俺、悪魔になりました!……でも契約先とか色々違うような? 作:ボストーク
今回は第50話という節目でもあり、そして第二章の章エンドということもあり、かなり難産でした。
もしも楽しみにしていてくださった皆様がおられましたら、お待たせしてしまってすみません。
とりあえず、展開的にR-15表現はかなりありますので、閲覧にご注意ください。
不意に反転あるいは暗転していたような意識が現実に引き戻される。
「ドライグ……今のは?」
俺の記憶なのに俺の体験したことじゃなかった……上手くいえないけど、そんな気分だ。
『さあな。”
左手の籠手の中から、ドライグが愉快げな気配と共に、
『そりゃ間違いなくお前の記憶だって事さ』
『さあ、どうする相棒? 選択のお時間だぞ』
かつてここまで追い込まれたことってないよなぁ……多分。
「黒歌、セラフォルーお嬢……」
”うるっ”
あっ、涙目で見られてしまった。
「じゃなくて、”
「なんにゃ?」
「なぁに?」
「とりあえずアーシアに乱入されて収拾つかない状態になるとか、ドアの向こう側に両親がいて聞き耳立てられるという事態は避けたいんだけど……」
ヘタレ言うな。
自覚はある。
「それは問題ないにゃん♪ 仙術と妖術のミックスした特性睡眠術式で、そう簡単に目覚めにゃいようにしてあるにゃん」
……逆に本当に目覚めるか心配になってきたんだが。
「ただ、アーシアには利いたにゃんけど、”
ああ、一応言っておくけど”
間違ってもどこぞの三国志系TSゲームに出てくる
確かに父さんは得体の知れない雰囲気あるし、母さんは小柄で歳をとる雰囲気ないけど……というか外見年齢は既に追い越してる気がするし。
「それと防音結界も遮蔽結界も完璧なはずだよー☆ ただ、おば様とおじ様に通じる気がしないのは、なんでだろ? はて?」
猫又だけでなく魔王に首傾げられる両親って……
「まあ、でもそれはともかくイッセーちゃん……」
「ご主人さま、準備万端にゃん♪」
これはもう、覚悟を決めるしかないか?
だけど、
「俺、訳の分らん記憶とどこぞの外道な龍のせいで、かなり”
『外道とは心外だぞ? 相棒』
うっせいやい!
「その……結構、激しくなるかもしれないぜ? 加減も抑制できる自身ないし」
なぜかニンマリと二人は笑う。
ああ、これが”女の顔”ってやつか?
「望むところにゃん!」
「うん☆ むしろイッセーちゃんの欲望の赴くままに滅茶苦茶にして欲しいかなぁ……」
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”ごりっ”
「ひぎゅっ!?」
”ぼこぉっ!”
「はぎゃあぁぁぁーーーーっ!!」
”ぷしゃぁぁぁ”
「ごひゅりんひゃまに、クロカの赤ちゃんができるところこわされひゃった……”いりぐち”、ぐちゃってひゃれて、おなかがぼこぉってにゃっらよぉ……」
「それがお前の望んだことだろ?」
そういいながら一誠は獰猛な笑みを浮かべながら、対面で座るような姿……膝の上に向かい合って座らせるような姿勢で《扉》を
「ひゃ、ひゃい。クロカはとってもうれしいれしゅ」
アンモニア臭のする液体を撒き散らしながら、それでもこの小さな黒猫少女は笑っていた。
ただしそれは幼女のそれではない。
強烈を通り越して凶悪なまでの痛みと表裏一体の快楽の果てに得られた至福であり、同時に狂気と化した思慕ゆえに受け入れられる感覚だった。
見よ、
「ごひゅりんひゃま、もっろクロカをごしゅごしゅしれぇ~~~っ!!」
掻き毟るように悦楽を刻まれ、濁りきったその瞳を。
彼女のチャームポイントだった金色の光を湛えた瞳は濁り淀み、ただ牝としての本能に振り回され、快楽に蝕まれる哀れな姿を晒していた。
そしてその破瓜と無理やり行われた拡張と貫通式により、血に塗れ無残な……或いは滑稽な姿を晒す幼器こそ、いまの黒歌を象徴しているといえた。
***
”ぱぁん!”
”じょろじょろじょろ……”
「あはぁ☆ いっちゃっらぁ☆ 縛られてお尻を叩かれて、お漏らししながらいちゃっらよぉ……」
気を失い両脚を大きく開きながら、前からも後ろからも上からも純血を喪失した血と白い
いや、この言い方は既に適切でないかもしれない。
すでに魔王の尊厳は見る影も無く失われ、その姿はむしろ「魔王に敗北し、虜囚となり陵辱の限りを尽くされる
俗っぽい言い方をするなら、”快楽漬け悪堕ち魔法少女”と言った感じだろうか?
魔法少女物エロゲーなら主人公の”
「だらしない魔王サマだな? ちょっと躾けてやったらこの様か? レヴィアタンの名を外せばただ快楽に喘ぐしか能のない、だらしない牝じゃないか」
「そうりゃのぅ☆ セラはだらしないめすにゃのう☆ だからもっと躾てぇ☆」
「もうおねだりか? 呆れたな。セラ、いっそ魔王も悪魔もやめて俺の
「なるぅ! セラ、イッセーちゃんのおもちゃになるのぉ~!!」
「ならオモチャらしくあつかってやるよ」
「うぷっ!?」
半開きの口に分身を咥えさせ、
「用意がいいな? こんなところの”
セラフォルーのチャームポイントであるツインテールをむんずと掴むと、
”ごぼっ!”
「!?!?」
喉の奥まで一気にねじ込む!
つぅと光を失ったセラフォルーの開かれた瞳から涙が流れ、
”ぷしゃっ”
「なんだ? まだ漏らすものが残っていたとは驚きだぜ」
***
ドライグが解放した”自覚なき記憶”と何気にブーストしていた精力のせいで実にノリノリな兵藤一誠であるが、いくつか失念してることがありそうだ。
例えば、彼がプレイの一環として呟いた台詞も、取りようによっては”
少なくとも、初めての相手にここまで激しく”仕込めば”どうなるかくらい察して然るべきの様な気もするが……自覚した経験が無く、身に覚えの無い無自覚の方はそっち方面のエキスパート(?)からある種のエリート教育をされていたのだから、そのアンバランスさゆえに加減が分らなかったというのも、無理もないといえば無理もないかもしれない。
それに、こう後ろ手に縛られベッドにうつ伏せに並べられてるセラフォルーと黒歌を見ていると、いつぞやの椿姫が送りつけた”
毎晩練習と称し、縄やその他の器具と共に部屋を訪れるアーシア込みで。
もっとも今夜の出来事がじわじわと一誠の日常を侵蝕し、彼の未来に明確かつ多大な影響を与えるのは、今この瞬間という訳ではない。
もっとも彼女達、特にセラフォルーの性格を考えれば、さほど先の話とも思えないが……
***
「なんてこったい……」
翌朝、目覚めた一誠は唖然とする。
無論、自分の部屋の惨状にもだが、失神し失禁しまさに”壊れた姿”を惜しげもなく晒してる”二匹の牝”にだ。
だが、彼は気付いていない。
自分の口元に確かに笑みが浮かんでいることを……
後年、とある悪魔族の歴史家はこう語ることになる。
『後に若くして”
皆様、ご愛読ありがとうございました。
セラフォルーと黒歌を、ある意味において”
それにしても今回は難産でした(^^
一体、何回書き直したことやら……まあ、そのお陰でもう1本のHSDD二次が生まれたりしたわけなんですが。
実際、最初はもっと過激だったんですよ?
ただ、まあお察しくださいの理由で、大半を曲解あるいは間接表現に直し、どういう状況下は申し訳ないですが読者の皆様の想像力に委ねる次第です。
さて、ここで第二章は終りになります。
一誠は単に一人と一匹を手に入れた……というわけではありません。
彼は間違いなく、より深く深く”悪魔と冥界”やそれを取り巻く”非日常の世界”に関わっていくことになるでしょう。
それがどういう意味かもわからないまま……
それではまた、よろしければまた次章にてお会いしましょう!