ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた 作:アジアの大提督
悠一郎はあれから横須賀の工廠に行ったり統合管制艦に行ったりなどをしてた。
横須賀では細かい零戦の修復部分の指示や改善点などを言い統合管制艦では自分がいた時代の事を詳しく話したり零戦が修復されたらテストのため飛ぶために必要な事を話してた。
1500メートル級の滑走路が必要だと言った瞬間ブルーマーメイドのお偉いさん達の顔は渋い顔した。
なにせ国土の殆どが海に沈んでるためなかなか大規模な土地を手に入れるのは大変だ。
その時に国防陸軍がこの話に興味を持ち伊豆半島の国防陸軍の基地の一部が1500メートルあるため国防陸軍が土地の提供をしてきた。
これにより土地は確保できたので後は修復完了を待つだけで悠一郎はホテルの部屋にいた。
悠一郎「やる事やっちまったみたいだしな〜暇だな。」
悠一郎はホテルの部屋のテレビの電源を入れる。
「女性に乱暴した事で捕まってた有名俳優が仮釈放されました。」「またしても東京の海上市場の設備で問題がありました。」「アメリカで爆弾事故!」
悠一郎「ろくでもない情報ばかりだな。」
悠一郎はテレビの電源を切りベッドの上に横になる。
その時川瀬が部屋に入ってきた。
川瀬「ごめんね。会議が長引いて。」
悠一郎「ええよ。むしろ俺は出なくていいのか?」
川瀬「もう結構話自体は収まってきてるからもう悠一郎君の出番はないと思うよ。」
悠一郎「そうか…」
川瀬「どうしたの?」
悠一郎「いや、なんかな。俺だけこんな優遇されていいのかなって思ってさ。俺と零戦を助けてくれたりその後も不自由なく生活させて貰ってて何かここでブルーマーメイド側に恩返ししたいなと思っててさ。」
川瀬「別に恩返しなんていいわよ。貴方を助けるのが私たちブルーマーメイドの役割ですから。」
悠一郎「それでもやはり俺に出来る範囲の事でもいいからブルーマーメイドの手助けをしたいんだ!」
悠一郎が川瀬に強く言う。
川瀬「分かったわ。一応宗谷室長に相談してみるわ。」
悠一郎「ありがとうな。」
川瀬「いえいえ。」
その時に川瀬が持ってるブルーマーメイドの無線が鳴った。
川瀬「ブルーマーメイド全隊員への緊急連絡?」
川瀬は急に送られてきた連絡を確認すると顔を驚かせた。
悠一郎「どうしたんだ?」
川瀬「前に横須賀女子海洋学校の事は言ったでしょ?」
悠一郎「言ったな。それがどうした?」
川瀬「横須賀女子海洋学校の教育艦 晴風が教官艦猿島に対して攻撃し逃亡したと。」
悠一郎「学生がか?つまりそれは…」
川瀬「反乱ね。」
悠一郎「じゃあブルーマーメイドの出動か?」
川瀬「おそらくありえるけど私は所属の九州支部にいないからもう一回統合管制艦に行かなきゃね。」
悠一郎「行ってら〜」
川瀬はもう一度統合管制艦に向かった。
悠一郎「それにしてもどの時代でも反乱行為はあるんだな。」
川瀬は統合管制艦での緊急招集で会議があり、ブルーマーメイドはまず調査を行う方針を決めたが海上安全整備局の方は即確保の方針と対処に対する方針が違くて対立が始まった。
内情はブルーマーメイドは横須賀女子海洋学校の校長であり真霜と真冬の母である宗谷真雪が手荒にせず生徒を守ろうとする姿勢に賛同したが海上安全整備局の方は晴風が魚雷を使った事により強引な確保も視野に入れており同時期に太平洋側で演習をしてた東舞鶴の教官艦と潜水艦に捜索及び発見次第停船を呼びかけ止まらない場合発砲も許可すると言ったところだ。
その頃統合管制艦
真霜「現在の状況はどうなの?」
「横須賀女子海洋学校の航洋直接教育艦 晴風は本日4月6日の西ノ島新島での入学後の演習予定があり集合時間に遅れて来たところ教官艦 猿島に対して一本の魚雷を放ち猿島の船体中央に命中し撃沈させその後とうぼうしました。」
真霜「撃沈…!」
「沈没する間際に猿島艦長の古庄艦長からの打電で今回の事案が発覚しました。」
真霜「古庄さんが乗ってたの!今は平気なの?」
「現在は横須賀から派遣された沿岸戦闘艦によって数時間漂流したところ救助されました。」
真霜「よかったわ。」
「宗谷室長今回の件をどのようにしますか?」
真霜「今回の実態の全容を知るために情報が少なすぎるわ。情報収集と晴風の捜索ため横須賀と呉の真冬の部隊の出動を要請するわ。」
「了解しました。あと宗谷室長もう一つ気になる事があるんですけど。」
真霜「なに?」
「実は集合地点に同じ横須賀女子海洋学校の超大型直接教育艦の武蔵も遅れておりその後連絡が取れてない情報も入ってます。」
真雪「それは確かな情報なの?」
「現在教育艦に搭載されてる位置情報ビーコンの反応が2つほど減っておりますので恐らく…」
真霜「嫌な予感がしてきたわね。」
会議室
「早くデータリンク急げ!」「モニターに各種情報を出して!」「おい、通信機足りないぞ!」「コピー機まだか⁉︎」
会議室では緊急事態における特別本部の設置が急がれてる。
「おい、そこの九州急げ!」
川瀬「はい!」
川瀬は特別本部で使われてるノートパソコンを5台ほど持って走ってた。
川瀬(九州支部の人間だからっていいように使っちゃって後で覚えてなさい!)
「宗谷室長入ります!」
真霜が特別本部に入室する事を言われると全員が作業をやめ真霜に向かって敬礼した。
真霜「ご苦労様。作業を続けて。」
真霜が一言言うとすぐに作業が再開された。
川瀬(うわー流石室長だな〜)
川瀬はそう思いながら作業を続ける。
真霜「真冬の部隊は出航したの?」
「先ほど横須賀と呉から先遣隊として6隻が出航しました。」
真霜「わかったわ。そのまま捜索を初めて。」
「了解しました。」
そして特別本部は設置完了しそのまま1日が過ぎて行った。
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