ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた   作:アジアの大提督

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やっと本編の終わりが見えてきた。そして零戦の登場も近づいてきた
では最新話をどうぞ!

ー宣伝ー
自分が所属してる晴風支援艦隊 同人部隊が今度の2月19日に大阪で行われるComiCon大阪ではいふりの合同誌を出します
是非興味がある方はよろしくお願いします
詳しい情報は自分のTwitterからも発信してますのでよろしくお願いします。

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アジアの大提督



sky25

日本 伊豆半島 国防陸軍基地

香取「いい天気だな〜」

田村「そうですね〜」

二人はベンチに座って雲ひとつない空を見上げていた。

香取「それにしても例のものはサルベージ及び改良点の完了して、国防陸軍の土地を借りて作ったこの滑走路?もできたのに肝心のアレを操るものがいなきゃなな〜」

香取は悠一郎の零戦のサルベージ及び悠一郎からの改良点を全てやり終えて、零戦は数少ない陸地にある伊豆半島の国防陸軍の基地の一部を借りて作った滑走路に零戦を移動させて、香取は悠一郎が零戦に搭乗する前の点検員としてここ一週間近く国防陸軍の基地にいる。

田村「まぁ彼は今ブルーマーメイドに聞く限り、南半球の方にいるみたいですしね。ここは彼が帰ってくるのを待ちましょうか」

田村は香取の助手として佐世保の工作船から降りて、横須賀技術艦船工廠で香取の助手をして、今も香取の助手として国防陸軍の基地にいる。

香取「早よ帰ってこないかな〜くたびれちまうぜ」

香取は大欠伸をしながらそのまま寝てしまった。

田村はベンチから立ち上がって格納庫にしまってある悠一郎の零戦の側に向かった。そして零戦の前に立つと田村は呟いた。

田村「もしこれが本当に空を飛べるなら世界の技術は一気に革命が起きて新たな風が世界に吹き込むな」

田村は零戦から感じる無限の可能性を感じていた。

 

南太平洋

晴風は比叡を無力化し、後から増援に来た三原の支援隊に引き継ぎ、広域通信で入ったトラック方面とアドミラルティ諸島からの大型艦目撃情報を元に晴風は近場のアドミラルティ諸島方面への探索に入り、ましろの姉である真冬が率いるべんてんはトラック方面へと向かい向かった。

その時に真冬を初め、べんてんのクルー晴風に向かって一列になつて帽振れした。晴風クルーもそれに各々が答礼をし、悠一郎も腰につけてた作業帽を取り、べんてんに向かって帽振った。

べんてんが見えなくなると晴風艦橋では比叡を無力化した事に喜び、自画自賛してクルーがいたがその様子を悠一郎はあまり良くないと思ってた。

悠一郎(確かに駆逐艦があの比叡を無力化したのはすごい事なんだが、これで浮かれてしまっててはあの戦争の時の国民と同じ気質になってしまうな)

悠一郎は比叡を無力化したことからの油断からの艦の事故が起きるのを恐れていた。

その時に電信員の八木から報告が入る。

八木「目標がわかりました! 識別帯は白と黒。ドイツのドイッチュラント級教育艦アドミラル・シュペーです!」

八木からの目標艦の名前が報告された瞬間艦橋は騒然となった。

特にアドミラル・シュペーのクルーのミーナは顔色が変わった。

 

晴風がアドミラル・シュペーを補足してから一日が経ったが晴風はまだシュペーへの対しての行動は何もとっていなかった。

晴風の教室で朝食を取ってるみんなにあまり元気がない。

青木「シュペーってミーナさんが乗って艦っすよね?」

和住「あの時は大変だったなー」

悠一郎「ちょっとその話聞かせてくれ」

青木と和住が前にシュペーと戦った時の話をしてると悠一郎が話を聞きに来た。

青木「そういえば佐藤さんはあの時いなかったすね」

悠一郎「あぁ、だから話を聞いて知っときたいんだ」

悠一郎は前に晴風がシュペーと戦った後に乗って来たため前の時の事をあまり知らない為ちょうどその話をしてる青木と和住の所に来た。

和住「確かに前に戦った時は晴風がさるしまに攻撃して反乱扱いにされた次の日にシュペーに遭遇してシュペーからさるしまの時と同じように一方的な攻撃を食らって大変だっんですよ」

悠一郎「ほうほう」

青木「それからシュペーから小型ボートに乗って来たミーナさんがいて、その時にシュペーの副砲弾がミーナさんが乗っていたボートの近くに着弾してボートが一度吹き飛んだですよ」

悠一郎「マジかよ。それでミーナはどうやって助かったんだよ」

青木「それでにうちの艦長が中型スキッパーに乗って助けに行ったんですよ」

悠一郎「(もうこの時から独断行動してたのかよ!)なるほどな」

和住「それで残った副長が晴風を指揮して、シュペーのスクリューシャフトを攻撃して、シュペーの速力が落ちてるうちに艦長とミーナさんを回収して逃げたんですよ」

悠一郎「なんでこんなにこの艦の主砲の性能はいいんだよ…。なるほどな恐らくそのシュペーは今回スクリューシャフトを応急処置やならなんかしらして元の状態にして来たんだな」

青木「恐らくそうっすね」

悠一郎「分かった。教えてくれてしてありがとな」

和住「それほどでも〜」

悠一郎が席を離れると前の方でましろが岬に今後どうするか尋ねてると、その時教室のドアが勢いよく開く。

納沙「カチコミです!」

納沙が松永、姫路、万里小路の砲雷科三人と主計科の五人を連れてカチコミしようと進言しに来た。

納沙「助けに行きましょう!」

納沙がそう言うと万里小路が自前の薙刀を出して構える。

悠一郎(おっ、あの構えはかなりの腕前だな)

万里小路に続いて、伊良子と杵崎姉妹が戦闘糧食の握ったおにぎりを見せ、続いて等松と松永と姫路が昔ながらの竹筒水鉄砲を構える。

悠一郎(なん竹筒水鉄砲か懐かしいな)

最後に鏑木が白衣の裏に大量の注射器を備えてるのを自慢気に見してくる。

悠一郎「おい、最後」

悠一郎のツッコミは誰も聞いておらず、後ろの方でミーナが自分の乗ってた艦を助ける為にと行動を起こしてるくれる人がいる事に感激してた。

その後晴風クルーが教室に集まり、シュペー制圧作戦の為の作戦会議が行われ、ミーナがシュペーの概要を説明する。

しかしましろがシュペーは比叡より火力と装甲は無いものの船体が小さい為小回りが利いて、比叡より装甲が無いものの晴風でも抜けない装甲がある事を言い更に危険な戦いになる事を全員に言う。

そしてましろがか岬にどうするかを伺う。

ミーナ「儂は…我が艦アドミラル・シュペーの乗員のみんなをそして艦長のテアを助けてほしい! 晴風のみんなを危険に晒してしまうが」

そう言うとミーナはみんなに頭を下げる。

納沙「やりましょう!」

納沙がそう言うとみんなはそれに賛同しする。岬とましろも全員の意思の確認を取ると。

悠一郎「決まりだな艦長」

岬「はい、作戦開始!」

岬がそう言うと晴風クルーは全員が所定の位置に着き、シュペーへの対しての作戦を開始する。

そして晴風はシュペーを目視に取られるとこまで接近する。

岬「めぐちゃん。シュペーの位置は?」

宇田「前方10マイル」

ましろ「野間さん。シュペーの様子は?」

野間「砲の仰角はかかってませんが」

岬とましろが念密にシュペーの距離と様子を報告させる。

ミーナ「こちらに気がついた様子はないぞ」

悠一郎「確かに距離10マイル程なら気づいててもおかしくないが、本当に気づいてないか、それとも脅威と感じてないのかの二つだな。行動を起こすなら今かもな」

悠一郎とミーナもシュペーの様子を双眼鏡で見る。

岬もシュペーの様子を見て決断する。

岬「よし、戦闘用意ー!」

岬が言うと万里小路が吹く戦闘配置のラッパが晴風に鳴り響き、晴風の主砲に砲弾が詰め込められる。

悠一郎(もうちょっと上手く吹こうな…)

岬「第四船速!」

岬が速度指示をすると機関の出力を上げて、晴風は速力を上げて、シュペーの左側に舵を取る。

ミーナ「ドアホ、もうちょい右じゃ、シュペーの艦橋から死角になるに」

ミーナからの指示で知床が舵を修正する。

ミーナ「テア、今行く」

ミーナが小声のドイツ語でつぶやく。

そして晴風が位置に着くと岬が攻撃指示を出す。

岬「戦闘! 右魚雷戦! 30度シュペー!」

西崎「敵針180度、敵速20ノット、雷速52ノット」

西崎が水雷方位盤でシュペーの位置を確認し、魚雷の発射方向指示をする。

岬「距離2万で遠距離雷撃!」

西崎「一番管発射雷数4、ありったけぶっ放すよ!」

指示を聞いた一番管担当の松永が発射管を西崎の指示した方向に向ける。

西崎「発射準備よし!」

岬「攻撃始め!」

西崎「撃てぇ!」

西崎が指示を出すと一番管から魚雷4本がシュペーに向けて放たれ、航行する。

野間「!シュペーの主砲旋回してます!」

その時野間がシュペーの主砲が旋回してるのを報告する。

岬「リンちゃん。回避を! 面舵!」

知床「面舵!」

知床が面舵に晴風の舵を切る。

岬「向こうが魚雷を回避して、速度を落ちたところを主砲で狙うから見張りよろしく」

内田、山下「「はい!」」

野間「シュペー発砲!」

その時シュペーの後部主砲が火を噴く。

岬「もーどせ!」

知床「もーどせ」

晴風が舵を戻すと晴風の周りに三つの水柱が立つ。

悠一郎「うぉ! 流石に戦艦ほどの砲力じゃないけどこりゃ一等巡洋艦並み以上の砲撃だ」

悠一郎がシュペーの砲撃に驚いてると魚雷が真っ直ぐシュペーに向かって岬が魚雷がシュペーに到達するのに合わせて突入する指示をするがまさかのことが起きる。

山下「シュペー回避しません!」

ましろ「何!」

まさかシュペーが魚雷への回避行動を取らずそのまま直進をしてるのだ。

岬「! 主砲!」

立石「うい!」

今度は主砲で回避行動させようとするがシュペーは進路をそのままで回避をしない。

ましろ「なぜ進路を変えない!」

西崎「かよちゃん。次行くよ!」

姫路「はいー!」

今度は二番管の魚雷を放つとシュペーの副砲が晴風に向かって砲撃を始める。そのうちの一つが晴風の三番主砲に命中する。

ましろ「被害報告!」

和住「三番砲大破!」

青木「二番砲射撃可能っす!」

柳原「機関全力発揮でぃ!」

各所から被害報告が上がる一方てシュペーは砲撃を立て続けに続けて、晴風の周りに多数の水柱を立たせる。

内田「夾叉されました!」

悠一郎「見張り続けろ! 今度は至近弾が来るぞ!」

山下、内田、野間「「「はい!」」」

岬「リンちゃん、回避を!」

知床「よーそろー」

そして先程放った晴風の魚雷がシュペーの船底を通過した。

野間「魚雷、シュペーの船底を通過!」

ましろ「回避しなかった…これじゃ弱点を狙うのは無理だ!」

岬「どうしよう…」

西崎「照準もバッチリだったのに…」

悠一郎「(確に西崎の魚雷の発射指示は文句なしの完璧だったが、まさかシュペーが回避をしないのは俺も予想外だがここで動揺しててはダメだ!)切り替えろ! まだあっちは撃って来るぞ!」

悠一郎はそう言うが想定外の事で頭いっぱいの他のクルーには悠一郎の声は届かない。

ミーナ「これじゃ、接舷乗り込みなぞ不可能じゃ」

納沙「ミーちゃん諦めちゃダメだよ!」

ミーナ「しかし直撃したらこの艦吹き飛んでしまう。晴風を危険に晒すわけにはいかない」

悠一郎(確にシュペーの28センチが晴風にもろに食らったらすぐに沈んでしまう)

納沙「でも、前に行けたじゃない!」

その時悠一郎とミーナも以外のクルーが前回シュペーと戦った時の事を思い出す。

西崎「はっ、艦長。スキッパーなら行けるんじゃない」

ましろ「確に小さくて小回りのきくスキッパーなら砲弾を避けながら接近するのは可能ですが、至近弾でも喰らえば作戦続行は不可能ですよ! 艦長どうします」

岬は考え、そして決断する。

岬「私は行きたい!」

ましろ「どうせそう言うと思ってました」

そう言うと岬が自分の艦長帽を取りましろに渡し、指揮権を移譲する。

岬「了解です! 以後の本艦の指揮は宗谷ましろ貴官に任せます」

岬が正しい手順で指揮権の移譲をする。

岬「突入班用意!」

そして岬がミーナを引き連れて突入班と共にスキッパーに乗り、シュペーに向かう。

 

 

 

 

 

 

 


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