やはり俺の青春ラブコメは続いていき、間違う   作:遊哉

7 / 43
演技編最終回です
なんか、今回一番自信ないです…

駄文ですがどうぞ


7 やはり演技とは言え結婚生活するのは間違っていた

演技はすべて終了した

 

はずだった……

 

では、なぜ俺、比企谷八幡はまたもスーツを着せられ

玄関前に立っているのか……

 

それは少し前にさかのぼる……

 

[回想]

 

「小町~もう帰っていいか?」

もう参加者はいないのだから、俺は帰っていいだろう

早く帰って、録画したプリキュアみたい……

 

「ちょっと待て、比企谷!」

すると、モニタールームから平塚先生の声が聞こえてきた…

 

「私がまだだろう!」

 

…………はい?

あんた参加すんの?

 

「いつから参加者が3人だと錯覚していた……大体、前回優勝の私が参加しないのはおかしいだろう!」

いや、あんた脅してましたよね、俺の妹……

というかそのネタ……あんた本当に少年漫画好きだな……

 

「というわけだ、くじを引かせたまえ!」

「あの……くじって何ですか?」

「シチュエーションのくじだ、全員引いて決めたんだぞ」

初耳なんですが……それは置いといて

とりあえず……

「小町~平塚先生も参加者だったのか?」

「そ…そうだよ」

あ、これ参加者じゃなかったやつだ……

「お…お兄ちゃん! データはたくさんあるとうれしいな!」

苦し紛れの言い訳に俺を巻き込むのはやめてほしい……

「さぁ、比企谷始めるぞ!」

 

[回想終]

 

というわけで

私はまたもスーツを着せられている……

 

ちなみにシチュエーションは

修羅場だそうな…

冗談でもそれはまずいだろう……

というか理想の家庭という話では?

後から聞いた話だが…くじはそもそも3人分しかなく、平塚先生の分はないらしい……

そして突如の参加を聞き、急いでくじを作成したそうだ……

それでもこのシチュエーションをくじに入れるのはないだろう……

 

 

俺、卒業したのにまたもあのブリットをくらうのでしょうか……

入りたくねぇ……

 

殴られない方法ってあるのか……いやないな……

 

「お兄ちゃん~準備はいい?」

「お…おう…」

「先輩、ご武運を…」

「大丈夫だよ、多分…」

「今のうちに、包帯買ってこようかしら…」

由比ヶ浜、何が大丈夫なのか、言ってくれ…

一色と雪ノ下はもう俺が殴られる前提で言葉をかけている……

まぁ……そうだよね……修羅場だもんね

「お兄ちゃん……頑張ってね……それではスタート!」

 

「ただいま……」

玄関を開ける、反応なし

あれ、ブリットが飛んでこない……助かったか?

とりあえず、リビングに移動しよう……

 

リビングの扉を開けると……

「おかえり」

平塚先生が、キッチンに立ちながら静かな声で返事した……

怖い怖い怖い

本当に怖い……殴られた方が本当にマシってくらい怖い……

空気で人が殺せそうな勢いだ……

 

「なぁ…あなた……」

「は!はい…なんでしょうか?」

 

「携帯に入っていたあの女の子の写真は何かな?」

 

修羅場内容が浮気なんて聞いてません!

 

「い…いや! あれは会社の後輩です!」

「嘘をつくな!」

「ぐはぁ…!」

俺はその場で腹を抱えてうずくまっていた……

 

ちょっと待ってください

見えなかった……早すぎる……この人会わない間に女磨かないで

筋トレでもしてたのかよ……

というかさっき殴られた方がマシは撤回します……

殴られるのもつらい……

 

「ならこの受信メールについて説明してもらおう!」

俺にメールの文面を見せてきた……

 

from 色浜 雪

 

今度は夜景の見えるレストランで食べたいなぁ~♡

♡♡♡八幡さん♡好きです~♡♡♡

また、お誘い待ってますね♡

 

 

何からツッコミを入れていいかわからない……

とりあえず♡マーク多くね!

今時、こんなの送るやついるのか?

 

「さぁ!説明をしてもらおう!」

「送り間違いでは……」

「鉄拳!」

「ごふっ!」

「正直に言わないと、どんどん行くぞ!」

もう、限界…誰か助けてください……

しかし、モニタールームは動かない…ただの屍のごとく……

 

「名前が一緒なんてよくある話ですよ……」

「あんたは自分の名前と一緒の人間がこの近くにいると?」

「いや、そういうわけでは…ないんです…ただ……」

「ただ?」

「そんなメール身に覚えが……ぐはぁ」

「正直に言ってくれ…じゃないと殴ることになる……」

 

いや、もう殴ってます

今だけで、計3発は入ってます……

どうしたら……どうしたら……この状況が覆せる……

考えろ……どうしたら殴られなくて済むか……

 

「私も正直に言ってくれなきゃ悲しい……やっぱり私に魅力がないから

浮気をしたのか?」

もう、先生は下を向いていて、今にも泣きそうである……これは本当に演技か?

 

「聞いてくれ……先生……いや静」

その言葉に先生は俺のほうを向いた

 

「俺は浮気なんてしてない……信じてくれ……というかそんな甲斐性俺にあるわけないでしょ

そのメールは落ち込んでた後輩を慰めるためにご飯にいっただけだ、他意はない……その大好きっていう

文面はただの社交辞令だろう、それに……」

平塚先生は黙って俺の話を聞いている……

これを言うのは恥ずかしい……けどもう殴られるのは嫌だ……

 

「俺は静を愛してる……だからもう仲直りしよう」

 

この言葉が効いたのか

先生はフリーズした……そして急激に真っ赤になった

 

「そう…そうか…そうだよな……お前が浮気なんてするわけないもんな…そうだよな……

アハハ……ハハ」

平塚先生はそういって後ずさる

すると、ソファの端に足を引っかけてしまった

「きゃ……」

「危ねぇ!」

俺はとっさに先生を引っ張ろうとしたが、支えきれずに

倒れてしまった

 

「いてて……」

「あわわわわわ……」

あれ……平塚先生……俺の下になんで……

 

俺の体勢は

平塚先生を押し倒したような状況になっていた

 

「そういうのは、ちょっと……心の準備が出来てないというか……いや

大丈夫なんだが……怖いというか……」

平塚先生が顔を手で覆って、ぶつぶつ何かを言っている…

 

意外と結果オーライかもしれない

とりあえずもう殴られなくて済むだろうし

先生が満足したかは知らないが……仲直りできたし

これで大丈夫だろう

 

「「「比企谷君(ヒッキー)(先輩)……」」」

 

違う修羅場が発生した

 

「待て! 俺は先生を助けようとしたんだ、他意はない!」

「先輩……じゃあなんでさっきからずっとその体勢なんですか?」

「いや、今から動こうとしたんだ…」

「ふーん、ヒッキーは30秒も動かなかったよね、なんで?」

「いや、痛みと言いますか…平塚先生の安否を……」

「ソファよね、倒れたの……卑猥谷君」

 

反論させてもらえない……

 

「「「とりあえずそこどく!」」」

 

「はい!」

俺は即座にそこを移動した

 

そして、またも俺は正座をしていた……

3人の前で

 

「それで何か遺言はあるかしら?」

「いや、なんで最初から遺言なの…俺死ぬの?」

「先輩、演技にしては一番ノリノリでしたよね?」

「そんなことはない、ただ殴られたくなかっただけだ…」

「ヒッキーはそんな理由で押し倒すんだ…」

「いや、だからね…」

 

修羅場を潜り抜けると

そこはもっとすごい修羅場だった…

 

誰か……誰か……

助けてくれないだろうか

 

平塚先生は……

無理だ……頭かかえて倒れてる……一緒に弁明してくれない

 

小町は!

小町は……苦笑いしてる……

いや、笑ってないで助けてくれ、マジで……

 

「聞いてるのかしら?」

「聞いてます?」

「聞いてるの?」

 

「はい、大変申し訳ありませんでした……」

やはり

演技とはいえ結婚生活するのは間違っていた

 

 

「しびれてる……足が……」

その後、2時間ほどお説教を受けて解散した……

俺は今日は実家に帰るので……小町と帰路についていた

 

「ごめんね、お兄ちゃん」

歩いてると、小町が突然謝り始めた

 

「どうした…急に…」

「今日、ずいぶんわがままにつきあわせちゃった……

ずいぶん、殴られてたし、正座もたくさんさせちゃったし」

「別に、いつものことだろ……」

「でも……」

俺は小町の言葉を止めて、頭をなでた

「正座したのも、殴られたのも俺のせいだ……お前が気に病む必要はない

それに仕事だったんだろ」

「お兄ちゃん……」

「いつも世話になってんだ……たまのわがままくらい聞いてやるさ

兄貴なんだから……」

「ありがとう、お兄ちゃん」

そういうと、落ち込んでた顔から一転

笑顔になった

「それはそうと……お兄ちゃん!」

「ん? なんだ?」

「保険に入るつもりない? 生命保険ね!」

「近々、お兄ちゃん死ぬ予定あったっけ?」

「内緒だよ! 自分で考えて!」

そういって、腕によりかかってきた

 

やっぱり

ゲームメーカーは本体や円盤を同梱する前に

妹を同梱したほうがいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




というわけで
演技編終了です

というわけで平塚先生でした
小町予想、陽乃さん予想の方すみません

参戦キャラ増加の要望が
そこそこ寄せられています……
増やした方がいいとは思うのですが……
書けるか心配です……
まぁ、それでもおいおい増やしていきたいとは思ってます

というわけで謝辞を
今回も読んでいただいてありがとうございます
これからも応援よろしくおねがいします



▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。