DRAGONBALL D(沈黙)   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ......

朱乃と街でデートをすることになったイッセー
当日、待ち合わせ場所で待機しているといつもと明らかに違う雰囲気の朱乃が現れ戸惑うイッセー。
混乱しながらも朱乃と二人街に繰り出していく。
その後ろに数人のストーカーを連れて......。



*遅くなってしまい申し訳ありません......


オーディン来訪!連れ回されるグレモリー眷属!

sideイッセー

 

オッス!オライッセー!

 

みんな久しぶりだな!今オラと姫乃はオーディンのじっちゃんとロスヴァイセ。それと会ったことねえ堕天使と一緒にいるんだ!

 

 

「朱乃、これはどういうことだ?」

 

堕天使は切れ気味に姫乃に声をかけている。その声音にも怒気が混ざっていた。

 

中々迫力あんじゃねえか、感じられる気も結構でけえ、コイツ強えな......。

 

姫乃も負けじと目つきを鋭くして言い返す。

 

 

「.........か、関係ないでしょ!そ、それよりもどうしてあなたがここにいるのよ!」

 

さっきまでの雰囲気やいつものニコニコした雰囲気は微塵もなく、ただその堕天使を睨んでいる。

 

 

「それは今どうでもいい!とにかく、ここを離れろ。お前にはまだ早い」

 

そう言うと堕天使の奴は姫乃の腕を掴むと強引にどこかへ連れて行こうする。

 

 

「いや!離して!触らないで!」

 

姫乃も必死に抵抗している。

 

オラはその堕天使の腕を即座に掴んで強引に姫乃を解放させる。

 

 

「おめえが朱乃とどういう関係なのか知らねえけど、これだけは言わせてもらうぞ。オラの仲間に手えだすんじゃねえ!」

 

 

「イッセー......」

 

 

「なるほど、流石は神龍帝と言ったところか。今日はオーディン殿の護衛として来ている。堕天使組織グリゴリ幹部、バラキエルだ。__姫島朱乃の父親でもある」

 

......へ?朱乃の父ちゃん?

 

 

 

_______________________

 

 

 

「ほっほっほ、というわけで訪日したぞい」

 

あの後、じっちゃん達を連れて部長たちの所に瞬間移動したオラ達はそのまま自宅へと帰って来ていた。

 

オラん家の最上階にあるVIPルームでじっちゃんが楽しそうに笑う。

 

なんでも、今回は日本に用事があって来たらしい。

 

前世でも界王さまとか界王神さま。それにビルスさまやウイスさんみてえな神様と知り合ってきたけどオーディンのじっちゃんはその中でも一番人間っぽいぞ!

 

家にはオラ達グレモリー眷属とグレイフィアとミリキャス。それにアザゼルのおっちゃんが来ている。

 

朱乃の奴は朱乃の父ちゃん(バラキエル)にと会ってから終始不機嫌のままだった。

 

いつものニコニコすらしねえなんてよっぽど嫌いなんだな......。

 

まあ、オラも兄ちゃんを名乗ってたあのラディッツとかいう奴は嫌いだけど...アイツ、そんなに悪い奴なんかな?

 

さっきから朱乃の奴。バラキエルと視線すら合わせようともしてねえし......

 

バラキエル。おっちゃんに前にちっとだけ聞いたことがある。

 

天津飯みてえな武人気質で堅物らしい。

 

実力も、おっちゃんと互角、一撃の威力だけなら堕天使の中でも随一らしい......

 

どんくらい強えのか戦ってみてえなぁ!

 

 

「どうぞ、お茶です......」

 

グレイフィアがじっちゃんに応対していた。

 

そういやさっきグレイフィアと部長に思いっきり頬をつねられたぞ...あれは痛かったぞ......

 

それになんか話があるって言ってたけんど、オラ何かしたか?

 

そんなことはお構いなしにじっちゃんは話す。

 

 

「構わんでいいぞい。しかし、相変わらずでかいのぅ。そっちや向こうのもでかいのぅ」

 

じっちゃん...部長や朱乃、グレイフィアの胸ばっか見てっぞ...こういうの見てっと亀仙人のじっちゃんを思い出すな。

 

でも、亀仙人のじっちゃんとオーディンのじっちゃんなら気が合いそうだな!

 

そんなことを考えているとロスヴァイセが思いっきりハリセンでじっちゃんの頭をはたいていた。

 

 

「もう!オーディン様ったら、いやらしい視線を送っちゃダメです!こちらは魔王ルシファー様の妹君と女王(クイーン)なのですよ!」

 

叩かれたじっちゃんは軽く頭をさすりながら言う。

 

 

「まったく、お主は堅いのぉ...そんなだから男の一人も出来んのじゃぞ?と、こやつは儂のお付きのヴァルキリーで名は......」

 

 

「ロスヴァイセと申します。一誠さんとは以前知り合っているので良いとして。日本にいる間、お世話になります。以後、お見知りおきを」

 

ロスヴァイセの奴、相変わらず堅えなぁ......

 

 

「彼氏いない歴=年齢の生娘ヴァルキリーじゃ」

 

と、ここでじっちゃんがいやらしい顔で追加情報を投げ込んできた。

 

その言葉にロスヴァイセは急に慌てだした。

 

 

「そ、そ、それは関係ないじゃないですかぁぁぁぁぁっ!わ、私だって、好きで今まで彼氏ができなかったわけじゃないんですからね!好きで処女なわけじゃなぁぁぁぁいっ!うぅぅっ!」

 

そう叫びながらその場にくずおれて床を叩きだし始めちまった。

 

 

「いいじゃないか、今はその候補も見つかっておることだしのぅ...まぁ、そんな感じで戦乙女の業界も厳しいんじゃよ。器量よしでもなかなか芽吹かない者も多いからのぅ最近では、英雄や勇者の数も減ったもんでな、経費削減でヴァルキリー部署が縮小傾向での、こやつも儂のお付きになるまでは職場の隅にいたのじゃよ」

 

うーん...よく分かんねえけど、ロスヴァイセも苦労してんだなってことだけは何となく分かったぞ。

 

おっちゃんがそのやり取りに苦笑しながら口を開く。

 

 

「爺さんが日本にいる間、俺たちで護衛することのなっている。バラキエルは堕天使側のバックアップ要因だ。俺も最近忙しくて、ここにいられるのも限られているからな。その間、俺の代わりにバラキエルが見てくれるだろう。まあ、護衛に関してはイッセーが居れば過剰戦力だろうが......」

 

 

「よろしく頼む」

 

おっちゃんの言葉を無視してバラキエルが言葉少なに挨拶してくる。

 

 

「しかし爺さん、来日するにはちょっと早すぎたんじゃないか?俺が聞いていた日程はもう少し先だったはずだが。今回来日の主目的は日本の神々と話をつけたいからだろう?ミカエルとサーゼクスが仲介で、俺が会談に同席___と」

 

 

「まあの。それと我が国で少々厄介事............というよりも厄介なもんに儂のやり方を批難されておってな。事を起こされる前に早めに行動しておこうと思ってのぉ。日本の神々といくつかはなしをしておきたいんじゃよ。今まで閉鎖的にやっとって交流すらなかったからのぉ」

 

じっちゃんが長い白ヒゲをさすりながら嘆息する。じっちゃんもてえへんなんだな。

 

 

「厄介事って、ヴァン神族にでも狙われたクチか?お願いだから『神々の黄昏(ラグナロク)』を勝手に起こさないでくれよ、爺さん」

 

なんだ?らぐなろくって......。

 

 

「ヴァン神族はどうでもいいんじゃが......ま、この話をしていても仕方ないの」

 

その後は、英雄派の神器の禁手化(バランス・ブレイク)の話に変わって、あーでもない、こーでもないと話をしてたけどオラにはよく分かんなかったぞ。

 

そんな時、不意に話を区切っておっちゃんがじっちゃんにあることを問いかけた。

 

 

「そういや爺さん、どこか行きたいとこはあるか?」

 

 

「おっぱいパブにいきたいのぉ!」

 

じっちゃん即答してっぞ......ホント、こういうとこ亀仙人のじっちゃんそっくりだよなぁ......

 

 

「ハッハッ、見るところが違いますな、主神どの!よっしゃ、いっちょそこまで行きますか!俺んところの若い娘っ子どもがこの町でVIP用の店を最近開いたんだよ。そこに招待しちゃうぜ!」

 

 

「うほほほほっ‼さっすがアザゼル坊じゃ!分かっとるのぉ‼でっかい胸のをしこたま用意しておくれ!たくさん揉むぞい!」

 

 

「ついてこいクソジジイ!おいでませ和の国日本!着物の帯くるくるするか?あれは日本来たら一度はやっとくべきだぞ!和の心を教えてやるぜ!」

 

 

「たまらんのー、たまらんのー」

 

そっか!だからおっちゃんいっつも和服ばっか来てたんか。

 

その後、部屋の外でじっちゃんとロスヴァイセがなんか言い合ってたけんどすぐに二人ともいなくなっちまった。

 

部屋に残された部長達は小さくため息を吐いてたぞ。




オッス!オラ悟空!

バラキエルと朱乃が喧嘩してっぞ!
っちゅうか、朱乃とバラキエルの間に何があったんだ?
っていいっ!?なんでオラ攻撃されかけてんだ!?

次回!DORGON BALL D!

親子の確執!姫島朱乃とバラキエル

ぜってえ見てくれよな!

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