ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた   作:アジアの大提督

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遅くなりましだがお気に入り200件突破ありがとうございます!
まさかここまで本当にこれるとは思ってなかったのでかなり嬉しい上に小説を書くときの励みになります!
あと少しですがどうか見守ってください


Extra edition 4 破壊者

季節は冬の寒さが一層寒くなる2月になり、世間では受験シーズンとなっていた。

そして日本航空学校でも今日は第二期生の受験となっていた。

坂井「ひゃー! こんな受験者いるのかよ」

笹井「俺たちの時以上の受験者だってよ」

受験者の列の整理をしてる坂井と笹井の前には軽く500を越えようかと言う受験者が列を作っていた。

笹井「何せ話題沸騰中の学校で新技術の航空機に乗りたい奴なんて世界中にいるからこれぐらい当たり前か」

坂井「それに今回からアメリカとドイツからも留学受験に来るやつもいるんだってよ」

笹井「この学校もデカくなったもんだな」

坂井と笹井はそのまま膨大な人数の受験者の列を整えていく。

そして試験前の教官室では

悠一郎「今年の受験者はまた伸びましたね」

香取「そうだな、受験者数が多すぎて校舎での試験が不可能になる事態なんて滅多にないからな」

今回受験者数が多すぎるため日本航空学校の校舎だけでは試験が受けきれないため国防陸軍の講堂を借りてまで試験が行われる。

香取「まぁ受験者が増えた理由はこの学校の知名度上昇と学科の募集枠が増えた事だな」

悠一郎「そうですね」

香取が言った通り日本航空学校第二期から生徒募集枠を増やし、航空科は25名から30名に航空整備科は80名から一気に115名に航空管制科はそのままの15名だが受験者の数が多い上倍率は以前と変わらず高いままだ。

募集枠が増えた理由は新設校でまだ教職員と教官の指導する慣れがないため第一期生の募集枠を少なくし、指導しなれたため募集枠を増やした。

悠一郎「ここから何人かが合格できるか楽しみですね」

香取「そうだな」

そして香取が壁にかけてる時計を見る。

香取「そろそろ時間だな。俺はもう行くぞ」

悠一郎「では俺もそろそろ見回りに行ってきます」

そう言って二人は教官室を出て行く。

 

西澤「はい試験会場は校舎の3階のBクラスでーす」

岩本「やっと長い列が終わったな」

西澤「そうだな」

西澤と岩本は学校の門の所の詰所で受験者の受付をしてた。

西澤「もう受験者は全員来たのか?」

岩本「いや、風邪で来れない奴が8名で受験辞退者14名で連絡なしでまだ来てない奴が1名だな」

そう言って岩本は腕時計を見る。

岩本「もう受付終了だな」

西澤「じゃあ、片付けて待機所に戻るか」

岩本「そうだな」

西澤と岩本は受付の片付けを始める。

「すんません」

西澤「ん? なんだ?」

「まだ受付は間に合いまっすか?」

岩本「は? もう受付時間は終わったぞ。もうお前に受験資格はないぞ」

「えー! 頼みますよ! やっとここまで来れたのに!」

西澤「理由はどうあれ遅刻は遅刻だ!」

「頼みます!」

悠一郎「どうしたお前ら」

その時見回りをしてた悠一郎が西澤と岩本が誰かと言い合いになってるのを見つける。

岩本「佐藤教官! こいつが遅刻したのに試験受けさせろと言って来るんです」

悠一郎「なるほど俺が対応するからお前らは下がってろ」

岩本、西澤「「了解」」

悠一郎が遅刻した者に話を聞く。

悠一郎「とりあえず本当に受験者か確かめるから受験票見せてくれ」

「ほい」

そう言うとポケットからクシャクシャになった受験票を出して、悠一郎に渡す。

悠一郎「菅野だな。確かに航空科の受験票だな。でも遅刻は遅刻だ、もう菅野のには受験資格はない」

菅野「そんな〜やっと家から走ってここまで来れたのに」

悠一郎「走ってってお前らどこから来たんだ?」

菅野「宮城ですよ」

悠一郎、岩本、西澤「「「宮城⁉︎」」」

岩本「お前、本当に言ってるのか?」

菅野「そうですよ、親がわざわざ試験受けるために静岡まで行く金を出してくれないんで1週間かけて走ってきました」

西澤「化け物かよ」

悠一郎(よく見るとこいつの格好明らかに受験を受けるやつの格好じゃない上に履いてる靴がもうボロボロだ)

悠一郎が見ると菅野の服装は他の受験者が制服やスーツに対してジャージで試験を受けに来ており、履いてる靴がもう穴が空いてる状態になってた。

悠一郎「お前ちょっと足の裏を見せろ」

菅野「足の裏っすか? いいですよ」

菅野が靴を脱いで足の裏を見せる。

岩本「うわっ!」

西澤「まじかよ…」

菅野の足の裏は皮が剥けて、水膨れと血豆ができてる状態で普通に立ってるのもきつい状態であった。

悠一郎(こいつ!)

悠一郎が立ち上げる。

悠一郎「特例だ。試験を受けさせてやる」

菅野「まじっすか! やった!」

岩本「教官!」

悠一郎「あとで俺が事情を話しておくからこいつの受験票を受付しろ。試験開始まで時間ないぞ」

岩本「…分かりました」

そう言って菅野の受験票を受付し、菅野は走って受験会場まで行く。

西澤「いいんですか教官?」

悠一郎「あぁ、あいつに試験を受けさせず帰らせる事がダメってすぐに俺の勘が言ってな」

西澤「教官の勘は当たりますんもんね」

悠一郎「とりあえず俺が事情を報告しておくから、お前らは戻れ」

西澤、岩本「「了解」」

 

そして試験が始まり、午前中の各学科ごとの筆記試験が行われ、午後は面接が行われる。

悠一郎「どうですか各学科の試験の方は」

悠一郎が学科担当の先生のところに行く。

数学担当「数学の方はあんまり点数は良くないですね〜 点数いい子はいいんですか、例えばこの子達とか」

悠一郎「どれどれ」

数学担当が機械で人ので行う前の仮採点した答案用紙用紙を悠一郎に見せる。

悠一郎「ほう、ドイツからのハルトマンにアメリカからデビットは留学希望って事だけでかなりの学力を持ってるな。あとは…!」

数学担当「驚きますよね。その子の格好からそんな点数が出るとは思わず機械の故障かと思いましたよ。その子他の教科でも高得点をとってみたいですよ」

悠一郎「まさかあの菅野が…」

悠一郎が見る答案用紙用紙は高得点を連発してる菅野の答案用紙だった

悠一郎「午後のこいつの面接は俺がやる」

そう言って悠一郎は数学担当に答案用紙を戻して、教官室に戻る。

悠一郎「まさかあいつがここまで上がってくるとはな俺が最後に見極めてやる」

午後の面接が始まる。

面接は面接官2人に対して受験者1人でやるのを50グループぐらいに分けてやる。

そしてとうとう菅野の順番になる。

悠一郎「じゃあ次の方どうぞ」

菅野「失礼します。ってあんた朝の人じゃん」

面接官「コラ! 私語を慎みなさい!」

悠一郎と面接を担当する面接官が菅野を注意する。

悠一郎「まぁ、とりあえず座りな」

菅野「はーい」

菅野は悠一郎に言われて席に座る。

面接官「では、まず我が校を志望した理由を教えてください」

面接官が面接を始める。

菅野「それはそこにいる。佐藤さんに憧れてきました。それだけです」

悠一郎「ほう、なんで俺に憧れたんだ?」

菅野「それは2年前のあの映像を見たからっす」

悠一郎「2年前…武蔵のやつか」

それは悠一郎が前にRATtに感染した武蔵を航空攻撃してる映像がテレビに流れた事があり、日本航空学校でも悠一郎に憧れて入学を希望する者ものよくいた。

面接官「なるほど、つまり佐藤教官への憧れが志望動機ですね」

菅野「そうですねーあと自分がやってたスキッパー競技の方ができなくなっちって」

悠一郎「スキッパー競技?」

スキッパー競技は中型スキッパーなど大型のスキッパーを使用してレースを行う水上競技であり、ブルーマーメイドの平賀が国際強化選手でもあった。

面接官「なぜスキッパー競技ができなくなったんですか?」

菅野「いやー色々とやらしてしまって、多分調査票に書いてますよ」

悠一郎「調査票ねどれどれ…ってお前なんだこれは!」

悠一郎が見た菅野の調査票には

面接官「過去にレースと練習で3台のスキッパーを破壊して、そして東北地方学生スキッパー連盟の代表に注意されて、それにキレてスキッパーのウォータージェットをぶっかけ、挙げ句の果てには資格がないのに大型のプロ用のスキッパーに乗り回し、その他問題行動多数で3年間の出場停止処分」

悠一郎「そして大会では好成績を残し、東北では『菅野デストロイヤー』の異名を持持つとな」

菅野「ね? 色々とすごいでしょ?」

悠一郎「ハッハッハッ! 面白いなお前!」

面接官「佐藤教官⁉︎」

悠一郎「俺が思うには優秀な飛行機乗りはまず丈夫な身体が必要だがそれに加えて、他とは違うぶっ飛んだ事をする奴と天性の勘の持ち主が更に飛行機乗りの優秀さを上下する。お前の場合は両方を備えてる」

菅野「本当っすか!」

悠一郎「あぁ、まずはぶっ飛んだ事はもうしてるからなそれに勘の方はあるブルーマーメイドの人からも聞いた話だとスキッパー競技では勝負所の勘が勝負を分けるって聞いたからお前はスキッパー競技で培った勘もある。面接合格だ」

面接官「いいんですか! こんな奴を面接合格にして!」

悠一郎「いいんだよ。その代わり次の体力、身体検査は必ず受かって春から俺がお前をしごいてやるから」

悠一郎がそう言うと菅野も笑い顔を作る。

菅野「やっぱり俺が憧れた人はやっぱスゲェわ、必ず受かって春からしごいてくだせい」

悠一郎「待ってるぞ」

菅野「では、失礼します!」

そう言って菅野は面接を終え、退室していく。

面接官「本当によかったのですか? あんな奴を合格にして」

悠一郎「あぁ、あいつを指導するのが今から楽しみだ」

悠一郎は席を立って窓から空を見る。

 

そして季節は寒い冬から桜が満開なる春となった。

悠一郎「約束通りきたな」

悠一郎が桜が散る下で話す相手は

菅野「そりゃあんたにあんな事を言われたんだからここに受かるしかないっすよ」

新品の日本航空学校の制服を着た菅野の姿がいた。

悠一郎「これからのお前を約束通りしごいていくから覚悟をしとけよ」

菅野「了解です教官!」

菅野か敬礼をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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