魔法戦士リリカルなのは 1st memory 作:黒衣の戦士
どうやら、今日は日曜日らしい、朝の10時気持ちの整理がつき少年は居間の扉を開けた。
「・・・・・・・・・というわけなんだ。」
と聞こえたのでちょうど話が終えたところだった。
「俺は別にいいけど、なのははどうだ?」
「私もいいよ・・・もしこの家で暮らすとして、あの子はどこで寝泊まりするの?」
なのはは当たり前のような質問をする、この家はたいして他の家と変わらない、唯一違うとすれば家に道場があるということだ。
「まぁ、道場で寝泊まりできれば、十分だろ。」
ということになった。
扉を開けたまま固まっていたので扉を閉める音でようやく少年がいることに気ずいた。
「おっ、来たね、この二人がさっき言った恭也となのはだ。」
「はじめまして、高町恭也だ。」
「はじめまして、高町なのはです。みんな、なのはって呼ぶから君もなのはって呼んでね。」
全員の自己紹介の済んだところで問題が起こった。
「この子、なんて呼べばいいの?」
この少年は記憶を無くしているので名前もわからない、全員が悩んでいると少年は答える
「じゃあ、僕の名前は零でいいかな?」
「!!・・・自分で思いついたのか?」
「はい?・・・そうですけどおかしいですか?」
不思議そうな顔で士朗に聞く。
「いや・・・この短時間で思いついたことに驚いてね、何かエピソードでもあるのかな?」
「えーと・・・記憶がないつまりゼロで他の読み方で漢字にできるのはこの読み方なので・・・この名前でいいかなって思っただけですが・・・。」
そして少年の名前は零に決まった。
「とりあえず、記憶が戻るまでは零君も家族の一員なんだし名字は高町でいいよ、俺のことはお父さん、桃子のことはお母さんと呼んでくれ。」
士朗の提案にさすがに零も少し驚いたがこれからのことを話すことにした。
「士朗さん、さすがに泊めてもらうだけでもありがたいのに、やっぱり家族の一員として過ごすなら、お店の方とか手伝ったりしたいんですけど・・・」
「・・・」
零は提案してみるが士朗は答えない。
「父さん、・・・・」
呼んでみると、士朗は
「たしかに、お店の前で広告を配っていたら、零の知っている人が声をかけてくれるかもしれないな、よし、じゃあ来週から働いてくれるかな?」
「ありがとう、父さん・・・って来週から!僕、平日の間、何をしていいんですか?。」
零が士朗に聞く。
「平日はなのはと同じ学校の聖祥大付属小学校の同じクラスに行くことになったから。」
士郎は聖祥大付属小学校のパンフレットを取り出しながら答える
「えええ!!そんなの聞いてませんよ。」
その話を聞きなのはも、ふぇぇぇと言いながら驚いている。
「零君はほぼなのはと同い年なんだから、義務教育はちゃんと受けないとね。もう編入手続きはすんでるから、明日から学校頑張ってね。」
零はパンフレットをめくりながら
「父さん、いきなり明日からって言われても、教科書もないし、しかも、なのはの通ってる、聖祥大付属小学校って制服ですが、どうやって通うんですか?」
すると桃子は隣の部屋から箱を持ってきた。
「零君が寝てる間にいろいろ済ませておいたんだけど制服とかはやっぱり間に合わなくて、恭也のなんだけど一回着てくれる?」
零は仕方なく制服を着てみるとサイズピッタリですごく似合っていた。
「制服はこれで大丈夫だな、教科書は明日、学校でもらえるから安心だな。」
話が一段落し朝食を済ませ一息つくと
「とりあえず今日は土地勘を養うために、海鳴市周辺でも案内しますか。」
と零は美由希に手を引っ張られでかけることになった。