ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた 作:アジアの大提督
武蔵を無力化したあとフィリピン方面に展開してたブルーマーメイド主力部隊によって残ってたウィルス感染した教育艦を無力化し、一連のウィルス騒動は終わったのだ。
そして武蔵を無力化した翌日
香取「こりゃ酷くやられたな」
香取は伊豆半島の飛行場から横須賀技術艦船工廠に戻ってきており、武蔵との戦いで損害を受けた加賀と赤城が横須賀技術艦船工廠の修繕ドックに入っており、加賀と赤城は艦橋以外の艦上構造物が吹き飛び甲板は火災で焦げ、船舷は武蔵の砲撃によって穴が空いており、中には過貫通もあった。
香取「直すのに1年はかかるなこれ。しかも内部も酷いから新たな設計が必要かもな」
内部の方も弾薬の誘爆や火災によって酷い状態になっていた。
田村「そうですね。確かにこれはかなりの時間がかかりますね」
香取と一緒に戻ってきた田村も香取と同意見だが香取とは別の考えを持ってた。
田村「設計から見直すって事ならいっそのこと戦艦から新たな改装して新たな艦種にしてはどうですか?」
香取「それはつまり」
田村「えぇ、悠一郎君の零戦みたいな航空機を艦船に搭載して洋上で運用できるようにしてみるのはどうですか? 航空機の洋上での母艦って事から『航空母艦』ってのは」
田村の奇想天外な発想に香取は笑った。
香取「はっはっはっ! 田村さんよあんた面白い考えを持ってんな! その案面白そうじゃねぇか。俺もその案に賛成するぜ」
香取も田村の案に賛成した。
香取と田村がこの様な案を出せたのは昨日の悠一郎が武蔵に行った攻撃の様子を映された映像をブルーマーメイドから見せてもらい航空機の無限の可能性を感じてるからだ。
香取「ならば上の方に納得してもらえる様に早速提案書の作成だ!」
田村「私も手伝いますよ」
香取と田村は早速新型艦種への設計と海上安全委員会の改装提案書を作成し始めた。
その頃晴風のクルーは全員横須賀女子海洋学校の会議室に集められていた。
ましろ「なんでしょうね艦長」
岬「うん。急に全員に召集がかかってなんだろう」
岬とましろが話してると会議室のドアが開き、ドアから横須賀女子海洋学校の校長の真雪とブルーマーメイドの真霜と川瀬が入ってきて最後に悠一郎が入ってきた。
岬「起立! 気をつけ! 礼!」
岬が全員を起立させ礼をさせる。
真雪「全員座って楽にしていいわよ」
真雪が全員を座らせる。、
真雪「今日はある事をみんなに知らせるため集まってもらったのよ。詳しい事は真霜と川瀬さんに説明してもらうわ」
真雪は目で2人に合図を送り、前の方に出る。
真霜「まずはブルーマーメイドからあなた達にこの一連の騒動の終息に貢献した事に対してブルーマーメイドを代表して、お礼を言いたい。ありがとう」
真霜が晴風のクルーに頭を下げる。
真霜「そしてこれともう1つあなた達に隠していた事を話すわ。川瀬さん」
川瀬「はい」
今度は真霜に変わって川瀬が前に出る。
川瀬「あなた達に隠していた事はそれは悠一郎君の正体よ」
川瀬が入った瞬間ざわめきが起きる。
川瀬「信じられないと思うけど話はしっかり聞いてね」
川瀬が悠一郎がこの世界と別の世界の時間軸から来た者だと話、零戦は悠一郎のいた世界の兵器である事を伝える。
川瀬「これが悠一郎君の正体よ。あなた達に隠していたのはまだこの事実を知ってるのはほんの一部の人間だけしか知らないからあなた達に話せなかったのよ」
ましろ「簡単に言うと悠一郎さんはこの世界の人間じゃないって事ですか?」
悠一郎「一応そう言う事になるな」
ましろの問いに後ろにいた悠一郎が答える。
悠一郎「俺は別の世界で戦争に参加してた。そして俺は零戦に乗って敵艦に体当たりして一度は死んでるんだ」
晴風クルー『!』
悠一郎の一度は死んでるって言葉に晴風のクルーは驚愕する。
悠一郎「敵艦に体当たりして死んだはずにも関わらず何故か俺はこの世界へ来てしまったようだが俺は生きてる。そしてみんなには正体を隠していてすまなかった」
悠一郎がみんなに深々と頭を下げる。
岬「頭を上げてください悠一郎さん」
悠一郎は頭を上げる。
岬「悠一郎さんは私達を助けてくれたじゃないですか。それに晴風では私達に足りない事を教えてくれたりしてくれました。こんな事で私達はあなたの事を責めません。そうだよねみんな」
岬が後ろを向いてみんなを見ると全員が岬と同意見だと言う顔をする。
悠一郎「お前ら…」
ましろ「悠一郎さんこれからも私達の足りない事を教えてください」
悠一郎「あぁ、任せとけビシビシ教えてやるよ!」
悠一郎は晴風のクルーに自分の正体を言えて、気が楽になり、その後みんなから質問攻めにあった。