魔法戦士リリカルなのは 1st memory 作:黒衣の戦士
聖祥大付属小学校は海の近くにある学校で、少し距離があるのでバスで登校することになり、なのはと一緒にバスに乗った。
バスの一番後ろの席になのはの友達の月村すずかとアリサ・バニングスが座っていてなのははその真ん中に座って話を始めた。
零はあいている席に座って空を眺めていた。
すずかは心配そうな顔でなのはに聞いた。
「今日、なのはちゃんと一緒に乗ってきた男の子ってだれ?」
「もしかして、なのはにつきまとってるストーカーじゃないでしょうね」
アリサは怒りオーラを全開にしてなのはに聞く。
そのオーラに近くの男子は少し震えている、零も背筋に悪寒が走った。
なのははにゃははと笑いながらアリサの怒りをしずめるために答える。
「大丈夫、今日は一緒だっただけなの。」
「まぁいいわ、なのはが大丈夫っていうなら大丈夫よね。」
アリサの怒りオーラが少し弱まる。
「で、なのはちゃんあの子の名前知ってるの?」
すずかが余計な質問をした。
「学校につくとわかるから。」
と一言答えると、強引に話の流れを昨日のテレビの話にした。
数十分後・・・
学校に到着しバスをおりた零は一度、伸びをし深呼吸をしあいさつのため職員室を探しに校内に入った。
数分後・・・
「うーむ・・・すっかり迷子だ、職員室どこだろう・・・。」
零は校内で迷子になっていた。
すると前から先生らしき女性がいたので職員室の場所を聞くことにした。
「すいません、今日、転校してきた、高町零なんですが、職員室ってどこにあるんですか。」
先生はあーこの子かという顔をしながら答えた。
「私はあなたの担任の鈴本結衣です。職員室に行くのはいいけどもう時間がないよ。」
零は若干、驚きながら
「えーと、職員室に行こうと思ったのは担任の先生にあいさつに行こうと思ったからなんですが行く必要がなくなりましたね、今日からよろしくお願いします。」
あいさつがすんだ瞬間チャイムが鳴ったので零は案内されるように教室に行った。
先生が教室に入ると、零は少し廊下で待っていた、教室の中であいさつが聞こえた後、当たり前のように、
「今日から、このクラスに新しい人が一人増えまーす、みんな仲良くしてあげてくださいね。」
と言うと同時に生徒から「男女どっち」、という質問が来たので、普通に
「男の子でーす。・・・では、転校生君入ってきてください。」
零は緊張しながら一礼して教室に入った、すずかは、
「っあ、あの子ってバスになのはちゃんと一緒に乗ってきた。」
と小さな声で呟く。
零は一礼し自己紹介を始める。
「はじめまして、高町零です、えーと僕はいろいろあって今、高町さんの家でくらしています。これからみんなと仲良くしていけたらいいと思っています。よろしくお願いします。」
自己紹介が終わり、拍手が終わると先生が、
「じゃあ、零君はなのはさんの横が空いてわね、そこに座ってください。」
と言われ、席に座ると同時に、チャイムが鳴り、朝のHRが終わった。
先生が教室から出るとクラス全員が零の周りに集まった。
「ねぇねぇ、零君ってどうして高町さんの家で暮らしてるの?」
「趣味とか好きなものは?」
「得意教科は何?」
などの無限の質問地獄になった。