DRAGONBALL D(沈黙)   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじ…。

冥界に向かう途中何者かの襲撃を受け迎撃に向かうイッセー達。

しかしそこに待ち受けていたのは巨大なドラゴンであった…。

イッセーは超サイヤ人2へと変身しドラゴンと対決するが、

実はそのドラゴンはアザゼルの企てた計画によるものだった!


到着、グレモリー本邸!家族に挨拶だ!兵藤一誠!

sideイッセー

 

オッス!オライッセー!

 

あれから暫くオラ達はまた列車の中で揺られていた。

 

それから十数分後、再び車内にアナウンスが流れたんだ!

 

 

『まもなくグレモリー本邸前。まもなくグレモリー本邸前。皆様、ご乗車ありがとうございました』

 

 

「さぁ、もうすぐ着くわよ。皆、降りる準備をしておきなさい」

 

部長に促され、オラ達は降りる準備をする。

 

次第に列車の速度は緩やかになり、駅へと停止した。

 

そして、部長先導のもと、オラ達は列車を降りていく。

 

けど、アザゼルのおっちゃんだけは乗ったままだった。

 

不思議に思ったオラはおっちゃんに声をかける。

 

「なぁ、おっちゃんは降りないんか?」

 

 

「ああ。俺はこのまま、魔王領に向かう。サーゼクス達と会談があるからな。終わったらグレモリーの本邸に行くから、先に行って挨拶を済ませてこい。修業はそれからだ…。

それと、おっちゃんじゃなくて先生といえ」

 

なんだ、父ちゃんに会ってくるんか。

 

それにしたって、おっちゃんも何だかんだで忙しいんだな。

 

まぁ、総督っちゅう奴だから仕方ねえのかもな。

 

アザゼルのおっちゃんの言葉で思い出したけんど、そういや修業があるんだった。

 

長えこと列車に乗ってたら忘れてたぞ!

 

オラの修業ってどんなやつになるんかな?

 

今からワクワクすんなぁ!!

 

 

「じゃあ、後でな、おっちゃん」

 

 

「アザゼル、お兄様によろしく言っておいて」

 

オラと部長が手を振ると先生も手を振って応えてくれた。

 

改めて先生を抜かしたメンバーで駅のホームに降りた瞬間ーーー

 

 

 

 

『お帰りなさいませ、リアスお嬢様!』

 

 

『そして、ようこそお越しくださいました神龍様!!』

 

 

 

いいっ!?なんじゃこりゃあ!!

 

部長が汽車を降りた瞬間にこのお出迎えにオラは驚きを隠せない…。

 

あちこちで花火が上がり、並んだ兵隊達が空に銃を放ってる!

 

しかも、楽隊らしき人達が一斉に音楽を奏で始めるてやがる…。

 

流石はお姫様か!

 

ってか、オラのことまでしってんのか!?

 

部長は特に気にした風でもなく微笑みながら返している

 

 

「ありがとう、みんな。帰ってきたわ」

 

部長が満面の笑みでそう言うと執事やメイドさんたちも笑みを浮かべる。

 

流石はお嬢様ってやつか?対応が慣れてんなぁ…。

 

すると、グレイフィアがオラ達に声を掛けてきた。

 

 

「皆様、ここからは馬車での移動になります…。」

 

そう言うと近くにいたメイドに目配せをする。

 

そのメイドはコクりと頷くとオラ達を先導するように前に出て話す。

 

 

「皆様の乗る馬車までご案内します…。どうぞこちらへ」

 

そう言って歩きだすメイドにオラ達は着いていく。

 

 

「こちらにお乗りください…。」

 

案内された先には、豪華な馬車が待機していた。

 

 

「すっげぇなぁ!!これに乗って行くんか?」

 

 

「はい、一誠様…。グレモリー本邸まではまだ距離がありますのでこうして移動しているのです…。」

 

なるほどなぁ…。やっぱ部長ってブルマみてえな金持ちだったんだな!

 

その後、オラ達は馬車に乗り込みグレモリー本邸へと向かった。

 

 

道が舗装されているためか、乗り心地はかなり良かったぞ!

 

流れる景色を見ていると、オラの視界に巨大な建物が映り込んだ。

 

「部長、あのでけえ城なんだ?」

 

「あれが本邸よ。今から向かう場所よ」

 

ひえ!?あれが部長やグレイフィアの家なんか!?

 

ブルマん家よりでけえじゃねえか!

 

 

「久し振りに帰ってきました。お祖父様達はお元気でしょうか…。」

 

そっか、ミリキャスは暫くここに住んでたんだもんな。

 

 

「着いたわ」

 

部長がそう言うと馬車の扉が開かれる。

 

部長が先に降りてその後にオラ達も続く。

 

木場達が乗った馬車も到着して、全員が揃った。

 

 

道の両脇にはびっしりとグレモリー家の使用人が整列していて、足元にはレッドカーペットが敷かれている。

 

「一誠様、皆様、どうぞ、お入りください」

 

グレイフィアに促され、オラ達がカーペットの上を歩き、屋敷に入っていった。

 

中に入ると、部長の後に続いて階段を上がる。

 

すると、階段を上りきったところに一人の女性がいた。

 

ん?

 

すっごい美少女!

 

乳もでっけえなぁ!

 

部長とすごく似てっけど…姉ちゃんか?

 

違う点と言やあ亜麻色の髪と、

 

部長より少し目つきが鋭いところくれえか?

 

 

「イッセー。私のお母様に熱い視線を送っても何も出ないわよ?」

 

・・・・・ん?

 

ちょっと待てよ…?今、お母様って言ったか?

 

あの美少女が?

 

ってことはオラの婆ちゃん…?

 

「いいっ!? あ、あれがオラの婆ちゃん!? どう見たって部長と同い年くらいじゃねえか!」

 

感じる気も若い奴のそれだぞ!

 

まさか、婆ちゃんもサイヤ人なんか!?

 

どう見たって姉ちゃんだろ!

 

「あら、若いだなんて、うれしいことを仰りますのね、カカロット…。」

 

部長の母ちゃんは頬に手をやり微笑む。

 

おぉ、微笑んだ顔も可愛いな!

 

ってか、今オラのことカカロットって呼ばなかったか?

 

「悪魔は魔力で見た目を自由に出来るのよ。お母様はいつも今の私ぐらいの年格好なお姿で過ごされてるの」

 

見た目については今の説明で分かったけどよ…。

 

なんで、感じられる気の流れも若いんだ……?

 

「初めまして…。リアスの新しい眷属の皆さん。

リアスの母のヴェネラナ・グレモリーです。

それと、よく帰ってきたわね…。グレイフィアにミリキャス…。」

 

 

「ただいま戻りました!お婆様!」

 

 

「ご無沙汰しております…。」

 

部長のお母さん、ヴェネラナさんは自己紹介をしてくれた。

 

ミリキャスの奴は久し振りの再会に婆ちゃんに抱きついている…。

 

 

「あらあら、ミリキャス、少し見ない間に大きくなりましたわね…。それに…なんだか逞しくなった?」

 

 

「はい!イッセー兄様に鍛えてもらってますから!」

 

 

「そう、それは良かったですね…。」

 

そう言うと、婆ちゃんはオラの方を見る…。

 

 

「こうして言葉を交わすのは初めてですわね、サーゼクスからよく話は聞いていましたが話通りで逞しい体をしているわね…。」

 

「父ちゃんがオラのことを?」

 

オラの問いに婆ちゃんは頷く

 

 

「えぇ、よく息子自慢をしに帰ってくるのよ…。

それに、ライザー戦も拝見しました。

なによりあなたは冥界でも有名人なのよ?」

 

「へ?有名人?」

 

オラが尋ねると婆ちゃんは近くにいた執事?に何かを持ってこさせた。

 

あれは…新聞か?

 

婆ちゃんは新聞を広げて見せてくれた。

 

「ほら、この記事にあなたのことが書かれているのよ

『三大勢力トップ会談、和平の立役者はリアス・グレモリーの兵士であり魔王サーゼクスの息子、兵藤一誠!』って。あのコカビエルを倒し、歴代最強と称される白龍皇を倒してテロを防いだあなたの武勇は今や冥界全体に広まっていますわ」

 

デカデカと新聞の一面を飾る鎧姿のオラの写真。

 

オラは驚きのあまり、婆ちゃんから新聞を奪い取ってその記事を読む。

 

 

そして…………

 

 

 

 

 

 

「な、なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁっ!?!?」

 

オラの絶叫がグレモリー本邸に響いたのであった。




オッス!オラ悟空!

部長が若手悪魔の会合に出るらしい。

それには眷属も同行するらしい…。

ん?なんだコイツ、すげえ気を感じっぞ…。

いいっ!?部長の知り合い!?

次回!ドラゴンボールD!

夢を笑うな!イッセー怒りの気合砲!

ぜってえ見てくれよな!

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