DRAGONBALL D(沈黙)   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ…。

試合が終了し、匙に会いに行ったイッセー…。
そこで落ち込む匙を励ましソーナから謎のお礼をもらう。
その直後に出会ったオーディンのじっちゃんに修行をつけてもらえることになりイッセーは施設を後にするのだった。


神の力を手に入れろ!主神のじっちゃんの修行開始だ!

sideイッセー

 

 

「さて、この辺りでいいじゃろう…。」

 

そう言ってじっちゃんが足を止めたのは何もない広場のような場所だった。

 

 

「なぁ、ここでなにすんだ?」

 

どんな修行をつけてくれんのか楽しみでしかたねえぞ!

 

しかし、じっちゃんは軽く笑うと言った。

 

 

「先ずはお前さんの実力を計らせてもらわんとな。そこでお主にはこのロスヴァイセと戦ってもらう」

 

 

「……よろしくお願いします」

 

挨拶してくる戦乙女(ヴァルキリー)の姉ちゃんをみてオラは驚きを隠せない。

 

 

「いいっ!?コイツと戦うんか!?」

 

大丈夫かな…。オラ手加減出来る自信ねえぞ

 

 

「そうじゃ、じゃが普通に戦うのではない、お主のあの変身…超サイヤ人じゃったな。アレにならず手を使わずにコヤツを倒すのじゃ」

 

その言葉にオラは首をかしげる。

 

 

「手 使っちゃだめって足だけで戦えってことなんか?」

 

ソイツはちっとキツいぞ…。

 

しかしじっちゃんは嘆息しながら首を横に降った。

 

 

「なんでそう言う発想になるんじゃ…。手を使わないと言ったのは打撃などの直接攻撃をいれるなということじゃ、お主ほどの実力者に殴られれば只ではすまんからのぅ…。」

 

あ、そういうことか!

 

 

「そっか!そういうことだったんか!分かった!オラは手を出さずに戦乙女の姉ちゃんをぶっ倒せばいいんだな?」

 

 

「左様…。勝敗は相手が『参った』と言うか、または気絶すれば終了じゃ、では、準備はよいか?」

 

じっちゃんが二人をみて問うてくる。

 

 

「はい」

 

 

「あぁ!」

 

オラ達の言葉に小さく頷くと一言告げた。

 

 

「それでは!試合開始!」

 

 

「いくぞ!」

 

オラは超スピードで戦乙女(ヴァルキリー)の姉ちゃんとの戦いに臨むのだった。

 

 

sideout

 

 

 

side三人称

 

 

「ハァァァァッ!!」

 

ロスヴァイセが幾重にも展開された魔方陣から魔法を打ち出す。

 

しかしイッセーはその攻撃を超スピードで躱わしていく。

 

そして隙を見つけては気弾をロスヴァイセに放つ。

 

ロスヴァイセもイッセーの気弾を躱わしつつも魔法で攻撃をしていく。

 

 

「くっ…!まだまだ!」

 

 

ガガガガガガッ!!

 

一斉に魔法がイッセーに放たれるが……。

 

 

ヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッ‼

 

消えたように見える程の速さで魔法を躱わしロスヴァイセとの距離を積めていく。

 

 

ピシュンッ!

 

いきなりイッセーがロスヴァイセの目の前に現れる

 

 

「っ!!この!」

 

驚きつつも魔法陣を展開し魔法を撃つ。

 

だがイッセーが消え、魔法は届かず虚空を穿つ…。

 

 

「っ!何処に!」

 

 

「こっちだ!波ァァァァッ!」

 

辺りを探すロスヴァイセの背後に現れたイッセーはエネルギー波をロスヴァイセに命中させた。

 

 

「っ!?クッ…!」

 

 

「へへっ!」

 

なんとかエネルギー波を弾き飛ばしたロスヴァイセだったが回り込まれたイッセーに懐に潜られてしまっていた。

 

 

「ま、参りしました…。」

 

それを聞いたイッセーは手を離しロスヴァイセから離れるのだった。

 

こうしてロスヴァイセとの模擬戦が終了した。

 

 

sideout

 

 

 

sideオーディン

 

 

ワシは驚いておった、あやつの戦い方に…。

 

ロスヴァイセは性格はどうあれ優秀な戦乙女(ヴァルキリー)だ。

 

それを赤子でもあしらうかのようにあっさりと降参させおった…。

 

流石、二天龍を圧倒したと言うだけはあるのぅ…。

 

その小僧はワシの所に戻ってきて言う。

 

 

「なぁなぁ!これでじっちゃんの修行させてくれんだろ?なにすんだ?」

 

やれやれ、落ち着きのない小僧じゃ…。

 

 

「まあそう慌てるでない、と言うてもワシの見立てではワシからお主に教えられそうなことは殆ど無いというのが現状じゃ…。」

 

 

「えぇ…!そんじゃオラなにすりゃいいんだよ…。」

 

あからさまに肩を落とす小僧…。

 

 

「まあ話を聞け…。お主にはもう神の力が備わっておる、じゃがその体に転生した際にその力が封印されてしまったようじゃな…。じゃからお主のその力を起こす為にワシの力を少しお主に渡す…。そうすれば同じ神の力に感化されてお主のなかに眠っている神の力も目覚めよう…。」

 

順を追って説明してやると小僧は首をかしげて言った。

 

 

「えーっと…。つまりどう言うことだ?」

 

ズコッ!

 

アレだけ分かりやすく説明してやったと言うのにわからんとは…。

 

 

「つまりあなたのなかに眠っている力をオーディン様が起こしてくださると言うことです」

 

ロスヴァイセがかなり噛み砕いて説明をしてくれる。

 

 

「へぇ!そう言うことだったんか、オラの中にあの力が…。」

 

 

「そう言うわけじゃよ、さて、それじゃあ早速始めるぞ」

 

ワシは手を小僧の胸辺りに置くと力を少し小僧に流し込む。

 

すると、小僧の体が輝きだした。

 

 

「なっ!?こ、これは…!」

 

ふむ、どうやら見に覚えがあるようじゃな…。

 

しばらく見守っていると小僧の体が赤く輝きだした赤いオーラに包まれた。

 

 

「ほう…。」

 

 

「これが…神龍帝の持つ神の力…。」

 

ロスヴァイセも驚いておる…。

 

ワシも驚いておるからの…。

 

ここまでの神々しさを持っているとは、いやはや人生長く生きてみるものじゃ…。

 

 

「……」

 

体の調子を確かめるように腕を開いたりとじたりしている小僧にワシは問いかける。

 

 

「どうじゃ?神になった感想は…。」

 

 

「あぁ、スゲエよ…。まさかこんな世界があったなんてな…。

だが、とても懐かしくもある…。」

 

なつかしい…か、そう思うのは恐らく相当昔にあの姿になったようじゃな…。

 

 

「何処と無く不満そうじゃな…。」

 

 

「あぁ、オラ一人で来られなかったってことがちっとだけな…。」

 

なるほど、流石は戦闘民族と言ったところかの…。

 

 

「さて、ワシらがやれることはやった。後はお主自身がどうにかせい」

 

 

「あぁ、サンキュな!オーディンのじっちゃん」

 

 

「礼などいらんよ、さて、戻るとするかの」

 

 

 

 

 

そうしてワシ達は施設へと戻っていくのだった。

 

 

 

 

 




オッス!オラ悟空!

夏休みももうじき終わりかぁ!
やっと家に帰れっぞ!ん?ここもオラの家だって?はははっ!そういやそうだった!
ん?誰だおめえ…。アーシアの知り合いか?

次回!ドラゴンボールD!

帰るぞ人間界!待ち受ける若手悪魔!

ぜってえ見てくれよな!

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