やはり俺の青春ラブコメは続いていき、間違う   作:遊哉

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まぁ、時期的にあってそうなネタです。
では、駄文ですが、どうぞ


33 抱き枕カバーは必ずカバーから入る

「八幡よ、これが今回の祭典の成果だ」

 

「へぇ、ずいぶんとまた色々買ってきたんだな」

 

今日は材木座が家に来て、昨年度の12月末ごろにでかい会場で開かれる祭典の成果を見せてくれていた。

 

「しかし、お前よくこんなに買えるな、前日入りでもしてんのか?」

 

「否、出展しているからな、共同で……それの恩恵よ」

 

「へぇ、お前案外色々やってんのな」

 

意外と材木座がきっちりと自分の夢に向かって邁進中とは驚きである

 

「それで、なにか用か?」

 

別にこんなものを見せつけられても欲しいのなら後で委託で買えるしな

 

「ふむ、実はなこんなものを手に入れてな……処理に困っているのだ、もらってくれないか?」

 

材木座が鞄からとある物を取り出す。これは何かのシーツか?それにしてはなんかのイラストがあるような……

 

「抱き枕カバーだ」

 

「断る」

 

「理由を聞こう、というかなぜに即答なのだ? 中身も見てないというのに」

 

「お前、また俺を殺すつもりか? 少なくともそんな抱き枕カバー持ってるだけで処刑案件だ。多分燃やされるぞ、俺も抱き枕カバーもな……。」

 

「燃やすって……やられたことでもあるような言いぐさになっておるぞ。」

 

「……」

 

「我が悪かった、しかしお主が気に入るかと思ったんだがな。」

 

「はぁ……どんなやつだよ」

 

正直、抱き枕カバーとか興味ないんだよな……

あっても俺も処理に困るし

 

「〇〇〇〇暮らしの直紀美樹ちゃんだな」

 

「…………やっぱりもらおう」

 

人の好意は無下に出来ないしな

 

「しかし、お主……もう燃やされるのは嫌だと……」

 

「リスクがあるのは百の承知だ、しかし男にはわかっていても行かなきゃならない時がある。」

 

何かかっこいいこと言ってるけど……これ抱き枕カバーの話だよね…

 

「八幡、我は感動したぞ。値段はなくていい……これはお前が抱き枕を買うときまで預かっておこう。見つかると大変だしな。買った日に連絡してくれ。一緒に完成を見ようぞ」

 

材木座は涙を流している。分かってる……たとえこれをもらうことがどれだけの茨の道かなんて。

まぁ、正直材木座に押し付けられたでことをすませばOKだろう

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

というわけで週末

今日、ア〇ゾンさんから白い抱き枕が届く。

 

まぁ、もらうんだから……使わなきゃもったいないじゃん……そう、有効活用だよ。決して……戸塚に似てるとかそういうのではない、勘違いしないでよね。

 

ピンポーン

お、早いな、材木座来てねーんだけどな…

まぁ、いいか。

 

「はーい」

 

扉をあけたらそこには宅配のお兄……

 

「ヒッキー、来ちゃった……」

 

「比企谷君……どうも…」

 

「ひゃっはろー、比企谷君」

 

「先輩、どうもでーす」

 

違った、アマゾネスたちだった。

 

 

「で、今日は何しにきたんだよ」

 

まぁ、説明した可能性があるとはいえ、説明すると基本的にこの4人とは毎日、顔を合わすのだ。

大半、俺が家から出ないため……家に強襲をかけられるのだが……

 

「別に……先輩に会いにきたんですよぉ」

 

「はいはい、そりゃ、ありがとね」

 

マズい……抱き枕カバーはかなり安全なとこ(材木座)のとこに隠してはいるから見つかることはないにしても……抱き枕を見られた場合が問題だ。抱き枕を買ってるのを不審がられるにきまって……しかも無地とか…。

 

ピンポーン

 

ohh……フラグだったわ

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「ヒッキー、何買ったの?」

 

「別に気にすんな……それよりも外に行かないか? 家にいてもあれだし」

 

ここは外に誘導作戦だ。俺から誘うなんてめったに……

 

「さて、中身確認しましょう」

 

「そうね、内容によっては処分も辞さない覚悟で臨みましょう。」

 

おかしい、俺が買ったものなのに……

 

「これ、抱き枕ですかね?」

 

「なんの変哲もないわね」

 

「そうだろ、だからしまっておけ」

 

「何で今になって抱き枕なのか、教えてほしいなぁ……ねぇ比企谷君~」

 

雪ノ下さんは多分用途に気づいてる。

分かってて口出ししてるな。

 

「別に最近、寝不足でな。ちょっと安眠グッズでもと思ってな」

 

「それで抱き枕っておかしくないですか?」

 

「う……いや、なんだ、ほらあれだよ」

 

「いや、ヒッキー……あれじゃわかんないよ。」

 

くそ、うまい言い訳が思いつかない……

 

「比企谷君は人肌恋しくて抱き枕買ったんだよね」

 

「そうですね……確かにそれが理由……え?」

 

 

「はーい、じゃあ私今日から比企谷君の抱き枕に立候補しまーす!」

 

 

はい?

 

 

「というわけで比企谷君どーん!」

 

「ちょ!」

 

雪ノ下さんが俺に抱き着いてきた……いや、もう慣れたとはいえ言わせて……当たってる!

 

「雪ノ下さん、あの……」

 

「ほらぁ……抱き心地を確かめてみて……」

 

催促をするように手を捕まれ、後ろに持っていかれる。

 

「ほらほら、感触はどう? 普通の抱き枕と違って適温であったかいよ。今ならオプション付きだよぉ」

 

え、オプション!

いやぁ……それはそれで魅力的な……あれ、おかしいな震えが止まらないな……なんでだろう

 

「ヒッキーのえっち!」

 

クリスマスの惨劇を君は思い出せないのかな?

 

「先輩、去勢されたいんですか?」

 

それを笑顔で言うのはおかしい

 

「前科者を夫にしなけれなならないのはつらいけど、これは仕方ないわね」

 

はい、もう通報したみたいな言い方やめてください。

 

「……っていうか……私だって抱き枕に立候補します! 陽乃さんだけずるい!」

 

「そうだよ! 私だってヒッキーの抱き枕がわりくらいできるもん」

 

「まぁ、そのあなたとの添い寝なんて興味ないけど……ちなみに私が抱き枕になるのだから腕枕オプションはつくのかしら?」

 

最後だけおかしいのはもうほっとこう。

 

「ほら、姉さんも離れて!」

 

「あーん、比企谷君のぬくもりがぁ……」

 

「もう十分とったでしょう! 私ならそれだけで色々できますよ!」

 

はい、一色さんアウトー!

 

「というわけで先輩、私も抱き心地確かめてください。」

 

そういうと、一色も俺の腕をつかんで後ろにもっていく。

 

「ここだけの話なんですか……先輩」

 

「ん?」

 

そう言って耳元に口をもっていく

 

「私、新品ですよ。」

 

……鼻血でそう……。

 

「ちょっと、いろはちゃん! そういう話はダメだよ!」

 

「なんでですか~ 先輩絶対にそういうの気にするタイプですよ。」

 

いや、何勝手に決めてんの?

 

「あ、あたしだって新品だもん。 開封すらされてないもんね」

 

「なら、私は梱包すらされてないわ」

 

はい、何の話か分かりません。

 

「ちなみに比企谷君が望むなら、私はどんなプレイでもOKです。」

 

「ちょっと、陽乃さん。何言ってるんですか! まぁ……私もありですけどね」

 

「ほう、いろはちゃん。例えば比企谷君が×××したいとか言っても?」

 

ちょ、え?

おいおいおい、何言ってんの? というか俺絶対にそんなこと言わないから!

 

「私は比企谷君が望むなら、まぁ……いいわ」

 

「わ……私だって負けません、そのくらいOKです」

 

「ヒッキー、×××って何?」

 

1人通常運転だった。

 

「由比ヶ浜は知らなくていい。というか絶対俺言わないから。」

 

「そ、そうなんだ。まぁ……私わかんないけど……ヒッキーが望むなら私もだ……大丈夫……ね!」

 

そういって指をモジモジさせてる。なんだろう。この小動物を見るような感じ……

 

「結衣先輩、あざとい!」

 

それは特大ブーメランだ。

 

「比企谷君……ちなみに私を抱き枕にしてくれるなら……髪とか触っても……」

 

はい、それはとっても魅力的なんだが……どうして……

 

「何故に関節きめてんの!」

 

「由比ヶ浜さんをなでまわすように見てたからよ」

 

理不尽だ!

 

すると、扉が開く音が聞こえた。

ま、まさか……

 

「はちえもーん、届いたか? 早速つけよう………ぜ」

 

材木座の顔がどんどんと青ざめていく。ですよね。

 

「さて、材津君何を付けるのかしら?」

 

「あ、我、用事あるんだった。八幡……じゃあ」

 

それは死亡フラグだが……今はナイス

抱き枕カバーを持って帰るんだ……カバーが生きてるなら多分、大丈夫なはずだ

 

「では、我はこれで……」

 

そういうと材木座がその場に倒れた。

 

「中二先輩捕らえました。どうします?」

 

………お前らの戦闘力どうなってんの?

軽く平塚先生越えてね? 暗殺者志望か何か?

 

「やだー、先輩……私の夢はお嫁さんですよ」

 

八幡の思考を読んでくる後輩やだー

 

「リュックサックの中身をあさりなさい、考えが正しければあの抱き枕の理由が分かるわ」

 

由比ヶ浜が材木座のリュックに手をかけた

や、やめろぉぉぉぉぉ!!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「よく燃えますね……」

 

「まったく、ヒッキーの煩悩にも困ったもんだよ。」

 

「姉さん、気づいてるなら早めに言ってくれれば、もっと早く終わったでしょうに」

 

「いやぁ、比企谷君に抱き着けるチャンスかと思ってね」

 

目の前には燃やされていくカバー

 

あぁ……抱き枕カバーの神様……ごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




抱き枕カバーの神様ごめんなさい。(二度目)

会話内容は大分やらかしてますねw
なんかキャラ崩壊ってタグ追加した方がいいかも……


それと前からずっと言おう思っていたことがありまして
誤字報告本当にありがとうございます。
自分、まだまだ未熟ですから本当に助かっています。

では、恒例の謝辞を
今回も読んでいただいてありがとうございました
これからも応援よろしくお願いします





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