ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた   作:アジアの大提督

6 / 60
テスト、赤点、留年 うっ!頭が…


sky5

零戦は無事に横須賀に入港し技術艦船工廠での解析が始まったが、その頃佐世保港に停泊中の病院船では悠一郎が目覚めていた。

悠一郎「な、なんだこれは!」

悠一郎が病室の窓を開けるとそこには、海上ターミナルや海上施設にスキッパーで移動する人々が目に入ってきた。

悠一郎「くっ!」

悠一郎は病室を出て廊下を走ってると

看護師「患者さん、病院船内は歩いてください」と注意されてしまい。

悠一郎「は、はい すいません。」

注意を受け冷静になって歩いてると病院船内の食堂にやってきた。

そこでも悠一郎が受け入れ難い光景を目にする。

そこには、昭和の時代にはない大型の液晶テレビに自動販売機が置いてあった。

悠一郎「一体ここはどこなんだ…!」

そこに、悠一郎の担当医の医者がやってきた。

医者「君、安静にしてなくちゃダメだよ。早く部屋に戻りなさい」

悠一郎の体調を心配して部屋に戻る様に入ってくるが、悠一郎はそん場合じゃない。

悠一郎「先生…今の年号はなんですか?」

医者「?、今は平成だか?それがどうした?」

悠一郎「平成?昭和ではないんですか?」

医者「昭和はとっくの前に昭和天皇が亡くなって昭和は終わり平成になったぞ」

悠一郎「天皇が亡くなった⁉︎」

それを聞いた悠一郎は気を失ってしまった。

その夜、悠一郎は目覚めた。

悠一郎「天皇が亡くなったという事は日本はアメリカに…」

悠一郎の中では日本がアメリカに負けて天皇がアメリカに殺されたと思っていた。

悠一郎「天皇が亡くなったなら帝国軍人としてやる事はただ一つだ。」

そう言って悠一郎果物を切るための包丁を手に取った。

悠一郎「看護師がさっきここを佐世保と言ってたな、ならば宮城はあっちだな。」

悠一郎は上着を脱ぎ身体を東京の方に向けた。

悠一郎「陛下、帝国軍人としての最後役目を今…果たします!」

悠一郎は包丁を腹に刺そうとした時

看護師「悠一郎さん〜検温しま、って何してるんですか⁉︎」

看護師が病室に入ってきた。

看護師が全力で悠一郎の切腹するを阻止する。

悠一郎「やめてください!帝国軍人としての役目を果たすんです!」

看護師「誰かー!誰か来て!」

看護師の叫びを聞いて周りの部屋からも患者と看護師、医者が集まり悠一郎の手から包丁を離させた。

そのまま悠一郎は拘束され部屋からは刃物や紐などを撤去した。

そして二日後、ブルーマーメイドがやってくる日がきた。

今回来たブルーマーメイドは悠一郎を発見した哨戒艇の艦長の川瀬だった。

川瀬「約束どおり、二日後経ちましたので事情聴取をしてもいいですよね?」

医者「いいですよね、でもあまり刺激を与えないで下さいね。」

川瀬「どういうことですか?」

医者「実は二日前に彼が自殺を図ったのです」

川瀬「自殺を⁉︎」

医者「ええ、たまたま検温しようと来た看護師が直前で止めたので傷はありませんが、あまり刺激を与えないで下さいね。」

川瀬「わかりました。細心の注意を心掛けます。」

川瀬が病室の前に来てノックをすると中から「…どうぞ」

とあまり覇気のない声が返ってきた。

中に入ると気力を失った悠一郎が居た。

こうして悠一郎の事情聴取が始まろうとしていた。

 

 

 




感想と評価をお願いします。
あとお気に入りもお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。