やはり俺の青春ラブコメは続いていき、間違う   作:遊哉

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はい、ということで2話です
お待たせしました
毎日投稿とかよくできるなぁと思います…


2 やはり俺のベットの下捜索は間違っている 後編

俺は過去は振り返らない性分だ。

なぜなら、その過去に何か後悔があったとしても、今の自分にできることはないからだ例えば人間の知覚では、過去は常に現在に更新されその現在からいずれくる未来を観測しているので、過去・現在・未来は同時に知覚することはできない。だが、現在から先を見通せないかわりに、人間は未来を自分の手で変えることができる。つまり、AVがこの3人に見つかったという過去は消せないし、現在もそうなっているが、俺の選択がうまくいけば、この3人からAVを奪還しつつ、興味をそらすという未来を創造することは可能だ。

 

俺の未来は俺自身で切り開く!

 

「材木座から借りたもんだ。そこに俺の性癖は存在しない。」

 

「中二かぁ…それなら納得かも」

 

「まぁ、あの人ならあなたとそういうものを取引していても不思議ではないわね」

 

「えーなんか納得いかないんですけど…」

 

「知らん、というか返せ。一応材木座のなんだから…」

 

どうにか、材木座を生贄にして、AVを奪還することができそうだ。雪ノ下と由比ヶ浜は納得しているが、一色は納得いかないらしい…

 

「先輩…返す前に質問良いですか?」

 

ここで、質問を受けると、ボロを出しそうで怖いが、質問を受けないと何で質問に答えないかでひと悶着ありそうだ。となれば、ボロは出さないようにしなくてはならないと言ってもこいつらがAVの事情に詳しいとは思えない。俺自身買ったはいいが、どういう会社、どういう名前の女優か分かっていないのだ最低限、質問に対して数の少ない言葉で返し、かつ材木座を名前をよく出すことによって、自分への非難を最低限にするのが、この状態でベスト。

「別にいいぞ」

 

「これ、借りたのいつですか?」

 

「いや、結構前に会って借りたもんだからな…大分前だな、確か1年以上前だと思うぞ。」

 

「もう中身見たんですか?」

 

「いや、お前それなんで聞くの?」

 

「いいから!見たんですか?」

 

「まぁ、そりゃ一応な、材木座とは言え、好意で貸してもらったわけだし」

 

すると、一色の携帯が鳴り始めた

 

「来た来た!すみません~メールですね。ふむふむ、へぇ~」

 

あれ、一色の顔がものすごい笑顔になっていく…ボロは出したつもりはないが何だが暗雲が立ち込めてきた…気がする。

 

「先輩、知ってます?このAV…発売日…半年前だそうです…」

 

……今なら扉は俺のほうが近いから逃げられる……。

扉までの距離は1メートルもない。鍵は閉めたはずだがチェーンはつけてない。

まず、立ち上がる 1秒 走って扉の前に行く 1秒 鍵を開ける 1秒

扉を開ける 1秒 そっから思い切り駆け抜ける。

 

「せんぱーい、聞いてます?」

 

覚悟を決めろ…とりあえず現状打破だ!

そして、立ち上がろうとした瞬間に足に謎の痺れが生じた…

それに耐え切れず、その場で倒れこむ…

「痛ってぇ…」

 

「今、この男逃げようとしたわね」

 

「ヒッキー足痺れちゃったんだ…正座ってそれよくあるよね」

 

「立場が危うくなって、逃げようとしたところを見ると、もう情状酌量の余地もないですね。」

「違う…俺はトイレに…」

 

「あら、それなら一言いえばいいんじゃないのかしら。そんなことも出来なくなってしまったの?」

「ぐっ」

 

反論の糸口が見えない…

 

「先輩はとりあえず扉から離れてください…次逃げようとしたら…」

 

「したら?」

 

全員が笑顔でこっちを見た…

みなさん、目が笑ってないんですけど…八幡怖い…

 

「分かった?」

 

「分かったかしら?」

 

「分かりましたか?」

 

「分かりました…」

 

 

窓側に場所を移され、結局正座…もう足痛い…。

 

「先輩、買ったことは認めますね?」

 

「あぁ、男の子ですから、仕方ないだろ」

 

「では、このなんでこのタイトルなんですかね?」

 

「たまたま、手にとったのがそれなだけで他意はない。他意はない。」

 

「なんで二度言うし」

 

「というか、なんでお前がそのAVの発売日を知ってるんだ?」

 

「いやぁ、てご…熱心な友人が探してくれまして…」

 

今、手駒って言った!手駒って言ったんだが…

「とりあえず、返してもらっていいか?俺のプライベートだろ…とやかく言われたくはないな」

 

この言葉は最後の手段だ

これを言うことによって、言われた側は相手のプライベートに立ち入ってしまったという罪悪感を覚える。自分にもプライベートという他人に介入されたくない場所があるからこそ、効く戦術だ。とはいえ、基本全員に有効だ。なぜか?それは人間だれしもプライベートがあるからだ。俺というぼっちにもあるなら、誰にでもある。

「まぁ、正論ね、事情がこれだから、認めるのは不本意だけど…」

 

「ヒッキーだって男の子だしね。仕方ない、仕方ないよ」

 

すると一色がパッケージを見て、何かひらめいたような顔を…

おい、その何か企んでる顔やめろ…いや、普通にかわいいけれども……

 

「せんぱーい、これ見て〈黒髪ロング〉〈巨乳〉〈後輩〉のどれに一番興奮しましたか?」

 

時がとまった。

 

 

「い…いろはちゃん!何聞いてるの?」

 

「そうよ…一色さん!」

 

「いや、それ選んだのに他意はないって言ったじゃねぇか!」

 

「だーかーら!これを見てどの特徴に興奮したかを聞いてるんです!」

 

おのおの、全員が自分の特徴を確認?している由比ヶ浜は胸、雪ノ下は髪、一色は自分自身を確かに買ったときに3人を意識していなかったとは言わない…しかし、この質問は想定外過ぎる…。

 

さて、この質問…

どういう風に答えるのが得策か

ぼっちは思考力に関しては長けているものだ。一つ一つ検証していこう

 

第一に、黒髪ロング

 

「あなた、私の髪をそういう目で見ていたのね…まったくあなたときたら節操がないわね、そういうのは………というのを置いてもらわないと……………でないと私、あなたに対して………………分かったかしら」

 

うーん、とりあえず雪ノ下からの説教が飛んでくるな、却下

 

次に、巨乳

「あなた、最低よ」

「最低です、先輩」

「ヒッキー最低!キモイ!」

「待て、男として当然のことなのであってだなぁ」

 

全員からの罵倒、一斉掃射か、却下

 

最後に、後輩

「いや、なんですか?後輩好きってことを理由にアプローチかけてますか、一瞬ときめきかけましたが、よく考えたらAVで興奮したものとされているので、やっぱり無理です!」

 

一色にフラれる…予定調和だが、却下

 

さて、どれを選んでも波風は必ず立つ俺は、ぼっちを誇りに生きてきただから、波風を立てるのは別にどうでもいい…けど、この3人にはあまりそういう波風は立てたくはない。

 

だから俺が選ぶのは…

 

「どれも違うな…俺が一番興奮したのは…イチャラブHのとこだ」

 

3人とも目を見開いてこっちを見ている

 

「俺は、そのなんだ…わかってると思うが、人に裏切られるようなことが多くて、あまり人を信じようとはしないようにしてた。裏切られるくらいなら、人は信用しないほうがいいと今でも思ってる。けどもし、俺に恋人という存在ができたら、信じられる存在ができたら、こういう風に少し甘えてみたいと思ったんだ…だからそのAVはその部分に一番興奮していたと思うぞ…たぶん…だからその彼女ほしいと思えたな、うん…」

ふぅ…なんかそれっぽいこと言って収まったか?

 

3人は固まって思案したまま、動かない

 

(先輩…恋人できたらイチャイチャしたいんだ…つまり、その私が恋人になれたら…うわぁぁぁぁ、ちょっと顔のニヤケが止まらない、やばい、顔変になってないかな。でもなにより一番うれしい収穫だったのは…)

 

(比企谷君、恋人…そのもし私が付き合えたら…私彼に甘えてもらえるのかしら…でも私も彼に甘えたい。まぁ、恋人は相互関係であるのだし、そこは大丈夫よね。そして今日は彼の本音が聞けた…)

 

(ヒッキー、イチャイチャしたいんだ…私がヒッキーの彼女になれたら…うへへ…えへへぇぇ…ヒッキーにたくさん甘えたいなぁ。でもヒッキーも甘えたいんだよね。うん!頑張る!でも今日、すごくうれしいことが聞けた…)

 

(それは…比企谷君(ヒッキー)(先輩)は彼女をほしがってる!!)

 

 

全員、固まったまま全然動かなくなったけど、大丈夫か?

 

「せ…せんぱい!今から買い物行きましょうよ!」

 

一色はそういうと左腕に抱き着いてきた

 

「ば!お前何してんだ!」

 

「いいから!それより行きましょうよ~」

 

「いろはちゃん!」

 

その声がした瞬間、俺の右腕に何かが抱き着いた

「ヒッキー!私とも!えーと…私甘いものたべたいなぁ!ヒッキーも好きでしょ!」

 

ちょっと由比ヶ浜さん当たってますよ…いやその破壊力ありすぎてにやけそうで困るんですけど。

 

「大体、ハニトーのお礼まだだもん!」

 

そういうと、由比ヶ浜は俺の腕をホールドして引っ張った

 

「あー結衣先輩ずるいです」

 

一色の抱き着きがはがれたが、その左手をつかまれた

 

「比企谷君…私もどっか連れてってもらえないかしら、その…」

 

なにこの雪ノ下、初めて見た…

 

すると、ボディに軽い衝撃が走った

 

見ると、一色が不満顔しながらおなかに抱き着いて下から見上げている

 

「むぅ!せんぱい!デレデレしすぎです!」

 

いや、この状態で顔がそうならないなら、それはある意味病気だ…腐った方の…。

 

「ヒッキー!どうするの?」

 

「比企谷君、お願いするわ」

 

「先輩!行きましょうよ~」

 

 

とにかく、現状言いたいことはただひとつである

 

「とりあえず正座崩していいですか?」

 

 

 

 

 




はい、というわけで開戦の火蓋は切っておとされました

お気に入りに登録していただいた方
閲覧していただいた方、本当にこのような駄文を読んでいただきありがとうございます

これからも、遅い更新ペースだとは思いますが
日々、頑張っていきたいと思います

一応、今後もハーレムで、たまに個人ルートみたいな感じでやってきます
応援よろしくおねがいします


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