DRAGONBALL D(沈黙)   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...。

滅龍を発動させたイッセーはシャルバを跡形もなく消し飛ばし、尚も暴れ続ける。

しかし、ヴァーリが偶然助け出したアーシアと元好敵手のベジータの叱咤により超サイヤ人4へと至るのであった。





狭間での会合!神龍と無限と夢幻!

sideイッセー

 

 

ひっついてくるアーシアを引きはがしオレは口を開いた。

 

 

「おめえがアーシアを助けてくれたんか?ヴァーリ」

 

 

「なに、気まぐれさ。次元のはざまであるものを探していた時に偶然見つけたものだからな」

 

 

「フッ...そうか、あんがとな」

 

オレがお礼を言うとヴァーリは驚いたような顔をする。

 

 

「まさか、神龍帝にお礼を言われる日が来るなんてね。人生生きててみるものだ。それにしても兵藤一誠。その姿はいったいなんだ?」

 

興味深そうにオレをマジマジと眺めてくる。

 

 

「こいつは超サイヤ人4、俺が知る変身の中で最強の変身だ」

 

 

「超サイヤ人4...確かに凄い力を感じるな......

また倒し甲斐がありそうな姿だ。

それよりもそろそろだ。空中を見ていろ」

 

 

「空?...ッッ!!」

 

なんだ!?このバカデケエ気は......。

 

空を見上げるとそこには......。

 

 

【バチッ!バチッ!】

 

空間に巨大な穴が開いていく。そしてそこから何かが姿を現した。

 

 

「なんだ、ありゃあ...」

 

オレの様子を見てヴァーリは口元を緩くにやけさせながら話す。

 

 

「よく見ておけ、兵藤一誠。あれが俺が見たかったものだ」

 

見ていると、空中に山のようにデカい巨大な生物。

 

深紅のドラゴンが雄大に飛んでいく。

 

 

「赤い龍と呼ばれるドラゴンは二種類いる。一つはキミに宿るウェールズの(いにしえ)のドラゴン__ウェルシュ・ドラゴン。赤龍帝だ。白龍皇もその伝承に出てくる同じ出自のもの。だが、もう一体だけ『赤い龍』それが『黙示録』に記されし、赤いドラゴンだ」

 

ドライグ、おめえそんな名前だったんか...。

 

『生涯付き合っていく相棒の名前くらい覚えておいてくれ...』

 

悪りいな...。

 

 

 

「もくしろく?」

 

ってなんだそりゃ......。

 

『あとで教えてやる...』

 

 

「『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)』グレートレッド。『真龍』と称される偉大なるドラゴンだ。自ら次元の狭間に住み、永遠にそこを飛び続けている。今回俺達はあれを確認するため、ここへ来た。レーティングゲームのゲームフィールドは次元の狭間の一角に結界を這ってその中で展開している。今回、オーフィスの本当の目的もあれを確認することだ。シャルバたちの作戦は俺達にとって、どうでもいいことだった」

 

 

「なんであんなところを飛んでんだ...?」

 

 

「さあね。いろいろ説はあるが......。あれがオーフィスの目的であり、俺が倒したい二番目の目標だ」

 

『一番はキミだけどね』とヴァーリは笑う。

 

あれがオーフィス目的か。前にオレの所に来た時にアイツ(グレート・レッド)を倒す為とか言って声をかけてきたんだっけか。

 

アイツ、元気にしてっかな?

 

 

「俺がとても戦いたい相手__『D×D(ドラゴンオブドラゴン)』と呼ばれし『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)』グレートレッド。___『俺は真なる白龍神皇』になりたいんだ。赤の最上位がいるのに、白だけ一歩前どまりでは格好がつかないだろう?だから俺はそれになる。いつか、グレートレッドを倒してな。そして神龍帝 兵藤一誠。キミに挑む」

 

 

 

「フッ...あぁ、いつでも受けてたってやる...」

 

いい夢じゃねえか...。だがその夢、一足先に叶えさせてもらうぜ......。

 

すると、目の前を横切るグレートレッドが不意に止まり顔をこちらに向けてくる。

 

その顔は語っていた。

 

 

『ここまで来い』

 

 

と......。

 

 

「なっ⁉グレートレッドが此方を向いただと!」

 

 

「どうやらオレをご指名みてえだな...んじゃ」

 

俺が奴の前に瞬間移動しようとすると服を掴む感触があった。

 

 

「ドライグ、我も連れてって」

 

そういうのは以前オレの所に来たオーフィスだった。

 

ヴァーリたち以外が驚いている。オレは来ていたことに気づいてたから驚いてねえさ...。

 

 

「別に構わねえが、手は出すんじゃねえぞ?」

 

オレの言葉にオーフィスはコクリと頷いた。

 

 

「分かった。約束する」

 

その返事を聞いてオレ達は奴の前に瞬間移動した。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

奴の目の前に瞬間移動したオレはオーフィスを抱え込むようにして奴を見る。

 

 

「よぉ、お望み通り来てやったぞ......」

 

 

「ドライグ。なぜ我を抱く?」

 

オーフィスが何か言っているがとりあえず無視だ。

 

 

「・・・・・・・・・」

 

すると、奴の身体が赤く輝きだしオラは目を瞑る。

 

光が収まるとそこに立っていたのは......。

 

 

「おめえだったのか、ベジータ」

 

 

「フンッ久しぶりだな。カカロット」

 

オレの元好敵手のベジータだった。

 

 

「なんでおめえがこんなとこにいるんだ?」

 

 

「知らん。地獄にいたらいつの間にかここでこんな姿になっていた」

 

多分だが、俺には心当たりがある。

 

こんなこと出来んのは一星龍だけだ......。

 

 

「ドライグ。グレートレッドと知り合い?」

 

オーフィスが不思議そうに聞いてくる。

 

 

「あぁ、オレの元ライバルだ......」

 

 

「フッ...元、か。相変わらずムカつくことを言ってくる奴だ」

 

 

「フッフ...なんならいっちょやるか?前みてえによ」

 

しかしベジータは首を横に振る。

 

 

「いや、止めておこう。どうやら今のオレは戦ってはいけないらしいからな」

 

 

「そうか、そいつは残念だ......」

 

 

「あぁ、また会えたらその時は......」

 

 

「あぁ、そん時は決着をつけようぜ」

 

 

「それとそこのカカロットに抱えられてるガキ」

 

 

「我、ガキじゃない」

 

 

「お前はそこのバカに世界の楽しさでも教えてもらうんだな。静寂なんざ在っていいもんじゃない」

 

 

「ん...分かった」

 

 

「フッ...それでいい。用は済んださっさと行け」

 

 

「あぁ、またなベジータ」

 

 

「グレートレッド、ありがとう?」

 

そう知ってオレ達はみんなの所に戻り元の世界に帰っていくのだった。




side三人称

次元の狭間での一件から数日......。

オラは体育祭に出ていた。アーシアと二人三脚中だ!

結果は余裕の一等だった。

その後、なぜかアーシアに体育館裏に連れ込まれた。

「イッセーさん」


「ん?ッ!?」

不意に名前を呼ばれ振り向くと__。

アーシアがかかとを上げ、オラにキスをしてきた。

な、な、なんだ!?

困惑しているオラにアーシアは可愛く首を傾げて言った。

「イッセーさん、大好きです。ずっとお傍にいますから」

「・・・あぁ!」

もうどこにもやらねえ。オラがおめえ達を守ってやる!

オラは強く心の中で誓うのだった。



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オッス!オラ悟空!

なんだって!?冥界でオラの番組が大評判!?

あぁ、そういえば前に何か撮ったっけか...。

いぃっ!?オラ子供に大人気なんか!?

次回!ドラゴンボールD!

人気爆発!菜龍帝ニンジンドラゴン!

ぜってえ見てくれよな!




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