていると玄関が開く音がした。

「ん?・・・こんな時間にだれか出かけるのか。」

零は玄関の方を見ると、私服姿であたりをみまわしながらなのはが外出しようとしていた、不審に思った零は気付かれないように後を追いかけた

零がなのはを追いかけると昼間の動物病院に着くと、近くで何かが壁に突っ込んでおり、横にフェレットを抱えたなのはがいた。

「なのは!!勝手に出かけたことはいいとしてあれなんだよ?」

フェレットを抱えた、なのはに聞く。

「わかんないけど、また昼間みたいな声がしてここに来たらこんなことに・・・」

零となのはは目の前にいるものが何か考えていると、

「あれは、ジュエルシードが反応して作り出してしまった化物です」

と聞きなれない声がした。

なのは達が声の主を探すと、フェレットが話しかけてきた

「「しゃべった!!!」」

なのはと零は少し驚いたがすぐに落ち着きとりあえず動物病院を離れた。

なのはがフェレットを抱えながらフェレットは話し続ける

「君たちには素質(そしつ)がある・・・だからお願い少しだけ力をかしてくれませんか?」

零となのはは頭に?マークを浮かべながら

「「素質?」」

フェレットは構わず続ける

「僕は、ある探し物のためにここではない世界から来ました。でも僕一人の力では思いを遂げられないかもしれない。だから迷惑だとわかっていても素質を持っている人に手伝ってもらおうと・・・お礼します必ずします、だから君たちに僕の持っている力、魔法の力を使ってくれませんか。」

零となのははまだ?マークを浮かべたままで

「「魔法?」」

零は何言ってんのこのフェレットはと思っていた。

しかしこの空気を破壊するようにさっきの化物が突っ込んできた。

零となのははとっさにかわし話が続けられる

「お礼は必ずしますから・・・」

零は呆れたように

「今は、お礼とかそんな場合じゃないだろ」

と少し怒りながら言う。

「どうすれば、いいんだよ。」

フェレットに聞くと、フェレットは赤い宝石と剣の飾りのついたネックレスを零となのはに渡す。

「これを手に目を閉じて心をすまして、僕の言うとうり繰り返して・・・いくよ!!」

二人はこくりとうなずく。

「我、使命をうけし者のなり」

「「我、使命をうけし者のなり」」

「契約の元、その力を解き放て」

「「契約の元、その力を解き放て」」

「風は空に、星は天に」

「「風は空に、星は天に」」

「そして、不屈の心は、この胸に」

「「そして、不屈の心は、この胸に」」

「「「この手に魔法を」」」

「レイジングハート」

「セイクリッド・スター」

「「「セットアップ」」」

「スタンバイ レディ セット アップ」

となのはの方からは機械の女性のような音声が

「スタンバイ レディ セットアップ」

と零の方からは女の子みたいな声が発せられ、赤い宝石と剣のネックレスは輝きだした。


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