唐突に来日してきた北の主神オーディンとロスヴァイセ、そしてその護衛としてやってきた堕天使の幹部バラキエル達はアザゼルの話では来日するに早すぎるということに疑問に思うグレモリー一同。
オーディンは厄介なやつに狙われており、早めに事を済ませてしまおうと早めに来たとの事だった。
どうする?イッセー!
sideイッセー
オッス!オライッセー!
アザゼルのおっちゃんとオーディンのじっちゃん、それにロスヴァイセの奴が出てっちまってからオラは地下の重力室で修業してたんだ。
「ふぅ、さて、そろそろミリキャスに稽古つけてやらねえとな」
自身の修業を切り上げて重力室を後にする。
その途中、ある部屋から話し声が聞こえてきたんだ。
誰かいるんか?
気になったので覗いてみっと、そこには朱乃とバラキエルが座っていた。
「オッス!朱乃にバラキエルじゃねえか、なにやってんだ?」
オラが気になって超えをかけると二人が驚いた顔をしてオラの方に向いてきた。
「……イッセーくん」
「……神龍帝!人の話に割って入ってくるなどと!貴様!それでも男か!」
いいっ!?いきなり雷光を手に纒いだしたぞ!
すると、朱乃がオラを庇うように抱き締めてくる。
「彼は関係ないでしょ!巻き込まないで!」
「…………すまない、お前にも話がある、そこに座れ」
「お、おぉ……」
朱乃を離して言われるがままに座る。
バラキエルは厳しい顔のまましばらく黙っていたが、不意に口を開いた。
「……まずは朱乃に聞く、神龍帝と逢い引きをしていたとはどういうことだ?」
逢い引き?オラそんなことしてねえぞ。朱乃と遊びに行っただけじゃねえか。
すると、朱乃は目付きを鋭くしてバラキエルを睨み付けながら言った。
「私の勝手でしょ。なぜ、あなたにそれをとやかく言われるのかしら?」
「噂を聞いている。なんでもあの神龍の生まれ変わりで現魔王サーゼクスを降し、歴代最強の白龍皇の
オラ、そんな風に言われてたんか?う~ん…実感沸かねえぞ……。
『まあ、噂の全てが事実だから仕方がないだろう……俺としては少々不服だがな……』
そう言うなってドライグおめえのことかもしんねえじゃねえか!
『慰めるな…惨めになる……。それに、神龍といわれてる時点でお前だと言うことは分かってるんだ……』
「えぇ、そうね…それがどうしたって言うの?まさか私に相応しくないとでもいうつもり?」
オラ達のやりとりを他所に二人は話を続けていた。
「お前にはまだ早いと言っている……。その年で男など……」
「私だって女よ、彼氏の一人や二人居てもおかしくないわ」
「心配なのだよ。お前が……不幸な目に逢うのではないかと」
なるほどな、オラにも分からなくもねえ…いや、こういうんはオラよりチチのが分かってっかもな。
アイツ悟飯や悟天のことになるとスゲエ五月蝿かったもんな……。
「彼をそんな風に言わないで。イッセーくんは……少しだけスケベでバトルマニアだけれど、とても強くて優しく頼り甲斐のある男性だわ。あの時、母様を見殺しにしたあなたと違ってね」
「…………」
ん?どういうことだ?朱乃の母ちゃん死んじまってるんか?
前に朱乃の家に言った時は独り暮らししてるって聞いてたから見掛けなかったけんど
「父親顔しないで!私はあなたを父親とは認めない!だから、ここから消えて!」
……なんか分かんねえけど、すっげえ気まずいぞ……。
オラ、別にここにいなくてもいいんじゃねえかな?
「……すまん」
バラキエルは言葉少なに謝罪すると部屋を後にしようと扉へと向かう。
しかし、部屋を出ていく前にふと立ち止まりオラの方を振り返ると聞いてきた。
「神龍帝…最後に聞きたい。朱乃はお前にとってどんな存在だ?」
どんな存在?そんなの決まってんじゃねえか!
「朱乃はオラの大事な仲間だ」
そう言うとバラキエルは拍子抜けしたような表情をすると言った。
「そうか……なら、これからも朱乃を頼んだぞ」
それだけ言うとバラキエルは部屋から出ていってしまった。
バラキエルが出ていくと朱乃が不意にオラに抱きついてくる。
「ん?朱乃?」
「お願い。何も言わないで。……少し間、このまま…お願い、イッセー……」
そうしてオラはしばらくそのまま朱乃のされるがままにいた。
オッス!オラ悟空!
オーディンのじっちゃんを狙って北の悪神ってやつが攻めてきやがったぞ!
しかもでっけえ犬まで連れてるときた、おーし!オラも久々に全力で相手してやる!じっちゃんにも仲間にもては出させねえぞ!
次回!DORAGON BALL D!
北の襲撃者!その名は悪神ロキ!
ぜってえ見てくれよな!