ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた 作:アジアの大提督
sky14
4月8日
晴風が反乱したとの報告を受けたブルーマーメイドは特別本部を設置し調査と捜索の為の部隊を派遣した。
「宗谷室長新たな情報が入りました。」
真霜「言って。」
「ドイツのヴィルヘルムスハーフェン校から今回の横須賀女子海洋学校の演習に参加予定だったアドミラル・シュペーとの連絡が取れないとドイツから連絡がありました。」
真霜「なんですって?」
「以前と武蔵との連絡も取れませんし、これは何か起きてるんじゃないんですか?」
真霜「かもね。私も後で調べてみるから貴方も別のルートで調べてちょうだい。」
「わかりました。」
真霜の部下が特別本部から出て行くとパソコンを開き晴風クルーの名簿を見た。
真霜「ましろが反乱なんかするわけがないわ。」
名簿に載ってる自分の妹の名前を言った。
その頃悠一郎は
悠一郎「やっぱりまだニュースになってみたいだなー。」
悠一郎は晴風反乱の一報が入ってから今日聴取なしとなり部屋でテレビをみてた。
悠一郎「川瀬さんも帰って来ないし、俺一人じゃ色んな事がチンプンカンプンだからわからねぇな。」
現に昨夜の夕食の会計の時も悠一郎の時代の金銭価値と現代の金銭価値が違っており会計もできなかった。
悠一郎「とりあえずなんかあったら連絡あるだろう。」
悠一郎はとりあえずベットに横になり寝た。
特別本部
川瀬はここで情報整理などをしていた。
目まぐるしくモニターに映し出される情報にも戸惑いながらこなしていた。
川瀬(九州支部の方ではこんな大量の情報来ないから慣れないのよー!)
川瀬はずっと文句を心の中で思いながら作業を続けていた。
「宗谷室長大変です!」
その時真霜の部下が急いで部屋に入ってきた。
真霜「どうしたのそんなに急いで?」
「先ほど真冬部隊の1隻が長距離水上レーダーでレーダーに映った者によると晴風とアドミラル・シュペーが交戦していた模様であります。」
真霜「なんですって!現在の状況は?」
「その後アドミラル・シュペーは急速に速度を落として晴風が離脱したとの情報です。真冬部隊の艦艇は500キロ先の海上から速度を落としたアドミラル・シュペーの保護に向かったところアドミラル・シュペーのいる位置から半径50キロにかけて強力なジャミング波によりレーダー外に逃げられたと言われてます。」
真霜「ジャミング波?アドミラル・シュペーにはECMは載せてないはずよね?」
「ドイツ側の情報だとECMを搭載してないとの事です。」
真霜「何も載せてない艦からジャミング波が出せると思う?」
「自分も信じがたいですけど現にあの優秀な真冬部隊の1隻からの報告なので自分も誤報だと思えませんし。」
真霜「一体何が起きてるのよ…!」
海上安全整備局
「やはり晴風は大規模反乱の可能性がありますね。」
「そうですね。猿島に続きドイツのアドミラル・シュペーとも戦ったそうではありませんか。」
「これは本格的に武力での制圧も視野に入れるべきでしょうね。」
「再度、横須賀女子海洋学校に通告せよ。「学校内で処理できない場合武力による確保もやむを得ない」と。」
「そういえば武蔵との連絡が取れてないんだって?そっちはどうするかね?」
「武蔵は成績優秀な生徒が乗ってる反乱などを起こすはずがない。今は晴風の確保が先だ。」
「晴風が最後に確認されたポイントの近くに東舞鶴の潜水艦がいますけどどうします?」
「引き続き捜索を続けて見つけたらそちらの判断で魚雷攻撃も可だと連絡しろ。」
「今日も長くなるな…」
特別本部
「宗谷室長、新たな情報が二つほど入りました。」
真霜「言ってちょうだい。」
「一つが海上安全整備局が東舞鶴の潜水艦に魚雷攻撃も可とする捜索命令を出したことです。」
真霜「魚雷ですって!一体海上安全整備局は学生が乗ってる艦をなんだと思って…!」
「もう一つが横須賀の国防海軍の最新鋭イージス艦「みらい」が急遽出航準備に入ったのことです。」
真霜「国防海軍が?」
「恐らく晴風の事を聞き国防海軍も独自に情報を集めるために高性能なイージス艦で情報収集するつもりでしょう。」
真霜「そうね。国防海軍もそんなに介入してきそうな動きはないし平気でしょうけど。」
「後で国防海軍の方に連絡してみます。」
真霜「頼んだわよ。」
「了解しました。あと宗谷室長そろそろ休まれてはどうですか?反乱の一報から一度も休まれていないように見えますが」
真霜「私は平気よ。だから仕事を続けて。」
「しかしブルーマーメイドのトップである貴方が倒れたら大変です。一度ここらで休まれては?」
真霜「そうねじゃあ少しだけシャワーを浴びて仮眠するわ。」
「わかりました。あとは私にお任せください。」
真霜「頼んだわよ。」
真霜は特別本部から出て統合管制艦にある自分の部屋に入しシャワーを浴び始める。
真霜「色んな事が起きすぎて分かんなくなってきたわ…晴風の反乱に武蔵とアドミラル・シュペーの通信不能に挙げ句の果てには晴風とアドミラル・シュペーの戦闘発生…何か裏であるかもしれないわね。」
真霜はシャワー浴びた後ベットに眠りに入った。
その3時間後
「宗谷室長、大変です!」
真霜の部屋に部下からの緊急連絡が入り真霜は起きた。
真霜「どうしたの!」
「たった今太平洋で東舞鶴の潜水艦から国際救難信号を探知しこちらが連絡を取ったところ晴風との交戦があった模様です!」
真霜「すぐに本部に向かうわ。資料の用意を。」
「わかりました。」
真霜(本当に晴風で一体なにが⁉︎)
真霜は急いで着替えて特別本部に入る。
「資料はこちらです。」
真霜「ありがとう。」
資料を見ると晴風と東舞鶴の潜水艦伊号201は同時刻に補足し晴風から伊201に向けてアクティブソナーを打ち伊201の艦長は潜水艦に対しソナーを打った事を攻撃行為とし魚雷攻撃に移り魚雷9本も撃つが晴風の掃海具が伊201のスクリューに絡まり動きを取れないところを爆雷攻撃し伊201を中破させその後浮上し晴風は離脱した模様。
真霜「伊201は?」
「今は東舞鶴の教官艦が曳航し呉のドックで緊急入渠する模様です。」
真霜「そう、わかったわ。」
「このままでは本当に晴風が海上安全整備局の方で大規模反乱行為に認定されてしまいます。早いところ手を打たねば…」
真霜「そうね。早いところ情報を収集しできれば接触しなければなりませんね。」
「では情報収集を急ぎます。」