僕は、僕たちはオリ主君をナメていたようだ。
会議の翌日の放課後にオリ主君を呼び出すことにした。あの日はジャンプの発売日だから早く帰りたかったんだよ。
放送は無視されるかもしれないから安心さんに伝言を頼んだ。なにかあっても大丈夫だろうと思って。
生徒会の仕事があったため昼休み生徒会室で過ごしていた。ボッチなわけじゃない!仕事をしてたのさ!!
そしたら先生が駆け込んで来た。だいぶ急いで来たのだろう。息が凄い荒い。
「球磨川!黒神が暴れて、顔がない女子生徒が倒れていて……あー!兎に角来い!」
はて?どうしたのだろう。しょうがない、この唐揚げ食べらた追いかけよう。
駄目だったみたい。先生は僕が唐揚げを口に入れる前に僕を引きずり始めた。歩かず、しかも弁当を食べながら移動できるなんてこれはいいかも。ただ服が汚れる。
僕が弁当を食べ終わったとき、先生がある教室でとまった。目で入れると促してくるが………入りたくない。
ジャンプのバトル場面みたいにバキッ、ガシャンとか聞こえてくる。
『失礼しまーす。』
あぁ、これはアレだね。
『失礼しましたー。』
……流石オリ主君、原作の球磨川禊と同じことをしたんだね。じゃあ、もう僕はいらないね。お疲れ様でしたー。
あ、先生やめて!僕をあの教室に入れないで!!
じぃーーと音が聞こえそうになるほど僕を見てくる黒神めだか。
うん、僕にどうしろと?か弱い僕にこんなバケモノ止めれるはずないじゃん!
『あー、お構いなく、続けていいよ。僕はこの人に用があるから。』
続けていいと言ってるのに僕を見続ける黒神めだか。やめろよ、照れるだろ。………まさか!!僕に惚れたのか!?しょうがない、体だけの関係から始めようか!
…………殴られた。しかもあっちは無意識に殴っていた。エスパーなの?いつからエスパーになったんだよ。
けどまぁ、安心さんは確保できた。後はこの怪我を無かったことにして。
『やぁ、安心さん。大丈夫だったかい?それでさ、今朝言ってたじゃん。3京そこらのスキルを持ってるから大丈夫みたいなことを。……ねぇ、今どんな気持ち?油断してたら無様に負けてしかも年下の子に守られるとかどんな気持ち?』
「…………僕のことは安心院さんと呼びなさいと言ってるだろ。あと、別に僕は負けた訳じゃない。」
『はいはい、言い訳乙。』
名前もかえる気はないよ。安心さんと呼ぶと顔が引きつってるの僕にはバレてるからね。こんな地味な部分で思い通りにならなくてイラついてるんだよね。……僕にはそれが面白くてやめられない。
「なっ!?貴様一体何をした!?」
『貴様って…口が悪いなぁ、この子。よし決めた!君はこれからオッパイちゃんだ!』
「君はいきなり何を言ってるんだい?」
『いやー、よく見てみなよ。安心さんの倍以上はあるんじゃないかな?安心さん、ちょっと拝んでくれば?少しは成長するかもしれないぜ!』
今度は2人から殴られた。違うな、ボコボコにされた。