DRAGONBALL D(沈黙)   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ…

テロリストに捕まったギャスパーを救出すべく単身旧校舎に乗り込んだイッセー。

あっさりとギャスパーを救出すると今度はヴァーリと戦闘になる

ヴァーリの一言で極限の怒りか爆発したイッセーは禁手へと至り、習得していたSS2を発動させ圧倒的実力差で、ヴァーリを倒したのだった。


突然の訪問者と成された平和

sideイッセー

 

オッス!オライッセー!

 

あの戦いの後、三勢力は無事に和平を結んだ。

 

これで堕天使や天使から狙われることも無くなった訳だ…。

 

そういやあん時やたらオラのこと見てた天使がいたんだよな。

 

見覚えのない奴だった気がすんだけど、どっかで会ったんかな?

 

………………。

 

 

 

今はそれから時が進み。翌日のことだ。

 

オラが日課であるミリキャスの特訓から帰ると、よく知る顔が家にいたんだ。

 

 

「おかえりなさい。イッセーくん」

 

玄関を開けた途端、いきなり抱きついてくるやつがいた。

 

 

「おわっ!?ふぃ~…あぶねえあぶねえ」

 

勢いで倒れそうになるのを気合いでなんとか踏みとどまる。

 

肝心のソイツはと言うと…。

 

 

「朱乃、只今貴方のもとに到着いたしました…。」

 

嬉しそうにそんなことを言ってやがった。

 

 

「イッセーお兄様、大丈夫ですか?」

 

ミリキャスが心配そうに様子を伺ってくる。

 

 

「あぁ、大丈夫だ。心配ねえさ。って…なんで朱乃達がここにいるんだ?」

 

 

その問に部長が答えてくれる。

 

 

「お兄様からのご指示よ…。下僕達との交友はしっかりと…。だそうよ…。」

 

 

「そういうことですわ。よろしくお願いしますわね、イッセーくん」

 

 

「よろしく、兵藤一誠」

 

 

「……よろしくお願いしますイッセー先輩」

 

 

「はは、よろしくね」

 

 

「よ…よろしくお願いします!師匠」

 

各々が挨拶してくる。

 

そっか、でも父ちゃんの命令だったんか、だけど、部屋あったか?

 

 

「なぁ、住むのはいいけどよ、おめえ達は何処で寝るんだ?」

 

 

「そうね、この家も随分と狭くなってきたものね…。丁度良い機会だし、これを気に改築を頼んでおきましょうか…。」

 

おぉ、それなら安心だな。家が広くなりゃ部屋の心配はしなくていいもんな!

 

 

「分かった。んじゃ、ミリキャス、風呂入るぞ!」

 

 

「はい!イッセー兄様!」

 

そうしてオラ達は風呂場へと向かった。

 

 

 

 

ミリキャスは汗を流すとすぐに出ていってしまったので

 

オラは自身の身体を洗い始める。すると…。

 

 

「イッセーくん、お背中流して差し上げますわ。」

 

朱乃の奴が入ってきた。

 

 

「ん?なんで朱乃が入ってきてんだ?」

 

オラは特に気にすることなく声をかける。

 

 

「あらあら、なんでって、イッセーくんのお背中を流すためですわよ?」

 

訳はなんとなく分かった、けど…。

 

 

「気持ちは嬉しいけんどすぐに出たほうがいいぞ?」

 

なんたってこの家には…。

 

 

「あら?どうしてですの?」

 

 

「姫島様?そこで何をしてるのですか……?」

 

冥界最強の女王がいるんだからよ…。

 

その後朱乃はその場を連れていかれちまった。

 

 

……女って怖ぇな…。

 

オラはそんなことを思いながら汗を流して風呂を出た。

 

そんでいつも通りにミリキャスと一緒に寝たんだ。

 

なんで自分の部屋で寝ないのかって?

 

相変わらずあの三人…いや、朱乃達が加わって五人が…。

 

 

『誰がイッセーと一緒に寝るか』

 

って言い争いをしてっから、オラはいつもミリキャスに読み聞かせや前世で起きた出来事なんかを話しながら一緒に寝てんだ。

 

そんなことがあって翌朝、目を覚ますと…。

 

 

「…なんか部屋が広くなってねえか?」

 

部屋の広さが明らかに広がってるのだ。

 

しかも二倍くらいに…。

 

あまりにも急すぎて理解が追い付かない…。

 

でも、とりあえず今思ったこと。それは…

 

 

「いいっ!?なんでこんなに部屋が広くなってんだ!?」

 

ってことだな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやー、悪魔の技術ってすごいのね一晩で改築を済ませてしまうなんて!」

 

母ちゃんが上機嫌で話している。

 

オラもこれを知ったときは驚いたぞ…。

 

 

「地上六階・地下三階、空中庭園に大浴場、トレーニングルームその他オプション付きという大豪邸にリフォームしたらしいわ。後、イッセーが前から欲しがっていた重力室も取り付けてくれたそうよ」

 

そう話すのは部長。

 

って!重力室が出来たんか!?

 

コイツは嬉しいな!あの部屋がありゃもっとしっかりとした修行が出来っぞ!

 

 

「でも、まだ作りたてで動かすのは危険だから使うなら明日以降がいいとも言っていたわ。」

 

 

「そうなんか?ならしかたねえな。また修行行ってくる!」

 

そう言うとオラは家を飛びだし走り出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく走っていると、ふいに声が掛けられた。

 

 

「ドライグ…久しい…」

 

声の聞こえた方を見ると、そこにはゴスロリ?とか言う服を着込んだ幼女がいた。

 

コイツ強えな…スゲエ気を感じっぞ…。

 

 

「おめえいったい誰だ?」 

 

オラは幼女に問いかける。

 

 

「我、オーフィス、ドライグから感じる力、何?」

 

オラの力のこと気づいてるみてえだな。

 

 

「これは気って奴だ」

 

 

「気?」

 

 

「あぁ、おめえも練習すれば使えるようになるんじゃねえか?」

 

それよりも…と、オラは続けて問いかける。

 

 

「オーフィスはオラに何か用か?」

 

オーフィスはコクリと頷き、答える。

 

 

「ん、我と一緒にグレードレッドを倒してほしい。」

 

グレードッレッドってなんだ?

 

 

『グレードレッドってのは、次元の狭間に生息している最強のドラゴンのことだ…。因みに今目の前にいる奴もそれに並ぶ龍神だ…。』

 

ひえっ!?こんなカッコして龍なんか!?

 

いや待てよ?なんでオーフィスはソイツを倒してえんだ?

 

 

「でもよ、グレードレッドを倒しておめえは何をしてえんだ?」

 

 

「我、静寂を求める、でもグレードレッドがいて住めない…」

 

静寂が欲しいのか…。変わった奴だな。

 

 

「なぁ、オーフィス、おめえはそれで寂しくねえんか?」

 

 

「…寂しい?」

 

首を傾げながら聞き返してくる。

 

 

「あぁ、一人じゃ何も出来ねえだろ?話すことも、笑うことも、泣くことだってよ…。それは寂しくねえかな?」

 

 

「寂しい、悲しい、分からない…。」

 

 

「分からねえのか?う~ん…。じゃあオラが教えてやる!」

 

そう言うとキョトンとした顔でオラを見てくるオーフィス。

 

 

「ドライグが教えてくれる?」

 

 

「あぁ!一人じゃ出来ないことがたくさんあるってことを教えてやる」

 

 

「ん、分かった、我、ドライグに教えてもらう…。」

 

おし!決まりだな!

 

 

「そんじゃ、オラの家に来っか?」

 

 

「ん、いい…我、帰る所ある」

 

家はあるんか、なら大丈夫そうだな!

 

 

「そっか、んじゃまた来いよ!いつでも待ってっかんな!」

 

 

「ん、また来る…。」

 

そう言うとオーフィスは風のように消えていってしまったのだった。

 




オッス!オラ悟空!

夏休みが始まったぞ!

ん?なんだ部長、実家に帰るんか?

え?オラもか?眷属のやつらも行くんか…。

何かあるんかな?

次回!ドラゴンボールD!

夏休み開始!冥界へ行くぞ兵藤一誠!

ぜってえ見てくれよな!

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