ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた 作:アジアの大提督
悔いのないようにやり通そう!
ブルーマーメイドの川瀬と木村が事情聴取を終え部屋から出て行くと悠一郎は病室の窓際に向かって夕日が映る海を眺めた。
悠一郎「しかし時代を超え別の世界に来たなどまるで空想科学の世界だな。でも、時代と世界を超えても海と空は変わらないな。」
悠一郎はそう呟いてベットに戻る。
そこで悠一郎はある事に気が付いた。
悠一郎「そういえば、ぶるーまーめいど?の川瀬と木村という者達は何者なんだ?」
場所は変わって横須賀の技術艦船工廠
工廠内では零戦の解析が始まっておりどんどん零戦のベールを脱がされていく。
部下A「工廠長!例の物体の素材が判明しました。」
香取「おっ!きたかそれで素材はなんだ?」
部下A「素材は超々ジュラルミンで主に物体の両側に付いてる板に使われてます。」
香取「超々ジュラルミンか…田村主任の予想通りだったな。」
部下A「もし、早く横須賀に来てなければ海水で錆が出てましたね。」
香取「不幸中の幸いだったな。」
香取は内心この物体を早く横須賀に来させて正解だと思っていた。
部下A「それにしてもすごいですねこれは。」
香取「ああ、ボルトやネジの一本一本までが精密に作られている。」
部下A「あとこの物体の武装らしき物の解析もできました。」
香取「それで何だった?」
部下A「両側の板内に20ミリの機関銃が両側に1つずつあり装弾数は100発で真ん中の胴体部の先に7.7ミリの機銃が2つあり装弾数は700発であとなぜか胴体の下部に250キロ爆弾が装備されてるのですが胴体から離れないような工夫がされてます。なのでとりあえず信管を抜いておく。作業をしときましたので後から取り外しに掛かります。」
香取「わかった、とりあえずわかってることを報告書にまとめくれ。」
部下A「了解です!」
部下が去っていく。
香取「どんどんお前の秘密がわかってきたぞ!」
そう言いながら零戦の方を向いた。
それから1週間が経ち悠一郎がとうとう病院船から退院する日が来たその迎えに川瀬が来ていた。
川瀬「退院おめでとう。」
悠一郎「どうも、あと服なんかも用意してもらって悪いね。」
悠一郎には川瀬個人から洋服が渡されそれを着てくれと言われた時、悠一郎は最初は困惑していたが今では様になってる。
川瀬「それでは行きましょうか。」
悠一郎「どこに行くんだ?」
川瀬「ブルーマーメイドの横須賀本部から私とあなたの召集がかかって今から向かうのよ。それとあなたの零戦だっけ?それも見れるから。」
悠一郎「ちなみに俺の愛機に変なことはしてないだろうな?」
川瀬「安心して、今零戦は横須賀の工廠で修理及び解析をしてるだけだから。」
悠一郎「わかった。」
川瀬「では、行きましょうか。」
川瀬は手配してあった車に悠一郎を乗せる。
乗ってからしばらくして悠一郎は川瀬に言った。
悠一郎「随分この車は静かだな。」
川瀬「まぁ、この車は元々静かな車って事で売ってるから他の車よりは静かかもね。」
悠一郎「これ以外の種類の車もあるのか?」
川瀬「まぁ有名なのは軽自動車、ハイブリッドカー、コンパクトカー、SUVなどあるわね。」
悠一郎「随分色々とあるな。(全然わからん)」
川瀬「多分これからあなたが驚くものばっか目にするから心の準備をしとくのよ。」
悠一郎「?」
そして車が着いたのは博多駅だった。
悠一郎「随分と人が多い駅だな。」
川瀬「九州地方の最大規模の駅だからねそれなに人の行き来が激しいわよ。」
そう言って川瀬は時計を見る。
川瀬「まだ時間があるわね。お昼にしましょう。」
悠一郎「そういえばもうそんな時間か。」
川瀬「なにが食べたい?」
悠一郎「病院船では全然食えてないから腹一杯食えるとこがいいな。」
川瀬「一杯食べれる場所ね。」
今度は川瀬がスマホ取り出して近くの店を検索し始める。
悠一郎は不思議そうにそれを見てると川瀬が
川瀬「これはスマートフォンっていう持ち運び可能な小型の電話機で他にも地図や予定表など色々な事を検索できる物よ。」
悠一郎「なるほど、俺には何をしてるのかまったくわからん。」
川瀬が検索し終わりホーム画面に戻るとき悠一郎はあるものを見た。
悠一郎「すまーとふぉん?に映ってる川瀬と一緒にいる女は誰だ?」
川瀬「ん?ああ彼女は宗谷真冬って言うの。」
悠一郎「友人なのか?」
川瀬「彼女は私と同じ横須賀女子海洋学校の同級生なのよ
。」
悠一郎「彼女もブルーマーメイドなのか?」
川瀬「そうよ、でも彼女は成績優秀と名門家のお嬢様って事だから私より全然偉い立場にいるわ。」
悠一郎「いつの時代も大変だな。」
川瀬「でも今でも偶に会って話したりお酒を飲みに行くわ。」
悠一郎「良き友を持ったな。」
川瀬「ええ、そうね。」
そんな事を話してるうちに目的の店にやってきた。
そこは、寿司屋だった
悠一郎「ここは寿司屋なのか?」
川瀬「そうよ、ここは全国的にも有名なお店だから。」
こうして二人は店に入ってたそこで悠一郎驚きの光景を目にする。
悠一郎「さ、皿が回っていやがる⁉︎」
そう悠一郎達が入った店は回転寿司屋でも有名なく○寿司だった。
川瀬「そういえば、まだあなたの時代に回転寿司屋ってなかったね。」
こういう未来物を見てくると自分が別の時代にやってきた事を実感する。
とりあえず悠一郎達は席に座る。
悠一郎「これ、好きなネタをとっていいのか⁉︎」
川瀬「ええ、そうよ自分の好きな物を食べなさい。もし食べたい物が回ってこなかったら上のパネルで注文すればこのレーンに流れてきて席の前に止まってくれるわ。」
悠一郎「そんじゃあたらふく食べますか‼︎」
川瀬「一杯食べなさお金は私が持つから!」
この時の川瀬の発言が後々大変な事になるなんて誰も予想はしてなかった。
食い始めた悠一郎は凄まじかった。
とりあえず流れてくる皿はすべて取り食い一時隣の席から取り過ぎって苦情がくるレベルだった。
それから悠一郎は興味深いタッチパネルでおびただしい皿の数を注文しそれをすべて食べきってしまった。
それからその食いっぷりを知り他の席からも見物人がくるほどになってしまった。
そして…
悠一郎「ごちそうさんでした〜」
そう言いながら熱いお茶を一気呑みする。
川瀬「あ、あなた一体何皿食べたのよ…」
川瀬がタッチパネルで確認したらなんと悠一郎だけで70皿以上(途中豚汁や味噌汁などラーメンも食べていた)。
その数を聞いて他の客と従業員が拍手してしまうぐらいすごい食べっぷりだった。
お会計する時店の店長が記念写真を撮ってくれ言ってきて写真を撮り店を後にした。
悠一郎の腹は膨れ上がり川瀬の財布は薄くなった。
しょげてる暇はなく時間が迫っていた。
川瀬「悠一郎ちょっとだけ急いでもらっていい?時間が押してるかは。」
悠一郎「わかりました。」
その後少しだけ早足になり博多駅に戻り川瀬が紙を渡してきた。
川瀬「見てて、この紙をこの機械にこう通したら通れるからやってみて」
悠一郎は恐る恐るやり無事に改札機を通りその先には
悠一郎「なんですかこれは?」
川瀬「これは日本高速鉄道博多〜東京間を走る新幹線よ」
悠一郎「新幹線ってのは?」
川瀬「簡単に言えば時速300キロでる電車ね。」
悠一郎「時速300キロだと…」
悠一郎の時代には電車や機関車があったがそこまで速いものは一つもなかった。
川瀬「これで一度東京に行ってから横須賀に向かうわよ。」
こうして二人は新幹線に乗り無事に出発し東京に向かった
悠一郎「川瀬さん」
川瀬「何?」
悠一郎「もし時間があったら東京の深川によってもらえますか?」
川瀬「なんで深川なんかの方に?」
悠一郎「そこに…自分の家があったからです。」
川瀬「!、わかったわ時間が余ったら寄るわね。」
悠一郎「ありがとうございます。」
こうして東京に向かう二人だった。
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