ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた   作:アジアの大提督

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いやー恋愛表現って難しくて奥が深いってよくわかりました。何せ恋愛経験が少ないアジアの大提督なので笑
自分なりに考えた恋愛表現なのでもしかしたら変かもしれませんがそこは温かい目でよろしくお願いします

そして一応これで本編の方は休止前最後に作品となります。
これからアジアの大提督は海上自衛隊横須賀教育隊での教育期間になるので当分本編の方は投稿できなくなります。
もしかしたら過去に書いてて完成直前でボツ案にしたものを修正して、番外編として不定期更新するかもしれませんのでたまに更新してるか確認してくれたら嬉しいです。
また会う日までヨーソロー!



sky48

無事に横須賀女子海洋学校文化祭と海洋学校大観艦式が終了して、横須賀女子海洋学校の大講堂では生徒と教員及び教員と参加した学校の生徒とその他関係者を集めて後夜祭パーティが開かれており、日本航空学校の生徒もパーティに参加しており、悠一郎は日本航空学校の代表として関係者に挨拶回りをして、報道陣への取材の受け答えしており、文化祭と海洋学校大観艦式を通してずっと働きぱなしだった。

そして挨拶回りと取材が終わると悠一郎は五十六が持ってきた手紙を手に持ちある教室に向かってた。

悠一郎「確かここだな」

悠一郎がついた教室の扉を開けると

パァーン! パァーン!

『悠一郎さん(佐藤教官、佐藤さん)! お誕生日おめでとうございます』

悠一郎が教官のドアを開けるとそこにはクラッカーを手に持ち、悠一郎の誕生日を祝う晴風クルーのみんなとミーナがいた。

悠一郎「へ?」

悠一郎は珍しく急に起こった事に対応できてない。

柳原「なんでぇ、なんでぇ今日誕生日だったのか! なんで言わないんだよ! ほらこっちに来な」

悠一郎「お、おい。ちょ」

悠一郎は柳原に連れられると教室の真ん中に前に晴風でミーナの歓迎会に出した時と同じケーキがあり、ケーキには「Happy Birthday 悠一郎!」と書かれたチョコプレートと零戦の形をした砂糖菓子が置かれていた。

悠一郎「こ、これって」

悠一郎が岬の方を向く。

岬「うん。今からみんなで佐藤教官の誕生日会をしようと思います!」

『イェーイ!』

悠一郎「お、お前ら…」

ケーキ以外にも色んな料理があり、どうやらましろが真雪に言って後夜祭パーティの

悠一郎はまさかのサプライズに感動してると

西崎「ねぇ! ねぇ! 早く火をつけて吹いてよ!」

日置「そうそう! バキュンと吹こうよ!

悠一郎「あ、ああ。そうだな」

悠一郎がケーキの前に立つと杵崎がライターとろうそくを持ってろうそく何本立てるかを聞く。

ほまれ「ろうそく何本ですか?」

悠一郎「ろうそくの数?」

悠一郎は誕生日で自分の歳の数だけの火が付いたろうそくを消すって言う事を知らない。

若狭「自分の歳の数だけの火が付いたろうそくを息を吹きかけて消すのが誕生日の人の仕事だよー」

後ろから若狭が教える。

悠一郎「なるほどな。じゃあ俺は20歳になるから20本だな」

ほまれ「分かりました20本ですね…20本?」

『え?』

悠一郎「ん?」

悠一郎は前にもこんな感じの雰囲気を経験した事がある。

確か晴風での赤道祭の時に鏑木の歳が分かった時と同じ雰囲気だ。

『えー⁉︎』

西崎「嘘⁉︎」

青木「マジで言ってるんですか!」

ましろ「もうとっくに20歳を過ぎてると思ってた…」

ミーナ「まさか儂と2歳しか変わらないのか」

悠一郎「おいおいそんなに俺老けてるのかよ」

悠一郎がこれまたまさかの反応に困る。

内田「そんな老けてませんが」

勝田「完全に大人の雰囲気だったぞな!」

悠一郎「そんなに俺…20歳以上の雰囲気だったのか? 前に航空科の生徒にも驚かれたんだが」

『20歳以上の雰囲気ありました』

悠一郎が聞くと全員から一斉に言われる。

悠一郎「ま、まぁ、とにかく俺は今年で20歳だからな。それだけは覚えてくれよ」

それから仕切り直して、杵崎ほがケーキに20本のろうそくを刺し、それに火をつける。

岬「じゃあ火を消す前に何か一言くれますか?」

悠一郎「一言ね…じゃあ。今日は忙しかった中こういう風に俺の誕生日を祝ってくれてありがとう! 俺は今までこういう風に誕生日を祝ってくれた事がなかった。でも今日の20歳の誕生日は俺は一生忘れない。みんなありがとう!」

悠一郎は言うと一気にろうそくの火を消す。

柳原「拍手ー!」

柳原の合図で拍手が起こり、その後ケーキを切り取ってみんなでワイワイと食べ始め、悠一郎の今までのエピソードをみんなが聞く。

知床「えっ? 佐藤教官って元々は駆逐艦乗りでしかも航海科だったんですか?」

悠一郎「そうだぞ。俺は元々は駆逐艦で見張り員をしてたんだけど上官からパイロットにならないかと誘いを受けて、それからパイロットになったわけさ」

内田「だからあんなに見張りとか航海科関係の仕事などもできたんですね」

悠一郎「一応航海科の他にはうちの駆逐艦の艦長が駆逐艦みたいな小さい艦だからなんかあった時に備えて違う科の仕事もできるようにと艦内研修をしてたから色んな科での最低限の仕事はできたぞ」

勝田「凄いぞなー」

そのまま話は盛り上がり、悠一郎がある事に気付き岬に聞く。

悠一郎「この誕生日会は岬が提案したのか?」

岬「ううん。これはミカンちゃんの提案ですよ」

悠一郎「伊良子が? あっそう言えば」

悠一郎は手紙の最後に書かれてた事を思い出す。

駿河「ねぇそろそろ花火が上がるんじゃない?」

広田「確かにそろそろそんな時間ね」

柳原「よーし最後はみんなで花火を見ようぜ! 江戸っ子ったら花火だろ!」

黒木「だから江戸っ子じゃないから私達は千葉県民よ」

柳原「心は江戸っ子でぇ!」

花火が始まるって事でみんな教室を出て、校庭に向かう中悠一郎は伊良子に話しかける。

悠一郎「伊良子この手紙」

悠一郎が手紙を見せると伊良子は少しモジモジする。

伊良子「はいちょっと2人で少し話した事がいいですか?」

伊良子が上目遣いで聞いてくる。

悠一郎「あぁ、いいぞ」

伊良子「ちょっとここじゃない所に行きましょうか」

伊良子が悠一郎を教室から連れ出す。

その様子を杵崎姉妹が影から見てた。

ほまれ、あかね((ミカンちゃん頑張れ!))

 

伊良子は悠一郎を連れ出して誰もいない中庭のベンチに腰をかける。

悠一郎「誰もいないな」

伊良子「そうですね」

悠一郎「そういえば今日の俺の誕生日会は伊良子が提案してくれたみたいだな。ありがとうな」

伊良子「いえ、そんなお礼を言われるほどの事をしてませんよ」

悠一郎は伊良子に誕生日会を開いてくれた事に感謝する。

悠一郎「それで俺に話したい事ってなんだ?」

悠一郎が本題に入れる。

伊良子「はい。晴風で悠一郎さんと一緒に海を航海してる時から貴方が熱心に努力する姿の格好良さと誰にでも親しく接して私にも優しく色々と接してくれる優しさに嬉しかったです。それに何よりもこんなに人を好きになったのは初めてです! よかったら私と付き合ってください!」

伊良子が悠一郎に向かって頭を下げる。

悠一郎「…伊良子頭を上げてくれ」

伊良子が頭を上げると緊張からか目から涙が出ており、悠一郎はベンチから立ち上がりそらを見る。

悠一郎「今まで俺は戦争って言う戦いの中を生きてきてからこういう風に俺の誕生日を祝ってくれる人はいなかった。だからこれからも来年も誕生日もいや、ずっと一緒に俺の誕生日を祝ってくれないか?」

伊良子「それってつまり…」

 

悠一郎「俺も好きだぞ美甘」

 

悠一郎が言うと同時にハートの形をした花火が打ち上がる。

それと同時に伊良子が悠一郎にだきついてくる。

伊良子「よかった、よかったよ〜」

伊良子の目からは嬉し涙が流れている。

悠一郎「ハハッ、そんなに緊張したのかよ」

悠一郎が抱きついてきた伊良子の頭をポンポン叩き、落ち着かせる。

そして伊良子が落ち着き、またベンチに座る。

悠一郎「これからは俺の事をさん付けしなくていいか悠一郎って呼んでくれないか?」

伊良子「じゃあ私も美甘って呼んでくさいね」

こうして1つのカップルが誕生日したのであった。

悠一郎「一応みんなにはこの事内緒にしておこうな」

伊良子「そうですね。その方がいいと思いますもんね」

悠一郎と伊良子がそう決めて、楽しく花火を見ながら話してる中中庭の草むらの中で今の一部始終を見てた人物が1人いた。

菅野「マジか」

それは両手にフライドチキンを持った菅野だった。

何故菅野がここにいるのかと言うと花火開始まで料理を食べていたためみんなから逸れて急いでフライドチキンを持って走ったら道に迷いたまたま草むらからその一部始終を見てしまったわけだ。

菅野「これは教官に復讐できる良いものを見ちまったぜ! 見てろよ教官この前(ヌードデッサンのモデルにされた)の復讐だ!」

後日見事に内緒にしてたこの事を菅野が周りに言いふらして、鼠算式に情報が広まっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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