DRAGONBALL D(沈黙)   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ…

アーシアの希望で街で遊んでいた一誠達

だが堕天使の策略によりアーシアが連れ去られてしまう

どうする一誠?


怒れ悟空!聖女の涙と全開の界王拳

sideイッセー

 

 

「部長!行かせてくれ!オラ、アーシアを助けてえんだ!」

 

オラは部室で部長に頼んでいた。

 

 

「駄目よ、行かせないわ…」

 

でも部長は許可をくれなかった。

 

 

「なんでだ!あのままアーシアを放っておいたらアイツは確実にアーシアを殺しちまう!どうしても許可をくれないってんならオラを眷属から外してくれ!それならはぐれ悪魔が堕天使に勝手に挑んだってだけで問題ねえはすだ!」

 

 

「…イッセー!」

 

ヒュッ!パシッ!

 

オラは振り上げられた部長の手で受け止めた。

 

 

「そうか…部長、おめえはあくまで悪魔としての体裁を守りてえんだな、おめえがそうしたいならそうすりゃあ良い…

だが、オラはおめえの指示には従わねえ、ドライグちょっといいか?」

 

『なんだ?相棒』

 

籠手が出現し宝玉から声がするのをみて部員全員が驚愕する

 

 

「ドライグですって!?それじゃあイッセーの神器は…」

 

『そうだ、察しがいいなグレモリーの娘、相棒に宿っているのは神滅具、赤龍帝の籠手だ…』

 

ドライグ、今は説明はいい…やってほしいことがあんだけど出来っか?

 

『やってほしい事?なんだ?』

 

 

「オラん中にある悪魔の駒を取り出してほしいんだ

出来れば今すぐに…」

 

オラの提案に再度部員達が驚きの顔を示した。

 

 

「待ちなさいイッセー、私はそんなことを許可しないわ」

 

 

「安心しろおめえが許可しなくてもオラに使った駒は

おめえに返してやる…もう時間がねえんだ、奴が言ってた

儀式とやらの事も気になる…」

 

『相棒の言いたいことは分かった…少しだけ待っていろ』

 

そうして籠手は左手から消失する

 

頼むぞ、こうしてる間にもアイツらは何しているかわからねえ…

 

 

「イッセー、貴方、今、儀式と言った?」

 

部長が神妙な顔をして聞いてくる

 

 

「あぁ、言ったがそれがどうした?」

 

 

「そう…分かったわ、私はこれから用事があるから出掛けるわ貴方は馬鹿な事は考えないで待っていなさい」

 

妙だな…儀式のことを言ってから部長の態度が変わった…

 

 

「何言ってやがる、オラの話はまだ終わってねえぞ」

 

 

「それはまた後でじっくり聞くわ、それよりイッセー

あなたは兵士の駒の特性を知っている?」

 

急に何を言い出すんだ…?部長は何を考えている?

 

 

「兵士の駒の特性はね、プロモーションという能力があるの。それは私が敵の陣地と認めた場所の重要な場所に入った時に王以外の駒に変化できるといったものよ」

 

 

「それがなんだってんだ!」

 

分からない、部長の考えていることが…

 

なぜそんなことを今言う?

 

 

「それとね、イッセー神器は宿主の想いの力で動き出すの

これをよく覚えておきなさい…」

 

そう言って部長は副部長を連れて部屋を出ていった。

 

 

「部長が何を言いたいんか分からねえ、だけど今やることはひとつだ…」

 

オラはアーシアの気を探り場所を探しはじめる

 

 

「行くのかい?兵藤くん」

 

 

「あぁ、行ってアーシアを助ける」

 

例え奴と刺し違えてでもアーシアだけは助ける

 

 

「死ぬかもしれないよ?」

 

 

「んなこと覚悟の上だ…おめえも邪魔すんのか?木場」

 

 

「いや、僕もいくよ、僕も堕天使には少なからず恨みがあるからね」

 

 

「…そうか、けどいいんか?おめえまで行ったらおめえも部長に大目玉食らうんじゃねえか」

 

オラはてっきり止められるものとばかり思ってたしな

 

 

「大丈夫だよ、きっと部長は分かってるはずさ」

 

 

「………私も行きます」

 

小猫まで…どうしてオラについてこようとするんだ?

 

 

「小猫…どうしておめえまで…」

 

 

「……二人だけでは心配ですから」

 

……木場、小猫、おめえ達は良い奴だな…

 

おめえ達を見てっと若え時のクリリンやガキん頃の悟飯を

 

思いだしちまうな…

 

 

「……ありがとうな」

 

オラは二人に礼を言って頭を下げるのだった。

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

 

あれからオラ達は教会まで来ていた。

 

 

「ここだ…」

 

中から気を複数感じっけど強く感じるのは一個だけだな

 

オラ達は扉を開け中に入っていく

 

中で待ち構えていたのは以前に倒した白髪の男

 

フリードだった。

 

 

「来ましたね~クソ悪魔ども特にそこの悪魔くんは

二度目でござんすね」

 

 

「あんなもんで終わるとは思ってなかったけんど

そのタフさはちっとばかし驚えたぞ」

 

ナッパとかいうサイヤ人はあれを食らって動けなくなっちまったってのにな

 

 

「俺ちゃんってば強くてタフなのが売りですからね~

でもあのときの仕返しは百倍にして返させてもらいますよっと!」

 

高速でオラに距離を積め切りかかってくるフリード、だが

 

 

「今はおめえに構ってる暇はねえんだ、界王拳二倍!だりゃあぁ!!」

 

フリードの勢いを利用して思いきり殴り飛ばした

 

 

「ぶげらっ!っててぇ~…またクソ悪魔に殴られちまったよ…」

 

 

「…そが」

 

今…なんて言ったんだ?

 

 

「…?」

 

 

「ふっざけんなよ!クソが!悪魔ごときがこの俺の顔に傷をつけやがって!」

 

 

「んなこと知らねえよ、殺しはしねえ…さっさと行っちまえ」

 

 

「屈辱ですけどそうさせてもらいますか…次会ったときは必ず殺してやるからなクソ悪魔」

 

そう言うとフリードは閃光を爆発させて

 

その場から逃げていった。

 

 

「アーシアは…この下か」

 

アーシアの気をたどりオラは地下へと降りていく

 

地下のある部屋の前についたとき

 

アーシアの気配のほかにも複数の気配を感じ取った

 

  

「二人とも、気いつけろよ、

この中にかなりの数の敵がいる…」

 

 

「あぁ、分かっているよ」

 

 

「……イッセー先輩こそ気を付けてください」

 

心強えなまったく…

 

オラは二人に感心しながらも扉を開け放った。

 

 

「アーシア!助けに来たぞ!」

 

 

「い、イッセーさん…?」

 

 

「あら、遅かったわね、もう儀式は終わるところよ」

 

 

「い、いやあぁぁぁぁ!!」

 

すると磔にされたアーシアの中から光輝くなにかが出てきた

 

許せねえ!アーシアを…

 

あんな優しい子をこんな風にしやがって!

 

 

「あぁ!これよ!これで私もアザゼル様とシェムハザ様のお役に立てるの!」

 

堕天使がそれを手にする

 

アーシアはぐったりと頭を垂れた

 

 

「アーシア!許さんぞ!貴様ら!!

体もってくれよ!界王拳5倍!」

 

オラは周りにいた悪魔払い達を殴り飛ばし

 

アーシアの所まで飛び磔から解放した

 

 

「アーシア、もう大丈夫だすぐに終わらせてやっからな」

 

 

「イッセー…さん…」

 

 

「兵藤くん!ここは危険だ!アーシアさんを連れて外へ!」

 

 

「木場、小猫、おめえ達はアーシアを連れて協会の外に逃げてくれ…ここはオラがなんとかする」

 

その言葉を聞いた二人は顔を驚きに染めた。

 

 

「な、何を言い出すんだ!そんなこと出来るわけないじゃないか!」

 

 

「………私もです」

 

 

「オラなら大丈夫だそれよりもアーシアが心配だ…おめえ達がついててやってくれここにいたら巻き込まれちまうからな」

 

 

『………』

 

オラにその気がないのが分かったのか二人は黙り混んでしまった

 

 

「分かった、でも、絶対に死んだらダメだよ?イッセーくん」

 

 

「………死んだら許しません」

 

 

「あぁ、約束するアーシアのこと頼んだぞ」

 

二人はアーシアを抱き抱えると教会から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 




オッス!オラ悟空!

堕天使!おめえは許さねえぞ!

アーシアを痛め付けた分おめえ達も楽には死なさねえ!


次回!ドラゴンボールD!

イッセー暴走!?闇夜に響く大猿の咆哮!

ぜってえ見てくれよな!

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