ハイスクール・フリート 世界に翼が舞い降りた   作:アジアの大提督

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見るたびにお気に入りの数が上がってて驚きです。
投稿する時なんて周りから全然見てもらえないだろうなと思ったらこんな読んでくれる人がいて驚きです。
これからもお願いします。


sky11

川瀬は会議室のドアをノックし中から「どうぞ」って言われたのでゆっくりドアを開け悠一郎と入る。

川瀬「ブルーマーメイド九州支部から参りました。川瀬と重要参考人の佐藤悠一郎をお連れしました。」

川瀬が脱帽し敬礼しながら言うと

真霜「ご苦労様。空いてる所に座りなさい。」

川瀬「わかりました。」

川瀬は着帽し悠一郎を椅子の所まで案内する。

川瀬(一回真冬の家に遊びに行った時に会った事があるけどやっぱりあの頃と変わらない何かオーラ出してるなあの人〜)

川瀬と悠一郎が空いてる席に座ると真霜は最終出席確認をし

真霜「それでは全員揃ったので今回の特別事案の報告会を開始します。」

今回の報告会に参加してるのは悠一郎と零戦に関わった人たちのリーダーなどが集まっており中には横須賀技術艦船工廠の工廠長であり零戦解析班のリーダーである香取と

佐世保技術工廠所属の工作船主任の田村がいた。

それ以外にも悠一郎が入院して病院船の船院長までいた。

真霜「では各自持ってきた資料の説明をお願いします。」

香取「じゃあ、俺から言わせてもらおうか。」

香取が真っ先に立ち上がり会議室のモニターの所に行き置いてあったタブレットを操作しモニターに資料を映す。

香取「まず資料に書いてる通り今回引き上げられた未確認物体新名称零戦は全く今ある技術から離れた高度の技術から作られてる物であります。」

タブレットのまた弄ると零戦の写真が出てきた。

悠一郎「俺の零…」

香取「見ての通り全くこれがどういうものか分かりません。なので今回の重要参考人の佐藤悠一郎にこの零戦について説明してもらいたいです。」

悠一郎(「俺が呼ばれた理由が分かったよ。)分かりました。」

悠一郎がモニターの所まで出る。

悠一郎「えっ〜とまず零戦は我が大日本帝国海軍が開発した主力艦上戦闘機で正式名称が零式艦上戦闘機で写真に写ってるのはその派生系零戦52型丙型です。」

香取「まずその艦上戦闘機とはなんですか?」

悠一郎「空母から発艦し艦隊の防空や攻撃隊や爆撃隊の護衛をする空中戦に特化した航空機です。」

香取「いま攻撃隊と爆撃隊と言ったけどこの零戦以外にもこのような物はあるのか?」

悠一郎「そうですよ。雷撃による攻撃任務の攻撃機や爆弾による爆撃任務の爆撃機があります。なので今言った機体以外にも種類や派生系などがあり日本軍の航空機の数は7万と言ったところかな。」

真霜「あれが7万機もいるのね…」

周りが悠一郎が言った数に驚きを隠せない。

国防海軍「実際それで戦果とかはどうなんですか?」

その時国防海軍の人が悠一郎に質問した。

悠一郎「俺はパイロットになったばかりだからあまり戦果詳しく知らないが先輩パイロットから聞くと真珠湾攻撃でアメリカ戦艦を4隻沈めてその後の別の作戦でイギリス戦艦も沈めたと聞いた。」

国防海軍「い、今アメリカとイギリスの戦艦を沈めたと言ったな?」

悠一郎「言ったが。」

国防海軍「つまり君がいた世界の時代では日本はアメリカとイギリスと戦争でもしてるのか?」

悠一郎「そうだぞ。」

またしても悠一郎の言葉に会議室がざわつく

何せあの大国アメリカと伝統ある強国イギリスとアジアに浮かぶ小さな国日本が戦ってる事は信じがたい事である。

この世界でも日本はアメリカと戦争になりかけたが日本がアメリカの強さを恐怖に感じ懸命な外交交渉で戦争を回避したのだから。

悠一郎「日本はアジアの解放を下にアメリカとイギリスなどの欧米列強国と戦争を始めた。」

国防海軍「そのアジアの解放とは?」

悠一郎「俺のいた世界のアジアは殆どが欧米列強国の植民地であった。だから日本は欧米からの侵略をやめさせアジアの独立を目指して行動し始めたがアメリカとイギリスの経済制裁により日本は苦しくなりとうとう現状の打開をしようと戦争を始めた。」

その後悠一郎は自分が経験した戦争談を会議室の人々に話した。

悠一郎「そして俺はパイロットになった。」

真霜「なるほどね。つまり貴方は激動の時代からきたどういうことね。」

悠一郎「まぁ今この世界の現状を見れば相当俺のいた時代は激闘だな。」

悠一郎は一通りの事を話し悠一郎の話が終わる間際に香取が

香取「そう言えば零戦に250キロの爆弾が付いてたがあれはなんだ?零戦は空中戦に特化した機体だとさっき言ってたがあれでは機動性が欠けると思うが。」

悠一郎はとうとうその事に触れられたと思った。

悠一郎「あれは俺の最後の任務が敵艦にその爆弾を付けた俺と機体ごと体当たりするためのだ。」

今日一番の騒めきが会議室に起きる。

「た、体当たりだと。」「なんて事をさせるんだ!」「非人道的作戦ではないか!」など色んな声が上がる。

悠一郎「でも何故か敵艦に体当たりした筈の俺がここにいる。」

真霜「つまり貴方は体当たりしたんだけど何故かここにいるというわけね。」

悠一郎「そうです。」

その時悠一郎の頭にあの特攻の時の様子が走馬灯の様に流れる。

自分たち特攻隊を敵艦隊の近くまで護衛してくれた宮下先輩や自分より前に米軍機の襲撃や米艦隊の対空砲で死んでいった同期の仲間の事を思い出した。

悠一郎「うっ!」

悠一郎は頭を押さえながらな膝を地面につけた。

川瀬「悠一郎君!」

川瀬は真っ先に立ち上がり悠一郎の下に向かう。

悠一郎「俺は平気だからでもこれ以上話したくないな。」

川瀬「わかった。宗谷室長 佐藤悠一郎の退出をよろしいですか?」

真霜「いいですよ。休憩室に連れてってあげなさい。」

川瀬「わかりました。」

川瀬は悠一郎の肩に手を回し会議室から退出する。

真霜「では次の報告をお願いします。」

その後報告を順調に発表され悠一郎が乗ってた零戦のサルベージ進行具合や今回の件についての発表が終わった。

 

 

 

休憩室

悠一郎「んっ。ここは?」

悠一郎は目覚めるとソファの上で横になってた。

川瀬「あっ、起きたかしら?」

悠一郎「俺はあの時頭が痛くなってそれから…」

川瀬「貴方は会議をやめてここで寝てたのよ。」

悠一郎「そうか。」

悠一郎はあの時思った事が一つあって。

自分はこんな平然と暮らしてるが周りの同期の仲間は敵にやられたのに自分はこんな事をしてていいのかと。

真霜「失礼するわ。」

真霜が休憩室に入ってきた。

悠一郎「あんたはさっきの…」

真霜「もう平気なの?」

悠一郎「あぁ、平気だぜ。」

真霜「そう。」

真霜はそう言うと休憩室の椅子に腰を落とし川瀬がお茶を出す。

真霜「さっきは色々聞いて思い出したくもない事を思い出させてしまってごめんなさい。」

悠一郎「その事はもう平気だから。」

真霜「そう、わかったわ。あとこれは貴方達二人が出て行った後の資料よ。」

悠一郎と川瀬は資料に目を通す。

川瀬「ありがとうございます。室長。」

真霜「今回の報告会の主催として途中退出した貴方達に報告会の事を伝えるのも私の仕事だからね。それじゃあ私はまだ仕事があるから戻るわね。」

真霜が席を立ち休憩室から退出しようとする。

真霜「あと貴方も真冬と同様立派になりましたね。」

川瀬「えっ?」

真霜「それじゃあね。」

川瀬「あ、はい。」

川瀬は敬礼して真霜を見送る。

悠一郎「どうした川瀬さんよ。」

川瀬「あっ、なんでもないわ(まさか私の事を覚えてたなんて)。」

悠一郎「ちなみにこの後はなんか予定あるのか?」

川瀬「一応横須賀の工廠とブルーマーメイドの基地見学と国防海軍の見学の予定があるわよ。」

悠一郎「工廠って事は俺の機体があるんだよ?」

川瀬「おそらくね。」

悠一郎「ならさっさと行こうぜ!」

川瀬「ちょっと貴方待ちなさい!」

悠一郎はさっさと起きて部屋から出て行った。

 

 

 

 




これからもしがない小説を投稿しますのでよろしくお願いします

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