ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた   作:アジアの大提督

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あと2カ月頑張れば冬コミが待ってますよ。
自分は初日に行こうかなと思ってます行けたら3日目も行きます。
あとTwitterの方で晴風支援艦隊の同人部隊に入りました。
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grandadmiral0もよろしくお願いします。






sky22

突如新橋は大きな揺れとともに沈み始めた。

悠一郎は最後に若い夫婦を連れてきた日置共にボートに乗った。

悠一郎「全員いるか⁉︎」

悠一郎は救助隊のメンバーがいるか確認をとった。

小笠原「航海科は救助者と一緒に艦に乗りました!副長とミーナさんがまだ中に!」

悠一郎「なに!」

晴風は自艦の安全を確保するために新橋との接舷を時離脱し始めた。

悠一郎「万里小路、艦長に連絡だ!」

万里小路「かしこまりました。」

万里小路が艦長に連絡しようとしたその時

小笠原「あっ、あそこ!」

小笠原が探照灯を持ち照らすとそこにはミーナが走っていた。

悠一郎「早く飛び込め!」

ミーナ「わかっておる!」

万里小路「回収しますから早く。」

ミーナ「グッ!」

ミーナは頭から綺麗な形で海に飛び込んだ。

悠一郎「早く回収しろ波に飲み込まれるぞ。」

すぐにミーナはボートに引き上げられた。

悠一郎「ミーナ、副長はどうした!」

ミーナ「儂と途中まで小さい子の捜索をしておったが途中から分かれて探したから後は分からん。」

悠一郎「!」

万里小路「悠一郎さん、副長との通信が途切れました。」

悠一郎「マジかよ…」

悠一郎は沈み始める新橋をもう一度見る。

悠一郎(流石にあの状況から一人で出てこれる訳がない。しかも要救助者と一緒ならなおさらだ!)

悠一郎はボートにある予備のゴーグルと懐中電灯を見た。

悠一郎「行くしかないか…」

悠一郎はゴーグルと懐中電灯を手に持ち。

日置「な、なにしてるんですか⁉︎」

悠一郎「俺はもう一度新橋に戻る。お前らは晴風戻れ!」

ミーナ「いくらなんでも無茶だ!この荒れてる波の中新橋まで行くなんて自殺行為だ!」

悠一郎「俺は一度は死ねなかった男だ…だから生きる事にはやるべき事が必ずある。」

ミーナ「何を言ってるだ。」

悠一郎「行ってくる。」

悠一郎はゴーグルを付けて海に飛び込んだ行った。

松永「行っちゃったよ…」

姫路「すごい人だね…」

みんなが悠一郎が一人で行ってしまった事に唖然としてる中

小笠原「まりこー!艦長に連絡して!」

万里小路「かしこまりました。」

万里小路が岬に連絡を取る。

万里小路「ミーナさんは脱出されました。」

岬「副長は!」

万里小路「その…連絡が途絶えましたわ。」

岬「え…」

万里小路「それで悠一郎さんが副長捜索のために新橋に戻って行きましたわ。」

岬「悠一郎さんも!」

 

悠一郎「くそッ!波が高い!」

悠一郎は新橋の近くまで泳いで来てた。

悠一郎「さて、ここからどう艦内入るべきか…」

悠一郎は目を瞑った。

救助活動する前に見た新橋の艦内図を思い出す。

悠一郎「恐らく居住区の方に捜索しに行っただろう。だから居住区に一番近い入り口はあそこか。」

悠一郎は再度潜って新橋に入ったのであった。

 

 

ましろ「怖いよな…」

多聞丸「ミャーン」

ましろは子猫の多聞丸を連れて浸水して来た水を避けようと売店の陳列棚の上に座っていた。

ましろ「私も怖い…何しろ私は…運が悪い。」

ましろはもう泣きそうだった。

ましろ「このままじゃダメだ。」

ましろは立ち上がり天井の排気口の格子に手にかけ格子を取った。

ましろ「やるしかない!」

ましろは胸元に多聞丸を入れて排気口に入った。

 

その頃晴風艦橋では

岬「副長!副長!シロちゃん!」

岬が無線機で何度もましろに向けて通信を送っていた。

納沙「ダメです。どの周波数も通じません。」

岬は無線機を置いて艦橋の窓から新橋を見た。

岬「待ってるってこんなに辛いんだね…でもシロちゃんと約束したから。」

岬は小さく拳を握った。

岬「救助した人に毛布をそれと食べ物と暖かい飲み物を用意して!」

『はい!』

知床「それにしても一人で新橋に戻っちゃった悠一郎さんは大丈夫かな…」

岬「悠一郎さん大丈夫だよ。きっとシロちゃんと一緒に帰ってくるよ!」

 

悠一郎「ぷはぁ!」

悠一郎は長い潜水の後なんとか新橋の艦内に入れた。

悠一郎「随分とめっちゃめっちゃになってるな…それにかなり水位が上がってるな。」

もう新橋内は天井付近まで浸水が進んでいた。

悠一郎「となると脱出するには浸水がないところ…」

悠一郎さんましろがどう逃げるか推理した。

その時天井の排気口が目に入った。

悠一郎「あそこだな。」

悠一郎は排気口の格子を取り排気口に入った。

悠一郎「さてと手当たり次第探すか。」

悠一郎はましろを探し始めた。

 

脱出したボートでは

日置「副長、悠一郎さん大丈夫かな…」

武田「他のみんなはいるよね。」

小笠原「航海科と応急員は救助した人達と晴風に戻ったよ。」

姫路「後は副長と悠一郎さんだけか。」

ミーナが先頭で毛布を掛け非常食を食べてるその時自分らを照らす光がきた。

上を向くとブルーマーメイドのマークが入った無人機がいた。

『ブルーマーメイドだ!』

その時周りに高速で移動するスキッパー群がいた。

岸間「ブルーマーメイド保安観測部隊の岸間です。」

小笠原「晴風!小笠原光以下救助隊です!」

岸間「ありがとう。後は任せて!」

小笠原「まだ艦内に学生ともう一人が!」

岸間は小笠原に応えるようにハンドサインを返した。

そしてスキッパー群は陣形を整える。

岸間「要救助者2名!」

 

新橋艦内

ましろ「はぁ、はぁ。」

ましろは排気口をたどり外に出ようとしてた。

その時

ましろ「あっ、」

ましろのスカートが排気口の金具に引っかかってしまった。

ましろ「仕方ない。」

ましろはスカートを脱ぎ下に履いてた水着姿になった。

ましろは少しずつ前に進んでいくが

ましろ「あっ!」

その時ましろが持ってた懐中電灯の光が消えた。

ましろは「やっぱり…ついてない。」

多聞丸「ミャオーン」

ましろ「クソ!」

ましろは自分の運の無さに怒り排気口の壁に懐中電灯を叩いた。

 

悠一郎「ん?今の音は!」

悠一郎は何か叩かれた音がした方向に向かう。

 

ましろ「お腹空いた…」

多聞丸「ミャーン」

ましろ「私このまま死ぬのかな…」

悠一郎「そんな簡単に死んじゃ困るぜ。」

ましろ「えっ?」

ましろは頭の方から声がし向くとそこには

ましろ「何故あなたが!」

悠一郎「なんでって。お前が一人で艦内に残って捜索してるから俺も戻ってきたんだよ。」

ましろ「なんで戻ってきたんですか!あなたも下手したら死にますよ!」

悠一郎「悪いがこんな事で死を恐れていたら、何もできない。それにこんな簡単に死んだあいつらに申し訳ねぇ。」

ましろ「一体何を…」

悠一郎「お前今死ぬ事を考えたよな。」

ましろ「はい。」

悠一郎「死ぬ事は死んだ時にだけ考えろ!今は生きてるんだろう?だったらどうやって今を生きるか考えろ!」

悠一郎は一度死と直面し周りではこれから未来ある若者が死んでいく光景を見た目をましろに向ける。

ましろ「あなたは一体何を見てきたんですか。」

その時大きな叩く音がした。

悠一郎「これは。」

それはブルーマーメイドの救助隊が要救助者を探す為のハンマーで叩いていた。

悠一郎「壁を叩け!救助隊だ!」

ましろ「ぐっ!」

悠一郎とましろは手持ちの懐中電灯を排気口の壁を叩くと。

岸間「要救助者2名位置確認!動かないで今助けるから!」

救助隊が作業を始めた。

ましろ「助かったんだ。」

悠一郎「言っただろ?生きる事を考えていれば生きるものだ。死んで時に死ぬ事を考えろよ。」

ましろ「わかった、そうする。」

悠一郎とましろと多聞丸は無事に救助された。

救助された後しばらくましろは何故か猫言葉になってた事は黙っておこう。

悠一郎は単独で新橋艦内に戻った事でブルーマーメイドの人達に軽くお灸を据えられた。

ましろ「多聞丸無事に救助しました!」

ましろは多聞丸の飼い主の若い夫婦の所に来てた。

若い妻「ありがとうございます!多聞丸。」

ましろから多聞丸受け取ろうしたら多聞丸は逃げ出しましろの足元に行きそこから離れない。

ましろ「多聞丸…行かないと。」

その光景を見た若い夫は

若い夫「随分と懐いてるな。」

ましろ「多聞丸。」

若い妻「あの。」

若い妻は若い夫と目を合わせて。

若い夫「よかったら面倒見てやってください。」

若い妻「ご迷惑でなければ。」

若い夫「きっとそいつも喜びます。」

ましろ「えっ。」

 

鏑木「お手数ですがそれを横須賀女子海洋学校までお願いします。」

岸間「わかりました。」

鏑木は漂流してネズミを箱に入れて岸間に渡す。

鏑木「後これを。」

岸間「これは?」

鏑木「抗体と私の報告書です。」

 

艦橋

ましろ「ただいま。」

ましろの声を聞いた岬はすぐに振り返りましろに抱きつく。

岬「よかったら無事で!私待っている間ずっと苦しかった!シロちゃんいつもこんな…ゴメンね!ゴメンね!」

岬はましろの胸元で泣き始めた。

その時

「ミャオーン」

ましろの制服の胸元から多聞丸が出て来た。

まさか動物嫌いのましろが猫を持ってることに艦橋にいたクルーは驚いてる。

ましろ「もう一匹乗せてもいいだろうか艦長?」

岬「もちろん!」

艦橋にいたクルーは多聞丸に触り始めた。

その光景を影から悠一郎は見てた。

悠一郎(これで随分艦長と副長の関係は治っただろ。)

悠一郎一安心した様子でいた。

悠一郎「さてと腹減ったし朝食でも食べてくるか。

悠一郎は大きな欠伸をしながら朝食を食べに行く。

ちょうど艦橋の影から悠一郎を出て行くのを見たましろは。

ましろ(あの時の目はなんだったんだろう…あれは死を目の前にした人しかできない目だ。)

ましろは悠一郎に少しばかりの疑問を持ちながら今回の件を終える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




久しぶりなので若干ガバガバ疑惑あり…
やっぱり期間を空けて書くのはいかんな。
次はとうとう比叡との戦闘です!

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