北の悪神ロキの登場 により ロキを迎撃することになったイッセー。
神菜帝 紫となり、ロキを圧倒するも。
突如現れたピンクの物体にロキは吸収されてしまった。
ロキを吸収したその物体は、ある人型へと姿を変え、
イッセーの前に現れるのだった
sideオーディン
儂は混乱していた。
目の前に現れた時を呑み込んだそのピンクの化物に……。
そやつはツルツルとした ピンクの肌に 腰の辺りに英字のMの文字をあしらった白いズボンのようなものを穿いており、上着にはロキが羽織っていた黒いローブを 身に纏っていた。
奴に対するは、我らが神龍帝の小僧。
小僧は前にも会ったことがあるかのように、ピンクの怪物を睨みつけていた。
神龍帝の小僧よ…。お主は一体何者なんじゃ?
sideout
sideイッセー
「……ニヒィ♪」
邪悪な笑みを浮かべながらオラを見てくる。
ソイツはオラが一度倒したことのある敵だった。
でもこいつは俺が倒してからウーブっちゅういい奴に生まれ変わってるはずだ。それがどうしてこんなとこにいるんだ?
「…… オレがどうしてここにいるのかが不思議でしょうがないって顔だな…。神龍帝…いや、ソンゴクウ」
「!……やっぱ、オラのこと気づいてやがったのか…魔人ブウ」
「当たり前だ。オマエのその気と喋り方で間違える訳ない」
でも、コイツどうしてお話ができてんだ?前に戦ったときは話すらまともに出来なくて、野生化しちまってたのによ。
「……さっきのやつを吸収してから頭が冴え渡った。これでオレはさらに強くなった。 ソンゴクウ、お前も吸収してオレはさらに強くなる」
「ふっ… やってみろよ、オラだってそう簡単にはやられねえぞ!」
「ニヒィ♪……すぐに終わらせてやる!シャアッ!!」
ブウの姿がぶれ、瞬時にオラへと距離を積めてくる。
オラも迎え撃つようにブウに向かって突っ込んでいく。
ドライグ聞こえてっか?
『なんだ?相棒』
アイツはハナっから全開で飛ばしてやんねえと勝てねえ…。おめえも力貸してくれ!
『俺とお前は相棒だ、勿論貸してやる』
サンキューな!相棒!
「『いくぞッッ!』」
そうしてオラ達はブウを迎え撃つのだった。
sideout
side木場
今僕たちの目の前であり得ない戦いが繰り広げられていた。
それはイッセーくんとピンクの化け物の戦い。
二人がぶつかり合うたびに衝撃波が生まれ、
辺りの地形を変化させていく。
超スピードで動き回る二人は
一体何が起こっているって言うんだ 横を見るとオーディン様はしっかりとその戦いを目で追っていた。
「 すごい戦いじゃのぅ…。レーティングゲームや先の大戦とは大違いじゃ」
「い、いったい何が起きてるの……それに、さっきの化物はいったい……」
「……分かりません、でも、とても嫌な気配がします」
「フェンリル以上に手を出してはならない存在のようですわね……」
あれが見えているのか…。さすがは主神様だ。
他の皆は僕と同じように何が起こっているのか分からないみたいだ。
僕は再度空へと視線を移す。すると、何かが勢いよく僕たちの近くに突っ込んできた。
【ヒュゥゥゥウウウッッドゴォォォォオオオッッ!】
辺りに土煙が舞い上がる。
「痛っちちちぃ……やっぱ強えな……」
『あぁ、この形態でも攻撃が通じてるのかすら分からんとな……化物め……』
土煙が晴れるとそこにいたのはイッセーくんだった。
『『イッセー(くん!)(先輩!)』』
「神龍帝の小僧や、あの化物はいったいなんなのじゃ?」
僕たちが心配するなか、オーディン様がそう問いかける。
「アイツの名は魔人ブウ。オラが前世で戦った中で一番厄介な奴だ……ッ!?木場ァァすぐにそこから離れんだ!前に跳べっっ!」
僕はその言葉に一瞬戸惑ってしまった。
【ギュウウゥゥゥゥォォォォォッッッ!】
そこに覆い被さってくるピンクの物体!
「くっ……!」
すぐさまその場を離脱しようと試みるが、物体は粘着質で身体に絡み付き動きを奪っていく……。
くっ……!ここまでか……
僕が諦めかけたときのことだった。
『Half Dimension!』
そんな機械音声とが聞こえると、僕に覆い被さっていたピンクの物体が半分に縮小される。
チャンスだ!
僕はその隙に聖魔剣を創り出してその物体を切り刻みなんとか脱出する。
「ハアアァァァァッッ!」
僕が抜け出したのほぼ同時にイッセーくんが気攻弾を放ってその物体を消し飛ばした。
「大丈夫か?聖魔剣使いくん」
そう言って声をかけてきたのは白龍皇のヴァーリだった。
「あぁ、なんとかね…。でも、助かったよ、ありがとう」
「なに、ただの気まぐれさ。それにしても、兵藤一誠、あれはいったいなんだ?」
ヴァーリが魔人ブウと呼ばれた化物を見てイッセーくんに問う。
「魔人ブウって言うんだ…とんでもなく強え厄介な奴だ……」
イッセーくんもブウを睨み付けながら返答する。
「君でも苦戦するような相手がいるなんてね。これは面白そうだ」
すると、しばらくこちらの様子をうかがっていたブウが不意に口を開いた。
「……オマエ、白龍皇だな?」
「あぁ、そうだが、まさか魔人に名前を覚えられているなんて感激だよ」
言葉とは裏腹にとても楽しそうなヴァーリ。
「……神龍である赤龍帝に白龍皇……二天龍……ニヒッ面白いもの見れた…。今日は一旦帰る……また会談の時、また来る」
「待て!何処に行く気だ!」
そう言うとブウはイッセーくんの言葉を無視して。
ロキの使っていた魔術を用いて何処かへと転移していくのだった。
オッス!オラ悟空!
ブウの奴…アイツまた強くなってたぞ…。
こりゃオラ一人じゃ勝てねえ、ヴァーリ、おめえの力貸してくれ!
ん?何すんのかって?合体だ!
次回!DRAGONBALL D!
更なる強化!イッセー直伝フュージョンポーズ!
ぜってえ見てくれよな!