ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた   作:アジアの大提督

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sky42

横須賀女子海洋学校で4年に1度の大イベント「海洋学校大観艦式」が行われることが決まってから4ヶ月が経ち、海洋学校大観艦式が行われる1ヶ月前の9月となり、今日は横須賀女子海洋学校の大講堂で打ち合わせがある。

そして横須賀女子海洋学校のある猿島フロートに1隻のクルーザーが猿島フロートの民間港エリアの桟橋に接舷した。

悠一郎「ふーやっと着いたぜ」

桟橋に接舷したクルーザーから出てきたのは悠一郎を始めとする日本航空学校の全飛行隊の飛行隊長が出てきた。

悠一郎「全員いるな?」

『います!』

岩本「いや、菅野がいない!」

悠一郎「またあいつか!」

悠一郎は周りを見ると桟橋の端っこで近海での実習を終えた航洋艦の入港に見て興奮してる菅野がいた。

悠一郎「菅野! またテメェは!」

菅野「わぁ! すいやせん!」

悠一郎「時間ねぇんだから行くぞ!」

悠一郎は菅野の耳たぶを引っ張りながら連れて行く。

菅野「痛い!痛い!」

これでも菅野は一応新編成した零戦第五飛行隊の飛行隊長なのに調子は相変わらず変わらない。

悠一郎「ったく。時間ねぇから講堂行くぞ」

『はい!』

悠一郎らはちょっと早足で講堂に向かった。

 

横須賀女子海洋学校 大講堂

友永「うぉ、デケェ!」

村田「3000人は収容できる大講堂だってよ」

友永「すげぇな」

悠一郎達が大講堂に入るともうそこに主催校の横須賀女子海洋学校の全艦艇の艦長と副長がいて海洋学校参加枠での参加の呉、佐世保、舞鶴の女子海洋と東舞鶴、呉の男子海洋学校から参加する各校代表五隻の艦長とブルーマーメイドとホワイトドルフィンと国防海軍と国防陸軍の観艦式代表がいた。

国防陸軍がいる理由は日本航空学校とある展示をするため今日の打ち合わせにきてるのだ。

坂井「教官。俺らはあそこみたいですよ」

坂井が指を指すと日本航空学校と書かれたプレートが置かれた座席があった。

悠一郎「んじゃ座るか」

そう言うの全員が座席に座り、今回の打ち合わせの紙が回ってくる。

悠一郎「おっ!」

西澤「教官。どうしました?」

悠一郎「観艦式当日俺の誕生日だ」

西澤「ありゃ、それはめでたいですね。ちなみに教官いくつになるんですか?」

悠一郎「今度の誕生日で20歳だ」

西澤「え? 教官…俺らと2つしか違わないんですか?」

西澤がまさかの事に気付く。

悠一郎「そうだぞ。俺はまだ未成年だ。なんだ知らなかったのか?」

西澤「多分全員教官が未成年って事知りませんよ。(絶対この人未成年の雰囲気じゃないから!)」

悠一郎「なんだ。そうなのか、まぁとりあえず俺はまだ未成年だからな。今度20歳になるけど。把握しとけよ」

西澤「りょ、了解です」

西澤は軽く動揺した。

知名「では、時間になったので打ち合わせを始めます」

そうこう話してる内に打ち合わせの時間となり、前の方で今回の海洋学校大観艦式の運営委員会の委員長となった武蔵艦長の知名 もえかが打ち合わせにを始める。

知名「では、まずは海洋学校大観艦式に参加する学校と組織の確認と紹介をします。最初に今回の海洋学校大観艦式の主催校横須賀女子海洋学校です」

知名が言うと横須賀女子海洋学校の全艦艇の艦長と副長が起立して敬礼をする。

知名「続きまして海洋学校参加枠から参加の呉女子海洋学校、佐世保女子海洋学校、舞鶴女子海洋学校、呉男子海洋学校、東舞鶴男子海洋学校です」

続いて立つのは海洋学校参加枠の各校代表参加の艦艇の艦長2名が立って敬礼をする。

知名「続いては今日は都合上いませんが海外からの海外から海外校参加枠でイギリスのダートマス校、アメリカのアナポリス校、ドイツのヴィルヘルムスハーフェン校、フランスからブレスト校が参加します」

悠一郎「ドイツって事はあいつも参加するのか?」

悠一郎の頭の中で呉方言で仁義のない言葉を言ってるミーナの事を浮かべる。

知名「続いては特別参加枠での参加のブルーマーメイド、ホワイトドルフィン、国防海軍、国防陸軍です」

知名が言うと各組織の代表が起立して、綺麗な敬礼をする。

悠一郎「やっぱ敬礼の質が違うな」

悠一郎が学生との敬礼の質が違う事がすぐに気付く。

知名「最後に横須賀女子海洋学校との姉妹校である日本航空学校が姉妹校枠で参加します」

知名が紹介すると悠一郎達は起立して敬礼をする。

知名「以上が今回の海洋学校大観艦式の参加校、参加組織でした。みなさんお座りください」

そう言うとみんな一斉に座りだす。

知名「では最初に今回の海洋学校大観艦式について概要を説明します。今回の海洋学校大観艦式は来月末に横須賀女子海洋学校で行われる文化祭2日間のところを1日延長して3日目に本番をやります。文化祭2日間は各校、組織の出し物や展示などを許可します」

悠一郎「高橋、俺らの展示の打ち合わせは進んでるのか?」

悠一郎が多目的哨戒機MP-1、1号機機長の高橋に話を聞く。

高橋「順調に進んでますので大丈夫です」

悠一郎「ならいい。そのまま念密に打ち合わせをよらしくな」

高橋「了解です」

知名「そして海洋学校観艦式当日の概要です。今回の海洋学校観艦式は相模湾で移動式で行います。今日の打ち合わせはここを重点的に打ち合わせします。海洋学校大観艦式の観閲官は横須賀女子海洋学校校長の宗谷 真雪にやってもらいます」

その後打ち合わせは観艦式当日までの段取りや新たな打ち合わせの予定など当日の陣形やそれぞれの担当艦を決めて、タイムスケジュールを作成した。

知名「ではこれにて本日の全体打ち合わせを終了します。この後代表会議があるので該当する生徒は休憩後に会議をしますので残ってください」

悠一郎「じゃあ俺は該当じゃないからとりあえずお前らの会議が終わるまでブラブラしてるわ」

『了解です』

そう言って悠一郎は席を離れ、講堂を離れる。

悠一郎「さてと、どうやって時間を潰そうかな」

悠一郎は周りを見回すと本校舎方面って書かれた看板を見つける。

悠一郎「そういや俺ここの校舎を見た事なかったな」

悠一郎は看板の方向を頼りに校舎を目指して歩いて開いた場所に出るとそこには赤レンガを基調としできた校舎があった。

悠一郎「綺麗な校舎だな」

悠一郎は校舎の周りを回ってると横須賀女子海洋学校の学生達が授業を受けてる様子が見えてくる。

悠一郎「みんな熱心だな。あいつらと違って」

悠一郎の言うあいつらとは日本航空学校の生徒の事だ。悠一郎がブラブラしてると。

古庄「あら、佐藤さんじゃない」

悠一郎「あっ、古庄さん」

悠一郎に声をかけたのは今の秋霜クラスの担当教官をしてる古庄だった。

古庄「どうしたの? こんな所にいて。今日は打ち合わせがあるんでしょ?」

悠一郎「打ち合わせはさっき終わって今は代表会議をしてるので自分は時間を潰してるだけですよ。そう言う古庄さんはここで何を?」

古庄「私は受け持ちの授業がないから巡回してるわ」

悠一郎「そうなんですか」

古庄「よかったら校内案内しましょうか? 時間を潰してるなら」

悠一郎「ありゃ、それはありがたいですね。あまりここの事詳しくないのでお願いします」

古庄「じゃあ行きましょうか」

そう言うと悠一郎は古庄の案内のもと横須賀女子海洋学校の学校案内が始まる。

古庄「まずは今さっき見たと思うのですがここが我が校の本校舎です。元々この建物は広島にある旧江田島地区にあった国防海軍の前身の旧日本海軍の海軍兵学校の建物の設計図を使って建てられました」

悠一郎「なんで海軍兵学校の建物の設計図を使って建てたんですか?」

古庄「それは今から80年前ほどに旧江田島地区が今後20年以内に完全に海に沈む予兆が見られたので伝統ある海軍兵学校の校舎を別の地で2代目として運用するため横須賀女子海洋学校の校舎となったのです」

悠一郎「なんか大変そうだな昔の人は」

古庄「そうですね。きゅうに日本が沈み始めたとかで大変でしょうね」

そう二人が話して歩いてると上の方に秋霜クラスとか書かれた教室の前のところにきた。

古庄「せっかくですから久しぶりに彼女達に会っていきませんか?」

そう言って悠一郎はバレないように教室のドアから覗くとみんな一生懸命勉強してるのが見えた。

悠一郎「いえ、遠慮しときます。一応これでも教育者の端くれなのでね。それに彼女達には来月会えますし」

古庄「そうですか。ならあなたが今日ここにきたのも黙っておきましょう」

悠一郎「その方がいいですね」

古庄「分かりました。じゃあ次の所に行きましょう」

悠一郎は古庄に案内されるとエレベーターに乗って地下に行き始めた。

悠一郎「今度はなんですか。」

古庄「見てからのお楽しみです」

そう言うとエレベーターは地下に到着して、エレベーターから出た悠一郎が見た光景は

悠一郎「すげぇ…地下にこんな施設があるなんて!」

悠一郎が見た光景は横須賀女子海洋学校の猿島フロートの地下にある内部ドックだった。

古庄「驚きました?」

悠一郎「そりゃ驚きますよ」

広大な広さの内部ドックには武蔵を始め、多種多様な艦がドック入りをしており、ドックでは修復点検作業が行われていた。

古庄「このドックは教育艦が浦賀水道を通る民間船や貨物船やタンカーなどの邪魔にならないように作られ、このドックで学生達に自分が乗る艦の点検もできるように最高の施設を用意してます」

悠一郎「まさに未来ぽいですね〜」

悠一郎の頭には学校建設のために少ない予算で作った航空機格納庫が頭に浮かぶ。

古庄「では次に行きますか」

悠一郎「そうですね」

そう言うと次に行ったのは学生寮でここも立派で悠一郎も関心してたが、都合上悠一郎は学生寮に入れなかった。その後も各術科の先生教育棟の見学を悠一郎はさせてもらった。

そして見学を終えて学生食堂で古庄とお茶をしてた。

悠一郎「いや〜さすがブルーマーメイドを輩出する名門校だけあって施設もなかなかのものでとても感心しました。案内今日はありがとうございました」

古庄「どういたしまして。これから横須賀女子海洋学校と日本航空学校の相互理解が必要になってくるのでもっとこういう機会があるといいですね」

悠一郎「そうですね。多分うちのバカどもがこの施設を見たら口を開けてますね」

古庄「そうですか」

2人は学生食堂で購入したお茶を一口飲む。

悠一郎「そう言えば古庄さんは何故教官になったのですか?」

古庄「私が教官になった理由ですか? 聞いてもつまんないと思いますよ」

悠一郎「それでも平気ですよ。ちょっとした興味なんで」

古庄「じゃあちょっと長くなります。私は元々この横須賀女子海洋学校に入学した時はあまり成績とかもあまり良くなかったのです」

悠一郎「ほほう」

古庄「必死に努力しても上に上がいて、一度挫折を味わいました。でもその時私に救いの手をかけてくれたのが今の本校の校長の宗谷 真雪校長です」

悠一郎「真雪さんが?」

古庄「えぇ、その時まだ宗谷校長はブルーマーメイドの実働部隊から教官に転職したばかりでまだ校長ではありませんでした。宗谷校長は私に救いの手をかけてくれて、それから宗谷校長のもとで必死に勉強をし、そしてどんどんと成績も上がっていき、最後には教育艦の艦長になれるまで指導して頂いて、艦長になってからも宗谷校長からブルーマーメイド時代の艦長経験談などを聞かせてもらって艦長の心得も教えてくれました」

悠一郎「そうなんですか。ちなみにその艦長の心得はどんな心得なんですか?」

古庄「そうですねそ『艦のトップになるものは人をよく見極めて、その人が最大限に力を発揮できる仕事に就かせるようして力を発揮させる』ですね」

悠一郎「なるほど(たぶんこの心得があったから岬が艦長になったんだな)」

古庄「それから私は卒業してブルーマーメイドで勤務をして、実績を積んできた時に校長になった宗谷校長から教官の話を頂いて、私も宗谷校長のような教官になりたいと思いブルーマーメイドから教官になりました」

悠一郎「古庄さんもいい人に恵まれましたね」

古庄「そうですね私も宗谷校長がいなければ今頃こうして生徒に教鞭も取ることはできなかったでしょう」

悠一郎「そうですか」

悠一郎はその時頭の中で色んな人を思い出した軍隊へ行かせてくれた家族、航空隊への転属を勧めてくれた班長、航空隊での教官や良き友人の田島やライバルだった神谷、そして特攻する時に自分の機体を最後まで守ってくれた宮下一飛曹、自分を助けてくれた川瀬、零戦を直してくれた香取と田村を思い出す。

悠一郎(俺もここまでくるまでに色んな人の助けがあったんだな)

そう思ってると時間が会議の終わる時間になっており、日本航空学校の生徒達が悠一郎の事を迎えにきた。

悠一郎「では、古庄さん今日はありがとうございました。とてもいい話聞けてよかったです。また来月に」

古庄「こちらこそまた来月に会いましょう」

そう言って悠一郎は生徒に囲まれながら学校を後にしていく。

古庄(佐藤教官。あなたはもう立派な教官ですね)

古庄がそう思ってると古庄のスカートのポケットに入れてあるスマホにメールが来て振動する。

古庄「誰かしら」

メールを確認すると

 

香取先輩

久しぶりに横須賀技術艦船の方に来たから夜に居酒屋信濃で飲みに行かね?

 

香取からの飲みの誘いだった。

古庄「仕方がありませんね。あの人に付き合ってあげましょうか」

実は古庄は香取から前に日本航空学校の見学の際に久しぶりに会ってから頻繁に連絡をする仲になっていた。

 

 

 

 

 

 




次回から観艦式の話になります

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