雪の軌跡・リメイク   作:玻璃

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 タイトル通り。

 では、どうぞ。


閑話・《パテル=マテル》と子供達

 七耀暦1200年初頭。《身喰らう蛇》の管轄下におかれている《十三工房》のうちの一つに複数の子供達が集められた。その中には、執行者候補R3ことレンと執行者No.ⅩⅥ《銀の吹雪》ことシエルが含まれている。そして、彼女らの目の前には紅色の巨大な機械人形――ゴルディアス級人形兵器《パテル=マテル》が置かれていた。本日は子供達の神経系と《パテル=マテル》を接続し、緻密かつ柔軟、反射的かつ本能的な戦術的運用をも可能にすることを目的とした神経系接続実験の日なのだ。

 ここまで来るのに、実に多大なる年月が掛けられた。さまざまな異常を乗り越え、まだまだ課題を抱えつつも兵器として一応の完成を見るために彼らは一丸となって働いてきたのである。そこに人道的でないだの実験に使われる材料がもったいないだのという考え方は全くない。彼らはただ兵器を完成させるためだけに心身を注いでいた。

 その最たる人物であり、この計画の責任者たるF.ノバルティス博士はにやにやとした笑いを顔に張り付けながら子供達に語りかける。

「これはチャンスなんだよ。この機械人形とリンクして使役できれば――執行者も夢じゃない」

 その言葉に、子供達はこの実験に参加出来たことを喜んだ。彼らは孤児だったり、陰謀によって《身喰らう蛇》に落とされたポテンシャルの高い少年少女である。出世すればそれなりに楽な暮らしができることも知っているし、成果が出せなければ使い捨ての駒として処分されるだけであると重々分かっている。だからこそ、このチャンスを彼らは喜んだのだ。その先に何が待つのかも知らずに。

 ここにいる時点で、成功する可能性がないとは言わない。候補者たちに適性があるからこそここに呼ばれたのである。流石にノバルティスも狂人ではあるが無駄に子供達という資源を消費したいと思っているわけではないのだ。と言っても人道的な観点でそう思っているのではなく、適性のない子供達を使うという時間のロスをなくしたいとは思っているだけである。故に、適性のある執行者候補と希望してきた執行者――この実験に参加するときのみ執行者資格を停止している――のみを実験体としたのである。

 そして、生み出されるのは惨劇。あるものは意識不明となり、あるものは心停止して空の女神の元へと召され、あるものは心神喪失し、あるものは精神崩壊して殺処分された。ここまで失敗するとは思ってもみなかったのだろうが、はたから見ればただの虐殺である。確かに《パテル=マテル》と神経接続するには四つのフェーズをクリアする必要があるとはいえ、これはひどい。

 阿鼻叫喚。それがこの計画を裏で呼称するにふさわしい言葉だろう。今まで実験を行ってきた中で無事に生き残った者はいないのだ。運が悪ければ接続第一相で異常が起きる。普通にしていても第二、第三相で異常が起きることが多く、たまに運のいい者は第四相までは異常が出ないが結局はそこどまり。いつしか子供達の間で地獄への片道切符の計画だと言われ始めていた。

このまま成果が出ないものかと思われ、計画が一時凍結になるその直前のことだ。形式上の接続成功者が出現した。研究者たちは度重なる失敗に内心では諦めを抱きながらも成功すると信じてやまないノバルティスについて行っていた。ノバルティス自身も成功しないかもしれないと思い始めていた頃のことだった。一人の――否、正確に言うならば二名の接続成功者が出たのは。

それは――コードR3、と呼ばれた少女だった。

 

「やっ……いやあああああああああああああっ!?」

 

 少女の叫びが、その実験の失敗を告げたものと思われたのだが――ここで、予期せぬアクシデントが起きたのだ。

「レンッッ!?」

 銀色の髪の少女――シエルがそこに突入してきたのである。研究員たちの制止を振り切ったシエルは、レンの手に触れたのである。その瞬間――異常を示しかけていた全てのデータが正常に書き換わった。その際、微かに銀色の靄が見えた気がした人物もいたそうだが恐らくは気のせいなのだろう。一瞬しか視認できなかったのだから、そう思うのも無理はない。

 静寂を破ったのは、ノバルティスだった。

「……何が起きたのかね?」

「わ、分かりません……」

 動揺する研究者たち。そこで何が起きているのか、彼らにはすぐには理解出来なかった。文字に起こすだけならば簡単だ。飛び起きるようにして顔を涙に濡らしたレンが、シエルにしがみ付いて泣きじゃくっているのである。ただそれだけのことだ。ただそれだけのことが、彼らには全く以て理解出来なかったのである――既に、この計画は破綻していると思っていたので。研究者たちはレンがただ泣きじゃくっているだけでそれ以外の異常がみられないことが理解出来なかった。

 有り得ないことなのだ。この時点で異常が出ていても心身ともに無事でいられるのは。心停止。心神喪失。精神崩壊。意識不明。これまでのことから鑑みて、それらの状態に陥っていない目の前の少女の状態が信じられないのである。ただ泣きじゃくっているだけで、話している言葉も意味不明な言葉の羅列にすらなってはいないのだから。つまり、レンはただ泣きじゃくっているだけなのだ。

 そして、彼らは奇跡を見る。

「な……」

「バカなッ!?」

 突如動き始めた《パテル=マテル》が、レンとシエルをその手に乗せたのだ。しかも、天井を導力エネルギー砲で破壊したではないか。唖然として硬直した研究員たちを嘲笑うように瓦礫が降り注ぎ、パニック状態が発生する。そして、その混乱に乗じた《パテル=マテル》は二人の少女を掌に乗せたままふらふらとその場から飛び去った。

 彼らにとって幸運だったのは、当時は深夜であったことだ。さもなくばふらふら飛行する《パテル=マテル》などすぐに撃墜され、その存在が露見してしまっていたのだろうから。もっとも、一般市民たちにとっては幸運ではなかったのだが。ただ、それでも《パテル=マテル》という機械人形の存在は一人の少女をも暗闇から救い出す光明となる。

 飛翔する《パテル=マテル》は、幸いにして誰にも発見されることなくクロスベルの山中に降り立った。そこは言わずと知れた《ローゼンベルグ工房》。《パテル=マテル》のひな型を作ったヨルグ・ローゼンベルグの住処であった。胸騒ぎがしていたヨルグは降り立った《パテル=マテル》を見てすぐさま事態を把握し、即座に工房の中に少女達を含めて保護を行う。

 そして、《パテル=マテル》のログと少女達の様子を見たヨルグは声を震わせた。それが誰の仕業かよく分かったからだ。

「ノバルティス……ッ!」

 それはヨルグにとって最も許せないことの一つで。ヨルグの思い描く人形と人形遣いの在り方とはかけ離れているものだった。人形遣いの使う人形はあくまでも人形でなくてはならない。それが彼の持論だ。どれほど表情豊かであろうが、人形本体に感情が宿ってはならないのだ。何故なら、人形側にも人形遣い側にも余計な軋轢が生まれてしまうのだから。

 確かにヨルグは人形単体ならば感情を持っていても良いと思っている。だが、人形遣いとのセットでそれはあってはならないと思っている。矛盾しているようだが、人形自身が苦悩すると分かっている以上、使われる人形には感情があってはならないと思っているのだ。人間に操られている人形はいずれその頸木から解き放たれたいと願うだろうから。

 故に、目の前の光景はある意味奇跡的であった。《パテル=マテル》のログが吐き出しているのは、ずっと少女達を守護しなければならないという命令だけなのだから。どれだけ非合理的であったとしても、少女達と離れたいとは判断していない。奇妙なことではあるが、《パテル=マテル》には既に感情の兆しのようなものが芽生え始めていたのである。

 苦虫を二、三十匹まとめてかみつぶしたかのような顔をしたヨルグはすぐに行動を始めた。一息に手紙を書き終えると、手近にあった天使型メッセンジャー人形に持たせて《紅の方舟》グロリアスへと飛ばしたのである。

 確かにヨルグ・ローゼンベルグは闇の世界に属する人間である。それも、一般人の思うほど浅い闇ではない。一般人が知るだけで消されかねない《十三工房》に関わっている。だが、幼い子供達を嬉々として人体実験に供そうとするほど腐った人間ではない。ヨルグが闇に関わりを持っているのは、人形を作る際に手に入りにくい材料を手に入れるためである。断じて誰かを苦しめようだとか殺したいだとか思っている人種の人間ではないのだ。

 そう。ヨルグは闇に属するにしては優しすぎる人物なのである。向いてないんじゃない、とNo.0から言われるほどに。少なくとも、保護した子供達に紅茶とお菓子を供する程度には常識を持っている人物であった――もっとも、用意したのはヨルグではなく人形たちなのだが。

 ただし、目の前の少女達も一般人ではないことをヨルグは忘れていた。少女達は饗された食物に手を付けようとはしなかったのだ。

「どうした? 喰わんのか」

 ヨルグはそう問うて、その途中で気付いた。この少女達は先ほどまで実験体として扱われていたはずである。当然出される食物に手を付けた瞬間に死ぬなどという事態は想定していてしかるべきだろう。一応彼女らは逃亡してきたように見えるからだ。もっとも、ヨルグは彼女らがここにいるのは彼女らの意志ではなく《パテル=マテル》の意志であることを知っているのだが。

 だが、少女のうちの一人――銀髪の少女は紅茶の香りを嗅いで軽く頷いた。

「有り難くいただきます、マイスター・ローゼンベルグ」

 どうやら少女はヨルグのことを知っていたようだ。紅茶を一口呑んだ彼女は、数秒ほど味わってから――恐らく毒見のつもりだろう――不安げに座っていたすみれ色の髪の少女に紅茶を勧めた。呼び合っている名前からするに、銀髪の方がシエルですみれ色の髪の方がレンのようだ。年は恐らくシエルの方が上だろう。どことなくツクリモノめいた容貌だが、ヨルグのカンが外れることはない。

 善意で出した食物を警戒されるのは悲しいのだが、彼女らはそうしないと生きて来られなかったのだろう。ヨルグはそう結論付けた。そうでなければ、まだまだあどけない年頃の少女達だ。何の警戒もせずに美味しくいただいてくれるはずである。年端もいかぬ子供達から無垢さを失わせる《身喰らう蛇》を、ヨルグはまた一つ嫌いになった。

 ゆっくりとお菓子を食べ終えたシエルはヨルグに向けて一礼し、告げる。

「此度は工房に保護していただいたばかりか施しまでいただいてありがとうございました、マイスター・ローゼンベルグ。わたしは執行者No.ⅩⅥ《銀の吹雪》シエル、こちらの子はレンと言います」

「そこまで硬くなる必要はない。連絡はこちらからしておくからゆっくりしていくと良い」

 ヨルグは仏頂面のままそう応えた。見た目にそぐわぬ丁寧な口調は、恐らくは《身喰らう蛇》内で仕込まれた礼儀――もとい演技の一環――なのだろう。しかし、子供には子供らしくしていて欲しいヨルグにとっては不快だった。こんな子供にまで何を仕込んでいるのだと。《身喰らう蛇》の年齢を介さず否応なしに巻き込んでいくスタイルを、ヨルグは好んでいない。

 だからこそヨルグは子供らしくゆっくりしていってほしいと申し出たのだが、シエルはそれに首肯することはなかった。

「済みません。でも、まだわたしは結社の中で力をつけられてるわけじゃなくて……自分のことで精一杯なんです」

「あら、そんなことシエルが気にする必要はないわ。だってレン、今から頑張って執行者になるもの。そうしたらまた一緒にいられるでしょう?」

 そんな少女達の言葉を聞いたヨルグは口の端を歪めた。レンは無邪気に言っているが、それはそう簡単なものではないのだ。それに、レンが執行者になれば人間を殺めることになる。執行者候補の時点で人間を殺すことだけは確定しているのだ。そうして躊躇いを失くさせ、後戻りできないようにしなければとても執行者としては使えない。

 かといって、ヨルグが少女達を救えるかと言われるとその答えは否だった。何故なら、シエルの方は既に執行者である。彼女に後戻りする道はない。ならば、レンの方はどうか。そう考えてヨルグは内心で首を振った。レンの方も後戻りする道はないのだろう。もしあるのなら――シエルの方がレンを突き放して一般人の世界へと戻そうとしただろうから。

 ヨルグは考える時間が欲しくて少女達に声を掛けた。

「今からグロリアスに向かうのは止めた方が良いだろう。夜が明けているからな」

「えっ……」

「ここにいることは伝えてあるから、日が落ちてから出ると良い」

 送ろう、という言葉だけは出さなかったが、ヨルグの意図はシエルに伝わったようである。このままこの場所にいる方がイロイロと安全なことを理解していたシエルはヨルグの言葉に甘えることにしたのであった。

 何となく少女達が心配だったヨルグであったが、彼にも生活というモノがある。一応、人形の売り上げだけで生きていられるのだが、食料は流石に買いに行かなければならない。立地上の関係もあって、まさかピザを配達して貰うわけにもいかず週に一度程度は買い物に出かけることにしているのだ。クロスベルの劇団《アルカンシェル》の舞台装置の調子を見るついでに。それが運悪くこの日だったのだ。

 ヨルグはシエル達に用があるから出ると言ってクロスベル市街へと出た。工具の類は全て《アルカンシェル》においてあるので財布以外は何も持っていない。そうでもしなければ帰りの荷物が大変なことになるのは分かっているので、年一回の道具交換の時以外はそういった感じで出ることになるのである。

 そして、彼は《アルカンシェル》での整備の後に運命的な出会いをすることになる。

「あの、マイスター・ローゼンベルグ……で間違いないでしょうか?」

「そうだが」

 突然声を掛けられたヨルグは、声の方向を振り向いて――そして、柄にもなく息を呑んだ。そこにいた人物は、先ほどまで一緒にいた少女の髪と同じすみれ色の髪を持っていたのだ。しかも、どことなく似ているようにも感じる。顔のつくりや細々とした所作が。ヨルグは人形師としての優れた観察眼で彼がレンと関係のある人物だと理解していた。

 あの少女には家族がいる。それを何となく理解したヨルグは話だけでも聞こうと思った。運命だと思ったのだ。レンと出会ったこの日に、レンの家族と出会うということは。確率にすればどれほど低い可能性であろうと、有り得ないことではない。だが、滅多にあり得ることではないことをヨルグは長く生きてきたその経験から悟っていた。

 そこに立っていた男性は申し訳なさそうにヨルグに告げる。

「少々お時間をいただけませんか?」

「……手短にしろ」

「ありがとうございます……!」

 そして男性――ハロルド・ヘイワースと名乗った――は、必死にヨルグに対して人形を取り扱わせてくれないかと頼み込んだ。その様は見ているだけでも痛々しく、ミラに困っている様子が見て取れる。綺麗なのはスーツだけで、中身はもう既に擦り切れていた。それが分かっていてなお、ヨルグはその話に耳を傾ける。この契約が上手く行けば娘に会いに行けるんです、という悲痛な叫びも、ヨルグは醒めた目で見るしかない。

 ヨルグがおぼろげに理解した内容では、ハロルドの言いたいことはこうだった。事業に一度失敗しているがこれから成功させるべく頑張るので信頼してほしい。もし成功すればこれまで以上に儲かるだろう。そして、その内容と共にハロルドはヨルグの情に訴えかけていた。借金さえ返せるようになれば娘に会いに行ける、という言葉がそれだ。

 ヨルグはハロルドに問うた。

「何故――娘を置いて働こうと思った?」

「そ、それは……連れて行けば、危険だと思ったからです」

「……そうか」

 ハロルドは知らない。この時点で彼の娘はもう既に闇へと堕ちていることを。ハロルドが迎えに行ってももうそこにはいない。闇に堕ち、光に生きられなくなってさらに闇を望んでいる。そのことを、知らないのだ。何故そうなったのかさえ。ヨルグはレンの事情を詳しく知っているわけではないが故に勘違いした。要するに彼らは信用のならない家にレンを棄てたのだと。レンにはもう、帰る家はないのだと。

 故に、ヨルグは決めた。これ以上闇に関わるまいと決めていた誓いを破ることを。闇に浸かり、あの少女に少しでも居場所を作るために。

「一体だけくれてやる。これ以降、儂に関わろうとするな」

「え……」

 ヨルグはハロルドにそう告げて踵を返した。ハロルドは慌てて追い縋ろうとするが、何故かヨルグに追いつけない。擦り切れた成人男性よりも、日々が充実している老人の方が元気なのは当然のことだが、それにしてもヨルグの歩みは早かった。彼の心の中は怒りで満ちていた。どうしてこうも世の中は理不尽なのだと。何故子供達ばかりが虐げられねばならないのだと。

 ハロルドを振り切ったヨルグは、工房に戻るや否やグロリアスから戻ってきていた天使型メッセンジャー人形に《身喰らう蛇》の盟主に宛てた手紙を持たせた。そこに記したのは、《パテル=マテル》完成のための一切の作業の完全移譲を懇願する内容だった。これ以上レンをノバルティスや《身喰らう蛇》の連中の好きにはさせられない。レンに執行者の地位を与えるために、ヨルグはその身の才能を使うことを決めたのだ。

 天使型メッセンジャー人形は、夜になる前に戻ってきた。そこに記されているのは『諾』の単語と『ただし執行者シエルは帰還させること』という文言のみ。そうして、ヨルグは《パテル=マテル》の完成のためにレンを預かることになった。

 《パテル=マテル》の改良は日に日に進む。途中でノバルティスが横やりを入れてこようとすることもあったが、ヨルグはその全てを機械人形たちに撃退させた。これ以上レンを苦しめないために。

 彼は分かっていたのだ。これがエゴだと。だが、やらずにはいられなかった。彼の手が届くのならば、救える子供達全てを救いたかった。それは贖罪でもあったのかもしれない。ただ、彼はあの時の悲劇を起こさないために彼に出来る戦いをしているのだ。かの騎士人形の作成者に相応しく、誰かを守るための人形を作って。

 そうして――《パテル=マテル》は完成した。それと同時に、レンの執行者就任が決まった。彼女につけられたコードネームは《殺戮天使》。その悍ましい名前を、ヨルグは一度も口にすることはなかったという。その少女を呼ぶ時には、ただレンとだけ呼ぶ。そう決めた騎士人形の作成者は、《パテル=マテル》を見つめながらかつての愛弟子とどこかの国の姫の話を思い返していたのだった。




 独自設定として『人形の騎士』要素を含んでいます。

 では、また。

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