クウガとアギトと龍騎と剣(ブレイド)が幻想入り 東方仮面英雄伝 平成仮面ライダー×東方 作:名無しのライダー
紅魔館 レミリアの部屋
「人間…?………何の用かしら?」
紅魔館のレミリアの部屋の扉の前には、体中傷だらけの青年が立っていた。
「具体的には………君を止めに来た………だけど、俺にはどうしたらいいか分からない………俺の好きな物を護ったら、君の大切な人が悲しむから…………」
「…………?」
青年はいきなり喋り出す、レミリアは自分の予想では異変を止めに来たと思っていたのだが、何か様子がおかしい………
「全然話が見えてこないんだけど…………あなたは一体誰なの?何の為に此処に来たの?」
レミリアは青年に質問する。
「さっきも言ったろ………俺は………只の人間だよ……」
「!?」 バッ
しかしレミリアは一瞬、青年から出た殺気に似た何かに警戒した。
レミリアはその殺気に似た何かには少し見覚えがある。
「アイツと一緒…………!?」
アイツ…………………………剣崎が誰かを守ったり、誰かを助けたりする時にも同じ様な感覚があったのは覚えていた。
言い表せば、仮面ライダーとしての決意に似ていた。
すると、青年は腰に手を近づける。
「まさか!?」
青年の腰には謎のベルトがあった。
しかし剣崎とは何かが違う…………わかり易く言えば、やる気がない。
次の瞬間、青年は小さな声で
「……………変身」
と言った。
次の瞬間、青年の姿が変わり、仮面ライダーの姿になる。
しかし、その体は、いつもとは違う。
いつもの赤い姿は無く、そこにいたのは
白い姿の戦士だった。
その姿は、クウガの未完成の姿だった。
この姿になってしまった原因は、美鈴から受けた傷と、彼の精神が関係している。
彼は美鈴からこの異変の本当の真実を知ってしまっていた。
「……やっぱり仮面ライダー!?」
もちろんレミリアはそんな事は知らない。
「………」
青年は、変身した場所から動かない。まるでレミリアの攻撃を待ってるみたいだ。
「そっちから来ないならこっちから攻撃するわよ!」
レミリアはその手から大量の弾幕を出す
「…………!?……」 ビュン
青年は美鈴より多い弾幕に驚きながらも、弾幕を回避していく。
しかし、体中の怪我で体が上手く動かない為、上手く弾幕を回避出来ず、弾幕が被弾する。
「………ヴワァッ!」 バァン
青年は弾幕に当たってしまい、壁に激突してしまった。
青年はその場から動かなくなってしまった。
しかし、変身は解けていないため、レミリアは少し警戒しながら彼に近づきながらスペカを出す。
「スペルカード……………「スピア・ザ・グングニル」」
赤い槍の様な物がレミリアの手に握られる。そしてそれを青年の首元に近づける。
「あなた……一体何がしたいの?………自分からは攻撃してこない、自分が攻撃してないからまるで………時間稼ぎをしているみたい………まさか…!?…………………ハッ!」ドーン
次の瞬間、自分の部屋の壁が吹き飛んだ。
そこから出て来たのは
「ふぁ〜ぁ。全くここは結構迷いやすい所ね。」
博麗の巫女だった。
次回 レミリアVS霊夢