ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた   作:アジアの大提督

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どうもアジアです
入隊して1カ月が経ち、今はGW休暇で帰ってきてます。
このまま順調なら夏にまた帰ってこれるので夏コミに行けるな(異世界からの門が開いてコミケ中止にならなきゃいいが…)
そして久しぶりに書いてみましたがマジの方で書きかた忘れたので感を取り戻すのに時間がかかりました
とりあえずなんとかアップできそうな形になったので最新話投稿します



sky49

無事に海洋学校大観艦式が終わり、観艦式の最後に悠一郎と美柑は美柑の告白によって付き合う事になった。

ちなみにこの光景を見て、周りにバラした菅野は後日悠一郎によって縄で身体を締め付けられて、1日中日本航空学校の管制塔の屋上から宙づりにされていた。(後日菅野は自力で脱出した模様)

そして季節は寒さが一層に増し、冬に向かいつつある11月だった。

 

横須賀女子海洋学校

キーンコーンカーンコーン

古庄「では今日の授業はここまでです」

岬「起立。教官に対し礼」

授業の終わりを告げるチャイムが鳴ると艦長である岬が号令をかけて古庄に礼をする。

古庄「あと伊良子さんはこのあと進路指導室まで」

伊良子「はい」

伊良子は古庄に言われて荷物を持って進路指導室に向かい、室内に入ると古庄が先にテーブルに書類を用意して椅子に座って待っており、伊良子は荷物を置くと古庄の前の椅子に座る。

古庄「今回伊良子さんが何故ここに呼ばれたのか分かる?」

伊良子「はい。まだ私が来月のブルーマーメイド採用試験の願書を提出してないからですよね」

実はブルーマーメイドになるための試験が来月にあり、その願書の提出日がもう5日後になっていたのだ。

古庄「そうよ。秋霜クラスからまだあなたの分の願書が提出されていないのよ。なにかあったの?」

伊良子「実は…」

伊良子が願書を出さないのにはまだ進路で悩んでいたからだ。

先月にあった海洋学校大観艦式で秋霜艦内で来場者に昼食を提供した時に知り合った京都を本店とする三つ星高級料理店「菊乃井」の女将に声をかけられて、観艦式のあとに一度東京にあるお店に行ったら、料理の腕前を認められて、高校卒業後「菊乃井」で調理師にならないかとスカウトされており、ブルーマーメイド採用試験を受けてブルーマーメイドの補給化の烹炊員としてなるか、高級料理店の調理師になるためにブルーマーメイド採用試験を受けないかで迷っていた。

古庄「なるほどね。確かに毎年全校生徒の2割から3割ぐらいは採用試験を受けずにブルーマーメイドではなく別の企業に就職したり、大学や専門学校に進学する学生もいるわ。そういう事ならもう少し考えた方がいいわ。じゃあ伊良子さんの分は提出日ギリギリまで待ちますね」

伊良子「はい」

そう言って進路相談は終わり、伊良子は進路指導室を出て、学校を後にする。

伊良子「どうしよう…まだ決めれないよ…お母さんやお父さんに相談しても自分で決めないさいって言うし、あっちゃんほっちゃんは採用試験に向けて勉強してるから私の相談なんか受けてたら邪魔になっちゃうし…どうしよう…」

伊良子がそう思ってる時に手に持ってるカバンから携帯の着信音が鳴り、伊良子がカバンから携帯を取り出すと悠一郎からメールが届いていた。

悠一郎『なんか横須賀の方に美味いはんばーがー?の店があるって聞いたから今度の日曜の昼に行こうぜ』

悠一郎から食事の誘いのメールが来てた。

悠一郎のメールが来た瞬間伊良子は少し気が軽くなった。

伊良子「そうだ。今の私には頼りになる人がいるんだから弱気になっちゃダメ!」

そう言って伊良子は返信して日曜の昼に悠一郎の言う美味しいハンバーガーの店に行く約束をした。

そして日曜になり、伊良子は京急横須賀中央のスカレー像の前で待ってると。

悠一郎「おーい美柑」

伊良子「あっ、悠一郎!」

悠一郎が改札から手慣れないiCカードで改札を出て、伊良子と合流する。

悠一郎「待ったか?」

伊良子「ううん。全然待ってないよ」

悠一郎「そうか。じゃあ行くか」

そう言うと悠一郎と伊良子は駅のYデッキを降りて、大滝町を方面に向かおうとする。

伊良子「その悠一郎の言う美味しいハンバーガーにお店どこにあるの?」

悠一郎「俺も横須賀出身の学生からその店を聞いたから詳しく場所は分からないけど地図は書いてきてもらったぞ」

そう言うと悠一郎はポケットから手書きの地図を出す。

伊良子「手書きの地図って…」

伊良子は悠一郎からの手書きの地図を取り、携帯の地図機能で場所を探す。

伊良子「あった。新国道16号のT字路のところだよ」

悠一郎「今の機械は凄いな〜俺じゃとうてい使いこなせないな」

そう言って悠一郎はポケットからお年寄り用の簡単スマホを取り出す。

伊良子「そのうち慣れるよ」

悠一郎「だといいな」

そして2人は伊良子が携帯の地図機能で調べた場所に向かって歩き始めると車通りが激しくなる新国道16号のT字路の立地のいいところに店を構えるハンバーガー屋に着いた。

伊良子「着いたここだね」

悠一郎「へーモアイ食堂か」

その店はハワイアンな感じの店であり、中にはもう何人かの在日米海軍の軍人らしき人が休日って事から家族を連れてランチを取っていた。

伊良子「中に入ろうか」

悠一郎「そうだな」

そう言って2人は店内に入る。

ホール「いらしゃいませ2名ですか?」

悠一郎「はい」

ホール「今ちょっと1階は混んでるから2階の方でよろしいですか?」

悠一郎「いいですよ」

ホール「じゃあ案内しますね」

悠一郎と伊良子はホールの人に案内されて2階にある2人席に座る。

ホール「ごゆっくりどうぞ〜」

 

アジア「ホールさんご会計お願いします」

ホール「はーい。アジアさん4月から国防海軍入隊大変だけど頑張ってね」

アジア「頑張りますよ。この国を守る海の防人になりますから。それに入隊した後もここに来ますから」

ホール「ご贔屓に〜」

 

伊良子「常連さんもいるみたいだね」

悠一郎「そうみたいだな」

悠一郎と伊良子はメニュー見てると互いにメニューを決める。

悠一郎「俺はここのヨコスカネイビーバーガーがオススメって聞いたからネイビーバーガーにするわ」

伊良子「私はそんなに食べれないからアジスカタコスでいいよ。これにドリンクとポテトのコンボをつけるから」

悠一郎「じゃあ俺もそのドリンクのやつをつけるわ」

伊良子「じゃあ決まりだね。すみませんー」

ホール「はーい行きますね」

伊良子「注文お願いします。ヨコスカネイビーバーガー1つとアジスカタコス1つにコンボをつけて下さい」

ホール「分かりました。ヨコスカネイビーバーガーの方なんですけどお肉の焼き上がりに時間が掛かってしまうですがよろしいでしょうか?」

悠一郎「大丈夫ですよ」

悠一郎がそう言うとホールが厨房に行き、調理をしてる店主にオーダーを伝えに行く。

悠一郎「そう言えば美柑さっきから顔を見てると何か悩み事でもあるのか?」

伊良子「え⁉︎ なんで悩み事があるって分かったの?」

悠一郎「なんか…何かに不安そうにしてそうな目をしてたからな」

伊良子「やっぱり…悠一郎には全てお見通しなんだね」

そう言うと伊良子は悠一郎に進路の悩みの事を全て言う。

悠一郎「なるほどな」

伊良子「やっぱり横須賀女子に入ったのにブルーマーメイドに行かないっておかしいかな?」

悠一郎「いやおかしい事だとは思わないな。だって古庄教官も毎年いる事だって言ってるんだろ? 別におかしいとは思わないぞ」

伊良子「そうなのかな? でもね。あともう一つ気掛かりな事があってね。それはあっちゃんほっちゃんなんだよ」

悠一郎「ん? 杵崎姉妹がどうしたんだ?」

伊良子「実はね私があっちゃんほっちゃんを横須賀女子海洋学校行かない?って誘ってるのだから私だけ別の道に進んでもいいのかなって思って」

悠一郎「でも美柑は美柑の人生があるんだからそこの選択は自分の意思でやらなきゃ駄目だと思うぞ。それに美柑が別の道に行ってもあの2人ならむしろ応援してくれると思うぞ」

伊良子「本当に応援してくれるかな?」

悠一郎「んー」

なかなか進路の決断に踏み切れない伊良子に相談を受ける悠一郎も困る。

悠一郎「でも結局の所はやっぱり美柑のなりたいものになれる所に行くのが一番だと思うぞ」

伊良子「私の一番なりたいものか…」

伊良子は入学する前は艦艇乗組員全員などの多くの人に料理を振る舞える環境に憧れ入学し、横須賀女子海洋学校で3年間腕を磨いてるうちに有名料理店の女将の目にとまるほどとなっていた。

伊良子「私は…」

伊良子がなにか言おうした時何かこみ上げたのか目から涙が出てきた。

悠一郎「お、おい」

伊良子「あ、ごめんね。ちょっとおトイレ行ってくるね」

そう言って伊良子はトイレに行ってしまった。

店主「大変だな。相談を受ける側も」

悠一郎「店主…」

その時店主が厨房からドリンクを持ってきた。

店主「俺のバカ息子も去年受験でな何度も相談を受けたけど、やっぱり何度も相談を受けても決めるのは本人だ。だから相談を受ける奴は相談しにきたやつの中々踏み出せない一歩を後押してやるのが相談を受けたやつの仕事なのさ」

悠一郎「一歩を踏み出すための後押ししてやるのか…」

店主「そうだ。一歩を踏み出しやればあとは本人が前に必ず進んでくれるさ。だから俺たちは一歩を踏み出してやる勇気をやればいいのさ。頑張れよ」

店主がドリンクを置くと厨房に戻って行く。

それと同時に伊良子がトイレから戻ってくる。

伊良子「ゴメンね。取り乱しちゃって」

まだ少し伊良子の目は赤かった。

悠一郎「美柑…」

悠一郎がなにか慰めてやろうと思った時さっきの店主の言葉を思い出す。

悠一郎「美柑。1つ聞いていいか?」

伊良子「? いいよ」

悠一郎「今まで教育艦で料理を作って楽しかったかことや嬉しかったことはあ?か?

伊良子「うん。楽しかったよ。大勢の人に沢山の料理を食べてもらえてとても楽しかったよ。それに晴風で最初に出した料理で誰1人も残さず食べてくれた上に美味しかったって声をかけてくれたのがとても嬉しかった!」

悠一郎「なるほどな。それさえ聞ければ十分だ」

伊良子「どう言うこと?」

悠一郎「美柑はブルーマーメイドで烹炊員として頑張った方がいいと俺は思うぞ。理由はまずさっき俺の質問で答えた美柑の言葉だ! この言葉を言える美柑にはブルーマーメイドにいってほしい」

伊良子「!」

そう言うと伊良子は今までの事を思い出す。

晴風で最初にみんなに料理を出した時やミーナの為作った事がないドイツを作ろうとした時や晴風カレーを作った時や更に日本航空学校を見学した時にみんなでカレーを作った事などが思い出し、そして伊良子は決断する。

伊良子「私…ブルーマーメイドに行く!」

悠一郎「俺は美柑が決めた道なら俺は最後まで応援するぞ」

悠一郎は厨房の方にいる店主に向かってグットポーズを送る。店主も後ろ姿でグットポーズをして悠一郎に返す。

ホール「お待たせしました〜ヨコスカネイビーバーガーとアジスカタコスでーす」

悠一郎「うぉ、デケェ!」

伊良子「美味しそ〜」

その後2人は談笑しながら食べた始める。

伊良子「そういえば日本航空学校の生徒さんは卒業後ってどうなってるの?」

悠一郎「ん? あいつらは卒業後は国防海軍に入隊して今沖縄、広島、北海道の残ってる陸地や長崎や京都の海上に飛行場に建設してその飛行場に配属されて海上監視任務や対潜哨戒任務に付くみたいだぞ。他には国防海軍が建造中の空母にも配属されるみたいだがそれはかなり先の話だな」

伊良子「大変そうだね」

悠一郎「そうだな。でも俺が教えてることは必ず近い時代には役立つからなあいつらは時代の最先端に行ってるから大変なだけさ」

伊良子「悠一郎もますます大変になるね」

悠一郎「帰ったら山積みの書類整理だ…」

その後2人は談笑しながら食べた後ヴェルニー公園を散歩した後悠一郎が日本航空学校に戻る為横須賀中央まで戻ってきた。

伊良子「今日は私の相談に乗ってくれてありがとうね」

悠一郎「これぐらいやらないとなこれでも彼氏なんですから」

伊良子「じゃあこれからもよろしくね彼氏さん」

悠一郎「おうよ。じゃあな」

そう言って悠一郎は改札を通り、帰りの帰路に着いた。

そして伊良子はすぐに学校の寮に戻り、ブルーマーメイドの願書に自分の名前を書いて、職員室の古庄の元に持って行く。

伊良子「古庄教官!」

古庄「あら、伊良子さん」

古庄が伊良子の顔を見るとなにか吹き飛んだ顔をしてた。

古庄「その顔だと決心できた模様ね」

伊良子「はい!」

古庄「分かったわ。これは預かります。受験勉強頑張ってね」

伊良子「はい!」

そう言うと伊良子は職員室を後にする。

古庄「若いっていいわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




すみません途中変なキャラが出てきましたが気にしないでください。

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