レーティングゲームフィールドにてヴァーリの目標を聞くイッセー。
そこで真龍がイッセーを呼ぶ。
なんと!その真龍はベジータなのであった!
人気爆発!菜龍帝ニンジンドラゴン!
sideイッセー
『いいだろう!こんどこそ木っ端微塵にしてやるぞ!あの悪魔のように!!』
みるからに悪役っぽい格好の奴が叫んでいた。
「あの悪魔のように?リロセナイトのことか…リロセナイトのことかあぁぁぁぁぁっっ!!!」
オラそっくりのキャラクターが画面の中で見事な変身を遂げる。
その姿はオラの超サイヤメイルに酷使していた。
オラ達グレモリー眷属、イリナ、アザゼルのおっちゃん、グレイフィア、ミリキャス、父ちゃんと母ちゃんはオラん家の地下一階にある大広間で観賞会をしていたんだ。
巨大モニターに映る観賞作品は__『菜龍帝ニンジンドラゴン』というアニメ作品らしい。
なんでも、冥界で絶賛放送中の子供向けヒーロー番組らしい。
最初の台詞でもわかる通り……オラが主役だ。
つってもらオラをモデルに書いてあの変身やこの変身を再現するつもりらしい……。
まあ、確かに超サイヤ人3は特撮でやるのは難しいだろうしな!
「……始まってすぐに冥界で大人気みたいです。アニメ『菜龍帝ニンジンドラゴン』」
先程までミリキャスとどっちが膝の上に座るかと揉めていた小猫が尻尾をフリフリさせながら話す。
小猫おめえ、冥界の番組にやったら詳しいよな……。
大人気なんはこの間父ちゃんから聞いて知ってる。
放送開始されて早々に視聴率が80%を越えるお化け番組となった。
最初聞いたときは驚えたぞ!オラを主役にした番組が冥界で放送されている上大人気なんだもんよ。
物語のあらすじはこんな風だ。
伝説のドラゴンと契約した若手悪魔のカカロット・グレモリーは、悪魔の平和を脅かす悪りい奴等と戦う変身ヒーローである。
平和を愛し、野菜のために確かに男。悪事を働く奴等を倒すため、自身に秘めた力とドラゴンの力を借りて伝説のニンジンドラゴンとなるのだ!っいうものらしい。
今日初めて番組を見てっけど、なんか…照れくさいぞ……。
なお、著作権なんかはグレモリー家が仕切っている。
聞いた話じゃ、『ニンジンドラゴン』で大分荒稼ぎしたらしい……。
グッズも販売開始されたとか聞いたぞ。
じっちゃんや父ちゃん…行動早すぎじゃねえかな?
おもちゃ版ブーステッド・ギアの試作おもちゃが送られてきてるしな。
すげえんだこれがまた……。
おっそろしいまでに精巧でよ。音声まで再現されてんだ。
ボタンを押すと……。
『Boost!!』
と、こんな感じにな?
「この番組に出てる超サイヤメイルは本物そっくりだね。良く描けているよ。でも、リロセナイトってあれ、僕のことだよね?」
木場がうんうん頷きながら若干不満そうにしている。
まあ、確かにオラからみても良く描けてると思う。
良くあんな細部まで再現できたよな。
『バカヤローーーーッ!!』
金色の鎧を着た『ニンジンドラゴン』が敵キャラクターに太いエネルギー波を放つ。
派手な爆破演出が巻き起こっていた。
と、いうかこのシーンオラとフリーザのバトルのときそっくりなんだが気のせいか?
そのあと、復活してかた敵キャラにピンチに陥った主人公だが、そこへ他の仲間達が登場した。
『ニンジンドラゴン!私達の力を使って!』
登場したのは部長や小猫といったグレモリー眷属とグレイフィアとミリキャスだった。
これも良く描けている。皆の特徴を余すことなく書いているのだから……。
「見てください!母様!僕たちが出てます!」
「本当ね、すごく良く出来てるわ……」
グレイフィア達が驚くなか『ニンジンドラゴン』はスイッチ姫の胸をタッチして力を溜め始めた。
『はぁぁぁぁぁッ!!』【ドンッ】
主人公の姿が変わり超サイヤメイル3が展開されていた。
その姿は超サイヤ人3に軽兵装に身を包んだ主人公がいた。
「味方側にニンジンドラゴンとその仲間達がいるんだよ。ニンジンドラゴンがピンチに陥ったとき仲間達の力を借りて更なるパワーアップを果たすのだ!」
アザゼルのおっちゃんがノリノリでそう説明をくれる。
いや、そんなことしなくても超サイヤ人3にはなれんだけど……。
「あぁ、それとなイッセー。今度お前の新たな変身教えといてくれ次の進化変身に加えるから」
「別に良いけどよおっちゃん。オラの最後の変身かなり難しいと思うぞ?」
「堕天使と悪魔の科学力舐めんなよ?どんな変身だろうも綺麗に描いてこそプロだ」
おっちゃんはいつから絵描きになったんだ?
「因みにニンジンドラゴンの仲間達の名は『スイッチ姫』『マートプリエステス』『ポテトキャット』『リロセナイト』『ミルクビショップ』『リーガックヴァンパイア』『ツァータクイーン』『ラパーJr.』の8名だ」
【スパパーンッッ!!】
小気味良い音がして見ると、おっちゃんがグレイフィアと部長にハリセンで殴られていた。
「ちょっとアザゼル。あれはどういうこと?他の子達はまだいいわ。何で私だけあんな名前なのよ!」
「私達まで出るとは聞いてませんよ?アザゼル。しっかり説明してもらいます」
「ニンジンドラゴンはスイッチ姫の胸に触れると超パワーアップ出来るんだよ。そしてグレイフィアには言ったと思うが?たしかミリキャスに……」
【スパパーンッッ!!】
「ミリキャスに教えるなら直接私に教えなさい」
グレイフィア、顔が真っ赤だぞ?でえじょうぶか?
「……もう、冥界を歩けないわ」
部長、そこまで落ち込むなよ。また人気が上がるんじゃねえか?これ
オラは別に平気だけどな。似たようなことをいつも学校で言われてるしよ。
『俺は喜べば良いのか泣けば良いのか良くわからん立場に立たされているんだがな……』
ドライグ、喜んだらいいじゃねえか。
別に乳を触りまくってる訳じゃねえんだしよ……。
『う、うむ……なんと言っていいのか複雑な気分だ』
変な奴だな…ま、いっか!
「でもでも、幼なじみがこうやって有名になるって、鼻高々でもあるわよね」
イリナがはしゃぎながら言う。
コイツ、『ニンジンドラゴン』を結構楽しんでるみてえだ
。
「そういえば、イッセーくんって小さい頃こういうの全然見てなかったよね。遊びに来るといつも『しゅぎょう』してたっけ…。私もそれに付き合ってやってたなぁ…」
イリナが懐かしむように話す。
あぁ、そういえばそうだったな。
あん時のオラは強くなることで頭がいっぱいだったかんな。
そう、懐かしんで観賞会は終わりを告げるのだった。
オッス!オラ悟空!
なんだよ?朱乃、ん?デート?
まあ、いいけんど……周りからの圧力がすげえんだよな……
ま、朱乃が楽しみならそれで良いか!
次回!ドラゴンボールD!
戻ってきた日常?朱乃と一誠と追跡者たち!
ぜってえみてくれよな!