雪の軌跡・リメイク   作:玻璃

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 旧158話~159話のリメイクです。


不良の喧嘩

 ジオフロントの手配魔獣を片付け、順調に本日の支援要請を終わらせたロイド達。ジオフロントから地上に戻ったことで《ENIGMA》に電波が届くようになったからなのか、ロイドの《ENIGMA》に通信が入った。

「はい、特務支援課、ロイド・バニングスですが」

 ロイドは通信先の人物――残念なことにアルシェムにはそれがセルゲイであることが分かった――から旧市街で不良達が不穏な空気を発していることを聞かされているようだ。出来るならばその仲裁もしてほしいとのこと。通信を終えたロイドは一同にそう説明して旧市街へと急行した。通りがかった遊撃士協会からはまたしても視線を感じたが気のせいだろう。

 アルシェムは旧市街に入る前にその事態に気付いてしまった。というのも、クロスベル入りしてからずっと探し続けていた気配がそこに存在したからである。それは、アルシェムの同僚の気配だった。同僚であるとともにアルシェムにとって要注意人物ともなり得る『彼』がそこにいるという時点で事態がややこしくなるだろうことは容易に推測がついた。

 そして、旧市街に突入した一行は一触即発状態に陥っている不良同士のにらみ合いを見ることになる。片方は十字を模した青い服装の不良集団《テスタメンツ》。そして、もう片方は赤い服装の不良集団《サーベルバイパー》であることをここ数週間のクロスベル暮らしでアルシェムは嫌というほど理解させられていた。絡まれることこそなかったものの、妙に喧嘩が多いのだ。自然と噂になるのは避けられなかったというべきなのだろう。

 その一触即発状態の不良達の間に飛び込んだロイドはこう言い放った。

「クロスベル警察だ! ここでの喧嘩は市民の迷惑になる。今すぐにやめるんだ!」

 ロイドの言葉に返ってきたのは、爆笑だった。今更警察が出張ってきたところで不良集団には何ら問題はないのだ。クロスベル警察は腰抜け。その評判を定着させるのに一躍買っているのが彼らなのだから。やめろと言われたところで、少し脅かしてやれば逃げ出すに違いない。少なくとも、その場に集まっていた不良達はそう感じていた。

 実際、その言葉を口に出した人物がいた。

「おいおい、腰抜けの警察が止めに来たって冗談だるぉ? ま、冗談じゃないなら邪魔者ってことでやっちまうが……?」

「冗談ではありませんが、あまり煽らない方がいいと思います。主に貴男方のために」

 その人物に冷ややかに返したのはティオだった。彼女の言葉に嘘はない。アルシェムが暴走を始めれば間違いなく彼らは一撃で昏倒する羽目になるだろう。というかけが人が出る。

 だが、そのティオの気遣いは不良達のいらだちに火をつけた。腰抜けどころか小娘に馬鹿にされたのだ。腰抜けの警察よりも不良達の方が弱い。小娘が宣言したことはそういうことだ。

 そう判断した《サーベルバイパー》の構成員が切れた。

「余計な御世話だァ!」

 そう言って得物――釘バットを振りかぶって襲い掛かってきた。それを一番近い場所にいたロイドが受け止める。不良はまさか受け止めにかかるとは思わず驚愕の表情を浮かべた。防ぐという行為だけでも彼らはただの腰抜けではないと理解させられてしまったからである。

 そこから先は、ほぼ乱戦だった。護身術だけで戦う羽目になって若干危険なエリィをティオに守らせつつランディとロイド、そしてアルシェムが不良達を投げていく。各々の武器で攻撃を加えないのは、万が一の場合に怪我をさせたという名目を作らせないためだ。市民に危害を加えたから特務支援課は解散と言われてもおかしくない状況に立たされているのだから。

 そんな中で、アルシェムは襲い掛かってくる不良を投げながら左右に視線を巡らせた。そろそろこの騒ぎを聞きつけてリーダーがやってくるかも、と思ったからである。案の定奥のバー《トリニティ》からはアルシェムの同僚が、逆方向の倉庫《イグニス》からはとさか頭の青年がそれぞれやってきていた。

 それを伝えるべくアルシェムは声を張り上げ気味に告げる。

「とっとと止めてよそこのリーダーさん達。部下の統制も取れないってーの?」

 その声にいら立ったような表情で《イグニス》方面からやってきていた青年――《サーベルバイパー》の首領ヴァルド・ヴァレスが状況を部下に問うた。無論、怒り心頭というまでもない状況ではあるが怒るヴァルドは恐ろしいことを知っている部下たちは怯える。そして、アルシェムの同僚――《テスタメンツ》の首領にして《守護騎士》第九位《蒼の聖典》ワジ・ヘミスフィアも同じように問うた。こちらは恐怖政治ではないようで普通に状況を説明していたが。

 ヴァルドとワジはそれぞれに言い聞かせるように告げる。

「準備も済んでねえってのに突っ込むたぁ……バカかお前らァ……?」

「全くだよ。これから盛大に潰しあえるっていう大事な時期なのに騒ぎを起こしちゃだめだろう? そう言うのは準備が終わってからやらないと」

 全く以てそういう問題ではないと思うのだが、これまで小競り合い程度の争いしかしていなかったはずの彼らがいきなり潰しあいを始めるのは何故なのかとアルシェムは疑問を持った。むしろ、ワジの方が全く冷静でないことに疑問があるのだ。いつもは冷静沈着で下手に言質を取らせないような話し方しかしないワジが、何故今こう宣言するのか。

 ヴァルドとワジの発言にアルシェムは呆れたように口を出した。

「潰しあいたいのはよく分かったけど、一応警察って奴は治安維持も仕事の中に含まれててね。全員まとめて検挙されたいか、事情を話して邪魔をされたくないかどっちか選んでみたら?」

 アルシェムの発言にワジは爆笑した。まさかこんな状況で再会するとも思ってはいなかったというのもあるのだが、それ以上に彼女が正義を体現する警察官になっていることがどうしようもなく笑えたのだ。彼女の過去を断片ではあっても知っているだけに。どちらかと言われると、アルシェムには警備隊の方が性に合っているように思える。

 対するヴァルドはいら立ちを隠そうともせずにアルシェムに問うた。

「腰抜けの警察に口を出す権利はねえだろうが。それとも何か? ここで腰抜けじゃねえことを証明してみるか……?」

「個人的には構わないんだけど、そろそろこの集会を解散させないと近隣住民の皆さんの迷惑なんだよねー。ましてやそんなむさい男だらけの倉庫とか行きたくないし」

 アルシェムの返答を聞いたヴァルドはその言葉が終わらないうちに釘バットを振り上げてアルシェムに向けて振り下ろした。しかし、アルシェムはそれを軽く避けた。ヴァルドの得物は釘バットという形状というか性質上、振り上げて降ろすという動作があるせいで、アルシェムを捉えるには遅すぎる攻撃になってしまっているのである。

 釘バットを避けられたヴァルドは舌打ちをしながらワジに向けて告げた。

「……必ず決着はつけるぞ、ワジ」

「ああ、望むところさ。お互い全力で潰しあおう」

 ワジは苦笑しながらそう返した。アルシェムの行動にしばらく爆笑していたかったのだが、この状況はそれを赦さないだろうと分かっていたからだ。ワジとヴァルドはお互いに舎弟に声をかけて撤収していった。

 それを見送った特務支援課の一同も解散しようとしたのだが、リーダーであるロイドがそれを止めた。

「……なあ、どうして彼らはお互い全力で潰しあう必要があるんだ?」

「分かんないなら聞きに行けばいーんじゃない?」

 ロイドの言葉にアルシェムはそう返した。最初からそのつもりでその問いを発したのだろうと分かっていたためである。ロイドは苦笑すると、手分けすることを学んだからか《サーベルバイパー》《テスタメンツ》両者にまとまって聞いて回るのではなく二手に分かれて聞きに行くことにした。最初はロイドとランディで女性陣を守るつもりだったようなのだが、残念なことにむさ苦しい中にこれ以上男を連れて行くのは精神衛生上よろしくないと感じたアルシェムによって断られたためにロイド、ランディ、エリィとアルシェム、ティオに分かれたのである。

 そして、ロイド達が《サーベルバイパー》に事情聴取に向かったのを見届けたアルシェムはティオを連れて《テスタメンツ》達のたまり場《トリニティ》へと向かった。《トリニティ》はビリヤードやダーツ等の遊びのある所謂おしゃれなバーである。そこで格好をつけて待っているワジはそれはそれは絵になっていたそうな――ただし、持っているアルコールと思しき液体はアップルジュースだったのだが。

 ワジはアルシェムに視線を向けると意外そうにこう言い放った。

「……へえ、てっきりあっちの少年が来ると思ったんだけど?」

「か弱いオンナノコにあのむさい男どもの巣窟に出向けと?」

「か弱い……だと……」

 ワジは大げさなリアクションをし、次いで自分の行動に笑いを禁じ得なくなって爆笑し始めた。ある意味とても失礼なのだが、こういう人間だとアルシェムは知っていたために溜息をつくだけで終わった。

 深いため息をつき終わったアルシェムはワジに問うた。

「《テスタメンツ》のリーダーに聞くけど――《サーベルバイパー》と全面的に潰しあう理由は?」

「タダじゃあ教えられないね。むしろ、君に教えて何か僕にメリットがあるのかな?」

 ワジはそう応えて意味深に笑ってみせる。本人としては普通に教えても一向に構わないのだが、ここにいるのは本当の意味での『ワジ・ヘミスフィア』の部下だけではない。舎弟たちもいるのだ。体面というモノを取り繕う必要があった。

 それに対してアルシェムは遠い目をしながら出来る限り誤魔化す方向で笑いのネタを提供する。

「ネギ野郎の渾名の愉快な変遷」

「……え?」

 唐突なアルシェムの発言にワジは目が点になった。そういうモノを必要としているのではないのだが、めくるめく笑いの予感がしてワジはその発言を止められなかったのである。

 そして、それは間違いではなかった。アルシェムは遠い目のままでこう告げたのである。

 

「《外法狩り》から《ブラックアロー》、《蒼き流星》を経て、最終的に《千の護手》に落ち着いた。なお《紅耀石》からは悪いことは言わないから《千の腕》の身内と相談して決めろと言われた模様」

 

 それを聞いた瞬間――ワジは噴き出した。確かにワジは《外法狩り》――ケビン・グラハムから渾名を《千の護手》に変えたことは聞いた。だが、その途中経過は全くと言っていいほど知らされなかったのである。ワジからしてみれば、流石にブラックアローはない。むしろどこから出て来たブラックアロー。ブラックランスならばクラフト由来なのだろうなと何となくわからないでもなかったのだが、ブラックアローは、ない。あと《蒼き流星》の蒼はどこから来た。というか自分とだだ被りである。

 それらの思考が巡り巡ったワジは、その後五分ほど爆笑し続けた。呼吸困難になりつつも発作的に笑いがこみあげてくる状態に陥ったワジはしばらく使い物にならなさそうである。それを複雑な顔をしながら見つつアルシェム達は《テスタメンツ》のメンバーから事情聴取を終えた。最初はワジから許可がないと話せないの一点張りだったのだが、本人が笑いながら許可を出したことで事情が聞けるようになったのである。

 なんでも、構成員の一人であるアゼルという青年が五日前に襲撃されたそうである。それも、《サーベルバイパー》からの闇討ち。背後から釘バットで殴られて滅多打ちとのことだ。つまり姿は見ていないのかと問うと、一同はそろって首を縦に振った。しかし姿を見る必要はなかったとも。《サーベルバイパー》が釘バットを使っているのは身に染みて知っていたからだ。

 そこまで聞いたアルシェムは推測を重ねて事実により近くなるように再構成していた。つまりは、こうだ。夜道を歩いているアゼル。背後から釘バットを持った人物(達)が襲い掛かって滅多打ちにする。そして、姿を見せないように逃走する。一見、《サーベルバイパー》からの宣戦布告と見られてもおかしくはない。だが、なぜこの時期にやらかしたのかというのが問題である。

 その疑問を解消するために必要となりそうな二つの情報をアルシェムは知っていた。というのも――前提として、ここクロスベルは犯罪の温床である。ドラッグや人身販売こそないものの、グレーゾーンの犯罪は山のように溢れている。そして、このクロスベルの闇を取り仕切っている連中が存在するのだ。《ルバーチェ》。それが、その連中の名である。彼らはクロスベルの闇のほぼ全てを掌握していると言っていいだろう。それに対抗するように新しく支部の出来た《黒月》も要注意だろう。

 だが、《ルバーチェ》にもまだ掌握できていない場所がここクロスベルには存在する。それが旧市街なのだ。この旧市街は混沌とした(不法)移民やならず者共の格好の隠れ場所であり、そこには《ルバーチェ》ですら掌握不可能なほどの手練れが紛れ込んでいることもある。故に、彼らは下手に手出しすることはなかったのだ。

 そんな彼らにもチャンスはやってくるものである。数年前に流れて来た少年と、旧市街の中でもそれなりに序列の高かった男がそれぞれ不良達をまとめ上げたのだ。といっても、彼らに出来たのは弱者を庇護下に入れることであって、まれに紛れ込む手練れたちを袋叩きにすることしか出来ないような集団ではあったが。それでも親に逆らう程度で《ルバーチェ》に入る度胸もない荒くれ者どもをヴァルドがまとめ、クロスベルの未来を憂える若者たちをワジがまとめ上げているのは事実である。

 どちらの構成員達も、《ルバーチェ》にとっては魅力的だったのだ。特に今このタイミングでは。というのも、《黒月》が介入してきたことによって《ルバーチェ》の戦闘員たちは減少してしまっているのだ。戦闘訓練もさほど必要ない若者どもを引き込めるのならば有り難いことはない。故に、構成員達を引き抜くために邪魔なヴァルドとワジさえ戦闘不能にしてしまえば――運よく相打ちにでもなってくれれば――その間に《ルバーチェ》は彼らを取り込むことができると考えているのだろう。

 そこでアルシェムはその推測を裏打ちすべくワジに問うた。

「ワジ、ここ最近《ルバーチェ》もしくは《黒月》が訪ねてきてない?」

「ああ、ひと月くらい前に《ルバーチェ》から傘下に入らないかってお誘いは来たけど。《黒月》はなかったかな」

 それを聞いてアルシェムはほぼこの推測に間違いはないと確信した。ティオに向かって微かに頷くと、ワジに礼だけを言ってその場を後にしようとする。ワジは何かわかったことがあったら教えてくれとアルシェムに声だけを掛けて彼女を見送った。

 《トリニティ》から出たアルシェム達はロイド達が戻ってくるのを待っていた。というのも、事情を聴きに行っているだけのはずなのにやたらと遅いのである。余計な注目を集めるのもどうかと思ったアルシェム達は一度東通りに入って露店を物色していた。職務中だという突っ込みはしてはいけない。

 露店を物色しつつ、ティオがぽつりとアルシェムに漏らした。

「今回の件に《ルバーチェ》と《黒月》とやらがどう関係あるんですか?」

「後者はともかく前者は密接に関係あるだろーね。でもまだ確定じゃないからロイド達が戻ってきてからにしよーか」

 ティオはその後も何かしら考え込んでいた。この事件にティオなりに向き合ってみようと思っているのだろう。その光景が微笑ましくて何となく見つめてしまっていたのは内緒である。因みにアルシェムにそういうケはない。ないったらないのである。

 そして、一通り時間を潰し終えたアルシェム達は旧市街から出て来たロイド達と合流した。どうやらロイドたちの方も収穫はあったようである。ただし、ロイドから聞けたのは《サーベルバイパー》のメンバーを襲撃したのは《テスタメンツ》のメンバーではない可能性があるというその一点のみだったが。

 アルシェムはロイドに問う。

「それだけ?」

「だけって……他に何か気になる情報でも見つかったのか?」

 ロイドの問いにアルシェムは彼が裏社会が関わっていることを察していないことを理解した。《サーベルバイパー》の構成員達は確かに荒くれ者どもである。そういう小難しい話は聞けなかったのだろうと内心で納得して――不意に背後を振り向いた。

「わわっ!? き、気付くの早過ぎじゃない?」

「ヨシュアレベルならともかく、一般人が不自然に見て来るなーくらいは分かるよ……何か用?」

 呆れながらアルシェムが振り返ると、そこには――先日アルシェムが冷たくあしらった《クロスベルタイムズ》の記者グレイス・リンがいた。彼女はどうやら再び特務支援課を記事にしたいと思っているようである。どういう内容にするかどうかは別問題ではあるようだが、売れる記事を書きたいのは確実だろう。ロイドに向けて不良達の対立にはほかの理由があることをほのめかしていた。

 その狙い――一応は特務支援課の活躍を記事にしたい――を何となく読み取ったアルシェムは、グレイスに向けてこう告げた。

「ね、記者さんや。……とっておきの特ダネの情報を教えるからあんたから見た不良達の対立の事情をロイド達に教えてあげてくれない?」

「内容によるわね」

「そーだね。期待のホープ、遊撃士協会に現る! とかどうかな?」

 グレイスはアルシェムの言葉にきらんと目を輝かせた。クロスベル支部に遊撃士が来るという噂は確かにあったのだが、それが一体誰なのかをまだつかめてはいなかったからである。

 アルシェムとしては記事にして貰って噂にすることで彼女らを下手に動かないように牽制したいのでこれはこれでいい機会である。グレイスが興味を引くだろう内容を、アルシェムは開帳した。

 

 ――エステル・ブライトおよびヨシュア・ブライト。二つ名は今のところ付けられていない。エステルは栗色の髪の快活な少女で、ヨシュアは女装の似合う黒髪の青年である。リベール王国を主として活動圏内にしていた遊撃士たちで、《リベールの異変》の解決にも一役買った弱冠十七歳の兄妹。ただし兄ヨシュアは養子であり、恐らく遠くない将来に一度籍を抜いてエステルと結婚という形でもう一度籍を入れなおすことになるだろう。見た目に似合わぬ堅実な実績が特徴。また、父はかの《百日戦役》においてリベールの勝利に多大なる貢献をした英雄カシウス・ブライトである――

 

 その情報を聞いたグレイスは歓喜して必要のない情報までばらまいたようだ。《龍老飯店》でグレイスからの情報提供を受けなかったアルシェムはロイドから後にそう聞いた。




 次の投稿は三日後です。二月最終日は30日ではないので。

 では、また。

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