ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた 作:アジアの大提督
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前回まで横須賀女子海洋学校の旧晴風クラスは姉妹校である日本航空学校を見学しに来ている。
そして一行は校舎を出ると次は外の滑走路と駐機場の脇にある格納庫に来ており、格納庫では航空整備科が航空機整備の実習を香取の下でやってた。
巣山「ここは見ての通り通常は零戦の格納するための格納庫ですがこういう機体整備など実習などをするための設備も備えてます。あともう少ししたら新しい機体がここにやってくるのでここも少し狭くなります」
『へー』
巣山「どうぞ中へ、香取主任には邪魔にならならければ中で見てもいいと言われてますので、中に入る際はそこのヘルメットをお願いします」
巣山にそう言われると一行はヘルメットを被って格納庫に入る。
格納庫では班に分けられて班ごとに一つの零戦を整備しており、壁には「ネジ一本事故の元」と書かれている。
各々が中を見学してるとあるグループでどうやらトラブルが起きた。
「くそッ! なんで動かないんだよ!」
「ちゃんと分解図を元にして分解して元に戻したんだけどな〜」
「このままじゃあ、香取主任の大目玉食うぞ」
どうやらこの班はエンジン整備してたがエンジン整備を終えて試験運転しようとしたが動かない模様だ。
柳原「何やってんだ。おめぇらはちょっと貸してみな」
「お、おい」
その時たまたまその班の前を通りかかった柳原が見てもいられず勝手に整備を始める。
柳原「ここを…こうして、こうすれば!」
その時さっきまで動かなかったエンジンが始動し始めた。
「えー、なんで!」
柳原「こういうのは感覚でやるもんでぇ、説明書なんて見るのは最初だけでぇ」
「あんたすげぇ!」
柳原の様子を見てた他の航空整備科の生徒が柳原を賛賞する。
黒木「なんで一度しか見てない図面を覚えてて、授業の内容を覚えてないんだろう」
若狭 伊勢 駿河 広田「「「「分かる、分かる」」」」
黒木「あなた達もよ!」
その時放送が入る。
『第一飛行隊、第二飛行隊が間も無く帰投する。着陸する担当生徒は準備せよ』
巣山「どうやら、先ほどの緊急発進訓練した零戦が帰ってきた模様ですね。では着陸の様子を間近で見に行きましょう」
一行は続いては格納庫から出て、目の前の滑走路の安全地帯に向かう。
滑走路脇には航空整備科の担当生徒が零戦の着陸を待っている。
巣山「きましたね」
巣山が上を指差すとまだ米粒サイズながら零戦が主脚を出して着陸態勢になってるのを確認できる…野間だけが。
『第一飛行隊着陸します!』
航空管制科のアナウンスと同時に第一飛行隊の零戦が着陸し始める。
『続いて第二飛行隊着陸します!』
そして第一飛行隊と第二飛行隊のすべての機体が着陸して、駐機場に向かう。
巣山「どうでした? 間近で零戦の着陸を見られて」
岬「迫力があって凄かったね」
ましろ「しかも全員が同じ場所で着陸していて高い練度がある事も分かりました」
巣山「そうですか、でもみんな最初はこんな綺麗に飛べてませんでしたよ。こんな綺麗に飛べるようになったのはすべて」
巣山が見る方向には第一飛行隊と第二飛行隊のパイロットが整列しており、その前には
悠一郎「よし、いい感じで緊急発進までの時間が短縮されて、見た感じ綺麗に編隊飛行もできてたし合格点だ。しっかり昼飯食って午後に備えろ」
『はい!』
そこにはいつもの作業着を来て、第一飛行隊と第二飛行隊のパイロットに指導してる悠一郎がいた。
悠一郎「おっ、お前らじゃん」
そして悠一郎は旧晴風クラスに気付く。
岬「こんにちは」
ましろ「お久しぶりです」
岬とましろが代表して挨拶をする。
悠一郎「そんな固くなるなよもっと晴風時代みたいに行こうぜ」
岬「どうも久しぶりでみんな緊張してるみたいで」
悠一郎「なんだよお前らよ〜」
悠一郎が他のクルーと久しぶりに会って話してるのを後ろからその光景を見てる一人の生徒がいた。
あかね「ねぇ、ミカンちゃん話さなくていいの?」
ほまれ「久しぶりなんだし、思い切って話しかけた方がいいと思うよ」
伊良子「でもみんなと話してるから話しかけにくいな。それに前よりなんか雰囲気も変わってるから」
あかね「何そんな悠長な事言ってるの。このままじゃあほまれの二の舞だよ」
ほまれ「あっちゃん!」
カーン! カーン!
その時昼休憩を知らせる鐘が鳴る。
悠一郎「よし、飯行くか!」
そう言って悠一郎が食堂に向かう。
あかね、ほまれ「「あーあー」」
伊良子「あーあー言わない!」
そして悠一郎は旧晴風クラスを食堂に案内する。今回昼食時には交流イベントも含まれてるからだ。
悠一郎「ん? なんか食堂の方が騒がしいな」
悠一郎と旧晴風クラスが食堂に着くと大量の生徒の困惑の声が聞こてくる。
悠一郎「一体どうしたんだ?」
坂井「教官大変です! 飯がありません!」
悠一郎「何! どうしてそうなった!」
笹井「食堂の婆さん達が昨日飲み会で牡○小屋行ったみたいで腹を壊したみたいです!」
悠一郎「何やってんだ! あの婆さん達は!」
食堂は騒然となってる。なにせ身体を動かす事を主体にする学校だから生徒や教師や教官も全員腹ペコ状態で飯がないのは危機的状態だ。
伊良子「あ、あのー」
その時後ろの方から伊良子が手を挙げた。
悠一郎「どうした? 伊良子」
伊良子「もし、よければ私とあっちゃんほっちゃんで今から作りましょうか? 見た所材料もあるみたいですけど」
食堂の調理台を見るとそこにはジャガイモ、人参、玉ねぎ、豚肉がありカレーの材料があった。
悠一郎「いいのか一応今日はお前達が客人なんだぞ。これは完全に俺たちの方の失態だから別にお前らが」
伊良子「ううん、大丈夫ですよ。だよね? あっちゃんほっちゃん」
あかね「私もいいよ〜」
ほまれ「こんな大人数の料理ができるなんて滅多にないからいい機会だしやろう!」
悠一郎「お前ら…」
伊良子「ちょっと時間かかるけど今から料理始めるね」
悠一郎「お、おう。頼んだぞ」
そう言って伊良子と杵崎姉妹が調理を始める。
その様子を見ててた日本航空学校の生徒は。
坂井「流石に客人に料理を任すのはな」
笹井「しかもこの人数だしな」
西澤「料理はできなくても…」
岩本「芋洗いと野菜の皮剥きぐらいならできる!」
坂井「やるぞ野郎ども! 」
『おう!』
そう言って坂井を筆頭に大量にあるジャガイモと人参と玉ねぎに箱を開けて野菜洗いと皮剥きを始める。
ましろ「艦長」
岬「うん。私達も手伝おう!」
『おー!』
そして旧晴風クラスも坂井達に続いて手伝いを始め、気づけば日本航空学校の生徒と旧晴風クラスの生徒が協力しあって料理を作っていた。
香取「いいね〜若いのって」
古庄「そうですね」
香取「随分と教師しての格がついてきたんじゃねぇのか? 古庄」
古庄「そういう香取先輩も随分と教官似合ってますね」
香取「ほー随分と言うようになったじゃん」
実は古庄と香取は出身が同じで香取の方が古庄より先輩であり、小学校と中学校は一緒なのだ。
香取「まぁ、この様子じゃあ交流会もしなくてもそさそうだな」
古庄「そうですね。あとは彼女達に任せても平気でしょう」
香取「そうだな」
二人が見る先には和気あいあいとした二校の生徒が見られた。
そして1時間後
晴風 航空学『できたー!』
二校の生徒達の前には晴風カレーにプラスで野菜で型を取って作った零戦が付いていた。
悠一郎「じゃあ皿を取って盛り付けしたやつは席につけよー」
晴風 航空学『はーい』
そして両校の生徒が盛り付けをし、席に着く。
悠一郎「じゃあ飯の号令をしてもらうか誰にしてもらおうかな〜〜じゃあ…岬」
岬「私ですか?」
悠一郎「おう、任せた」
岬「えっ〜と皆さん残さず食べましょう! いただきます!」
晴風 航空学『いただきます!』
号令をするとみんな一斉に食べ始めた。
「うめぇ!」「流石海洋学校の生徒が作るカレーは一味ちがうぜ!」「お代わりある?」「食うはえーよ!」
そんな声が聞こえつつ両校は同じ釜の飯を作り、同じ釜の飯を食べてる為飯を取りつついい感じで交流できており、両校の絆が深まっていった。
そんな中悠一郎が席を立った。
悠一郎「サンキューな伊良子に杵崎姉妹。客人なのにこんな料理を作ってもらって」
伊良子「大丈夫ですよ。むしろこんな大人数に料理を振舞えたんですから料理を作る人としては本望ですよ」
あかね「そ!に日本航空学校の皆さんが手伝ってくれたおかげ早く作れましたし」
ほまれ「何よりいつもより楽しく作れましたー!」
悠一郎「そうか。なら良かった。俺も久しぶりにお前らのカレーが食えて良かった。やっぱりカレーは晴風のやつが一番だな。それにこの野菜の零戦もなかなか粋だな。これ誰か作ったんだ?」
あかね「それはミカンちゃんですよ」
悠一郎「おっ、伊良子が作ったのか器用だな〜」
伊良子「そんな事ないですよ。たまたま食材が余ってたんで作っただけですよ」
悠一郎「でも俺らからすれば零戦のこれがあるだけでかなり違うからな。ありがとうな」
伊良子「どういたしまして」
そして両校は食事を終えて、最後も全員で食器などを洗い終えて、その後軽く交流会をして、見学は終わったのだ。
校門前
岬「今日は一日お世話になりました」
『お世話になりました』
岬が代表してまずお礼を言う。
悠一郎「こちこそ色々あったけど今日はありがとうな。次は年明けの両校合同演習でな」
ましろ「はい、年明けの演習楽しみにしてます」
悠一郎「じゃあ期待しとくぞ。俺らも気合いれていくからよ」
そういって最後に旧晴風クラスは挨拶をして、バスに乗り込んで、日本航空学校を後にする。
バスが出る時に日本航空学校の生徒が帽振れをして今日の一日が終わる。
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