診察室に入るとそこにはロリがいた。…間違えた、人吉先生がいた。
「こんにちは、あなたが球磨川禊君ね。私はあなたの担当医の人吉瞳って言うの。これからよろしくね。」
真面目に返した方がいいのかな?
『こんにちは、瞳ちゃん。その年で先生とか凄いね!僕尊敬するよ!……それで、大人の人はいない?僕はその人に用があるんだ。』
真面目に返すわけないじゃん!天然産のロリだよ、そりゃ弄るよ!!
あ、けど程々にしとくよ。だって嫌われたくないからね。蹴られちゃうのは嫌だ。
『あと、僕のことは親しみも込めて球磨川君ってよんでね!』
「うん、球磨川君ね。私以外に大人の人はここにはいないのよ。」
『うんうん、瞳ちゃんは大人だよ。凄い凄い。……僕、子守する為にここに呼ばれたのかな?よし、帰ろう。』
「ちょっと待ちなさい、球磨川君。君勘違いしてるんだろうから言っとくけど、私は本当にあなたの担当医であってれっきとした大人よ。コレでも一児のママなんだから!」
うん、知ってまーす。けど言いたかったんだ。許してよ。まぁ、まだ続けるけど。
『わぁー、凄い。その年で子供産んだんだ!さぞかし可愛らしい女の子なんだろうね!』
「可愛いのは認めるけど、残念ながら男の子よ。」
『あれれ?赤ちゃん人形って男の子バージョンもあったんだ。僕、女の子しかないと思ってたよ。』
「信じてないわね。」
よしよし、弄るのはこのぐらいにしとくか!
『冗談ですよ、冗談。託児所にいるんでしょ?人吉先生の子供。それにしても、異常な子を調べる前に異常な性癖の旦那さんを診察したらどうですか?…………あっ本音が。」
「貴方ね!………はぁー、まぁいいわ。じゃあ、質問していいかしら?」
『いいですよ。何でも聞いて下さい。僕のスリーサイズも今なら特別に教えてあげます。』
「スリーサイズはいいわ。じゃあ、何か他の人とは違うようなこと球磨川君はできる?」
『できますよー。こーやってこーするとね……ほら!親指が取れた!』
「わー凄い!って、それはただの手品じゃない!……いい?球磨川君、知ってれば誰でもできることじゃなくてね……貴方わざとやってるでしょ?」
『え?何を?僕難しいことよくわかんなーい!』
そろそろ遊ぶの駄目そうだな。だけど僕は諦めない。最後まで弄って………間違えた。
そう、誤魔化そうと思う。だって自分のスキル教えるとかいやじゃん。だから誤魔化すために弄ってるんだよ。嘘じゃないよ。
「はぁー、貴方もある意味問題児ね。まぁ、あの子と違って変なことは言わないけど。」
『?あの子って誰ですか?しょーがないから僕が愚痴をきいてあげますよ。』
「ふふっ、ありがとう。けど大丈夫よ。」
うん?なんか外が騒がしいな。
「人吉先生!!託児所に来て下さい!!善吉君と黒神めだかが怪我をしました!」
「何ですって!?………今行きます。何があったのかはまた後でききます。」
凄い速さでいなくなった。我が子が大事なんだね。善吉君愛されてるねー。けど、僕はどうすればいいのかな?待ってたほうがいいんだろうけど、僕は帰ることにしよう。
指示出さないのが悪いと思うんだ。だから、僕は悪くない!