DRAGONBALL D(沈黙)   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ…。

シトリーとのレーティングゲームが開始されイッセーは匙と対決する。
そこで潜在能力を解放させた匙と覚醒した超サイヤ人3がぶつかり合いイッセーは勝利を果たすのだった。


ついに決着!リアスVSソーナ!

sideイッセー

 

 

オラ達は今モールの中を進んでいる。

 

さっきの放送でギャスパーが撃破されたことを知らされた…。

 

その道中、アナウンスが聞こえてきた。

 

 

『ソーナ・シトリー様の『騎士』一名『戦車』一名、戦闘不能(リタイア)

 

お、誰かがうまくやったみてえだ。

 

 

「アイツ等も頑張ってんな!オラ達も負けてらんねえ」

 

 

「…はい!イッセー先輩」

 

オラ達がそう頷き合い進もうとした時別のアナウンスが聞こえてきた。

 

 

『リアス・グレモリー様の『騎士』一名、戦闘不能(リタイア)

 

そのアナウンスを聞き、オラは即座に気を探る。

 

騎士って言ってたな…。木場か?ゼノヴィアか?

 

気を探るとゼノヴィアの気を感じられなかった…。

 

多分どっかに移されたんだろう、前の戦いの時もそうだった。

 

ゼノヴィア…。おめえの分まで暴れてやっかんな!

 

オラ達は急ぎ足でモールの中を進んでいった。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

モールの中央広場のような場所に着いた時オラは複数の気を感じ取った。

 

見ると、オラ達の目の前にソーナ。それにソーナの眷属の『僧侶』二人がいた。

 

僧侶の一人はソーナに結界を貼っているみてえだ…。

 

しかし、オラはここで違和感を覚えた。

 

何故かソーナの気を2つ感じるんだ…。

 

おっかしいなぁ…。分裂でもしてるんか?

 

疑問に思ったオラは小猫にこそっと耳打ちをする。

 

 

「なぁ、ソーナの気に違和感感じねえか?」

 

すると小猫は首を傾げながら返してきた。

 

 

「…いえ、特には…。何かありましたか?」

 

 

「いや、なんでもねえ。気にしねえでくれ」

 

 

「……?分かりました。」

 

訝しげにしながらもなんとか納得してくれた。

 

オラ達はソーナの元まで移動する。

 

 

「ごきげんよう、兵藤一誠くん、塔城小猫さん。あら?兵藤くん、貴方、あの姿にはなっていないのですね」

 

あの姿?恐らく超サイヤ人2の事だろう…。ソーナには超サイヤ人3のことは知られていないはずだかんな…。

 

 

「あぁ、あの姿ままだと気の消耗しちまうかんな、抑えてんだ」

 

 

「なるほど、でしたらあの姿になる前に倒さなければこちらに勝機は無さそうですね…。」

 

その言葉にオラは若干警戒する。だが、ソーナはなにも仕掛けてこない。

 

なにかを狙っているのか…?

 

オラが様子をうかがっていると真羅が戻ってきた。

 

それを追うようにして朱乃がオラ達がきた道とは逆の方から現れる。

 

そしてそのすぐ後にオラ達の後ろから声が聞こえてきた。

 

 

「……ソーナ、大胆ね。中央に来るなんて」

 

その声に振り替えると声の主は部長だった。

 

部長の言葉にソーナは負けじと言い返す。

 

 

「そういうあなたも『(キング)』自ら移動しているではありませんか、リアス」

 

 

「えぇ、どちらにしてももう終盤(エンディング)でしょうから。それにしてもこちらの予想とは随分違う形になったようね……」

 

部長の奴、厳しい表情してんな…。

 

ギャスパーにゼノヴィア、二人もやられちまったしな…。

 

けど、いまだに気になるところがあるんだよな。

 

 

「う~ん…。」

 

オラが考え込んでいると部長が声をかけてきた。

 

 

「どうかしたの?イッセー」

 

 

「いやな?さっきからソーナの気が2つ感じんだ…。それがよく分からなくてよ…。」

 

その言葉ソーナやシトリー眷属達が驚いた顔をする。

 

 

「……どういうことなの?イッセー」

 

部長が真剣そうに聞いてくる。

 

 

「どういうこともなにもそのまんまだぞ…。1つはオラの目の前、つまりあのソーナから感じんだけど…もう1つを屋上から感じるんだ」

 

オラは言いながら再度考える。

 

すると、ソーナが驚いた顔のまま聞いてくる。

 

 

「い、いったいいつから気が付いていたのですか?」

 

 

「ん?いつからって最初からだ」

 

それを聞いてソーナの周りに結界を貼っていた僧侶の一人が膝を着いて項垂れる…。

 

それを見た部長はオラに指示を出す。

 

 

 

「イッセー、瞬間移動で屋上の様子を見てきなさい、私はこっちのソーナを調べるわ」

 

部長の言葉にオラは頷くとソーナの気を辿り瞬間移動した。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

屋上に着くとソーナが待っていた。

 

 

「まさかあなたに見破られるとは思いませんでした…。兵藤くん」

 

 

「へへへっ気の感知に関しちゃぁ得意だかんな」

 

 

「結界で気配を遮断させてもあなたには敵いませんね…。」

 

そう言うとソーナは小さく嘆息する。

 

 

「そんでよぉ、おめえはソーナなんか?」

 

オラの問いにソーナは頷くと種明かしをする。

 

 

「えぇ、あの広場にいる私はただの映像…。そこに私の精神を送りそこにいるように見せていたのです。」

 

なるほどな、だから気を二つ感じたんか!

 

ですが、とソーナは続ける。

 

 

「ここで私が諦めるわけにはいきません、私のために戦ってくれたあの子達の為にも…。兵藤くん。

ここであなたを倒します!」

 

ソーナはそう言うや否や水で造り出した蛇でオラに攻撃を仕掛けてきた。

 

 

「おめえが本気ならオラの本気を見せてやる!はぁぁッ!!スタート!」

 

『CountDown‼』

 

オラは超サイヤ人3になり更に禁手(バランス・ブレイカー)になるための準備を始める。

 

襲いかかってくる水蛇の攻撃を躱わし、時に捌き、禁手までの時間を稼ぐ。

 

 

「躱わしてばかりでは私は倒せませんよ?それにしてもその姿は…。」

 

 

「へっ…コイツが今、オラがなれるとっておきの変身だ…。その代わり気の消耗が激しすぎるから文字通りの切り札って訳さ…。」

 

そう言いながら籠手を見るとカウントは終わっていた。

 

 

「そしてさらに超サイヤ人3に神器の力を合わせるとこうなんのさ…。いくぞ!ブーステッド・ギアァァァッ!!」

 

『Welsh Doragon Balance Breaker Wakeup Saiyan!!』

 

籠手から聞いたことのない音声が流れ、オラを赤い鎧が包み込む。

 

ソーナが鎧に身を包んだオラを見て驚きの声をあげる。

 

 

「!?…その鎧は…!」

 

そう、オラの身に付けている鎧は今までの鎧とは違い全身を覆わずに肩や膝などの一部分一部分に装着されている。

 

 

「あぁ、オラの力とドライグの力が一つになって得た力だ。

防御面は従来の奴より落ちちゃいるがその分この鎧はこの変身の気の消耗を防いでくれる…。」

 

 

「……あの短期間で更に腕を上げたようですね。まさかこれほどまでとは…。」

 

 

投了(リザイン)すんなら今のうちだぞ…?」

 

しかしソーナは譲らない…。

 

 

「例えあなたに勝てないとしても私はここで諦めるわけにはいかないのです!はぁぁぁッ!!」

 

幾重にも造り出した水蛇をこちらに仕掛けてくる。

 

オラはそれを気合いで消し飛ばすと一言話す。

 

 

「分かった、ならオラはおめえをぶっ倒す!」

 

 

「やってみなさい!私はそう簡単には負けません!」

 

大漁の水蛇がオラに牙を剥けて襲いかかってくる。

 

だが、オラはそれが届く前にソーナの後ろに回り込むと首もとに手刀を食らわせた。

 

 

「がっ…!やはり…敵いません…ね…。」

 

ソーナはそう言うと光の粉となり消えていった。

 

そして、アナウンスが鳴り響く。

 

 

『ソーナ・シトリー様、戦闘不能(リタイア)よって勝者はリアス・グレモリー様となります』

 

 

「……ソーナ、良い覚悟だったぞ…。」

 

オラはソーナが消えていった空間を見詰めてそう呟くのだった。

 

 

 

 

 




オッス!オラ悟空!

ソーナ達との試合も終わったぞ!

匙、父ちゃんから何貰ったんだ?

あぁ!あのじっちゃんに修行つけてもらわねえと!

次回!ドラゴンボールD!

試合終了!念願の修行開始だ!

ぜってえ見てくれよな!

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