DRAGONBALL D(沈黙)   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...

ライザーの女王に次々仲間をやられ激怒するイッセー

その怒りで一誠は超サイヤ人へと覚醒する


「オレがやんなきゃ誰がやる!喰らえ!龍拳だーー!!」

一誠の怒りの逆鱗に触れたライザーは大技の龍拳を食らい

その精神を折り、勝利を収める...。

つかの間の平和を手に入れた一誠たち

果たしてどう過ごすのか


月光校庭の戦闘民俗
戻ってきた日常!下僕大好きお姫様!


sideイッセー

 

オッス!オライッセー!

 

オレが超サイヤ人(スーパーサイヤ人)に覚醒してから

 

数日が経った日のことだ。

 

あれ以来オラの周りが変化を起こし始めたんだ!

 

変化の一つは部長の奴がオレの家に

 

引っ越してきたってことだ、

 

理由を聞いてみたら、なんでも...

 

 

『下僕との親睦を深める為よ♪』

 

とのことらしい…オレにはよく分かんねえ気持ちだな…

 

二つ目の変化はオラ自身についてだ、

 

これまではいままで(生前)覚えていた技をある程度なら使えてはいたが、

 

決め手となる大技は今の身体では負担が大きく使うことができなかったんだが…

 

超サイヤ人になったことで、身体能力が飛躍的に向上し、

 

超サイヤ人に変身した状態でなら使えるようになった。

 

それと最後の変化は...

 

 

「一誠様、どうかなさいましたか?」

 

 

「いや、なんでもねえ…」

 

グレイフィアの奴が堂々と来るようになりやがったってことだ...

 

しかも...母ちゃん達と仲がいいらしく

 

 

「グレイフィアさーんちょっと手伝ってもらえる?」

 

 

「はい、すぐに!では、一誠様、少し行ってきますね」

 

 

「あぁ...」

 

こんな風に両親とも仲良くやっているみてえだ...

 

遊びに来るのは構わねえが、部長に見つかったらどうするつもりなんだ?

 

と、そんなことを考えていると、グレイフィアが戻ってきてこんなことを聞いてきた。

 

 

「そういえば一誠様、明日は何か予定はございますか?」

 

 

「明日?いや、特にはねえな…学校も休みだから強いて言えば筋トレくらいだろうな」

 

 

「そうですか、では明日はそのまま予定を開けておいてくださいませ...」

 

 

「?…別に構わねえけど、なんでだ?」

 

なんかオレに用事でもあんのか?

 

 

「魔王ルシファー様が貴方にお会いしたいそうなのです...。」

 

......................................................

 

 

翌日の事だ...

 

 

「4997…4998…4999…5000…!」

 

オレはやることもないので逆立ちの容量で腕立て伏せをしていた。

 

 

「ふぅ...ちっと休憩すっか」

 

オレは少し手を休めるために水分補給をする、

 

すると不意に部屋に魔方陣が浮かび上がりその中から二つの人影が出てきた。

 

 

「...着きました、サーゼクス様」

 

 

「あぁ、ありがとうグレイフィア」

 

出てきたのはグレイフィアと、紅髪の長髪をした、背の高い青年だった。

 

 

「やあ、初めましてかな?リアスの兵士(ポーン)、いや、兵藤一誠くん」

 

 

「あぁ…アンタはサーゼクス・ルシファー…だろ?」

 

 

「よく分かったね、その通り、私はサーゼクス・ルシファー、冥界で魔王をしている者だよ」

 

確かに、すげえ気を感じる…実力もただもんじゃねえな…

 

 

「その魔王様がオレに何の用だ?」

 

 

「なに、君と少し話がしてみたくてね…それにしても少し驚いたよ」

 

 

「...?どういうことだ?」

 

オレの言葉にサーゼクスは少し苦笑すると答えた。

 

 

「君がその姿でいることにさ、私の記憶ではいつもは黒髪、黒瞳の姿だったと思ったのだが…」

 

警戒しているのかな?とポロリとサーゼクスは零す

 

あぁ、そういうことか…オレは今、変身した状態でいるからな

 

 

 

「別におめえに警戒しているわけじゃねえよ…なんでこの姿でいるのかっていえば

この姿を体に馴染ませるためにやってることだ…」

 

 

「体に馴染ませる?どういうことなんだい?」

 

訝し気に聞いてくるサーゼクス

 

 

この形態(超サイヤ人)は必要以上に体に負担が掛かるんだ、だからその負担を体に覚えこませるために

常にこの姿になっているって訳さ…これをすることによって負担が大きく軽減されて戦いやすくなるのさ…」

 

オレの説明に、サーゼクスは興味津々と言った調子で聞いていた。

 

 

「なるほど、これは興味深い…強力な力を制御するにはそういうやり方もあるのだね」

 

 

「まあ...そういうことだ…だが、おめえがここに来たのはこれ(・・)が理由じゃねえんだろ?」

 

それを聞いたサーゼクスの顔が途端に引き締まったものへと変わる。

 

やっぱ別に目的があったんだな…

 

 

 

 

「よく気が付いたね、そうだ...君に聞きたいことがあるのはこれだけじゃない」

 

そういうとサーゼクスは改まって姿勢を整えてこう口にした。

 

 

「まずはお礼を言わせてほしい…リアスを助けてくれたこと、本当に感謝してもしきれない...」

 

 

「私からもお礼申しあげます...」

 

深々と頭を下げる二人にオラは声をかける

 

 

「頭、上げてくれ…二人とも、オレは別にそんなことを言われたくて部長を助けてわけじゃねえ…

俺はグレモリー眷属の兵士(ポーン)だ、仲間や主を助けるのは当然だろ?」

 

それを聞いた二人は顔を上げて微笑んだ。

 

 

「ありがとう、リアスの兵士が君で本当に良かった。これからもリアスのことをよろしく頼むよ」

 

それともう一つ…と、サーゼクスが切り出す

 

 

「これはグレイフィアに関することなのだがね...」

 

表情を真剣なものへと変えるサーゼクス

 

 

「君も知っての通り、彼女は長い年月君のことを探していた...

その末に君との再会を果たせた…」

 

だが、とサーゼクスは続ける

 

 

「グレイフィアは私の妻でもある…

ミリキャスという子供もいる…

だが、彼女は君への想いを捨てきれずにいる…」

 

だから、と更に続けてサーゼクスは答える

 

 

「彼女を賭けて私は君に勝負を挑もうと思う、どうだい?この誘い…受けてくれるかな?」

 

グレイフィアを賭けてだって?フッ…そんなの決まってんじゃねえか

 

 

「いいぜ、その誘い受けてやろうじゃねえか!サーゼクス!いや、魔王・サーゼクス・ルシファー!」

 

オレの言葉にサーゼクスはニヤリと笑って

 

 

「君ならそう言ってくれると信じていたよ、グレイフィア、戦闘場所の用意を...」

 

 

「それでしたらもう整えてあります...。」

 

フッ...さすがはグレモリーのメイドだな、準備がいい…

 

 

「では、行こうか…君と私の命運をかけた決闘に...」

 

 

「あぁ!」

 

そうしてオレたち二人は魔方陣の中に消えていった。

 

 

................................................

 

 

戦闘用フィールドの中でオレとサーゼクスは向かい合っていた。

 

 

「勝負は一本勝負、互いに持てる全力の一撃を放ち立っていられた方が勝者となる…

どうかな?」

 

 

「あぁ、それでいい…面白えじゃねえか…」

 

 

「では、決まりだ…早速始めるとしよう…と、その前にこれを…」

 

サーゼクスがそう言って渡してきたのは小さな小瓶だった。

 

 

「...小瓶?」

 

 

「それはフェニックスの涙といって一粒の舐めるだけで

体のあらゆるもの全快にさせてくれる優れ物さ」

 

仙豆みてえな奴か…この世界にもあったんだな

 

オレは蓋を開け、一気に中身を飲み干す

 

すると、減っていた気や重かった体のだるさが嘘のように消えていった。

 

 

「準備は整ったようだね、それじゃあ始めよう」

 

そう言ったサーゼクスの身体が消滅の魔力に包まれる

 

 

「これが私の真の姿だ…」

 

浮かび上がるサーゼクスの周りが次々に消滅していく…

 

なるほどな...あれがサーゼクスの本気って奴か…

 

ならオレも見せてやろうじゃねえか!

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼‼‼」

 

オレは気を解放し、フルパワーの状態にし超かめはめ波の構えを取る

 

 

「いくぞ!かぁ~めぇ~はぁ~めぇ~...」

 

 

「いけ…『滅殺の魔弾(ルイン・ザ・エクスティンクト)』!」

 

超高密度の消滅魔弾がこちらに向けて放たれる

 

 

「波あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

それに向かえ撃つようにオレは超かめはめ波を打ち放った。

 

ぶつかり合った、かめはめ波と消滅魔弾は初めは拮抗したものの、すぐにかめはめ波に飲まれ

 

真っ直ぐにサーゼクスの元へ飛んで進んでいきやがてその姿を飲み込む

 

かめはめ波のエネルギーで体が元に戻ったサーゼクスをオレは瞬間移動で助け出し消し飛ぶのを逃れる

 

 

「...私は、負けたのか…」

 

少しして目を開けたサーゼクスがそう口にする

 

 

「あぁ…オレの超かめはめ波がおめえの攻撃を呑み込んでな…」

 

 

「そうか…負けたのか…悔しいがグレイフィアは君に任せるしかないようだね…

どうか、彼女を守ってやってほしい…」

 

 

「それは別に構わねえんだけどよ…グレイフィアにはおめえとの子供がいんだろ?

だったら子供のことは大切なはずだ、オレも以前は息子がいたからよくわかる

夫をどう思ってるかは別としてな…」

 

だけど…と、俺は続ける

 

 

「それを俺が理由で引き離すのはあっちゃいけねえ…だからオレは

グレイフィアだけじゃなく、おめえ達の家族全員のことも守ってやる…

そうすりゃおめえはグレイフィアの夫のままでいられるし、その息子とも家族なままでいられんだ

良い話だと思わねえか?」

 

それを聞いたサーゼクスはなんと例えたらいいか分かんねえ顔をして言った。

 

 

「あぁ…それはとてもいい考えだ…」

 

 

「だろ?そうと決まればそろそろ戻るとすっか…肩、貸すぞ」

 

 

「あぁ、済まないね…『神龍』」

 

 

そうか、こいつも俺の正体を知ってんだな...

 

俺達は崩壊を始めている空間から元の世界へと瞬間移動していった。

 

 

 

 




オッス!オラ悟空!

今日の部活はオラの家でやるらしい

って!母ちゃん名に俺の昔のアルバム見せてんだよ

しかも木場の様子がいちまいの写真見てからおかしいし...

へっ!?聖剣使いがこの街に来る!?

次回!ドラゴンボールD!

明かされる木場の過去!仲間を救え!兵藤一誠!

ぜってえ見てくれよな!

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