魔法戦士リリカルなのは 1st memory 作:黒衣の戦士
昨日は美由希に連れられて土地勘を養うために海鳴市の周辺を回ることになった。
翠屋の場所や商店街など、家に帰ると零の歓迎会などいろいろなことがあった。
歓迎会の後、学校の行き方や先生のことなどなのはと話し結構、打ち解けていった。
次の日の朝・・・
「やっ、はっ・・・」
という掛け声が聞こえてきて零は目が覚めた。
扉をあけると美由希と恭也が剣道の練習試合をしていた。
「ごめん、起しちゃた?」
美由希は零に気づくとあやまった。
「大丈夫ですよ、丁度いいぐらいの時間に起きられましたし、そういえば毎日ここで剣道の練習してるんですか?」
「そうだよー、恭ちゃんは二日に一回ぐらいだけどね。」
美由希は恭也からタオルを受け取り汗を拭きながら答える。
しかし、零にはちょっと違和感があった。
「でもさっきの一戦ちょっとおかしくありませんでしたか?」
恭也は少し驚いた顔をして答えた。
「ああ、家に伝わる、父さん直伝の剣術なんだ。」
恭也の答えに美由希が付け加えるように
「でも、普通の剣道とあまりかわらないけどね。」
恭也があることを提案する。
「もしよかったら明日、朝練いっしょにやってみるか?」
美由希は最初から思っていたのか即答する。
「私は別にいいし、家の剣術と普通の剣道の違いが見分けれるなんて珍しいしもしかしたら、記憶を無くす前、剣道やっていたのかもしれないし、やってみたら記憶を思い出すヒントになるかもね。」
「じゃあとりあえず、明日だけやって続けられそうだったらずっとやっていきます。」
零は剣道をやっていた二人がとてもかっこいいと思った。
・・・数十分後
身支度を済ませ剣道を見学していた零たちを制服姿のなのはが呼びに来た。
「おねーちゃーん、おにーちゃーん、零君、朝ごはんだよ。」
恭也はおはよう、なのは、と短く答え、美由希もおはようと答えた後、なのはにあたらしいタオルをうけとった。
「おはようございます。なのは。」
なのはは、笑いながら、
「普通に言ってよ零君。」
零は笑いながら
「おはよう、なのは。」
とこたえると、なのはは、
「おはよう、零君。」
朝の挨拶を済ませた後、四人は居間に向かった。
居間では士朗が、新聞を読みながらコーヒーを飲んでいた。
四人が部屋に入ると士朗と桃子が
「おはよう、零君。」
と零だけに言った、もう三人は挨拶してるのかと思い零は、
「おはよう、父さん、母さん」
慣れたのかそうよんだ。
全員席に着くと
「いただきます。」
と言って食べ始めた。
食べている間、士朗と桃子がイチャついていて、驚いたがなのはが
「いつもの光景だから気にしなくていいの。」
と言ったので気にせず朝食を食べ終えた。
零は道場からカバンをとってくるとなのはが門の前で待っていて、士朗と桃子も玄関にいた、零となのはは同時に
「「いってきます。」」
と言って出発した。